福島の方言(福島弁)の特徴!なまりが特徴的な方言一覧!
福島の方言は話し終わりが「~だべ、だっぺ」、「ありがとね」といった親しみを感じる暖かさが特徴的です。福島弁初心者には、何を言っているのかわからないほど、独特な方言やイントネーションがあります。かわいらしさを感じるという人も多い「なまり」の魅力を紹介しましょう。
目次
聞いてると面白い福島の方言を覚えたい!
方言女子のなまりにグッとくるという人は増えており、標準語と違った言葉の魅力に注目が集まっています。ズウズウ弁と呼ばれることも多い福島弁は、特に素朴な魅力が感じられるのではないでしょうか。
メディアでも方言女子のぽろりと出るお福島弁に、「飾らない人柄を感じる」、「ギャップ萌えする」、「あたたかくてかわいい!」と魅力を感じてキュンとくる男子も多いのです。福島弁で告白されたいと思っているかも知れません。
福島の方言(福島弁)の特徴
福島の場合には面積が広いこともあり、一口に福島弁と言っても、会津弁(内陸側)、浜通り(海岸側)、中通り(真ん中)と地区ごとに違いが出てきますが、一覧にもあるように東北弁の素朴さやかわいらしさが福島弁には溢れています。
福島弁のなまりと語尾の特徴
福島では「~した」を「飯食うした→ご飯食べますね」や「顔が赤いした→顔が赤いですね」など同意を促すニュアンス、「べ」が加わると自分の気持をもう少し押した意味合いになり、ちょっと驚きや断定の気持ちが含まれた表現になります。
「飯食ったべした→ご飯食べたじゃないですか」や「顔が赤いべした→顔が赤いじゃないですか」のように、「~じゃないですか」と、「あなたには違うというのですか?」というニュアンスが含まれてきます。
文字にすると標準語に近い文章でも、語尾が少しだけあがるのが福島弁の特徴です。福島では疑問文でなくても、問いかけるような尻上がりの抑揚がつくことが多く、語尾がふわっと持ち上げるる福島弁の特徴を形作っています。
福島の方言女子の魅力的ななまり
福島弁でよく聞かれる文章の終わりが、「~だすけか→~でしたよね(明日の天気は、晴れだすけか)」、「~と→~なんだってさ(あるところにおじいさんがいたんだと)」では、伝聞したことを表現するときに使われます。
標準語にはない語尾が福島なまりの特徴としてあらわれ、福島ならではの暖かさを感じさせてくれます。「まめっこ→はにかむ」など福島弁の特徴的な語尾の響き、意味がかわいい雰囲気を醸し出す福島のなまりもあります。
かわいい女の子が「あんがとない(ありがとう)・ありがとね(ありがとう)」、「そうだげんちょも(そうだけれども)」なんて福島弁で喋ると「やっぱり福島女子のなまりってかわいい!」となりますし、告白も福島弁が良いかもしれません。
福島弁と東北弁の特徴
福島県は、北部は宮城県、山形県、西部に新潟県、南部に栃木県、茨城県が接しています。福島弁は東北弁の一つとされ、ずうずう弁を基本としていますが、一覧をみると北関東に通じるべえべえ言葉のなまりの特徴・語尾を持っています。
福島には、帰属意識が高いとされる会津の文化も色濃く残っているため、福島会津では「よってがんしぇ(どうぞよってください)」、「ゆっくりしてがんしょ(どうぞおくつろぎください)」など独特な言い回し・特徴があります。
「ありがとう」は、福島会津では「ありがとうなし」になります。「~してください」の語尾は「くなんしょ」です。福島弁は東北弁の一つとされていますが、一覧を見ると宮城・山形と比べると関東域が近い福島はその影響を受けている印象を受けます。
【福島の方言】特徴のある方言を10選紹介!
福島の言葉の特徴をざっくり紹介しましたが、東北弁の素朴さと北関東の「~だっぺ」のような半濁音の破裂音が福島弁でも聞かれ、新鮮でかわいらしさを感じさせてくれます。福島で聞かれる方言は「ずうずう弁」と北関東のなまりが混ざっています。
福島らしい言い回しは、平板な語尾が持ち上がるイントネーション、言葉遣いにかたちづくられています。福島弁では標準語とは違う意味になる言葉もあり興味深いです。福島の代表的な方言を使った方言10選一覧を紹介しましょう。
福島の特徴的な方言①こっつぁがねえ
【意味】くだらない。くだらないことを言う・する人を「こっつぁがなし」ということもあります。
福島の方言「こっつぁがねえ」の使い方《例文紹介》
くだらないことを言ったりした人に向かって、突っ込むときに「こっつぁがねえごといってんじゃねえ・してんじゃねえ」と言ったり、「このこっつぁがなしが!」と言ったりします。
【例文】こっつぁがねえこといってんじゃねえぞ | 【訳】くだらないこと言ってるんじゃないよ |
【例文】なんだべこっつあがねぇごどはやぐおわっぺでない | 【訳】なんとくだらないことをしてるんだ。早く終わろうよ |
福島の特徴的な方言②いじくりこんにゃく
【意味】触りまくる。(好きすぎて)もみくちゃにすると言ったニュアンスがあります。
福島の方言「いじくりこんにゃく」の使い方《例文紹介》
もみくちゃにするほど可愛がる場面で使われます。こんにゃくは触りすぎるとバラバラになるので、過保護や構い過ぎを「いじりこんにゃくすんな。」と戒めたり、「めんこくて、いじりこんにゃぐだ」と使われます。
【例文】あんまりいじりこんにゃぐすんな | 【訳】あまりかわいがりすぎると良い子にならないよ |
【例文】めんこい赤ちゃんきて、みんなでいじりこんにゃぐだ | 【訳】可愛い赤ちゃんがきたので、みんなで触りまくったよ |
福島の特徴的な方言③いだましい
【意味】もったいない。手間がかかるというときに聞かれます。
福島の方言「いだましい」の使い方《例文紹介》
「いだましいからとっとげ」というともったいないの意味ですが、「何回もくんのいだましいべよ」と使うと、手間がかかるという意味になります。
【例文】いだましいからとっとけ | 【訳】もったいないから、とっておきなさい |
【例文】ここさ、なんべんもくんのいだましいべよ | 【訳】ここに何回もくるのは手間がかかるでしょう |
福島の特徴的な方言④かんがます
【意味】かきまぜる。風呂や飲み物など、かきまぜるの場面に出てきます。
福島の方言「かんがます」の使い方《例文紹介》
かき混ぜてという意味なので、飲み物をかき混ぜて飲むんだよというときに、「よっくど、かんがまして飲まんしょよ」「ありがとね(ありがとう)」などと使います。
【例文】よっくど、感がまして飲まんしょよ | 【訳】よくかき混ぜて飲むんだよ |
【例文】ごはん炊いだらかんがましてって言ったぺよ | 【訳】ごはん炊いたらかきまぜてっていったでしょう |
福島の特徴的な方言⑤うっちゃしい
【意味】うるさい。うっとおしい。うざいのニュアンスがあります。
福島の方言「うっちゃしい」の使い方《例文紹介》
騒々しいときに「うるさいなあ」の代わりにいったり、小言をいわれたときに「うっちゃしい」とつぶやいたり、前髪がめにかかってウザいときにも「うっちゃしい」といいます。
【例文】よぐばっぱにうっつぁしって怒らっちだわ | 【訳】よくおばあちゃんにうるさくしておこられたよ |
【例文】うっちゃしいから、美容院にいぐわ | 【訳】(髪が)うっとうしいから、美容院にきます |
福島の特徴的な方言⑥あっぱとっぱ
【意味】慌てふためいてしまうさまを表します。
福島の方言「あっぱとっぱ」の使い方《例文紹介》
気が動転するようなことに遭遇して、「あっぱとっぱしちゃった」という使い方をします。栃木、茨城でも使われます。
【例文】急に聞かっちぇ、あっぱとっぱしちゃった | 【訳】急に聞かれたので慌てふためいしまったよ |
【例文】スクープ記事にあっぱとっぱしてんだべか | 【訳】スクープ記事に、あたふたしているのでしょうか |
福島の特徴的な方言⑦せっかくどうもない
【意味】お世話様ですの意味で使われます。「せっかく」の持つ「わざわざ」という意味が転用された表現です。
福島の方言「せっかくどうもない」の使い方《例文紹介》
福島では、挨拶代わりに「せっかくどうもない」と使うことがあります。「わざわざどうも」という言葉が挨拶に使われるようなニュアンスです。
【例文】しばらぐだない。せっかくどもうもないです。 | 【訳】しばらくですね。いつもお世話になっています。 |
【例文】(道であった人に)せっかくどうも~ | 【訳】(道であった人に)わざわざどうも=こんにちはのニュアンス |
福島の特徴的な方言⑧しゃあんめ
【意味】しかたない。しょうあんめ、しょうーねーべともいいます。
福島の方言「しゃあんめ」の使い方《例文紹介》
しかたないねと言う、あきらめのセリフとして使います。
【例文】そればっかりはしゃあんめよ~ | 【訳】そればっかりはしかたないでしょう |
【例文】ほだこといっでもしゃあんめよ | 【訳】そんなこと言ってもしかないでしょう |
福島の特徴的な方言⑨けづぬげ
【意味】ドアが開けっ放しだよ。障子がちゃんと閉まっていない様。
福島の方言「けづぬげ」の使い方《例文紹介》
障子やふすまを閉めるときに、閉めたつもりが反対があいているのをケツが抜けているという意味で、「けづぬげ」といいます。ドアの開けっ放しを指摘するときにも使われます。
【例文】まだ、けづぬげさして~ | 【訳】またドア開けっ放しだよ |
【例文】障子さ、けつぬけだあ | 【訳】障子が反対側あいてしまってるよ |
福島の特徴的な方言⑩ずるぬかし
【意味】列に割り込むこと。ズル(不正)をして順番抜かしするの意味。
福島の方言「ずるぬかし 」の使い方《例文紹介》
列に割り込まれて順番を抜かされたときに、「おめぇ、ずるぬかししてんなで!」と使ったり、「ずるぬかし禁止」と使ったりします。
【例文】おめぇ、ずるぬかししてんなで | 【訳】おまえ、割り込みになってるぞ(わりこみするなよ) |
【例文】おめぇ、ずるぬかししねで後ろさ並べで | 【訳】おまえ、割り込みしないで後ろにならんでよ |
福島のかわいい方言ランキングTOP5
可愛らしい印象の福島弁にはどんなものがあるのでしょう?ありがとうの代わりに「ありがとね」となまるとかわいいものです。知っておきたいキュンとくる福島弁一覧・ランキングをみていきましょう。
福島のかわいい方言第5位「だべした」
【意味】は「~なのでしょう?」「~したじゃないですか。なのに違うと言うのですか?」福島でよく使われます。相手に同意を求めるときや、さらに話し手の気持ちを強く示すという意味も含んでいます。福島弁らしい語尾です。
【例文】メシ食ったべした | 【訳】ご飯を食べたじゃないですか。(なのに食べないというの?気持ちを含みます) |
福島のかわいい方言第4位「あばんしょ~」
【意味】は、行こう、おいで、きなさい。「あばせ」や「やべ」も同じ使い方をされます。福島女子に「こっちゃさあばんしょ~」と呼ばれて告白されたらグッとくる男性は多いかもしれません。
【例文】こっちゃさあばんしょ~ | 【訳】こっちにおいで |
福島のかわいい方言第3位「~ペ」
北関東の栃木・茨城でも聞かれる語尾の「~ぺ」は、可愛らしい響きがあり、福島弁でも使われます。テーマパークに「行って早く行こうよ!」なんて言うときに「いくっぺ、いくっぺ」てなんだか可愛いいです。
【例文】あっちのアトラクションにいくっぺ。ほら、あいでみ! | 【訳】あっちのアトラクションにいこうよ。ほら、急いで! |
福島のかわいい方言第2位「だいじ・だいじけ」
【意味】は、大丈夫と答える時、相手に大丈夫?と尋ねる時、「だいじ」を使います。福島女子に「大丈夫?」ではなく、「ちょっと、あんただいじけ?」と聞かれるとなんだかかわいいです。
【例文】ちょっと、あんただいじけ? | 【訳】ねえ、あなた。大丈夫ですか? |
福島のかわいい方言第1位「なんだもねぐ 」
【意味】は、どうしようもないときに使われます。ひどいという場合にも使い、どうしようもなく疲れてしまったとき、「なんだもねぐつかっちゃった~」と肩に頭をあずけられたら、ギュッと抱きしめたくなってしまいまそうです。
【例文】なんだもねぐつかっちゃした~ | 【訳】どうしようもなくつかれちゃった |
福島のまだまだ覚えたい方言一覧
福島の方言は素朴であたたかい人柄が伝わってくるようで、告白はもちろん、デートのときの何気ない会話でキュンとしそうです。福島弁の一覧を紹介しましょう。
福島弁 | 意味 | 使 用 例 |
あいでみ | いくよ、おいで | 「ほら、あいでみ」(急かすとき、さあ行くよの意味で) |
ありがとね | ありがとう | 飲み物をとってあげて「ありがとね」、「あんがとない」と言われたらなんだか可愛い。ありがとうの語尾の変化がかわいい。 |
あんがとない・ありがとない | ありがとう | |
いやんべえ | いい塩梅 | 「こら、いやんべえ味付けだ」 |
しょーし | 恥ずかしい | 「しょーしかったてー」(恥ずかしかったよ) |
ごせやくな | 腹立たしい | 「あいつは、ごせやくなやつ」 |
ごしゃだ | 叱った | 「孫どご ごしゃいだ」(孫を叱った) |
さすけねー | 気にしないでね | お土産をもらって「ありがとね」あげた人「さすけねー」。 |
ぶんながってる | 散らかっている | 「そこらへんぶんながってんの、かたづけっせ!」 |
づくだれ | 情けない | 「おめえ、まったぐづぐだれだ」 |
しぶったれ | ケチ | 「おめえしぶったれだ」 |
まめっこ | 恥ずかしがり屋 | 「おめえは、まめっこばっかりしてではだめだべした」 |
うだでぇ~べ) | きもい・ダサい | 「この髪型うだでぇ~べ」 |
おぢる | 乗り物から降りる | 「いまバスからおぢっから」(バスからおりるから) |
えんがみる | 大変だった・疲れた | 「この間の台風ではえんがみだない」 |
おっくりげぇす | ひっくり返す | 「くつたびおっくりげぇしてくんちぇ」 (靴下ひっくり返してね) |
たまげだべなした | おどろいた | 「(驚いたときに)たまげだべなした」 |
福島の告白に使えるフレーズ一覧
【福島弁の告白例文一覧】
おら、おめえのことが好ぎだ |
おらと付き合ってくんち |
好きだっちゃ |
そうだけんちょも、おめえに惚れてる |
おめーの事好ぎに決まってっぺ |
こっちゃさあばんしょ~(こっちにおいで) |
行くっぺ |
福島でも若い世代は方言が薄まっているとは言いますが、若い女の子が「おら」とか「~だっちゃ」や、「~っぺ」などの福島の特徴的な表現、語尾を告白で使うとキュンと来るという人は多いです。
ありがとうや、告白の気持ちを伝えるときに一覧のような福島弁を使われると、飾らない福島県人らしい人間味を感じるので、より印象に残ります。福島弁の良さが伝わると告白が成功したり、ありがとうが自然に伝えられるかもしれません。
福島弁で告白して、Okをもらったら「ありがとう」も「ありがとね」や「あんがとない」と返しましょう。福島出身の彼女なら、告白フレーズの福島弁で告白してみてはいかがでしょうか。
方言の魅力で素朴な魅力をアピール
福島なまりの特徴と注目の方言一覧を紹介してきましたがいかがだったでしょう?若い世代は標準語が浸透していて、なまりがそれほど出ないという人も増えていますが、実際に会って話してみると、イントネーションの違いがなまりとして出ることがあります。
福島弁の特徴には、抑えたトーンで語尾がふわりとあがる標準語とは違ったパターン、半濁音(ぱぴぷぺぽ)の破裂音、「~だべした」のような独特な言い回しがあり、キュンと来る特徴を持っているのではないでしょうか。
福島弁をはじめとする魅力的な方言で素朴な魅力をアピールできれば、トークのネタも広がって、相手との距離もすぐに縮まるのではないでしょうか。