横柄の意味とは？横柄な態度をとる人の心理や特徴と対処法

あなたの周りにも1人は必ずいる、横柄な態度をとる人。とても感じが悪いので、できれば関わりたくない人です。偉そうな態度で人に接する特徴があり、関わる人に嫌な思いをさせるタイプの人です。

この記事では「横柄」の読み方や対義語、横柄な人の心理とその対処法などを解説します。横柄な態度の人に振り回されることに悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。

まずは「横柄」の読み方からおさらいしておきましょう。「横柄」は「おうへい」と読みます。「横柄な態度」は「おうへいなたいど」という読み方なります。

「横柄」を「よこがら」などと読み方を間違えないよう、注意しましょう。読み方を間違えて覚えている人は多いので、もし自分の読み方が間違っていることに気づいたら、この機会に直しておきましょう。

それでは、「横柄」の意味について次の段落から解説していきます。

上のパートでは「横柄」の読み方を解説しました。しかし、そもそも「横柄」の意味を正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。横柄とは、威張って、人を見下した態度をとることです。

「大柄」と書くこともあり、この場合の読み方は「おおへい」となります。「おおがら」ではないので、こちらの読み方にも注意してください。

次のパートでは、「横柄」の対義語や類義語などを解説します。対義語や類義語も覚えて、色々な言葉で人の性格を表現できるようにしましょう。

「横柄な人」とよく使ってしまいますが、まずは対義語や類義語なども覚えておきましょう。微妙なニュアンスの違いがあるので、相手の性格によって使い分けた方が良い言葉なのです。ここでは対義語と類義語とともに読み方も解説します。読み方も覚えて、会話の中でも使えるようにしましょう。

また、「横柄」という言葉そのものが、偉そうな態度を示すなどあまり良い意味ではありません。したがって、類義語もあまり良い意味ではありません。一方、対義語は良い意味になります。対義語なら、人を褒める言葉にも使えるのでしっかり覚えておきましょう。

はじめに、対義語から調べていきましょう。対義語とは、反対の意味を持つ言葉のことです。つまり、「横柄の対義語」とは、「横柄でない」という意味の言葉です。

横柄の対義語と言われても、なかなか思いつかない人が多いでしょう。横柄の対義語で最もなじみがあるのは「謙虚」です。「謙虚」の読み方は「けんきょ」です。「謙虚」の意味は「つつましく、素直に相手の意見を受け入れること」です。確かに横柄な人の特徴である偉そうな態度とは真逆で、対義語と言えるでしょう。

その他の対義語としては、「敬虔」などがあります。「敬虔」の読み方は「けいけん」です。

先ほどは「横柄」の対義語を調べたので、今度は類義語を見ていきましょう。「横柄」の類義語は「尊大」「傲慢」などがあります。特に「尊大」は「そんだい」という読み方で、「横柄」の類義語としてよく使われます。

いずれも「偉そうな態度で威張り、他人を見下げる」といった意味になります。人の性格を表すネガティブな言葉なので、人との会話で使うときは配慮が必要です。この言葉を多用すると、あなたが「いつも悪口ばかり言っている人」と思われてしまうかもしれないので、注意しましょう。

「横柄」ととてもよく似た言葉に「傲慢」という言葉があります。「傲慢」は「ごうまん」という読み方です。どちらも「偉そうな態度で人を見下す」という意味の言葉です。「傲慢」は「横柄」の類義語であると覚えておけば良いでしょう。

「横柄」も「傲慢」も悪い意味の言葉のため、これを使って人の性格を表現すると、悪口になってしまいます。本人に聞かれることはもちろん、親しい人との間でのトークでも、あまり多用するのは良くないでしょう。

誰もが嫌がる悪い性格である、横柄な人たち。一体、どうしてこのような迷惑なタイプの人がいるのでしょうか。横柄な人にも、心理的な理由があるのです。横柄な態度をとる人の心理についても学んでいきましょう。

横柄な人とは、一見自分に自信がありそうな人ばかりです。そのため、上から目線で偉そうな態度をとっているないか、と考えている人が多いでしょう。

しかし、横柄な人の深層心理はその反対なのです。自分に自信がないため、横柄な態度をとってしまうという特徴があるのです。

横柄な人は、自分の能力に自信がないため、表面的に自分を良く見せようとします。しかし能力がないため、実力がないにもかかわらず偉そうな態度で人を見下してしまうという特徴があります。

横柄な人とは、他人のことを受け入れられないという特徴があります。他人に偉そうな態度をとる悪い性格は迷惑なものですが、他人の欠点ばかりが目に付く性格なのです。

そもそも、横柄な態度をとる人は、自分のことも受け入れられないという特徴があります。自分自身の悪いところ、つまり欠点を受け入れることができないのです。自分の欠点を受け入れられないため、他人の欠点も受け入れられません。

他人を偉そうな態度で見下しているとき、横柄な態度の人は自分のことも受け入れられずに苦しんでいるという心理があるのです。

とても迷惑な心理なのですが、横柄な態度の人は人間関係に常に上下関係を求めるという特徴があります。上下関係とは、支配・従属の関係のことです。自分が優位であることを相手に示すため、横柄な態度をとってしまいます。

この心理には、幼少期の体験が影響していることが多いです。幼少期の体験とは、子供の頃に両親に従わざるを得ない体験、ということです。子供の自由を許されず、大人の意見を強制されてきたという悲しい過去があるのです。

上下関係を求める心理の背景には、このように悲しい幼少期の体験が背景となっていることが多いのです。

横柄な態度をとってしまう理由の多くに、自分の思い通りに物事が進まないと嫌だ、という心理があります。チームで物事を進めるときに、偉そうな態度をとって強引に自分の思い通りに進めようとするのです。

このような心理を持つ人は、そもそもチームワークが向いていないでしょう。また、自分よりも実力がある人を遠ざけ、自分よりも弱そうな人を積極的にチームに引き入れようとします。自分よりも弱い立場の人ばかりのチームであれば、いくらでも偉そうな態度をとって思い通りに進めることができるからです。

優越感に浸るのが嫌いだ、という人は少ないでしょう。その意味では、優越感に浸るのが好き、というのは普通の心理です。しかし、横柄な態度の人は、いきすぎているくらい優越感が大好きです。

自分が優越感に浸るためなら、他人を傷つけることに対して何とも思いません。このような心理があるため、他人を見下して偉そうな態度をとってしまうのです。相手の気持ちも考えず、横柄な態度をとることによって優越感に浸り、ストレスを発散していると言っても良いでしょう。

横柄な態度をとる人には、いくつかの共通する特徴があります。なんとなく偉そうな特徴がありそうですが、具体的にどのような特徴があるのか見ていきましょう。

1つでも当てはまっていると感じた方は、注意しましょう。周りの人に横柄な人だと思われている可能性があります。悪いように思われるとあなた自身が生きづらくなってしまうので、改善できるよう考えてみましょう。

対したことではないのに、すぐにクレームを言う人がいます。例えば、混雑しているレストランで料理を注文した後、数分後に料理が来るのが遅い、などと言う人です。

クレームを言うことそのものが悪いわけではありません。もちろん、常識に照らして店側に責任がある場合はクレームを言うのも仕方ないでしょう。

しかし、自分本位すぎる理不尽なクレームを言う人が、世の中には一定数います。横柄な態度の人は自分の思い通りに物事が進まないと気が済まないので、ちょっとしたことでクレームを言うのです。

横柄な態度の人は、すべての人に対して横柄な態度をとるのか、考えてみてください。目上の人には従順なのに、目下の人にだけ横柄な態度をとっている人はいないでしょうか。

横柄な人といえば偉そうな態度ですが、すべての人に偉そうな態度を取っている人は少ないのです。明らかに目上と思われる人、つまり会社の上司や役所の窓口の人には従順な態度を取ります。一方で、目下だと見なした人には横柄な態度をとるのです。例えば、自分の部下やコンビニの店員などに対して横柄な態度をとります。

自分本位で自分の都合が最優先な人がいます。このような特徴も、横柄な態度の人の特徴と言えるでしょう。

例えば、遅刻をしても全く悪びれない人などです。相手の遅刻にも寛容であれば問題はありませんが、横柄な態度の人は他人の遅刻には厳しいという特徴があります。自分の遅刻には甘いのに、相手の遅刻には激怒するといった場合、横柄な人である可能性があります。

似たようなことは他の場面でも言えます。例えば、自分の浮気は良いけど妻の浮気は許さないといった価値観も同様です。

仲の良い間柄でなければ注意できないことは、たくさんあります。例えば、食事のマナーや挨拶するときの声の大きさなどです。些細なことですが、人間関係にはとても重要なことなので、客観的に注意されたら直そうという気持ちになるのが一般的です。

しかし、横柄な態度の人はこのようなことを注意されると怒り出すので注意しましょう。些細なことなので熱く議論するほどのことでもないのですが、自分のプライドを傷つけられたと思って怒るのです。

横柄な態度の人の特徴である「自分本位」が悪い形で現れる例とも言えます。注意されると、そこまで重要なことでもないのにムキになって怒る人は横柄な人である可能性が高いです。

目下の人を見下して偉そうな態度をとるのが横柄な人の特徴ですが、目上の人に対してはかなり気を遣っています。しかし横柄な態度が体に染みついているので、ときどき目上の人に対しても偉そうな態度をとってしまい、怒られることがあります。

普段は横柄な態度のはずが、目上の人に怒られたときは必死に謝るので、最終的には許してもらえることが多いです。しかし、許されたことによってさらに調子に乗るのも横柄な人の特徴です。

許されたことによって調子に乗り、また同じように横柄な態度の接し方を繰り返してしまうなら、横柄な人である可能性が高いです。

横柄な態度の人は、共通するあるあるな言動を繰り返しがちです。ここでは5つのあるあるな言動を紹介します。あるあるな言動とは、横柄な人がやりがちなこと、という意味です。

あるあるな言動をしている人を見かけたら、悪いことは言わず、遠くからそっと見守るのが良いでしょう。

男性によくあることかもしれませんが、自分の収入の高さを異常に自慢するのも、横柄な態度の人の特徴です。横柄な人はプライドが高いので、何かにつけて自慢をしてきます。

収入ならまだ良いですが、サービス残業に耐えて会社に貢献していることや、睡眠時間を削って仕事をしていることなども自慢してきます。どちらかと言うと悪いイメージのことも自慢に変えるのも横柄な人あるあるです。

自慢するだけでなく、自分の方が上であることを確認するのも横柄な人のあるあるな言動です。収入の自慢をしたいときは、自分の収入を言う前に周囲の人の収入を聞き出し、自分が一番上であることを確認してから自慢します。

先ほども書いたとおり、横柄な人とは些細なことでもクレームをつけることが多いです。レストランで注文した料理が出てくるのが遅いときや、コンビニで店員がおつりを間違えたときなどです。

このような場合、店側にも落ち度はあるため、問題を指摘すること自体は良いことと言えます。しかし、横柄な態度をとる人は、ここぞとばかりに店員に暴言を吐くなど、明らかにやりすぎなクレームを言います。

自分の思い通りに物事が進まない苛立ちと、自分のストレスをぶつける対象が表れたことによって、必要以上に強い言葉でクレームを言ってしまうのです。

横柄な態度の人の意外な特徴とは、目上の人には従順であることでしょう。先ほども書いたように、横柄な態度をとるのは目下の人に対してだけで、目上の人に対してはおとなしいことが多いのです。

一見、上下関係を大切にする礼儀正しい人のようですが、横柄な人の心理は違います。目上の人にゴマをすって従順さをアピールすることで、会社内の権力争いに勝とうとしているのです。横柄な人の多くは実力がないため、虎の威を借りる狐になるしかないのです。

仕事はチームで進めるものなので、自分が苦手なことは得意な人にお願いする必要があります。普通の人であれば、お願いする言葉を言って他人に頼むことができるでしょう。しかし、横柄な態度の人はこのようなお願いがとても苦手なのです。

まず、他人に頼むことを恥ずかしいと思っています。自分の実力がない人が他人に依頼するものだと思っているのです。そのため、自分1人で仕事を抱えてしまいます。

見かねた周りの人が「手伝いましょうか？」と声をかけると、やっと仕事を他の人と分担するようになります。しかし、「お願いします」と下手に出ることはなく、「暇ならやっといて」などと余計なことを言ってしまうのです。

横柄な態度の人は、他人の弱みを握っていじるのが大好きです。一方で、自分の弱みだけはどうしても握られたくありません。

いつも収入が高いことをアピールしている人をファーストフード店などで見かけたとき、そのことを他の人に話すと怒り出します。自分が一番上でなければ気が済まないので、このようなちょっとしたことでも弱みを握られたと感じるのです。

悪い性格の1つである横柄な態度ですが、本人をどうにかして改善させようとするのはやめた方が良いでしょう。プライドが高いので、今の悪い性格を直した方が良いと指摘すると怒り出してしまいます。

一方で、横柄な態度をとる人とはつかず離れずの距離感を保てば問題はありません。ここでは5つの対処法を紹介します。上手く対処しながら横柄な人と付き合っていきましょう。

横柄な態度をとる方が悪いのは確かですが、それにたいして毎回イライラするのは、あなたの時間がもったいないです。そういう人なのだと思って、さらりと流すのも対処法の1つです。

横柄な態度をとられても、感情的にならずに冷静に流してください。横柄な人の態度にいちいちイライラしていては、あなたのストレスが溜まってしまいます。あなたの心が荒れてしまい、周りの人を傷つけることになったら悪循環です。

横柄な態度をとる人は、相手が目上か目下か見分けてから態度を決めます。これを利用し、あなたが目上だと認識させれば良いのです。

相手に隙を見せると「この人は目下だ」と思われ、横柄な態度をとられてしまいます。普段からきちんとした態度を心掛け、仕事も完璧を目指してください。このように、あなたが隙のない完璧を目指すことで横柄な人から身を守る対処ができます。

横柄といえば悪い性格ですが、このような態度の人の方が声が大きく、出世しやすいのも事実です。上の立場にいる横柄な態度の人に悩ませれている人も多いでしょう。

上の立場にいる横柄な人とは、逆に利用するくらいの気持ちでコミュニケーションをとるのが最良の対処法です。横柄な態度の人は相手を目上か、目下かの2種類にしか分けません。あなたが横柄な態度の人に気に入られれば、さらに目上の人を紹介してもらえるなど、仕事にもメリットがあるでしょう。

また、横柄な態度の人とのコミュニケーション方法を身につけることは、人としての成長とも言えるでしょう。コミュニケーションの練習台だと思って、横柄な人とも接してみてください。

横柄な人は、あなた以外の人にも横柄だと思われ、遠ざけられています。それでも、周囲に愛されていると思っているプライドの高い人なのです。

寂しい人であるため、気に入られることは意外と簡単です。横柄な人は余計な一言が多いのですが、会話の中で相手の主張の本質をつかんで理解していることを示しましょう。

具体的には、大事なポイントでは横柄な人の言うことをオウム返しすることです。簡単にできる対処法なので、試してみてください。

これまでにも書いたように、横柄な人はプライドの高さなどのために、周囲の人と良い関係を築けない人なのです。それは幼少期の体験だったり、人と比べられた体験などのためです。初めから悪い性格だったのではなく、理由があるのです。

だからといって横柄な態度をとって良いというわけはありませんが、このような人をかわいそうだと思って受け流すのも対処法の1つです。真面目に向かい合うとあなたがストレスをため込むことになってしまうので、仕方ないと割り切ることも大切です。

かわいそうな人なのだと割り切り、横柄な人とは適度な距離を置いて付き合いましょう。

横柄な態度の人は、相手に対して嫌な言葉を平気で言います。しかし、このような場合に正義感を出して反論すると、相手がさらにヒートアップしてしまいます。

口論がどんどん熱くなり、正義感で反論したあなたまで損をすることになってしまいます。横柄な人から横柄な態度を取られても、気にしないようにしましょう。

横柄な人と関わると、自分が傷ついてしまうのは分かっています。そのため、必要が無い限りは話しかけなくて良いでしょう。

職場の上司が横柄な場合など、残念ながら避けようが無いこともあります。それでも、あなたから気を遣って話しかける必要はありません。

横柄な態度を改善するのは、とても難しいと言えます。多くの人は自分が横柄だと気付いていないからです。

この記事を読んで、横柄な人の特徴に当てはまっていると感じた人は、人に対して謙虚な態度をとるように気をつけましょう。謙虚に人にお願いごとをしてみるなど、少しずつ改善していきましょう。

この記事では横柄な態度をとる人について解説しました。「横柄」の読み方から、悪い性格への対処法など、さまざまな知識を身につけていただけたでしょう。

横柄な態度の人と遭遇したら、相手の性格を改善しようとするのではなく、適度な距離を保って接してください。また、自分の態度が横柄だったかもしれない、と思った人は、少しずつ改善していくようにしましょう。