被差別地域出身の有名人は?同和部落の出身者を紹介!

実は皆さんの生まれ育った地域によって「被差別地域」「部落」「同和」という言葉には大きな温度差があります。有名人の中では、政治家の野中広務さんが部落出身であることを明かしています。被差別地域、またそこの出身である有名人・芸能人について深く調べてみました。

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目次

  1. 1被差別地域・同和部落とは
  2. 2被差別地域・同和部落出身の有名人・芸能人
  3. 3被差別地域・同和部落の成り立ち
  4. 4被差別地域・同和部落の廃止
  5. 5現代における被差別地域・同和部落の考え方
  6. 6被差別地域・同和問題は解決していない!

被差別地域・同和部落とは

こんな平和な日本なのだから、差別なんてあるわけない!と思っている方や「同和」「部落」という言葉に馴染みが少ない人は、是非これを読んで学んでください。そして「差別」というものを感じてください。

そもそも「部落」という言葉ですが、本来であれば「集落」という意味になります。しかし、歴史の中でも学びましたが、武家時代の階級観念である「士農工商」。しかし、その下には「穢多(えた)」「非人(ひにん)」という階級も存在します。

武士・農民・職人・商人の下には、罪人や人が嫌がるような皮革や死体の処理をする人たちなどを穢多・非人と呼び、この穢多・非人たちは、ある一定の地域でしか住めない、いわゆるそこから出てはいけませんよ、という地域がつくられました。それが被差別地域となります。

この穢多(えた)非人(ひにん)と呼ばれる人たちを行政が福祉の客体として「被差別部落民(略して部落民)」と呼んだことから、部落という呼び名が定着したようです。

かなり不等な扱いをされたようですが、この階級制度は、1871年の解放令によって法的差別というのはなくなりましたが、人々の心の中には根強い社会的差別や偏見というものはなくなりませんでした。

被差別地域・同和地区出身の有名人、芸能人は思いのほか多いです。後ほど、出身の有名人についても書かせて頂きます。

被差別地域とは

歴史的背景から作られた階級制度は21世紀の現在も続き、根深い差別は続いています。前述で書きました穢多(えた)非人(ひにん)が居住する地域が被差別地域とされています。この地域に住む人たちは、同じ地区に住む人同士の結婚しか認められなかったようです。

地域は限られますから、どうしても親族同士の結婚というのは避けられなかったようです。血が濃くなるということで、障害を持って生まれてくる子供もいたようですが、その反面、本当に美しく優秀な子供も生まれてきたようです。

この地域にいては職業が限定的であったことと、容姿端麗ということから芸能界に入って活躍する有名人や芸能人も多かったようです。

同和部落という呼び方

ここでいう「部落」は、「未開放部落」や「被差別部落」の略称です。現在、マスコミでは「集落」と言い換えています。「同和部落」とは「未開放部落」のことを指しています。さらに「未開放部落」とは、被差別部落のことになります。

もう少し簡単に書きますと、被差別地域、被差別部落、同和部落と言い方や呼び方はまちまちですが、大まかに同じような意味となります。ただ「同和地区」の認定は行政によって行われていたので、「同和」は行政上の呼び方になります。

被差別部落に関して詳しく知りたい方はこちら

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被差別地域・同和部落出身の有名人・芸能人

人権問題や時代の流れからか、芸能人の出生など気にしない若ものが増えてきました。昔ほどではありませんが、この世界も部落出身者への差別はあるようです。同和利権や、被差別地域出身、部落であるため同朋の支援を得て、芸能界入りしたり政界に入る有名人もいたようです。

もちろん本人たちの努力あっての世界ですが、被差別地域・同和部落出身の有名人や芸能人はいます。隠してもばれてしまうこともあれば、隠さず発表される有名人も。

その有名人、芸能人はだれなのか!書かせて頂きます。

大物政治家、野中広務

逝去された政治家の野中広務氏は、麻生太郎氏に「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなぁ」と発言されました。

2003年9月引退を決意してのぞんだ自民党総務会の席上で、麻生氏に向かって「君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずはないんだ。私は絶対に許さん」と宣戦布告したことがあるそうです。

講談社より出版されている「野中広務 差別と権力」は、タブーであるはずの同和問題に鋭く切り込んだドキュメンタリーになっています。 

京都府南丹市地域出身

「京都府未開放地区の生活実態」から同和地区の多くが明らかになっています。

大物俳優、三国連太郎

逝去された三国連太郎さんは、大スターであり有名人でもあります。被差別部落の出身であることを公言し、差別問題と真正面から向き合いました。著書『親鸞に至る道』の中では「曹洞宗には『曹洞法語集』という本がありまして、身分・階級によって戒名をつくるきまりをしなんしております。」と書いています。

三国さんは、戒名は人を差別するということから「戒名はいらない」「散骨して誰にも知らせるな」「三國連太郎のままで逝く」と息子の佐藤浩市さんに言い残していたそうです。

佐藤浩市さんも俳優として有名人ですが、偉大な俳優の父を持ち、だからこその苦悩もあったようです。

群馬県太田市地域出身

部落の規模はおおむね少数ですが、太田市、粕川村などいくつかの市町村で200戸以上の中規模部落が存在しているようです。

CMの女王と呼ばれた有名人、加藤あい

2000年前後にはCM契約が10社以上あり、CMの女王といわれた芸能人「加藤あい」ちゃん。2013年には一般男性と結婚をし、2015年にアメリカで第一子となる女の子を出産しています。

笑顔が素敵なあいちゃんは、自身のことについては全く明かしていませんが、出身地から地元ならだれでも知っていること!と言われています。

愛知県あま市甚目寺地域出身

愛知県最大の被差別部落はあま市(旧・甚目寺町)の栄地区で、戸数は700戸、人口は2000人を数えるそうです。この地区に特徴的な苗字は「加藤」と「堀田」だそうです。

還暦過ぎても美貌を保つ、萬田久子

年齢を重ねても美しさを保ち続ける有名人、萬田久子さん。ご実家は、大きな肉卸会社だそうです。

大阪では知らない人はいないと言われているほどの大きな会社で「肉のマンタ」という名前だそうですが、現在は名前が変わっている可能性もあるそうです。しかし萬田さん、お嬢様です!

大阪市大正区地域出身

大阪市大正区には、貧困層が多く沖縄部落もあります。朝鮮部落、エタ部落は今でもありますが、沖縄蔑視があったためか大正区には沖縄出身が集まっている地域がリトル沖縄として残ってます。

「35歳を過ぎると羊水が腐る」発言の有名人、倖田來未

「35歳を過ぎると羊水が腐る」と発言してしまい、バッシングされてしまった倖田來未さん。数々の話題を振りまきつつも、エロかっこいいし歌もうまいしファンの多さはお墨付き。

モー娘のオーディションに落ち、生活は荒れ果て、一時は新京極のヘルスに勤めたこともあるとか。彼女自身は、自分の出身などを話したがらないそうです。実家は呉服屋と話しつつも、運送屋という説も。それに関する出処は煙に巻きたがると言われています。

京都市伏見区地域出身

倖田來未さんの出身は宇治市や京都市伏見区深草とか言われてますが、ルーツは伏見区竹田といわれています。「竹田の子守歌」は京都の被差別地域に伝えられた民謡だそうです。

被差別地域・同和部落の成り立ち

被差別地域は、川のそばの土地にあります。それは部落の人たちは、農地などを持てないために年貢などを納めない、納められないために支配者や領主の管轄内の土地に住むことが許されていなかったからです。

なぜ河原や川の近くかというと、その当時は川の整備がしっかりされていなかったので、大雨が降るとすぐに川は氾濫を起こしてしまうため、そのような危険な土地は持ち主のいない土地でした。

危険な場所でしたが、持ち主がいないため、穢多(えた)非人(ひにん)が住める被差別地域となったようです。

人が嫌がる屠殺(とさつ)の仕事をする人も住んでいたため、その血を洗い流すたびに川が赤くなったという話もあります。

被差別地域・同和部落の廃止

身分制度の廃止によって、本来ならば被差別地域というものは存在しない!と言ってもよいはずですが、残念ながら差別は今も続きます。しかし、被差別地域・同和部落を廃止させようという動きがあっても、それを阻止する力もあります。

その阻止しようとする力は、なんとその被差別地域の人たちの働きもあるようです。被差別地域に住んでいるから得られる利権もあるようですし、国からは補助金としてかなりの金額が助成されているようです。

同和利権

同和利権とは、被差別地域の環境改善対策として、巨額の予算が計上されてきた同和対策事業にかかわる活動によって、同和団体が政治家や暴力団と結託し、公共事業に便乗して手に入れる利権を指します。また教育現場へ同和教材の大量販売しています。

「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」「差別か否かというのは被差別者しかわからない」といった主張を同和利権団体は利用して役所や企業、個人を「差別した」と言い、就職や定期的補助金や無償化など金銭を得ようとする関係者が多数発生しているようです。

被差別地域では、様々な利権があり、お金の動きもあり、そしてそこに出生したもののなかから有名人を輩出するように協力をし、その人が有名人になったら、その地域に多額のお金という形で還元してもらう、ということもあるようです。

それらに対して文句を言う人がいるかというと、特に同和教育を行う地域では、その利権にあやかりたい人たちもいるため、可能な限り回避するようです。これらが国民融和を妨げる元凶になっているのでしょう。

現代における被差別地域・同和部落の考え方

貧困、差別や教育など一般の人と比較して環境的な状況が悪いとされる地域、特に被差別地域では適切な援助を行う施設が必要になってきます。その施設を隣保館(りんぽかん)といい、今でも隣保館があるところは、被差別地域とされているようです。

隣保館自体は、国を挙げて同和施策を行うことを制定した「同和対策事業特別措置法」が制定されてからの同和施設です。同和関連の法律は、名前を変えながらも3度の更新を行い、平成14年に完全終了しました。

これは、差別が解決されたからという認識にはなっています。

被差別地域・同和問題は解決していない!

人権問題や平等性を訴える昨今、差別という問題は解決されていくように見えますが、差別をなくさないようという圧力もあるようです。

有名人の中には自分の出生を隠すものいますし、また別の有名人は自分の出生を公にしてます。どちらが良いか悪いかという答えもありませんし、この先も答えはでないでしょう。

差別が差別を生み続けるのは、日本だけではありません。時代と共に少しずつ被差別地域や同和地区の差別が減っていければと思いますし、正しい知識を身につけて意識改革していく必要があります。

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