座右の銘の意味や読み方とは?簡単に解説!

座右の銘という言葉、よく耳にしますが意味や由来を知っていますか?座右の銘とはどんなときに使う言葉なのでしょう?有名な座右の銘とは?意外と知らない座右の銘の正しい使い方や意味をわかりやすく解説。すぐに使える簡単な座右の銘や、座右の銘にしたい四字熟語もご紹介!

座右の銘の意味や読み方とは?簡単に解説!のイメージ

目次

  1. 1座右の銘とは?
  2. 2英語で座右の銘とは?
  3. 3座右の銘の意味でのよくある間違い
  4. 4座右の銘は何ですか?と聞かれる時はどんな場面?
  5. 5座右の銘はどんなものから選ぶとよい?
  6. 6座右の銘を聞かれた時の注意点
  7. 7座右の銘を使った文章・例文
  8. 8芸能人や有名人の座右の銘
  9. 9座右の銘としておすすめの四字熟語!
  10. 10自分らしい座右の銘を持とう

座右の銘とは?

スポーツ選手や成功している実業家のインタビューなどで、よく「座右の銘は?」と聞かれていることがあります。自分から座右の銘を公言する人もいます。耳慣れた言葉ですが、座右の銘とはどういう意味か知っていますか?

しょっちゅう耳にする言葉ですから、正しい使い方や意味を知っているとちょっとかっこいいです。座右の銘の読み方とは?由来とは?座右の銘についてのあれこれを考えてみましょう。

座右の銘の読み方は? 

「座右の銘」は、「ざゆうのめい」と読みます。全部音で読む読み方なので、漢字で書いてあると読み方を間違える人はほとんどいないでしょう。むしろ、読み方を聞いて、漢字を勘違いしている場合のほうが多いかも知れません。

「座有の銘」あるいは「座有の名」などと思い違いをしている人もいるかも知れません。文字で書きあらわすことはあまりない言葉かもしれませんが、当たり前のように口にする言葉だからこそ、正しい文字を知っておきましょう。

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座右の銘の意味は?

座右の銘とは、その人の人生の指標や訓示となるような言葉のことです。自分を励ましたり、奮い立たせたり、戒めたり、注意を促したりするために、大切にしている言葉が、座右の銘です。

「座右」とは、皇帝が自分の右側に優秀な補佐官を座らせていたことから、身近な場所、大切な場所、自分のすぐそばを意味する言葉です。

「銘」とは、金属や物質に名を刻み込むという意味や、石碑に来歴や功績を刻むという意味があります。日本刀や包丁に制作者の名前が刻んであるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?加えて「銘」は、心に刻み込むという意味も持つ言葉です。

つまり、座右の銘とは、自分が進むべき道に進むために、心に深く刻み、常に忘れずにる言葉、自分を律するための言葉です。同じような意味で、「座左の銘」という言葉もありますが、一般的ではありません。読み方は「ざさのめい」です

座右の銘の語源は?

後漢時代の政治家、文人だった崔瑗(さいえん)は、殺された兄の仇を討って官吏に追われます。逃亡の末大赦によって赦されますが、その後、自分を戒める句を書き綴って「座右銘」と題し、そばに置きました。中国の書物『文選』に収められたこの文章が、座右の銘の語源です。

ですから、座右の銘とは、元々は「そばに置いて自分を戒める言葉」という意味です。

英語で座右の銘とは?

英語の言葉を座右の銘にしている人も多いです。外国人にも座右の銘はあります。では、英語で座右の銘とはどう言うのでしょうか?

モットーは外来語

英語で座右の銘は、「motto」で、「モットー」と発音します。日本にも「モットー」という言葉がありますが、日本語ではありません。「モットー」は外来語なので、うっかり「もっとう」と平仮名で書いてしまうと恥ずかしい思いをします。

座右の銘とは違い、「モットー」は個人以外に企業や団体などでも使われることがある言葉ですが、その場合は「行動規範」や「企業理念」といった意味合いを持ちます。

モットーを使うその他の外国語

「モットー」とは、ラテン語で「ぶつぶつ呟く」という意味の「muttum」がイタリア語の金言、格言をあらわす「motto」になり、16世紀に英語になった言葉です。イタリアでは盾に銘を刻んだため、イタリア語の「motto」には銘という意味もあります。

イタリア語や英語以外にも、ギリシャ語、ドイツ語、オランダ語でも座右の銘のことを「motto」と言います。

座右の銘の意味でのよくある間違い

座右の銘の読み方や、意味、由来がわかったところで、よくある勘違いや間違いを見てみましょう。

座右の銘は、本来は自分を戒めるための言葉でしたが、今では自分の信念や理想、考え方などをあらわす言葉として拡大解釈されています。ですから、座右の銘が自戒以外の言葉でも、それは間違いではありません。
 

一度決めたら変えられない

座右の銘は変えてもかまいません。人間の置かれている状況や、立場は刻々と変化します。座右の銘は生きる指標ですから、変わることがあっても不思議はありません。

支えになるはずの座右の銘に縛られて生き方が苦しくなるのは本末転倒です。ただ、あまりにもコロコロ変わると一貫性がなくなりますし、自分でも混乱します。

人生の指針がブレブレでは道に迷ってしまいます。座右の銘を変えるとしても、よくよく考えて本当に必要なときだけにしましょう。

有名な言葉しか使えない

座右の銘というと誰もが知っている有名な言葉や諺、四字熟語などを挙げる人が多いですが、必ずしも有名な言葉でなくてはならないというわけではありません。

オリジナルの言葉や簡単な言葉を座右の銘にしている人も少なくありませんし、誰か言った印象深い言葉を自分の座右の銘にしている人もいます。大リーガーのイチロー選手がインタビューで語った言葉などは、座右の銘に使用されることがよくあります。

座右の銘で大切なのは、自分にとってその言葉が重要な意味を持っているかです。誰も読み方を知らないような難しい言葉でも、それが自分に必要な言葉なら、座右の銘にはふさわしいと言えます。

誰かに決めてもらう

座右の銘は、自分のための言葉です。もちろん尊敬する人に決めてもらってもいいのですが、自分のことを一番よくわかっているのは自分です。余りにも立派な座右の銘や自分にそぐわない座右の銘を決められても窮屈なだけです。

座右の銘は自分を縛る言葉ではなく、寄り添い導く言葉ですから、できれば自分で決めたほうがいいのです。それと同時に、他人の座右の銘に注文を付けることも控えなくてはなりません。

座右の銘はとてもプライベートなものです。他人の座右の銘には口を出さないのがマナーです。

公にしなくてはいけない

座右の銘とは、極論すれば自分だけがわかっていればいい言葉です。所信表明やスローガンのように大々的に喧伝するものではありません。聞かれて隠すことでもないですが、無理に誰かに明かす必要があるわけでもないのです。

ですから、聞いても教えてもらえない場合もあります。それでも、相手を責める筋合いはありません。座右の銘は心に秘めておきたい、不言実行型の人もいるのです。

座右の銘はなくてはいけない

座右の銘を聞かれてサラッと答えられたらかっこいいですが、座右の銘がなくてはいけないわけでもありません。

座右の銘がないと言うと、「何も考えていない人と思われる」と心配になるかも知れませんが、むしろ臨機応変で柔軟なタイプと肯定的に見られることのほうが多いです。

座右の銘は何ですか?と聞かれる時はどんな場面?

座右の銘を聞くことは、コミュニケーションをとるためにとても便利な方法ですから、有名人でなくても座右の銘を聞かれるときがあります。いざという時に慌てなくていいように、座右の銘を聞かれることが多い場面を想定しておきましょう。

偉業をなしたり大成したとき

ノーベル賞の受賞者やオリンピック選手など、素晴らしい結果を残した人が、どういった思想や理念でそこまで辿り着いたのかは関心が集まる点です。参考にできるなら是非聞いてみたいと多くの人が思います。

そこまで偉大な成果でなくても、何かを成し遂げたとき、座右の銘を聞かれることはよくあります。

本当はそこに辿り着くまでの長いストーリーがあるのでしょうが、座右の銘とはその人の生き様や考え方を最も端的にあらわす言葉なので、簡単に成功の秘訣を探るために、頻繁にこの質問が出されます。

これからの活躍を期待されるとき

その人がどんな心意気でこれからの人生に挑んでいくのかも、座右の銘には顕著にあらわれます。決意表明の代わりに座右の銘を聞かれることもあります。

進級したり進学したり、就職したり転職したり、転勤や移動で新しい環境に移ったりしたときに聞かれることが多いです。

人となりを知りたいとき

座右の銘を聞けば、基本的なその人の考え方は浮かんできます。短時間でその人のことを理解しようとするなら、これほど適した質問はありません。そこで、バイトや就職の面接のときには、座右の銘を聞かれることが多いのです。お見合いの席などでも同じです。

面接やお見合いでは、初対面か、数回しか会ったことがない相手に座右の銘を聞かれるので、無理をしてかっこいい座右の銘を急ごしらえしがちです。でも、身に馴染んでいない座右の銘は必ずぼろが出ます。

面接やお見合いの予定があるなら、前もって自分にふさわしい座右の銘を考えておきましょう。

座右の銘はどんなものから選ぶとよい?

いざ座右の銘を決めようと思っても、パッと思い浮かぶ人は少ないかも知れません。座右の銘にルールはありませんが、参考になるものをご紹介します。一番大切なのは、自分が気に入った、好きな言葉を選ぶことです。

諺や格言から選ぶ

諺や格言、四字熟語などから選ぶ人は多いです。よく知られている諺や格言、四字熟語なら、わざわざ説明しなくても誰にでも意図をわかってもらえます。諺や格言、四字熟語には、座右の銘になりやすいという特徴もあります。

簡単な諺や格言、四字熟語を座右の銘に選ぶ人もいれば、誰も読み方を知らないような諺や格言、四字熟語を座右の銘にする人もいますし、日本だけでなく、外国の諺や格言を座右の銘にする人もいます。

意味が分かりやすく、忘れないという意味では簡単なもののほうがいいかも知れませんが、好みは人それぞれです。

名言から選ぶ

有名な実業家や政治家、スポーツ選手、俳優、女優、古代の哲学者、科学者、作家など、尊敬を集める偉大な人物の言葉から座右の銘を選ぶこともできます。

簡単な言い回しで的確なことを伝えるイチロー選手のセリフには、座右の銘にふさわしい名言がたくさんあります。自動車メーカーホンダの創業者本田宗一郎や、電子機器メーカーシャープの創業者松下幸之助の言葉を座右の銘にしている人も多いです。

映画やドラマのセリフから選ぶ

よくよく考えられて作られているのですから当たり前と言えば当たり前ですが、映画やドラマの中には素敵なセリフがたくさん出てきます。アニメや漫画、歌の歌詞の中にも感動的なセリフや言葉はいっぱいあります。


探偵小説好きの人には有名な、「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格はない」というフィリップ・マーロウのセリフを座右の銘にしている人もいます。架空の人物の言葉ですが、自分がこれだと思ったら、座右の銘にしても何の問題もありません。

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座右の銘を聞かれた時の注意点

人に座右の銘を聞かれたときに、気をつけたほうがいい点はあるのでしょうか?座右の銘を聞くということは、相手はあなたに関心を持っているということです。せっかく興味を持ってくれた相手に悪い印象を与えないように、いくつか注意すべき点があります。

無理にかっこうつけようとしない

付け焼刃でかっこいいことを言おうとしても、案外簡単に化けの皮は剥がれます。簡単には読み方がわからないような難解な四字熟語を選んで、もし読み方が間違っていたら大恥をかくことになります。

そうなると、相手があなたに、「浅はかな人、見栄っ張りな人」との印象を持つことは避けられません。座右の銘は身の丈に合ったものを選びましょう。

答える相手によって座右の銘を変えない

聞かれる相手によって座右の銘を変えるのは止めましょう。いい加減で調子のいいだけの人と思われてしまいます。座右の銘は心に刻み込む言葉です。浮ついた気持ちで口にすべき言葉ではありません。

複数の座右の銘を持つことがないわけではありませんが、使い分けるほどたくさん持っているのは考えものです。座右の銘を聞かれたときに、いくつもいくつも羅列するのも思考にまとまりがない人との印象を与えるので止めたほうがいいでしょう。

笑いをとろうとしない

本心からその言葉を座右の銘にしているなら話は別ですが、場を盛り上げようとか、うけを狙おうとかの理由で、面白おかしい言葉を座右の銘にするのは賢明とはいえません。座右の銘の本来の意味を思い返してみましょう。

座右の銘を聞くということは、あなたを知りたいということです。誤解をされないように、真面目に問われたときには真面目に答えるべきです。ちょっと人と変わった座右の銘を持っているなら、相手が理解できるように簡単にでも意味を解説する心配りも大切です。

座右の銘を使った文章・例文

1 あなたの座右の銘を教えてください。
2 私の座右の銘は「一日一善」です。
3 私は「謹厳実直」を座右の銘にしています。
4 あなたは座右の銘がありますか?
5 「形影同相」が座右の銘なら決して嘘などつけないはずだ。
6 私がここまで来られたのは、「不撓不屈」を座右の銘にしてきたからです。

芸能人や有名人の座右の銘

成功している人や有名な人がどんな座右の銘を持っているのか、気になる人も多いでしょう。インタビューされる機会の多い芸能人や有名人は、座右の銘を公にしていることもあります。個性が大事な芸能人は座右の銘もバラエティーに富んでいます。

明治の政治家大久保利通の信念

明治維新の英雄の一人で西郷隆盛の朋友としても知られる大久保利通の座右の銘は清「為政清明」、「堅忍不抜」です。難しい漢字が並んだ四字熟語なので、読み方がわからない人もいるかも知れません。「為政清明」の読み方は「いせいせいめい」、「堅忍不抜」の読み方は「けんにんふばつ」です。

「為政清明」とは、政治を行うものは私利私欲を捨て、清廉潔白でなくてはならないという意味です。大久保利通の政治家としての信念が強くあらわれています。

「堅忍不抜」とは、どんな困難があっても挫けず、耐え忍んで意志を貫き通すという意味で、我慢強く意志の堅い大久保利通らしい言葉です。

アップル創業者スティーブ・ジョブズの覚悟

2011年10月にすい臓がんにより56歳の若さでこの世を去った天才プログラマー。「毎朝、今日が生きている最後の日だと思って行動せよ」という言葉を座右の銘にしていました。

実際亡くなってしまった今となっては、一刻一刻を懸命に生きたスティーブ・ジョブズ氏の、人生にかけた執念のようなものを感じます。

スティーブ・ジョブズ氏といえば、スタンフォード大学でのスピーチの最後を締めくくった、「Stay hungry,stay foolish.」という言葉が有名です。「渇望する愚か者であれ」と訳されるこの言葉もまた彼の座右の銘でした。

マラソン選手高橋尚子の底力

苦しみながらようやくシドニーオリンピックで金メダルに輝いた高橋尚子選手。コケティッシュな笑顔が魅力でQちゃんの愛称で親しまれています。

高橋選手が高校時代の恩師から送られて以来座右の銘としているのが、「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉です。出典は元三洋電機副社長、故後藤清一氏の著書『リーダーズノート』です。

結果が出ないときも地道なトレーニングを重ね、未来を信じて頑張り続けた高橋選手らしい座右の銘です。
 

タレント明石家さんまの笑いの中にある悟り

明石家さんまは、ビートたけし、所ジョージ、タモリと共に、お笑い四天王の一人に数えられるお笑い界の重鎮です。「生きてるだけで丸儲け」とは、コメディアンらしく、軽いイメージの座右の銘ですが、人生に対する感謝の気持ちを忘れずにいようとする真面目さがうかがえます。

ダイエー創業者中内功の理念

「スーパーはライフライン」との理念から、阪神淡路大震災や東日本大震災の直後から営業を続け、店に明かりをともし続けたダイエーの創業者が中内功氏です。

「ネアカ、のびのび、へこたれず」は、元は三井物産の社長だった八尋俊邦氏の言葉ですが、中内氏は事あるごとにこの言葉を色紙に書いて配っていました。

簡単にいうと、「明るく、くよくよせず、夢や希望を持って、逆境でも諦めずに努力する」という意味のこの言葉は、中内氏が学園長を務めた大学の校歌の歌詞にも使われています。

サッカー日本代表選手本田圭佑の秘密

海外のプロサッカーチームで活躍し、ワールドカップの日本代表として三大会連続ゴールを決めた本田圭佑選手の座右の銘は、「自分が信じたことを貫け。そして、泣いて、泣いて、強くなれ」です。

今でこそ華々しくプレーする本田選手ですが、子どもの頃は兄の足元にも及ばず、挫折と屈辱を何度も味わってきました。

「自分が信じたことを貫け。そして、泣いて、泣いて、強くなれ」は、兄を超えることを目標に、何度も涙を流しながら努力を続けた本田選手が、自分を奮い立たせるために作った座右の銘です。

金メダリストフィギュアスケーター羽生結弦の不屈の精神

二大会連続のオリンピック金メダルの偉業を成し遂げた羽生結弦選手の座右の銘は、「努力は嘘をつく。でも、無駄にはならない」です。

努力の人として知られる羽生選手は、二大会連続金メダルの期待がかかったオリンピックの直前にけがをしたときでも、できる限りの努力を怠りませんでした。出場が危ぶまれるほどの怪我を負いながら努力し続けることは簡単なことではありません。

すぐに結果が出なくても、努力は必ず自分のためになると信じるからこそできることです。

座右の銘としておすすめの四字熟語!

座右の銘に四字熟語を選ぶ人は多いです。簡潔でリズムがよくわかりやすいからでしょう。覚えるのが簡単なのもポイントの一つです。座右の銘には戒め、励まし、指針、目標などいくつかのパターンがあります。パターン別に、座右の銘におすすめの四字熟語をご紹介します。

四字熟語は、読み方が難解で意味が分かりづらいものもたくさんあります。四字熟語の座右の銘は、パッと聞いて正しい漢字がすぐに浮かばないと、間違った意味に解釈されることがありますから、比較的簡単でかっこいい四字熟語をご紹介します。

簡単に諦めないための四字熟語

苦しくても夢や理想を簡単に諦めないために、心に刻んでおきたい四字熟語です。

最初の志を忘れないという意味の「初志貫徹(しょしかんてつ)」は、座右の銘にピッタリの言葉です。ひたすら一つのことに集中するという意味の「一意専心(いちいせんしん)」もおすすめの一つです。
 
「雲外蒼天」は、努力し続ければ道は開けるという意味で、「うんがいそうてん」と読みます。「愚行移山(ぐこういざん)」も根気よく努力すれば成功を手にできるという意味で、「愚公山を移す」という諺で馴染みのある人も多いです。     

目的を達成するために、恥を忘れず困難に耐え忍ぶ「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」は、字は難しいですが聞いたことがある人も多いでしょう。「点滴穿石(てんてきせんせき)」は、諺の「雨垂れ石を穿つ」と同じで、小さな努力が大きな成果につながるという意味です。

慢心に対する警告になる四字熟語

本来の座右の銘の意味に近い、自分を戒めるための四字熟語です。

「塞翁之馬(さいおうのうま)」とも、「塞翁失馬(さいおうしつば)」ともいいますが、「塞翁が馬」のほうが馴染みがあるかも知れません。諺の「禍福は糾える縄の如し」と同じで、人生にはよいことも悪いこともあるから、一喜一憂せず冷静に対処せよという意味です。

「覆水不返(ふくすいふへん)」は、「覆水盆に返らず」という諺のほうが有名です。後悔しても遅いことを意味し、注意深く行動することを促す言葉です。同じ意味で「破鏡不照(はきょうふしょう)」という言葉もあります。

「緊褌一番(きんこんいちばん)」は、気持ちを引き締めて物事にあたるという意味です。「油断大敵(ゆだんたいてき)」もよく知られた四字熟語ですが、自分を戒める座右の銘には最適です。

より善く生きるための四字熟語

人に対する心構え、生き方に関する四字熟語です。

「一日一善(いちにちいちぜん)」は、小さな子どもでも知っている四字熟語です。一日に一回は善いことをしようという心構えを示しています。善い行いには善い結果がついてくるという意味の「善因善果(ぜんいんぜんが)」とセットで座右の銘にするのもよさそうです。

真心を尽くす「誠心誠意(せいしんせいい)」、受けた恩に感謝の気持ちを持つ「報恩謝徳(ほうおんしゃとく)」も座右の銘にはふさわしい四字熟語です。

仕事に対する心構えとしては、自ら先頭に立って手本を示すという意味の「率先垂範(そっせんすいはん)」や決断力と判断力を示す「迅速果断(じんそくかだん)」がおすすめです。

夢に向かって突き進むための四字熟語

困難があっても目標に向かって前進する勇気とパワーを与えてくれる四字熟語です。

「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」は、恐れることなく立ち向かうという意味の勇ましい言葉です。「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」は、何ものにも惑わされず前進することを意味し、よく似た「敢為邁往(かんいまいおう)」は、脇目もふらずまっしぐらに突き進むことを意味しています。

ここぞという時に渾身の力を込めるという意味の「乾坤一擲(けんこんいってき)」、力を振り絞って努力する「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」、何度失敗しても挑戦し続ける「百折不撓(ひゃくせつふとう)」も座右の銘にするとかっこいい四字熟語です。

自分らしい座右の銘を持とう

座右の銘は、夢を追い求めたり、困難を克服したりするときに、勇気や希望を与えてくれる言葉です。なじみの薄い難解な四字熟語を選ぶ人もいますが、座右の銘は寝ていても言えるぐらいでなければ本物とは言えません。

諺や格言、四字熟語、名言にこだわる必要はありませんし、簡単な言葉でもかまいません。その言葉があなたを元気づけるなら何でもいいのです。

座右の銘は共に歩く親友のようなものです。心の支えとなるような、自分らしい座右の銘を見つけてみませんか?

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