お節介の意味とは?おせっかいな人の心理や特徴!余計なおせっかいは迷惑?
お節介(おせっかい)とはどのような意味があるのでしょうか。また、お節介(おせっかい)な人とはどのような特徴があるのでしょうか。今回は、親切な人と紙一重とされるおせっかいな人の心理状態からその対処方法まで詳しく解説をします。
目次
ちょっと迷惑?お節介(おせっかい)な人とは?
自分が困っている時に、誰かに助けられたら嬉しいものです。助けてくれた人に対して、「あの人はとても親切な人だ」と感謝の気持ちになるのは当然のことです。
しかし、一見親切のようで、実はそう思ってくれない行動があります。それがお節介(おせっかい)なのです。では、親切とおせっかいな人ではどのように違うのか考えていきましょう。
悪気のないお節介!愛情はあっても親切ではない?
「あの人はおせっかいな人だ」「あの人は親切な人だ」と思う境界線はどう違うのでしょうか。おせっかいな行動とは、うざいと思われるけれど、親切な行動はそう思われません。
両方とも愛情があって人助けをしたり、アドバイスをしたりしているのですが、おせっかいの場合は、うざいと言われるのです。悪気はないのにうざいと思われるのは悲しいことです。
お節介(おせっかい)とは?言葉の意味を復習!
では、お節介(おせっかい)とは一体どのような意味があるのか一度復習をしてみます。お節介(おせっかい)と親切の意味の違いをまずは理解することが大切です。
お節介(おせっかい)とは?
まず、お節介(おせっかい)とは相手が望んでいないのにでしゃばって世話をすることです。お節介を焼くとは相手に頼まれていない、相手の気持ちを無視して自分の考えや価値観を押し付けて行動に移すのです。
自分が良いと思っていることを相手に押し付けるので、相手の気持ちはあまり考えていません。これがお節介という意味です。
親切・思いやりとは?
お節介を焼くとは逆に、親切や思いやりの意味は全く異なります。親切や思いやりの意味で重要な要素とは相手の気持ちを考えているかどうかです。
相手がどう感じているか、その心理状態を見極めて、自分がどのように行動すれば相手が喜んでくれるかを考えて行動するのが親切や思いやりなのです。
おせっかいな人の心理状態とは?
お節介を焼く人は、親切そうに見えますが、その心理状態は親切な人と違っているのが特徴です。では、おせっかいな人とはどのような心理状態になっているのか紹介します。
助けてあげたい
おせっかいな人とは、基本的に世話をするのことに苦痛を感じません。人の世話をするのは面倒だし、関係ないと思われる方も多い中で、お節介を焼く人は世話をしてあげたいと思うのです。
困っている人をみると助けてあげたいという心理が強く働くのです。特に、女性は母性本能があるため、世話好きのおばさんが多くいるのはこれが原因です。
詮索をしたい
人を助ける、アドバイスをするためには相手がどのような状況になっているのかを把握することが必要です。おせっかいな人は相手のことを詮索したいという心理になっている可能性が高いです。
「人の不幸は蜜の味」と昔からよく言われますが、他人の困っている場面を見たいという心理が働いてしまうのです。その結果、助けるふりをして実は相手のプライベートを詮索しようとしていることも考えられます。
自分の力を見せつけたい
おせっかいな人は自分の能力を相手に見せつけたいという心理状態になっていることが多いです。相手には余計なお世話だと思われていても、自分はそのように思っていません。
自分には、相手が困っている問題を解決することができる力や知恵を持っていると考えています。相手より優位に立ちたい、感謝されたいという心理が働き、お節介を焼いてしまうのです。
おせっかいな人の特徴
では、お節介を焼く人とはどのような特徴があるのでしょうか。自分は親切なつもりで助けているのに、余計なお世話と思われたり、うざいと感じられたりする人に見られる特徴を解説します。
テキパキしている
お節介を焼く人にはテキパキしている方が多いです。与えられた仕事や課題をテキパキを終わらせる能力が高く、また、仕事を残すのも嫌いなので、さっさと終わらせようとする傾向があります。
すると、マイペースで仕事をする人や、ゆっくりと作業をする人のことが気になり始めます。「もっと効率的にすればいいのに」「あのやり方だと仕事が終わらない」と思って、相手の仕事に口出しをしてきます。
口出しをされた相手にしてみれば、自分のやり方があるのに、押し付けがましく別の方法で行うように言われたり、手伝われたりすると迷惑なのに、そのことが理解できません。
テキパキを仕事をする人は、自分のやり方をした方が効率よく早く仕事を終わらせることができると信じているので、お節介を焼いてしまうのです。
世話好き
お節介を焼く人は世話をするのが好きという特徴があります。人が困っているとほっとけない、何かをしてあげることで喜びを感じる傾向が強いです。
世話好きの人は姉御肌で長女タイプの方が多いです。兄弟で例えると、姉が弟や妹の世話をしているような感じです。時には必要以上に世話を焼いてしまうこともあるので、成長すると「お姉ちゃんうざい」と思われることもあります。
お節介な人はこのような世話好きの特徴があり、意外と周囲にもたくさん見かけることもあります。
リーダーに向いている
リーダータイプの人もお節介を焼く傾向があります。リーダーとは人を先導したり、まとめたりする能力がある人です。よって、お節介を焼く人というのはリーダーになれる特徴を持った人なのです。
また、リーダーとは自分の考えていることが、的確である必要があります。もし、リーダーの判断が間違っていたら、それに従っている人達は困ってしまいます。
お節介を焼く人はうざいと迷惑がられますが、彼らにはリーダーに必要な特徴が備わっている場合も多いです。
人の不幸が好き
おせっかいな人は人の不幸が好きという特徴があります。助けや世話を必要としている人がいた場合、その人は何か困っている状態に陥っていることがよくあります。
そんな困った状況をもっと見たいという心理が働き、助けになるふりをして実はその困っている状況を見たいという好奇心で溢れています。
特に、女性は人の不幸が好きな傾向があります。自分より、もっと大変な人がいる、不幸になっている人がいるという事実を知って、自分を満足させようとするため、おせっかいな人には女性が多いのです。
寂しがりや
おせっかいな人は寂しがり屋の特徴があります。一人でいることが寂しいので、誰かと常に関わっていたいという心理になります。
よって、何かにつけて人の面倒を見ようとしてきたり、余計なことまでしようとしてくるのです。相手のことを考えて行動しているというよりは、自分の寂しさを紛らわすために人助けをしてきます。
どんな状況でお節介(おせっかい)を焼かれる?
お節介を焼かれて迷惑だと感じた経験がある方は多いです。では、人はどのような状況でお節介を焼かれるのでしょうか。その場面について3つ紹介します。
恋人と喧嘩をした時
まずは、恋人と喧嘩をした時です。例えば、「彼氏と喧嘩をした」とお節介焼きの人の言ったとします。すると、おせっかいなその人は喧嘩した理由を尋ねてくるでしょう。すると、喧嘩をした原因を分析したり、仲直りするためのアドバイスをしてきたります。
さらにおせっかいな人なら、「彼氏に会って話をしてこようか?」と提案してくる人さえいます。恋人同士2人の問題なのに、関係がない部外者が立ち入ってこられてはかなり迷惑です。しかし、おせっかいな人はそれに気がつくことはありません。
結婚について
女性にとって余計な迷惑と誰もが思うのが結婚についてです。「早く結婚した方がいいよ」「一人で一生生きるのは辛いよ」「誰か紹介しようか?」などの言葉を言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
30代目前や35歳くらいまでになると、さらにこのようなおせっかいなことを言う人が増えてきます。また、先に結婚をした友人から「なんで結婚しないの?」と結婚しない理由を聞かれたりする場合もあります。
結婚するかしないかは本人の自由であり、他人がどうこう言う問題ではありません。しかし、女性は結婚をするものだという考えが横行していると、このような余計なお世話を言う人が後を絶たないのです。
仕事のやり方の違う時
お節介を焼かれるのが仕事のやり方が違う時です。例えば、会社で、何かチームで協力をして作業を行うプロジェクトがあったとします。その際、おせっかいな人は自分の仕事の方法が一番良いと思い込んでいるため、それを押し付けてきます。
人それぞれ、仕事には自分なりのやり方があり、時間の使い方も異なります。自分の方法が一番だと思うのは誰でもそうかもしれませんが、それを人に押し付けることはよくありません。
しかし、おせっかいな人は自分の仕事の方法を教えることが迷惑だなんてこれっぽっちも思っていないので、かなり面倒くさいと思われてしまいます。
おせっかいの人の余計なアドバイス
おせっかいな人はよくアドバイスをしてきます。誰も頼んでいないのに、アドバイスをされるのは余計なお世話で迷惑です。おせっかいな人がする余計なアドバイスについて少し考えてみます。
共感が欲しい時にアドバイスはいらない
おせっかいな人が迷惑がられる理由は、余計なアドバイスをするからです。人は悩んでいたり、困ったことがある時は、友人や家族を話をしたいと思います。自分に起こった辛いことや困った事を聞いてもらうことで、共感をもらいたいという心理になります。
ただ、話を聞いてもらいたい、愚痴を聞いてもらいたいという人にとって、解決策やアドバイスなどは求めていません。ただ、話を聞いて同意を得たいだけなのです。
特に、女性は自分の悩みについての解決策は求めません。アドバイスが欲しい時は、アドバイスが欲しいと伝える特徴があります。
それにもかかわらず、相談事をされたら、すぐに解決方法を伝えたり、考え方を変えるように指示したりするのがおせっかいな人の特徴です。そのような意見は余計なお世話で迷惑であることを知る必要があります。
自分の成功体験からのアドバイス
おせっかいな人からのアドバイスでうざいと思うのが、その人の成功体験からのアドバイスです。自分が成功したことで、自信があるのか、その時の経験を語りながらアドバイスをしてくるのです。
アドバイスを受けた方は、おせっかいな人の成功話はただの自慢にも聞こえるし、自分と相手とは状況が同じではないので、そのようなアドバイスは意味がないと感じてうざいと思うのです。
お節介な人への対策方法
では、おせっかいな人へはどのように接すればよいのでしょうか。おせっかいな人の心理を理解して、接し方の対処方法を知っておくと気持ちも楽になります。では、その方法を5つ紹介します。
丁重に断る
余計なおせっかいはうざいものです。そのおせっかいにストレスを感じてしまうようならば、断ることも大事です。ただ、おせっかいな人自身は親切で助けている、アドバイスをしていると思っている可能性も高いです。
よって、うざいと思っても丁重に断ることが大切です。例えば、「アドバイスありがとうございます。後は自分で頑張ります。」「心配してくれてありがとうございます。また、お願いをする時があったらよろしくお願いします。」などと丁寧に返答をしましょう。
ポイントは必ずおせっかいだと分かっていてもお礼を言うこと、そして、自分でできるという意思を伝えることです。
プライベートは話さない
おせっかいな人は人の不幸が好きである場合もあります。世話をしているようで、実は相手のプライベートを覗き見している人もいるのです。
よって、もし、おせっかいな人が周囲にいたら、その人にはできるだけ自分のプライベートな話はしないことが大切です。プライベートなことを聞かれたら、適当にはぐらかして話題を変えるのも得策です。
また、自分のプライベートが上手くいっていない時も、おせっかいな人にはプライベートは問題ない、順調であるというようにアピールしておくと、詮索されにくいのでおすすめです。
問題は自分で解決する
うざいおせっかいな人を寄せ付けない対策方法として効果的なのが、問題は自分で解決することです。おせっかいな人は人助けをすることが好きです。よって、もし、あなたが問題を抱えて、それを解決でいないでいるとおせっかいな人が近寄ってくるのです。
確かに、自分1人では解決できない問題があるかもしれませんが、できるだけ自分で解決できるように努力することも必要です。
または、おせっかいな人に自分の問題を知られないようにして、少しずつ問題を解決していくようにするのもおすすめです。
自分の考えを伝える
おせっかいな人をうざいと思うのは、その人と自分の考え方や価値観が違うからです。おせっかいな人と接することが我慢できない場合は、自分の考えをその人に伝えるのも効果的です。
例えば、「〇〇さんの意見も良いと思いますが、私は〇〇のように思います。」と相手の意見も認めながら自分の意見を言うと相手も納得しやすいです。
このように言われたら、おせっかいな人もそれ以上は余計な事をしてくることは少ないです。勇気を持って自分の考えを伝えるのは重要なことです。
相手の話はとりあえず聞く
お節介を焼く人はは自分の考えが正しいという心理が強く働いています。よって、リーダーになることが好きだったり、人を仕切ったりすることが好きな特徴を持っています。
確かに、お節介を焼く人の意見は正しいことも多いです。しかし、あなたにとっては、それが迷惑で余計なお世話でしかないだけなのです。
このことから、お節介を焼く人の意見は全否定しないで、とりあえず話だけは聞いておくようにします。そして、その助言の通りに行動をしなくても、後日、「参考になりました。」とだけ伝えておくと良いでしょう。
おせっかいな人への上手な接し方
次は、おせっかいな人への上手な接し方について解説をします。必ずとも言ってよいほど、周囲に1人はいるおせっかいな人とは上手く付き合う必要があります。その方法について3つ紹介します。
イライラしないように心がける
おせっかいな人は正直言って迷惑でうざいです。よって、その人に対してイライラしてストレスを溜めてしまう方もいるでしょう。しかし、イライラしても何の意味もないため、そうならないようにすることが必要なのです。
イライラしないためのコツは「この人はこういう人だ」「私がイライラしても意味がない」と考えるようにしましょう。おせっかいな人の性格を変えることはできません。よって、イライラしても意味がないので、自分の考え方を変える方が無難です。
たまには頼みごとをする
おせっかいな人が会社の同僚だったり、近所の人だったりすると、毎日顔を合わせることになります。よって、それなりに上手く付き合うことが大切になります。
おせっかいな人は人の世話をすることが好きなので、うざいかもしれませんが、たまには簡単な頼みごとをするのもおすすめです。
例えば、ちょっとしたアドバイスを求めてみたり、意見を聞いてみたりするとよいです。本当にアドバイスを求めているわけでないので、当たり障りのないような内容がおすすめです。コミュニケーションの一環として考えてみましょう。
適度は距離を保って接する
おせっかいな人から余計なお世話だと思うことをされることは迷惑です。たまになら余計なお世話であっても我慢できますが、頻繁に行われるとうざいと感じて、その人を嫌いになることもあります。
そうならないようにするために、おせっかいな人とは適度な距離を保って接することが大切です。例えば、必要以上にプライベートことは話さない、会わないことです。
また、おせっかいな人と会話をする際は、あまり楽しそうにしないことも効果的です。楽しそうにしていると相手から好意を抱かれてしまいます。すると、「この人は受け入れてくれる」と心理的に思われてしまいおせっかいを焼かれます。
相手をこのような心理にさせないためにも、あまり親密な関係にならないことが何よりも大事なのです。メールアドレスは教えても、LINEなどのSNS系のアカウントは教えない方がよいでしょう。
おせっかいにならないための注意点
さて、おせっかいな人はうざいし、迷惑だということから、自分もおせっかいな人にならないために注意しなければなりません。自分は絶対そんな迷惑な人にはならないと思っていても、歳を重ねるとおせっかいな特徴を持った人と同じになるかもしれません。
自分1人で勝手に決めない
おせっかいな人の特徴は上記で、述べましたが、やはり自分の考えが正しいと思いがちであることは確かです。自分が正しいと思うと、何でも自分1人で決めてしまうようになります。
例えば、友人で旅行を計画して、そのプランを考える時にも、おせっかいな人は他の友人の意見を聞かないで1人で勝手に行動のプランを立ててしまいます。
自分の考えているプランの方が絶対に楽しいし、効率的だと勝手に決めつけて全て仕切ってしまうのです。これでは、他の友人は面白くありません。
せっかくの旅行のプランを勝手に決められたらうざいものです。よって、自分が正しいと思って、それが他の人のためだと感じても、自分1人で決定しないようにすることが大切です。
価値観が違うことを知る
おせっかい人にならないためには他人と自分とは価値観が違うことを理解する必要があります。自分は良かれと思っていても、他人にとって迷惑だと感じられては意味がありません。
人はそれぞれ価値観が異なります。自分が良いと思っても、自分以外の人はそう思っていないことも多々とあるのです。この事実を知っておくだけで、おせっかいな行動は防ぐことができます。
特に、年齢を重ねると、若い人よりも経験値も高くなるため、自分の意見を押し付けがちになるので注意しましょう。
おせっかいの意味を理解して行動や言動に注意しよう
おせっかいの意味は人の気持ちを考えないこと、親切の意味は、人の気持ちを考えて行動をすることです。おせっかいと親切の意味には大きな違いがあるため、この意味をきちんと理解しておくことが重要です。
おせっかいな人はどこにでもいて、もしかしたら自分の知らず知らずのうちにおせっかいな人になっている可能性もあります。
自分の価値観だけで判断をしないで、人の気持ちをよく考えて行動したり言葉をかけることでおせっかいな人になることを防げるでしょう。