シスコンの意味とは?シスコンの人の心理や特徴・対処法
シスコンという言葉は有名ですが、シスコンとはと聞かれると上手く答えられない人は多いでしょう。シスコンとは姉や妹への執着や愛情を意味する言葉ですが、シスコンの人の心理は複雑とされています。今回はシスコンの意味と共に、シスコンの人の心理や対処法も見ていきましょう。
目次
シスコンの人の愛情は少し怖い…
皆さんはシスコンの意味をご存知でしょうか?シスコンという言葉は知っていても、詳しい意味までは知らないという人が多いでしょう。シスコンとは自分の姉や妹に対して、異常に執着することを指します。
シスコンの人は深い愛情を抱いたものに対して、依存しすぎたり支配しようとしたりしてしまう傾向が強いので、周囲の人に怖がられてしまうこともあるのです。
そこで今回はシスコンの意味や特徴を、さらに詳しく確認していきましょう。後半ではシスコン診断も紹介するので、シスコンの心理や特徴に興味がある人はぜひ注目して下さい。
シスコン(シスターコンプレックス)の意味とは?
シスコンとはシスターコンプレックスの略語で、シスター(姉妹)に対して、過剰な愛情を抱いている人のことを意味します。
母親離れができない男性のことをマザコンと呼びますが、マザコンのマザーをシスターに入れ替えた状態が、まさにシスコンを意味するのです。まずシスコンの意味を詳しく見ていきましょう。
姉や妹に抱く過度な愛情
シスコンとは妹や姉に対して、過度な愛情を示すことを意味します。シスコンの人は、姉や妹に対して愛情を持っていることは確かでしょう。しかしその愛情が重すぎるために、異常な行動をしてしまうことが多々あるのです。
特にシスコンに陥りやすいのは、姉や妹がいる男性とされています。シスコンの男性の多くは、恋人を選ぶ基準が姉や妹であったり、恋人ができても恋人よりも姉や妹を優先してしまうことがあるのです。
さらにシスコンの男性は、妹や姉に恋人ができると、妹や姉を過剰に心配して恋愛の邪魔をしてしまうこともあります。
女性のシスコンは愛情だけではない
シスコンと聞くと、姉や妹に執着する男性のイメージが強いという人が多いでしょう。しかしシスコンとは、姉や妹に執着する女性も含まれるものなのです。
姉と妹が両者ともシスコンで、姉妹同士で共依存のような関係になってしまっている場合もあります。一般的にシスコンは姉や妹への純粋な愛情が、過剰になることを意味するとされていますが、シスコンの女性はより複雑な心理であることが多いのです。
シスコンの女性の多くは、嫉妬心や憎しみと愛情が混ざった複雑な心理状態にあるとされています。特徴的なその心理状態に、自分自身もストレスを感じているというシスコンの女性も多いのです。
ブラコンとの違いは?
シスコンと似ている言葉の中でも、有名な言葉がブラコンではないでしょうか?ブラコンとはブラザーコンプレックスの略語で、ブラザー(兄や弟)に対して、過度に首着することを意味します。
ブラコンの意味はシスコンの意味とほぼ同じですが、執着する対象が姉や妹ではなく、兄や弟という特徴があるのです。一般敵にブラコンには、弟に過度に構う姉というイメージがありますが、シスコンと同じく女性も男性もブラコンに陥る可能性はあります。
つまり弟が兄に、兄が弟に対して過剰に構いすぎる場合もブラコンに含まれますし、兄に過度に干渉しようとする妹もブラコンに含まれるのです。ブラコンもシスコンも、複雑な心理状態が原因であることが多いので、矯正するのは困難とされています。
シスコンの人の心理
シスコンの人が、妹や姉に過剰に執着する心理が気になるという人も多いでしょう。身近にシスコンの人が存在する人は、なおさら気になると思います。シスコンの人の特徴的な心理とは、どのようなものなのでしょうか?確認していきましょう。
相手に対する劣等感と愛情で葛藤する心理
シスコンの人の多くは姉や妹に深い愛情を抱くと同時に、強烈な劣等感も抱くという特徴的な心理状態にあるとされています。姉や妹のほうが、自分より能力や容姿が優れていると幼いときから感じ続けることで、根深い劣等感が生まれてしまうのです。
劣等感があるのなら、姉や妹に対して攻撃的になるのではと思う人もいるでしょう。しかし姉や妹に対する深い愛情も持っていると、劣等感が複雑化して強い執着心として表現されやすくなってしまうのです。
そのため、姉や妹に対する愛情と強烈な劣等感の間で、心理的に苦悩しているシスコンの人も多いとされています。
心配という気持ちが執着心に変化する心理
愛情を向けている妹や姉が危険な目に遭わないか心配という心理から、シスコンになってしまう人もたくさんいます。シスコンの人は不安になりやすく、一度心配な気持ちになると、徹底的に不安要素を排除しようとしがちなのです。
そのためほとんどのシスコンの人は、姉や妹に過剰に干渉しようとしてしまうとされています。本人は心配な気持ちに追い詰められているので、干渉しすぎて姉や妹の自由を脅かしていても、その自覚が無いことがほとんどなのです。
相手への無力感から生まれた憎しみが強烈な執着心になる心理
一般的に妹や姉に対する愛情が行き過ぎて、シスコンになると思われがちです。確かに家族愛が過剰になってしまうことで、シスコンになってしまう人は多いでしょう。しかし中には憎しみの感情から、シスコンになってしまう人もいるのです。
憎しみと愛情は紙一重という言葉の通り、憎しみと愛情とは遠いようで近いものなのです。そのため姉や妹に対して抱いていた恐怖や憎しみの感情が、愛情と混ざって過剰な執着心になってしまっているシスコンの人も存在しています。
姉や妹に抱くマイナスの感情の根底には、相手を思うように支配できないという無力感があるとされているのです。相手に対して支配的という点も、シスコンの人の特徴の1つとされています。
自分勝手な気持ちや理想像を押し付けたくなる心理
シスコンの人の中には、相手の気持ちを考えず自分の気持ちだけを優先する自己中心的な人もいます。そのようなシスコンの人は、妹や姉に対する期待が大きすぎて、勝手に都合のよいイメージを妹や姉に抱いてしまうのです。
そのため妹や姉の意思を尊重せず、過剰に干渉したり、自分の理想を押し付けたりするだけで満足してしまう傾向にあります。
このタイプのシスコンの人は、姉や妹が自分の期待通りであれば愛情深く接しますが、期待通りでないと冷徹な態度に豹変することが多いのです。このような特徴のあるシスコンの家族に、追い詰められてしまう女性も多いとされています。
心理的に優しすぎることが執着や依存の原因になることも
優しすぎることで、シスコンになってしまう人もいます。困っている人には思わず手助けしたくなるような性格の人は、姉や妹が困っているとすぐに手助けしたくなるでしょう。その思いが強くなりすぎると、シスコンになってしまうこともあるのです。
優しさは美徳ですが、優しすぎると他人から騙されたり、愛情を向けている相手を追い詰めてしまったりしてしまうこともあります。このタイプのシスコンの人は、まさに過剰な優しさが、裏目に出てしまったタイプといえるでしょう。
シスコンの人の特徴
友達や彼氏がシスコンかどうか知りたいという人もいるでしょう。友達や彼氏がシスコンかどうか見極めるには、シスコンの人の特徴を把握する必要があります。
シスコンの人の特徴とは、どのようなものでしょうか?詳しく確認していきましょう。
強い嫉妬心を抱きやすい
シスコンの人の多くは嫉妬心が強く、姉や妹の交友関係にも嫉妬することがあります。ほとんどの場合は、姉や妹が付き合っている友達や彼氏が、自分よりも妹や姉と仲がよいことに対する嫉妬とされているのです。
そのような嫉妬心から、焦燥感や苛立ちを覚えることが多く、そのマイナスの感情を周囲の人にぶつけてしまうこともあります。妹や姉の交友関係のことで苛立つことが多い人は、シスコンの可能性が高いといえるでしょう。
細かいことを過剰に気にする
シスコンの人は、細かいことを気にする性格であることが多いようです。シスコンの人の多くは、他人のちょっとした行動や言葉から他人の気持ちを推測し、落ち込んでしまいがちとされています。
そのため姉や妹の言動にも、ちょっとした引っ掛かりを覚えただけで、過剰に干渉してしまうのです。細かいことによく気が付くけれど、他人の気持ちを気にしすぎて落ち込むことが多い人は、シスコンの気質を持っているかもしれません。
姉や妹に依存しすぎ
シスコンの人の中には、姉や妹に対する依存心が強く、主体性に欠けている人も多いようです。そのようなシスコンの人は、物事に対して基本的に受け身であり、困ったことがあると姉や妹にすぐ助けを求めてしまいます。
その依存心が、強烈な執着心の原因になってしまっていることが多いのです。
妹や姉を過剰にライバル視する
特にシスコンの女性に多い特徴が、姉や妹と自分に対する周囲からの評価の違いを、不服に思っていることが多いということです。
子供のときに親から兄弟姉妹と比べられて、嫌な思いをしたという人は多いでしょう。シスコンの女性は、特にそのような思いが強く、大人になっても姉や妹を過剰に意識してしまいやすいのです。
姉や妹にライバル心があるという人は、シスコンの可能性があるといえるでしょう。
女性と上手く関わることができない
シスコンの男性の中には、女性と上手く関わることができない人も多いとされています。女性と関わりたいとは思っているものの、緊張と自信の無さから自然に話すことができず、自信を失ってしまうのです。
そのような男性にとって、妹や姉とは気負わずにコミュニケーションが取れる一番身近な女性といえます。そのため傷つく心配のない姉や妹との関係に依存してしまいやすく、その依存心が大きくなってシスコンになってしまうのです。
シスコンになってしまう原因は何?
シスコンになってしまう原因には、さまざまなものがあります。単に愛情が行き過ぎたという場合もあれば、複雑な心理状況が原因であることもあるのです。
シスコンになってしまう原因とは、どのようなことなのか気になる人も多いでしょう。そこで以下ではシスコンの原因も、見ていきたいと思います。
執着心に変わりやすい強烈な依存心
シスコンの女性にも男性にも共通しているのは、身近な気を許せる存在に依存しやすいという特徴です。何でも話せる姉や妹との関係とは心地よいものですが、その関係に依存しすぎると、愛情が執着心に変わってしまいやすいとされています。
姉や妹との安心できる関係に、癒されるという人も多いでしょう。しかしその関係に依存しきってしまうと、無自覚にシスコンになってしまう可能性もあるのです。そのため家族同士でも、対等な関係で接しているか普段から注意する必要があります。
過剰な庇護欲がシスコンの原因に
姉や妹を守らなければという意識が強すぎて、シスコンになってしまうこともあります。特に正義感や責任感が強い男性や女性は、姉や妹を守ろうとする気持ちが強くなりやすく、その気持ちが姉や妹への執着心に変わってしまうこともあるのです。
特に姉や妹が幼いころ病気がちだったり、いじめに遭っていたりすると、よりその傾向が強くなるとされています。このタイプのシスコンの人は、姉や妹の友達や彼氏に過剰に警戒したり、姉や妹の行動をコントロールしようとしたりしてしまうのです。
姉や妹を理想像として見ることでシスコンになることも
シスコンの原因には、姉や妹を自分の理想像として捉えてしまうことも挙げられます。妹や姉に対して強烈な嫉妬心を抱えていると、次第に姉や妹が自分の理想そのもののように感じて、執着してしまうこともあるのです。
姉や妹を自分の理想通りにしようと、姉や妹の行動や服装、交友関係にも過剰に干渉してしまうとされています。
姉や妹に敵わないと感じ続けること
幼い頃から姉や妹に力負けすることが多いことで、大人になっても姉や妹に対して従属的になりすぎることもあります。幼少期から妹や姉に打ちのめされる経験をし続けることで、大人になっても姉や妹が絶対的な存在になってしまうのです。
シスコンと聞くと、本人が支配的であるパターンをイメージする人が多いでしょう。しかし逆に本人が姉や妹に従属的過ぎる関係も、シスコンに含まれるのです。
ちなみに、このようなシスコンに特に陥りやすいのは、歳が離れた姉がいる男性とされています。
彼氏がシスコンだったらどうする?対処法6つ
シスコンの男性は彼女よりも姉や妹を優先しがちですから、シスコンの男性と付き合うとなるとさまざまな問題が出るでしょう。
さらにシスコンの男性の多くは、自分よりも姉や妹がけなされるほうが怒りを覚えるので、シスコンの男性と付き合う女性は言動に特に注意する必要があります。
自分の彼氏がシスコンであったら、上手く対処できるか不安という女性も多いでしょう。そこで彼氏がシスコンであった場合の対処法を、いくつか取り上げていきたいと思います。
絶対に彼氏の姉や妹をけなさないのは基本的な対処法
シスコンの彼氏にとって、姉や妹とは自分の半身ともいえる特別な存在です。そのため彼女が姉や妹を馬鹿にするような言動をすると、彼女への愛情が急激に冷めていってしまうことが多いとされています。
シスコンの彼氏と上手く付き合っていくためには、姉や妹を馬鹿にするような言動をしないことが絶対条件なのです。
彼氏の姉や妹の特徴を取り入れるという対処法
シスコンの彼氏の多くは、彼女に姉や妹の話をすることが多いので、姉や妹にライバル心を抱く彼女もいるでしょう。しかしそのライバル心は抑えて、あえて姉や妹の話を積極的に聞き、姉や妹の特徴を把握することをおすすめします。
彼氏の姉や妹の特徴を把握して、その特徴を取り入れることで、彼氏の目が自分に向きやすくなるためです。シスコンの彼氏は、姉や妹に似ている彼女には、安心感を抱きやすくなるでしょう。
彼氏に合わせて姉や妹を褒める対処法
シスコンの彼氏への対処法としては、姉や妹を褒めるということも挙げられます。シスコンの人は大切な妹や姉を褒めてくれる人には、親近感を抱くことが多いのです。
そのためシスコンの彼氏が妹や姉を褒めたときは、一緒に褒めると彼氏から好ましく思われることができるでしょう。
シスコンの彼氏が姉や妹を褒める話をするときは、嫉妬心から不満を抱く女性も多いと思います。しかしあえてその話を盛り上げることで、シスコンの彼氏が自分に強い信頼を寄せてくれることもあるのです。
彼氏の姉や妹と友達として付き合うという対処法
シスコン度合が高すぎる彼氏への対処法としては、彼氏の妹や姉とコミュニケーションを取ってみることが有効です。
シスコンの彼氏の妹や姉は、彼氏のことをよく知っている存在ですから、仲良くなれば彼氏と上手く付き合うアドバイスを貰うことができるでしょう。
さらに自分が大事にしている姉や妹と彼女が仲良くしている様子は、シスコンの彼氏にとって好ましいものです。そのため姉や妹と仲良くしてくれる彼女には、さらに愛情が強まるでしょう。
彼氏と真面目に話し合うことも有効な対処法
シスコンの彼氏が姉や妹と自分を比べたり、デート中にも姉や妹からの呼び出しに対応したりすることが多く、不満が溜まっている場合もあるでしょう。そのような場合の有効な対処法としては、彼氏と真剣な話し合いを一度してみることが挙げられます。
しかし話し合いの際に、一方的に不満を彼氏にぶつけては、喧嘩になってしまいやすいので、注意が必要です。話し合いの際は、不満というよりも寂しいという気持ちを、冷静に相手に伝えることを意識しましょう。
冷静に今後を話し合うことで、シスコンの彼氏も自分の言動を冷静に振り返りやすくなり、解決法も思いつきやすくなります。
彼氏自身を褒めるという対処法
シスコンの彼氏は、姉や妹に根深い劣等感を抱えていることもあります。そのためシスコンの彼氏には、彼氏自身を積極的に褒めることも、有効な対処法になります。
根気強く褒め続けることで、彼氏の信頼を得ることができるだけでなく、彼氏のシスコン度合を低くさせることも期待できるでしょう。シスコンの彼氏が姉や妹を褒める言葉を言ったときは、ぜひ彼氏自身を褒める意味の言葉を返してみて下さい。
シスコンの友達との付き合い方
身近な友達がシスコンだった場合は、どのように接していけばよいのか分からないという人は多いでしょう。友達が重度のシスコンである場合は、友達として本人の言動を非難したくなる時もあると思います。
しかしシスコンの度合が高ければ高いほど、本人の心境は複雑であることが多いので、矯正することは難しくなるのです。そのため特別親しい仲の友達でない場合は、シスコンのことについて意見することは極力避けて付き合ったほうがよいでしょう。
親友のシスコン度合が心配という場合は、親友だけでなく親友の妹や姉も交えて、冷静に話し合ってみることをおすすめします。
しかしシスコンをすぐに改善することは難しいので、親友の場合でも普段はあまりシスコンのことには触れずに、付き合っていくとよいでしょう。
あなたのシスコン度を診断!
シスコンは姉や妹がいる人なら、誰でも無自覚に陥る可能性のあるものですから、自分はシスコンなのではと不安に思う人も多いでしょう。身近な男性や女性が、無自覚なシスコンなのではと疑っている人もいるでしょう。
そこでシスコン度を測る基準も紹介したいと思います。簡単なチェック式診断なので、自分や身近な人がシスコンかどうか知りたい人は、ぜひ試してみて下さい。
チェックしてみよう
・他人との会話の中で姉や妹の話をすることが多い
・普段起こることはめったにないが、姉や妹のことを馬鹿にされると頭に血が上るほど怒りが湧く
・彼女や彼氏とのデートよりも、姉や妹との約束を優先したことがある
・姉や妹の言うことにいつも従ってしまう
・自信が無くいつも人の顔色を伺ってしまう
・妹や姉に高価な物を頻繁に贈る
診断結果
当てはまった項目の数によってシスコン度を判断します。当てはまった項目が0~2個の人は、シスコン度は低いといえるでしょう。3~4個の人は中~強度のシスコンに陥っている可能性が高いので、注意が必要です。
5 ~6個の人はかなり深刻なシスコンに陥っている可能性があります。自分の普段の言動を、ぜひ一度客観的に振り返ってみましょう。姉や妹に自分の言動が負担になっていないか、聞いてみることも大切です。
シスコンの人と付き合うときは適切な対処法を把握しておくことが重要
今回はシスコンの特徴や対処法を、詳しく取り上げました。シスコンとは姉や妹への愛情や執着が強すぎて、もはや妹や姉が自分の半身にようになってしまっている状態といえます。
そのためシスコンの人と付き合うときは、適切な対処法を実践することが必要になるでしょう。シスコン気味の友達や恋人と円滑に付き合っていきたい人は、ぜひ今回見てきた対処法を実践してみて下さい。