2chのワッチョイ(強制コテハン)の意味とは？仕組みやスレ立て方法

趣味などについて検索しているうちに2chにたどり着いて見るようになったという人や、2ch自体は見ないけど、2chまとめサイトは面白いので見ているという人が増えています。

2chといえば以前はアンダーグラウンドな怪しい世界というイメージが強かったですが、最近は2ch用語を使う人も増えて、前ほどの危ない印象は薄くなっています。

しかし、2chを普段から見ていても、実際に書き込んだことがないという人はかなり多いそうです。その理由の１つとして、書き込んだら個人情報がばれるのではないか、という心配をする人がいます。

特に最近はワッチョイという仕組みが導入されて、IDを変えることができないのはなんだか怖いという人が増えています。ワッチョイとはどのような仕組みのものなのでしょうか。

ワッチョイとは、強制で付けられる固定ハンドルネームのことです。2chでは数字や文字の羅列でハンドルネームが表示されます。このハンドルネームは基本的に自分で変える方法はありません。

前まではハンドルネームを付けたい人だけが自ら設定していましたが、ワッチョイが導入されたことによって、強制コテハンが表示されるようになりました。

固定ハンドルネームは略してコテハンなので、ワッチョイは別名強制コテハンとも呼ばれます。

2chに書き込みをすると、ワッチョイなどの「妙なニックネーム」と呼ばれるハンドルネームの後ろに数字と文字の羅列があります。それがワッチョイと呼ばれる強制コテハンです。

ワッチョイは強制コテハンの総称としても使われていますが、「妙なニックネーム」の種類の１つとしても使われています。妙なニックネームとは、どこからアクセスしているか判別するための名前のことです。

インターネットにアクセスするときは、パソコンからだったりスマートフォンからだったりタブレットからだったりと、人によって使う機器は違います。

また、パソコンからアクセスする場合も、InternetExplorerやFirefox、GoogleChromeなど、人によってさまざまなブラウザからアクセスします。スマートフォンの場合は、人によってiOSだったりAndroidだったりします。

この違いがハンドルネームの違いとして表示されます。ワッチョイというハンドルネームは、固定回線の場合に表示されます。ドコモのスマホからだとスプーやスプッ、ソフトバンクのiPhoneだとササクッテロなど、強制コテハンは名前が細かく分かれています。

ワッチョイとはどのような特徴があるのでしょうか。解析によって個人情報はばれないのか、IDを変える方法はないのかなど、強制コテハンとも呼ばれるワッチョイの仕組みについて解説します。

2chにはもともとIDがあります。スレ立ての時に設定すれば、レスにIDを表示するかしないか選択できます。しかしIDは日付が変わるとリセットされてしまうため、次の日にはまったくの別人として書き込みができていました。

ところがワッチョイの場合は、IDではなくIPという、どこからアクセスしているのかがわかるデータを使って表示しています。そのため、日付が変わっても書き込んでいるのが同一人物であることがわかります。

先ほどワッチョイによって同一人物であることがわかると説明しましたが、これはあくまで掲示板内で同一人物だと特定できるだけで、個人情報がわかるわけではありません。

IPにはどこの都道府県からどこの会社のプロバイダを使っているかというデータまでは含まれていますが、それ以上の個人情報を特定することはできません。

プロバイダに問い合わせることで教えてもらうこともできなくはないですが、よほどの事情がなければ教えてはもらえません。

ワッチョイのIDは毎週木曜日にリセットされます。しかし自宅のパソコンから固定回線でアクセスしている場合は、ワッチョイのlDは変えることができても、どのような方法でアクセスしているかわかるので、同一人物を解析することも可能になります。

スマホをデータ通信で使っている場合は、可変回線なのでパソコンとは違うワッチョイが表示されます。スマホをデータ回線で使っている場合は固定回線よりも同一人物の解析や特定方法は難しくなります。

しかしスマホをWi-Fiに接続して使っている場合は固定回線になるので、IDを完全に変えることはできません。部分的に同じワッチョイのIDを使うことになり、パソコンのように特定されてしまう可能性があります。

固定回線であればワッチョイを完全に変えることは基本的にはできません。自宅のプロバイダを違う会社に変えるか、有料サービスでワッチョイを消すという方法はあります。

木曜日にワッチョイのID自体は変えることができても、強制コテハンによって、使っているプロバイダや接続している場所、使っているかブラウザなどで解析・特定される可能性があります。

ワッチョイはスレ立て主がスレ立てするときにコマンドを打ち込むことで設定します。現在はほとんどのスレでワッチョイが使われていますが、中にはまだワッチョイを使っていない場所も存在します。

しかし運営の方針で、いずれすべての板で強制的にワッチョイを設定する流れになっています。もしスレ立ての時にワッチョイのコマンドを入れ忘れたりわざと入れなかった場合は、スレは破棄されて、改めて新しくスレ立てをすることが基本ルールになっています。

ほとんどの人にとってまだ聞きなれない5chやワッチョイという名前ですが、5chとは何のことでしょうか。また、ワッチョイは5chのどこに使われ、強制コテハンはどこに表示されるのでしょうか。

ここまで便宜上2chと書いてきましたが、実は2chは2017年の11月に運営会社が変わり、名前も5chに変わっています。5chに名前が変わったことをまだ知らない人が多かったり、あえてまだ2chと呼んでいる人もいたりします。

ワッチョイは2016年のまだ2chだった頃に始まっています。最初はごく一部の板で使われているだけでしたが、徐々にさまざまな板で使われるようになり、今ではほとんどの板で使われています。

ワッチョイとは5ch(旧2ch)内での仕組みの名前なので、他の運営会社や個人の掲示板で使われていることはありません。ワッチョイは書き込みをした時のレスに表示される強制コテハンとして使われます。

2chを開くと、たくさんの「板」と呼ばれる掲示板が集まっています。掲示板を開くと、今度はたくさんの「スレ」と呼ばれるスレッドが集まっています。スレを開くとそこには「レス」と呼ばれるひとつひとつの書き込みがあります。

この書き込みに表示されている、変えることのできない名前がワッチョイ(強制コテハン)です。

5chに書き込む時は、書き込みたいスレの1番下に書き込み欄があります。まずそこのメール欄に「sage」と書いてください。「sage」と書くことによって荒らし対策になります。

これは必須ではないですが、マナーのようなものなので書いておいた方が無難です。次に本文の欄に書きたいことを書き込みます。最後に書き込むボタンを押します。確認の画面が出たら、承諾のボタンを押します。これで書き込みが完了します。

もしどれか特定の書き込みに対して返信したい場合は、アンカーを付けます。返信したい書き込みの番号が10だとしたら、「>>10」本文にこのように書くとアンカーが付きます。ここまで書いた書き込みの方法はパソコンからの場合です。

スマホから書き込む場合の方法はもう少し簡単にできます。また、パソコンから書き込む時は専用ブラウザ、スマホの場合は専用アプリを使うとかなり簡単な方法で便利に5chを使うことができます。

専用ブラウザや専用アプリを使うのが当たり前になっているので、5chを見る機会が多いのであれば使うことをおすすめします。

5chでスレ立てする方法は、まずスレ立てをしたい板に行きます。ページの一番下に「新規スレッド作成画面へ」というボタンがあるので、クリックします。板によってはボタンではなく入力フォームになっていることもあります。

本文は、前スレをコピーして貼り付け、必要に応じて編集します。スレ立てで参考にする前スレがない場合は、ルールを確認しながら必要な文やコマンドなどを書き込んでいきます。スレ立ての方法がわからない場合は、スレで方法を質問すれば教えてもらえます。

スレ立ては前スレの書き込みであらかじめ指定されたレス番号の人が立てることになっています。もしスレ立てせずに踏み逃げした場合はスレの人たちに怒られるので、スレ立ての方法に自信がないのであれば指定のレス番号は踏まないようにしましょう。

2016年に仕組みが導入されてから5ch(旧2ch)内で急速に広まったワッチョイですが、そもそもどのような意図で始まったのでしょうか。

5ch(旧2ch)では、長年さまざまな荒らし対策をしてきました。しかしどれも決定的な効果を発揮することはありませんでした。

ワッチョイの前は、忍法帖という仕組みが採用されていましたが、忍法帖自体が使いにくかったり、忍法帖を悪用する人がいたりするなど、問題点も多くあったので仕組みを変える必要がありました。そのため新しく導入されたのがワッチョイという仕組みです。

IDを変えることができないワッチョイ導入当初は、匿名性を維持したいユーザーから反発もありましたが、今では多くのユーザーに受け入れられ、強制コテハンが当たり前の状態になっています。

5ch(旧2ch)の規模が大きくなっていくにつれて、その影響力も大きくなっていきました。匿名掲示板という5ch(旧2ch)の特性を使って、特定の個人や企業を陥れようとしたり、自作自演によって利益を得ようとする個人や企業も現れました。

自作自演による弊害は有名人や大企業にも及んでいたため、ワッチョイを導入することによって自作自演を抑える目的もあります。

5ch(旧2ch)は、これまでさまざまな犯罪の温床になり、何度も裁判を起こされて多額の賠償金を抱えました。5ch(旧2ch)は何度か閉鎖の危機にも陥っています。

社会の風当たりもかなり強くなり、匿名掲示板のままでは運営していけなくなっていきました。そのため、ワッチョイを導入することによって匿名による犯罪を無くそうとしています。

ワッチョイとは5ch(旧2ch)のこれまでの問題点を解決するために導入されましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。また、導入したことによるデメリットはないのでしょうか。

これまで5ch(旧2ch)は数多くの荒らしや匿名の書き込みによるトラブルに悩まされてきました。それでも長い間匿名掲示板という形を変えなかったのは、匿名によるメリットも大きいと元管理人は考えていたからです。

しかしSNSの普及もあって、5ch(旧2ch)は方向転換せざるを得なくなっていきました。現在はSNSでも荒らしや問題のある書き込みは厳しく監視されています。

ワッチョイによって荒らし対策をしたりや責任ある書き込みを促したりすることは大きなメリットになります。

今では炎上といえばツイッターというイメージがありますが、前までは5ch(旧2ch)をきっかけとした炎上が多くありました。炎上がエスカレートした結果、炎上した相手の個人情報だけでなく、家族など周りの人まで巻き込まれて人生が狂ってしまった人もいます。

匿名掲示板での炎上は歯止めが効かなくなり、炎上した相手をどこまでも追い込む傾向があります。ワッチョイによって匿名性が弱くなることで、行きすぎた炎上を抑えることができます。

匿名掲示板によるデマの拡散は、政治や企業、有名人など、多くの人たちを苦しめてきました。匿名掲示板から始まったデマがツイッターなどのSNSにまで拡散し、長年デマに苦しめられている企業や有名人もいます。

匿名であることを最大限に悪用して、まるで多くの人が語っているように見せたり、関係者であるように装ってデマを流したりと、あらゆる手を使ってデマを流す人間がいます。ワッチョイによって匿名性が薄れることで、悪質なデマの拡散を抑えることができます。

ワッチョイが5ch(旧2ch)に導入されてから、ほとんどの板でワッチョイが当たり前に使われるようになりました。しかし、ワッチョイによる荒らしの抑制がどの程度効果を発揮しているかはわかりません。実際、いまだに荒らしはどこのスレにも現れます。

今後ワッチョイの使い方に慣れた荒らしが、ワッチョイがあっても何も影響がないと判断したら、結局荒らし行為を続ける可能性があります。現状荒らし行為をしても逮捕されるわけではないので、ワッチョイだけでは強い抑止力にはならないことも考えられます。

ワッチョイによって簡単に自演をすることはできなくなりましたが、ワッチョイの仕組みを逆に利用して自演をする人が出てきています。

以前は自演が簡単にできたのですぐに自演を疑われていましたが、今は巧妙に自演をする人がいるので、なかなか自演だとは気づきにくい場合があります。

同一人物の特定がしやすくなったので、同じ人物にずっと粘着行為をし続ける人が多くなりました。

以前はレスバトルが起きても、日付が変わればIDがリセットされるので喧嘩もそこで終了することが多かったのですが、ワッチョイは1週間変更されないので、喧嘩が長引いてエスカレートしやすくなっています。

木曜日にワッチョイが変わっても、同一人物を特定して粘着し続ける事例がいくつもあります。喧嘩や粘着が長引くとトラブルも大きくなります。万が一ふとしたことで個人情報が相手にばれてしまったら、事件にもなりかねません。

5chに書き込んでいる特定の人の過去レスを読みたいと思った場合、検索や解析をしたりwebツールの仕組みを使うことによって、さかのぼって読むことができます。

同じスレ内に書き込まれている同一人物のレスを見る場合は、その人のレスに表示されているIDをクリック、スマホの場合はタップするだけで見ることができます。

掲示板全体での同一人物の書き込みを見る場合は、解析する専用のツールが必要になります。従来のIDは1日経てば変えることができるので、その日の書き込みしか検索・解析することはできません。

従来のIDではその日の書き込みしか追えませんが、強制コテハンやIPを専用ツールで検索・解析することによって過去の書き込みも見ることができるようになってきています。

まだ対応していない板の方が多いので今のところ実用性は低いですが、今後開発が進んでいくと強制コテハンやIPを検索することで簡単に同一人物を特定できるようになりそうです。今のところ5ch自体には掲示板全体から同一IDを抽出する機能はありません。

ワッチョイのIDを検索・解析する機能は5ch自体にはありません。もし検索する場合は解析ツールや専用のwebツールを使う必要があります。

解析ツールは使いこなすのに知識が必要なので、誰でも使えるわけではありません。webツールは開発が進めば誰でも使えるようになっていきます。

解析ツールによるワッチョイのID検索をされたくない場合はブロックすることも可能ですが、こちらも多少の知識が必要になります。

IDを検索・解析するツールとして、必死チェッカーというweb上のツールがあります。現在は「必死チェッカーもどき」という名前で運用されています。

必死チェッカーもどきでは、従来のIDを検索・解析はできますが、ワッチョイやIPには対応していません。「必死チェッカーもどきもどき」というwebツールはワッチョイやIPにも対応しています。

必死チェッカーもどきもどきは現在まだ開発中でベータ版の状態なので、今後開発が進めば実用性も上がっていく可能性があります。

5chでも板によってはID検索できる板とできない板があります。IDが表示されていないスレはIDの検索も解析もできません。5ch以外の掲示板でも、同じスレ内であればID検索機能の仕組みを設置しているところは多いです。

同じスレ内でのID検索機能は技術的にも難しくないので、今はたいていの掲示板にID検索機能の仕組みが付いています。

すぐに喧嘩へ発展しやすいネット掲示板で、ワッチョイやID検索の仕組みはどう活用すれば良いのでしょうか。

5chに書き込みをしていると、喧嘩になることもよくあります。喧嘩になった相手がタチの悪い相手だと、ずっと粘着してきたり荒らしに変化することもあります。

面倒な相手とのトラブルを避けるには、煽られたらその人のワッチョイやIDから、どんな書き込みをしているか確認します。発言が危険そうな相手であれば、相手にしないことです。たいていはスルーされると諦めます。

ワッチョイの仕組みは、粘着が簡単にできてしまいます。自分ではそのつもりがなくても、相手と喧嘩になって頭に血が上った状態で、相手のワッチョイやIDを追いかけて粘着してしまうことは誰でもやってしまう可能性があります。

簡単に同一人物を特定しやすい現在の仕組みだからこそ、落ち着いて受け流す心の余裕が必要です。

ワッチョイがある5chで書き込むことに慣れていないと、IDを変えることができないので怖くなることもあります。しかしルールを守って使っていれば大きなトラブルになることはまずありません。

ワッチョイが導入されてもあまり難しく考えず、落ち着いて使っていれば無駄な喧嘩に発展することもありません。実際ワッチョイが5chに導入された当初は反発する人も多く、必要以上に怖がっている人が多くいました。

しかしワッチョイが浸透した今では、多くの人がIDを変えることができなくても気にすることなく5chに書き込んでいます。SNSと一緒で、ネットリテラシーを守りながら使っていれば心配いりません。