茨城の方言(茨城弁)一覧!茨城弁の特徴やかわいい告白の方言を紹介

茨城といえば、2017年のNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」の主人公の出身地としても有名になりました。主演の有村架純さんが話す方言の茨城弁がかわいいと話題になりました。今回は、その魅力的な方言である茨城弁の特徴や、実際に使える告白の例文&一覧をご紹介します。

茨城の方言(茨城弁)一覧!茨城弁の特徴やかわいい告白の方言を紹介のイメージ

目次

  1. 1特徴があり面白い茨城の方言を使いこなしたい
  2. 2茨城の方言(茨城弁)の特徴
  3. 3【茨城の方言】日常よく使う方言10選を紹介!
  4. 4茨城で日常よく使う表現①しみじみ
  5. 5茨城で日常よく使う表現②だっぺ
  6. 6茨城の日常よく使う方言③ひゃっこい
  7. 7茨城の日常よく使う方言④だいじ
  8. 8茨城の日常よく使う方言⑤しゃーんめぇ
  9. 9茨城の日常よく使う方言⑥あっぱとっぱ
  10. 10茨城の日常よく使う方言⑦こわい
  11. 11茨城の日常よく使う方言⑧いじやける
  12. 12茨城の日常よく使う方言⑨でれすけ
  13. 13茨城の日常よく使う方言⑩ごじゃっぺ
  14. 14茨城のかわいい方言で告白してみよう!
  15. 15茨城のまだまだ覚えたい方言一覧
  16. 16生の方言を感じに茨城さ行ぐべ!

特徴があり面白い茨城の方言を使いこなしたい

方言は日本全国で様々な広がりや特徴があり、16種類もの方言があると言われています。その中でも茨城弁は、関東方言でありながらも、東北方言の特色も併せ持つ面白い方言です。

茨城の方言(茨城弁)の特徴

独特なイントネーションや語尾が、方言らしくてかわいい印象になっています。それでは、茨城弁の特徴について詳しく見ていきましょう。

区別がない?「無アクセント」

茨城弁の特徴のひとつに、「無アクセント」というものがあります。アクセントというのは、音の高低差によって単語を区別する時に使います。なので、無アクセントというのはつまり、単語を発音によって区別する事がないという事です。

例えば、「橋」と「箸」、「雨」と「飴」、「柿」と「牡蠣」などといった区別が茨城弁にはありません。

「い」と「え」の混同、か行、た行の濁音化

英語の「i」のように茨城弁も「い」と「え」の混同がみられます。標準語では「い」と発音するところを「え」という発音になり、「え」と発音するところを「い」という発音に変わります。もしくは、「い」と「え」の中間で発音されたりします。

また、茨城弁のかわいい特徴として、か行た行の濁音化が挙げられます。これは東北方言にもみられる特徴で、俗にずーずー弁と呼ばれるものです。素朴な茨城弁の良さのひとつです。

異なるふたつのイントネーション

茨城弁を語る上で欠かせないのが、イントネーションです。イントネーションとは、文章に抑揚をつける事によって、感情や疑問文である事を表す時に必要なものです。

例えば「本当に」という言葉もイントネーションによって、「本当に!」と喜んでいるようだったり、「本当に?」と疑惑を含んでいるようだったりと、様々な表し方が出来ます。このように標準語では、感情を様々なイントネーションで区別しているのです。

ですが、茨城弁では明確にイントネーションで区別する事がなく、抑揚のない言い方になる事が多いです。平坦なイントネーションため怒っているように聞こえてしまう事もあるようですが、決して怒っているわけではないのです。

逆に、茨城県民は、イントネーションに惑わされず、相手の表情や状況から感情を読み取ったり出来る、とても懐の深いところがあると言えます。

もうひとつ重要なのが、尻上がりのイントネーションです。語尾の部分が尻上がりな調子になります。俗にいう「水戸の尻上がり」です。例えば、語尾の「だっぺ」の「ぺ」の部分が尻上がりになります。

【茨城の方言】日常よく使う方言10選を紹介!

茨城の方言の特徴を抑えたところで、実際によく使われている茨城弁についてご紹介します。これぞ茨城、といった県民性も垣間みえて面白いですよ。

それぞれ最後に、分かりやすい例文を一覧にまとめています。一覧の左に茨城弁の例文、一覧の右に訳を載せているので、そちらも参考にしてみてください。

茨城で日常よく使う表現①しみじみ

しみじみ、といえば一般的に「しみじみ思う」や「しみじみ感じた」、などのように心の深いところに感じ入る様を表す言葉です。しかし、茨城の方言ではまた違った意味を持っています。

茨城の方言「しみじみ」の意味

茨城でしみじみと言えば「しっかり」「きちんと」といった意味になります。馴染みがない人からすると、標準語の意味とあまりにも違うので面白いと感じたりするでしょう。それでは、しみじみと例文をみていきましょう。

茨城の方言「しみじみ」の使い方《例文紹介》

日常よく使う場面として、人に注意する時や励ます時などによく使われます。この「しみじみ」を標準語として受け止めると戸惑うでしょう。ですが、この「しみじみ」という言葉の響きに、真面目さと共に優しさが感じられるとても素敵な方言です。
 

しみじみしてねな しっかりやってないな
しみじみすっぺよ きちんとしようよ

茨城で日常よく使う表現②だっぺ

茨城弁の特徴のひとつとも言える、語尾につく方言です。尻上がりなイントネーションで「だっぺ」と語尾につけるだけでも方言っぽさが出ますね。

茨城の方言「だっぺ」の意味

語尾につく言葉なので、標準語で表すなら「〜だよ」「〜でしょう」となります。他にも類似する単語として「〜すっぺ」は「〜しよう」、「行くべ」は「行こう」という意味になります。

茨城の方言「だっぺ」の使い方《例文紹介》

語尾につけて使います。「〜だってよ」と標準語で言うように、「だっぺよ」と更に語尾に「よ」がつく事もよくあります。この語尾のかわいさが、茨城弁のかわいさを更に引き立てています。

いばらきだっぺ いばらきだよ
東京に行くべ 東京に行こう

茨城の日常よく使う方言③ひゃっこい

この方言は、茨城だけでなく東北でも使われている方言です。標準語には無い、かわいい響きを持った言葉ですね。

茨城の方言「ひゃっこい」の意味

「ひゃっこい」とは、「冷たい」という意味です。つめたい、という言葉よりは、ひややか、や、ひやっとする、という言葉が転じて「ひゃっこい」という方言が出てきたと言われています。

茨城の方言「ひゃっこい」の使い方《例文紹介》

かき氷やアイスを食べた時や、水が冷たかった時など、冷たいと体感できるものに対して使います。

ひゃっこいかき氷でも食べっぺ 冷たいかき氷でも食べましょう
この水ひゃっこいな この水冷たいな

茨城の日常よく使う方言④だいじ

だいじ、と言えば大事という言葉が浮かぶでしょう。ですが、茨城の人達の間では、気遣いが感じられる、言われたら嬉しい言葉になっています。方言で気遣ってくれる恋人がいれば、かわいいな、と思わず笑顔になってしまいそうです。

茨城の方言「だいじ」の意味

「だいじ」とは、「大丈夫」という意味で茨城では使われます。聞きなれない人には「だいじ?」などと聞かれたりすると「何が大事何だろう?」と理解出来ないかもしれません。

茨城の方言「だいじ」の使い方《例文紹介》

「大丈夫?」と問いかけたり、「大丈夫だから」と状況や状態を説明する時にも使います。また、疑問文になると「だいじけ?」と使う地域もあります。

その怪我だいじ? その怪我大丈夫?
ここならだいじだっぺ ここなら大丈夫だよ

茨城の日常よく使う方言⑤しゃーんめぇ

「しゃーんめぇ」もしくは「しゃあんめぇ」。これは関西でも「しゃあない」という言葉もあったりするので、なんとなく意味が通じやすい茨城弁だと言えます。

茨城の方言「しゃーんめぇ」の意味

「仕方がない」「しょうがない」「どうしようもない」といった意味で使われます。関西弁でよく使われる「しゃーない」は「仕方がない」が転じたものですが、茨城弁では「仕方があるまい」が語源となっています。

茨城弁では「あるまい」が「あんめぇ」になるので、合わせて「しゃーんめぇ」となります。

茨城の方言「しゃーんめぇ」の使い方《例文紹介》

なぐさめるように「しゃーんめぇ」と使うと、あたたかな、かわいい雰囲気になります。もしくは、元気よく言われるとすっきりと気持ちが切り替えられそうな雰囲気が出ます。

しゃーんめぇからまた行くべ 仕方がないからまた行こう
好きになっちまったもんはしゃーんめぇべ 好きになってしまったものはどうしようもないでしょう

茨城の日常よく使う方言⑥あっぱとっぱ

弾むような響きを持っている言葉で面白いですね。語尾以外は平坦なイントネーションが基本の茨城弁ですが、このような小さい「っ」が入っている言葉も多く、そこが茨城弁の快活な感じを表しているとも言えそうです。

茨城の方言「あっぱとっぱ」の意味

「あっぱとっぱ」とは、「あたふた」するという意味があります。言葉の響きと意味が合わさり、とても慌てている様子が目に浮かぶようです。他にも、「気まずい」という意味も持っています。

茨城の方言「あっぱとっぱ」の使い方《例文紹介》

慌てふためくような場面や状況を表す時に使われます。かわいい子があたふたしている様子は助けてあげたくなるものですが、それを「あっぱとっぱ」と表現されると、よりかわいらしさが増しますね。

急におめが来るからあっぱとっぱしちゃった 急にあなたが来るからあたふたしちゃった
あの時はあっぱとっぱしちまったなぁ あの時は慌ててしまったな

茨城の日常よく使う方言⑦こわい

「こわい」ってあの「怖い」?と思うかもしれませんが、茨城弁では全く違う意味を持っています。ちなみに、怖い時はおっかねぇという言葉をよく使います。

茨城の方言「こわい」の意味

茨城の方言で「こわい」とは「疲れた」という意味です。他にも東北方言でも同じ意味で使われたりします。標準語とは全く違った意味で面白い方言ですね。勘違いしてしまう事もよくありそうです。

茨城の方言「こわい」の使い方《例文紹介》

今疲れている状態の場合は「こわい」、疲れていた状態の場合は「こわかった」と使います。「こわいなぁ」と言われた時は癒し系女子の出番です。

はーこわい もう疲れた
あれはこわかったべなぁ あれは疲れたよな

茨城の日常よく使う方言⑧いじやける

これも、茨城の方言に馴染みのない人からすると、聞きなれない言葉のひとつです。ですが、「いじ」を「意地」、「やける」を「焼ける」と考えるとなんとなく意味が汲み取れそうです。

茨城の方言「いじやける」の意味

「いじやける」とは「イライラする」「むかつく」「腹がたつ」などという意味があります。怒りというよりは、じれったかったり、うまくいかずもどかしいような時の気持ちを表しています。

茨城の方言「いじやける」の使い方《例文紹介》

使い方としては、標準語で「イライラするな」というように「いじやけるな」と使います。言い方にもよりますが、「いじやける」には少しツンデレっぽさが感じられてかわいい印象です。

待っても来ねぇからいじやけるなぁ 待っても来ないからイライラするな
おめがあいつとくっちゃっべってるといじやける おまえがあいつと喋っていると腹がたつ

茨城の日常よく使う方言⑨でれすけ

なんとなく緩んだニュアンスのある言葉「でれすけ」。実は福島弁が出てくる映画「フラガール」でも使われています。茨城の方言は、福島弁と共通しているところが多いです。

茨城の方言「でれすけ」の意味

茨城弁の「でれすけ」とは、「だらしがない」、「どんくさい」、「まぬけ」といった意味があります。語感的には柔らかいので、あまり本気で怒っているようには聞こえず、むしろ愛情を感じます。茨城のやさしい人柄があらわれています。

茨城の方言「でれすけ」の使い方《例文紹介》

ちょっとした失敗や、まぬけな事をした時などに使います。言われたとしても、冷たく怒られているわけではないので、あまり気にしないのがよいでしょう。こういった方言があるという事が、茨城県民の親しみやすさや、気の置けなさを示しています。

おめはでれすけだな おまえはだらしのないやつだな
でれすけなおめに言われたぐね 抜けてるおまえに言われたくないよ

茨城の日常よく使う方言⑩ごじゃっぺ

茨城弁と言えばこれ!という人も多い「ごじゃっぺ」。NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」でも使われていました。

茨城の方言「ごじゃっぺ」の意味

「ごじゃっぺ」とは、「いい加減」、「ばかげている」といった意味があります。「ばか」や「あほ」といった意味合いで使われる罵声言葉ではありますが、「でれすけ」と同じく愛情のある方言です。

茨城の方言「ごじゃっぺ」の使い方《例文紹介》

関西人が「あほ」と愛情込めて言うのに似ている使い方をします。責めるというよりは、親しい間柄だからこそ言える言葉です。

なーにごじゃっぺ言ってんだ なーにばかな事言ってるんだ
あいつはごじゃっぺだ あいつはいい加減なやつだ

茨城のかわいい方言で告白してみよう!

さて、茨城弁についてもだいぶ詳しくなったところで、実際に茨城の方言で告白するとどうなるのかをみていきましょう。明るくて親しみやすいところがかわいいと感じるはずです。

ひとつひとつ告白に使える方言を、一覧もまじえて紹介しています。一覧の左側に茨城弁の例文、一覧の右側にその訳を載せています。

茨城のかわいい方言「ねーしょ」

「ねーしょ」とは「内緒」という意味です。ほんわかとした響きが、なんともいえずかわいいですね。内緒の告白を方言ですれば、より親密度が増すでしょう。

これはふたりだけのねーしょだかんね これはふたりだけの内緒だからね

茨城のかわいい方言「くっちゃべる」

「くっちゃべる」とは「おしゃべりする」という意味で使われます。茨城だけでなく、広く他県でも使われている方言です。告白にはまず、おしゃべりして仲良くなってから、という時に使えそうです。

公園でちょっとくっちゃべっていがね? 公園でちょっと喋っていかない?

茨城のかわいい方言「ぶすくれる」

茨城弁で「ぶすくれる」とは「拗ねる」、「ふてくされる」という意味です。「ぶすっとする」という言葉からきています。鈍感な相手に告白するなら、こんなインパクトのある方言で告白すると良いでしょう。

あんまり放っておいたらぶすくれちまうよ あんまり放っておいたら拗ねちゃうよ

茨城のかわいい方言「よかっぺ」

「よかっぺ」とは「良いよ」という意味です。茨城弁らしい語尾の「ぺ」がついて、方言ならではのかわいい印象になります。告白はやっぱりかわいい自分で、という時にぴったりです。

あの人よりおめの方がよかっぺ あの人よりあなたの方が良いよ

茨城のかわいい方言「やっこい」

茨城弁では「やっこい」とは「やわらかい」という意味です。触れ合っていて心地いい相手とは自然と告白する流れになれそうです。

おめの手はやっこいな あなたの手はやわらかいね

茨城のまだまだ覚えたい方言一覧

茨城には、まだまだたくさんの方言があります。聞きなれない言葉や、勘違いしそうな言葉を集めてみました。一覧の左に茨城弁、一覧の真ん中に意味、一覧の右に例文を載せていますので、参考にしてみてください。

あおなじみ 青あざ あおなじみ出来ちまった
いしけー ださい、醜い いしけー服なんかいらね
うちげ 私の家 うちげ寄ってけ
おどめ 赤ちゃん、幼児 おどめのためにがんばっぺ
おにんこ おにぎり おにんこうめぇな
かして どいて そこ自転車停めるでかして
かんめ かんめに食われちった
かんます かきまわす 卵かんましといて
ちくぬき 嘘つき あすこの息子はちくぬきだ
とーみぎ とうもろこし このとーみぎあんめぇな
はらくち お腹いっぱい はらくちくてもう食えね
むぎもなく ものすごく、とても むぎもなくはえー車だな
めど 鼻めどはふたつあんべ
ろっこく 国道6号線 ろっこく沿いに店さあっぺ
ワンツーファイブ 国道125号線 ワンツーファイブに出っぺ

生の方言を感じに茨城さ行ぐべ!

たっぷりと茨城弁の特徴と魅力をお伝えしてきましたが、少しでも気になるものはあったでしょうか?茨城県は、国営ひたち海浜公園のネモフィラの美しさが話題になったり、ドラマやアニメの舞台にもなっています。魅力溢れる県です。

茨城にお出かけの際は、ぜひ実際の茨城弁にも触れてみてください。日常に使われている方言を聞けば、語尾のかわいさや、愛情溢れる言葉達の想いに気づけるでしょう。

そして、そこでは新たな素敵な出会いが待っているかもしれません。その時は、ここで学んだ茨城弁で告白してみてはいかがでしょうか。

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