好意の返報性とは?恋愛心理学を使って好意を伝えよう!

好意を抱いた異性に対しては、「相手も自分に好意を持ってもらいたい」と思うものです。「好意の返報性」を上手く利用すれば、その願いを叶えることができるかもしれません。好意の返報性とは何なのか、使える場面と使い方についてご紹介します。

好意の返報性とは?恋愛心理学を使って好意を伝えよう!のイメージ

目次

  1. 1好意の返報性とは?
  2. 2「好意の返報性」は使い方に注意が必要
  3. 3「好意の返報性」が成立する場合
  4. 4「好意の返報性」が成立しない場合
  5. 5好意の効果的な伝え方【男性から女性】
  6. 6好意の効果的な伝え方【女性から男性】
  7. 7「好意の返報性」が成功したエピソード
  8. 8「返報性の原理」を利用したテクニック
  9. 9「返報性」は恋愛以外でも使える!その具体的な例とは?
  10. 10「好意の返報性」をマスターして様々な場面で活用しよう

好意の返報性とは?

心理学で用いられる、「好意の返報性」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。初めて目にする方でも、その言葉の響きから、「好意を持てば、相手にも好意を持ってもらえるということだろうか?」という想像ができるかもしれません。

だいたい、それで合ってはいるのですが、もちろんどんなときでも好意を持ってもらえるわけではありません。

「好意の返報性」は、心理学に基づく有効なテクニックの一つで、恋愛にも応用が可能です。その原理や、使い方について、詳しく見ていきましょう。

好意の返報性は恋愛心理学の一つ

心理学で使われる、「返報性の原理」という言葉があります。「返報性の原理」とは、他人から何かをしてもらった時に、自分も何かのお返しをしなければならない、という感情を抱く、心理作用のことです。

「好意の返報性」とは、この「返報性の原理」の一種で、相手から好意を示されると自分も好意で返そう、とする心理のことです。心理学を用いた恋愛の一つのテクニックとして、「好意の返報性」は非常に効果があります。

好意の返報性の原理は?

心理学における「返報性の原理」とは、相手に何かをしてもらったときに、自分も何か返さなければいけない、と思う作用のことです。

わかりやすく、バレンタインデーを例にあげましょう。バレンタインデーにチョコレートをもらった男性は、それがたとえ義理チョコだとわかっていても、ホワイトデーに何かお返しをあげようと思いますよね?これが「返報性の原理」です。

これと同様に、相手に好意を示されたら、自分も好意を示さなければいけない、という心理作用が働きます。これが、「好意の返報性」の原理です。

この心理学に基づいた「好意の返報性」のテクニックを恋愛に上手く応用すると、大きな効果が期待できるのです。

「好意の返報性」は使い方に注意が必要

この心理学を用いた「好意の返報性」は有効なテクニックですが、どんなときでも効果があるわけではありませんので、使い方が重要です。

「好意の返報性」の効果が現れる場面・相手、逆に効果が現れない場面・相手があります。それを理解して、好意の伝え方を工夫することで、相手からも好意が返ってくるというわけです。
 
あまり理解せずに一方的に好意を押し付けると、「あの人しつこい、気持ち悪い」と思われかねませんので、使い方には充分注意しましょう。

「好意の返報性」が成立する場合

それでは、「好意の返報性」のテクニックの効果があるのはどんな場合でしょうか?具体的に見ていきましょう。

そもそも相手に「嫌悪感」を抱いていない

いきなり、高いハードルのように感じるかもしれませんが、「好意の返報性」が効果を発揮するには、まず「嫌われていない」ことが前提です。

特別、好意を持ってもらえている必要はありません。相手にとって「プラスの感情もマイナスの感情もない」程度に嫌われていなければ充分です。

また、「とっつきにくそう」「気が合わなそう」といったマイナス要素は、好意を示し、アプローチを続ける中で評価が変わる可能性がありますので、さほど気にしなくて大丈夫です。

気持ちに余裕がある

他人からの好意を受け取るためには、自分の気持ちに余裕があることが大切です。

気持ちに余裕がない人は、いくら好意を示されていてもそれすら気付かない場合も多いでしょう。これでは「好意の返報性」の効果はありません。また、好意には気付いていても、うっとうしく感じる場合もあるかもしれません。

特に、異性からの好意を受け取るには、相手が「恋愛モード」に入っている必要があります。仕事が忙しくてそれどころじゃない場合や、趣味に没頭していて恋愛に興味がない状態の場合には、やはり「好意の返報性」の効果は発揮されないのです。

必ずしも、相手から「恋人募集中!」とアピールされている必要はありませんが、「恋愛モード」に入っているかどうかの見極めが必要です。

対等な間柄である

「好意の返報性」は、自分と相手が対等である前提で効果が現れるものです。誰にでも対等に接することができる人は素晴らしいですが、たいていの人は、自分の中で周囲の人間とのランク付けをしてしまうものです。

上司と部下、先輩と後輩、客と従業員、など、その分類は様々ですが、恋愛においては、「この人は私の言うことならなんでも聞いてくれる」と思われないようにすることが大事です。好意を示すことは大切ですが、「なんでも屋さん」になってはいけないのです。

自分と相手が対等な関係であるという認識のもとで、初めて「自分も好意を返さなければ」という心理作用が働きます。

「好意の返報性」が成立しない場合

それでは逆に、「好意の返報性」のテクニックの効果がないのはどのような場合でしょうか。使い方を誤らないように、確認していきましょう。

「生理的に受け付けない」と思われている

残念ながら、「生理的に受け付けない」と思われてしまっている場合、「好意の返報性」の効果は発揮されません。ただし、よっぽど不快な思いをしなければ、「生理的に受け付けない」という状態になることはありません。

「生理的に受け付けない」と思われないためには、なんといっても第一印象が重要です。外見や話し方に常日頃から気を遣い、不快感を与えないようにしましょう。また、貧乏ゆすりやいつも髪の毛を触るなどの癖に不快感を感じる人もいます。

どうせ自分は見た目が悪いから…とあきらめないでください。「生理的に受け付けない」と思われないために、努力できることはたくさんあります。不快感を与えないことは、恋愛だけでなく、ビジネスでも重要な要素ですので、ぜひ心がけてみてください。

仕事や家庭でトラブルを抱えている

仕事や家庭で大きなトラブルを抱えているとき、当然ですが恋愛どころではなくなり、他人からの好意に対しても鈍感になります。

たとえ、「好きです!」とストレートに好意を示されたところで、「今はちょっと…」とやんわり断られるか、うっとうしがられるかのどちらかです。トラブルが片付き、相手の気持ちに余裕ができるまで待ちましょう。

ただし、そのトラブルに対して力になれることがある場合には、積極的に手を差し伸べましょう。辛いときに助けてもらったから何か返さなければ、と、ここでも「好意の返報性」の原理が働くはずです。この場合にも、余計なお節介は禁物です。

関係が対等ではない

先ほども述べましたが、人は意識・無意識を問わず自分と周囲の人間とのランク付けをするものです。「好意の返報性」のテクニックの効果は、相手と自分が対等であると感じている場合にのみ現れます。

「なんでも屋さん」の状態では、「この人には好意をもらって当たり前」と考えるので、「好意を返さなければいけない」という感情は起こらないものです。相手が自分と対等であって初めて、「好意を示されたのだから好意を返さなければ」という考えに至ります。

自分が「なんでも屋さん」になりそうなときは、たとえば、「プレゼントをあげたのでデートに付き合ってほしい」「誕生日をお祝いしたので自分の誕生日も祝ってほしい」など、相手に「好意を返す」機会を与えてあげるのも有効です。

「見返りを求めない」と言えば聞こえはいいのですが、ただの「なんでも屋さん」のままではそれ以上の関係になるのは難しいでしょう。

好意の効果的な伝え方【男性から女性】

「好意の返報性」のテクニックを使うには、好意の効果的な伝え方が重要になります。好意の受け取り方は男女差がかなり大きく、男性向きの好意の伝え方、女性向きの好意の伝え方は全く異なりますので、使い方を誤ると思うような効果が得られません。

まずは男性から女性への効果的な好意の伝え方を紹介しましょう。

小さな変化に気付いてあげる

ベタなテクニックではありますが、男性から女性への好意の伝え方として効果的なのが、小さな変化に気付いて、声をかけてあげることです。「髪の毛切った?」「新しい洋服買った?」などがその代表的な例です。

ここで一言、女性を褒めるワードを付け加えましょう。「髪型変わったけど、似合ってるね!」「その洋服いつもと雰囲気違うけど、とてもよく似合っているよ!」などです。

少し気恥しさを感じるかもしれませんが、女性は「自分のことをよく見てくれている」と感じて嬉しくなるものです。これはかなり効果的な好意の伝え方と言えるでしょう。
意も伝わりません。

逆に、「体調良くないの?」や、「忙しそうだね」などのマイナス要素を含むワードは、一見細やかな気遣いにも見えますが、使い方に注意しましょう。

もし女性が特に体調も悪くないのに「体調良くないの?」と言われると、「肌が荒れているからそう見えるのかな」などと余計な心配をする羽目になり、男性の好意も伝わりません。

女性の求めているものを見極める

これは少し高度なテクニックかもしれませんが、好意の効果的な伝え方として重要な要素です。
 
女性が今何を求めているのか。慰めの言葉が欲しいのか、何かを手伝って欲しいのか、はたまた何か欲しいモノがあるのか…どんなに努力して好意を伝えても、それが的外れであったら全く意味がないというわけです。

とは言え、女性がいつも「慰めて欲しい!」「手伝って欲しい!」とアピールしてくれればいいのですが、なかなかそうはいきません。女性は「察して」欲しい生き物。自分の要望は口には出さず、それなのに「なぜ気付いてくれないの?」と考えるものです。

女性の求めているものを見極めるには、とにかくよく観察すること。相手は好意を抱く女性ですから、そんなに苦にはならないはずです。ヒントはいろんなところに落ちていますので、見逃さないように、拾ってあげましょう。

段階を踏んでアプローチする

女性は、よく知らない男性に、いきなり「好きです!」と好意を示されても、正直困ってしまいます。この作戦が通用するのは、よっぽど顔が好みのタイプであるとか、女性側もすでに好意がある場合のみ。

段階を踏んで、それぞれの段階に合った好意の伝え方を心がけましょう。

職場や学校で顔を合わせる相手なら、まずは挨拶をして名前を覚えてもらいましょう。次に、天気の話や時事ネタなどの、他愛のないことを話しかけてみましょう。この時に、「小さな変化に気付いててあげる」テクニックが使えると、なお効果的です。

それから、「女性の求めるものを見極める」テクニックを使い、相手の求めるものを与えてあげましょう。その頃には、相手も「好意の返報性」によりある程度の好意を抱いているかと思うので、この段階で初めてストレートに好意を伝えてみても良いでしょう。

まどろっこしいと感じるかもしれませんが、それぞれの段階にあった好意の伝え方が必要なのです。焦らず、じっくりと、好意を伝えるのがポイントです。

好意の効果的な伝え方【女性から男性】

さて、次は「好意の返報性」のテクニックを使うための、女性から男性への効果的な好意の伝え方をご紹介します。使い方をマスターして、気になる男性に効果的に好意を伝えましょう。

「好き!」とストレートに伝える

目が合っただけで「あの人は自分のことが好きなのか?」と思う男性がいると聞きますが、たいていの男性は女性からの好意のアピールには鈍いものです。どんなに好意を示していても、「あの人は誰にでも優しいのではないか?」などと思っていたりします。

そんな男性に効果的な好意の伝え方は、思い切って「好き!」と言ってしまうことです。断られるのが怖くて、自分からは好意を伝えられないという男性は多いものです。対して女性は、「ダメなら次!」という強いメンタルを持っている人が多いです。

男性側にまだ好意がなくても、特に嫌われていなければ、女性からの告白をきっかけに意識するようになる、という場合もよくあります。男性には「好き!」とストレートに好意を伝えてみましょう。

男性の自尊心をくすぐる

男性は、とにかく「褒められたい」生き物です。特に、仕事や趣味など、自分が自信を持っていることなら、なおさらです。もし本当はそれほど興味の無い話だったとしても、拾って褒めてあげましょう。

その際、ただ「すごいね!」「さすが!」などを繰り返していては効果的に好意は伝わりません。何がどうすごいのか、どんなところがさすがなのか、詳しい話を聞いてあげることが大事です。気を良くした男性は、雄弁に語ってくれることでしょう。

また、男性は頼られることによって自尊心がくすぐられる場合があります。いきなり重い相談はNGですが、「高いところのものを取ってほしい」などの簡単なお願いごとをしてみましょう。男性は、「自分は頼りがいのある男性だ」といい気分になるはずです。
 
さらに、一度頼みごとを聞いた相手に対しては、次も頼みごとを聞いてあげなければならないという心理作用が働きます。日頃から頼みごとを聞いている相手なら、「交際してください」という頼みごとを聞いてくれる確率も高くなるというわけです。

これを心理学では「一貫性の原理」と言います。詳しくはのちほど解説します。

気長にアプローチを続ける

男性にせっかく好意を伝えても反応が鈍い…と思うことがよくあります。そんなとき、すぐに「好意を持ってもらえないのか」と諦めるのは早計です。初めは好意を持っていなくても、好意を示し続けられることで徐々に気持ちが傾いていくことはよくあることです。

一般的に、女性は恋愛が上手くいっていると仕事にも気合が入るという相乗効果を発揮する場合が多いですが、男性にとっては仕事と恋愛は全くの別物。仕事が忙しいときや、趣味に熱中しているときは、なかなか女性の好意に応えられないものです。

そんなときも「この人は恋愛に興味がない」と諦めるのではなく、男性が「恋愛モード」になるのを待ちましょう。根気強く待っていれば、仕事がひと段落ついたときなど、ふっと「恋愛モード」に入るタイミングが来るでしょう。そこが好意を伝えるチャンスです。

「好意の返報性」が成功したエピソード

ここまで、「好意の返報性」のテクニックが使える場面や、効果的な好意の伝え方を見てきました。それでは、具体的に、「好意の返報性」のテクニックはどのような使い方をするのが良いのでしょうか。 
 
実際に「好意の返報性」のテクニックを使って相手の好意を獲得した例を見てみましょう。

これは定番!周囲の友人を通して好意を伝える

これは簡単ですが、「好意の返報性」を利用した非常に効果のあるテクニックです。
 
共通の友人などを介して、相手に「○○(自分)があなたのこと好きなんだって」と好意を伝えてもらいます。相手に好意があればすぐにでも交際に発展するでしょうし、その時点で相手に好意がなかったとしても、あなたのことを意識するようになるでしょう。

その際に、気のない素振りを見せて駆け引きなどせずに、素直に好意を示し、「本当にこの人は自分に好意があるのだな」という確信を持たせるようにしましょう。

実際、このテクニックを使って交際、そして結婚に至ったカップルは少なくありません。また、相手の状況(恋人と上手くいっていない、仕事が忙しい、など)を知るためにも、友人を味方につけることは恋愛のテクニックにおいて重要と言えます。

ただし、好意を伝えてもらう友人は慎重に選びましょう。人選に失敗すると、好意の伝え方を間違えて、上手くいくはずのものが上手くいかなくなってしまうかもしれませんので、注意が必要です。

とにかく笑顔で話しかける

笑顔を向けられて、嫌な思いをする人はなかなかいませんよね。友人だろうが、同僚だろうが、店員さんだろうが、笑顔で話しかけられたら、好意を抱くものです。

また、笑顔には脳を「楽しい」状態にする効果もあると言われています。泣くと余計に悲しくなるのと同じように、笑うことによって楽しくなるのです。口角を上げる、目じりを下げるなどの顔の筋肉の動きによって、脳が「今、楽しい」という認識をします。

その「楽しい」という感覚を、相手への好意と感じてしまうわけです。

いきなりストレートに好意を伝えられない方は、笑顔で挨拶することから始めましょう。これも立派な「好意の返報性」のテクニックの使い方です。

難易度高め!プレゼント作戦

少し難易度は高くなりますが、プレゼントは好意の伝え方としてはとても有効です。重要なのは、相手が欲しいものを、欲しいタイミングであげるということ。常日頃から、好意を抱く相手が好きなものや、今何が欲しいのかをチェックしておきましょう。

レアケースかもしれませんが、恋人のいる相手に、恋人よりも高額なプレゼントをしたことがきっかけで、交際が始まったという例があります。おそらく値段の問題ではなく、「自分が欲しいものを今の恋人よりも理解してくれていた」ことが決め手でしょう。

いきなり高額なものを贈る必要はありません。缶コーヒーや、甘いものなど、小さなものから始めてみてはいかがでしょうか。

「返報性の原理」を利用したテクニック

「返報性の原理」を利用した心理学的なテクニックは他にもあります。心理学で用いられる、「ドア・イン・ザ・フェイス」と「フット・イン・ザ・ドア」をご紹介しましょう。

「譲歩の返報性」を利用した「ドア・イン・ザ・フェイス」

「返報性の原理」の中でも、「譲歩の返報性」と呼ばれるものが「ドア・イン・ザ・フェイス」です。一度高い条件の要求をして、その後条件を下げることで、承諾してもらうというテクニックです。
 
たとえば、「5万円の指輪が欲しい」と思っているときに、一旦「10万円のネックレスが欲しい!」と言って、相手に断られたところで、「それなら5万円の指輪ならいいでしょう?」と本来の要求を提示します。

相手は、「相手(自分)が譲歩してくれた」と感じますので、いきなり5万円の指輪を要求される場合より断りづらくなります。これが、心理学を利用した、「ドア・イン・ザ・フェイス」のテクニックになります。

「一貫性の原理」を利用した「フット・イン・ザ・ドア」

心理学において、「好意の返報性」の原理とよく似た、「一貫性の原理」というものがあります。自分の行動、発言などに対して、一貫性を保ちたいと思う心理作用のことです。「一貫性の原理」を利用したテクニックが、「フット・イン・ザ・ドア」です。

「フット・イン・ザ・ドア」の使い方は、「ドア・イン・ザ・フェイス」とはまるで真逆です。まずハードルの低い要求をして、一度要求を飲んでしまうと、一貫性を保つために次の要求を断りづらくなる、という心理作用を利用します。

たとえば、先ほどと同じように「5万円の指輪が欲しい」と思っているとします。まずは「コーヒーが欲しい」と言い、「ランチをおごって」「靴を買って」と徐々にハードルをあげていき、最終的に「指輪が欲しい」と当初の要求を提示するのです。

これが、心理学を利用した、「フット・イン・ザ・ドア」のテクニックです。

「返報性」は恋愛以外でも使える!その具体的な例とは?

「返報性の原理」は、もちろん恋愛以外にも有効なテクニックです。使い方次第で、あらゆる人間関係を円滑にしてくれるでしょう。

実際にどんな場面で使えるのか、見ていきましょう。

仕事でも「好意の返報性」を利用しよう(お客様、取引先編)

代表的な例が、「試食」です。「無料で試食をさせてもらったお返しに、なにかしてあげないと…」という心理を利用するものです。ここで言う「なにかしてあげる」は、もちろん「商品を購入する」ことです。

他にも、本契約の前に無料のトライアル期間を設けたりするのもいい例でしょう。「好意の返報性」のテクニックは、使い方によってはビジネスで大きな成果をあげることも可能です。

仕事でも「好意の返報性」を利用しよう(同僚編)

仕事で重要なのは、お客様との関係だけではありません。上司や部下、先輩や後輩など、同僚とも友好な関係を築きたいものです。

ここでも利用できるのが、「好意の返報性」です。仕事を依頼されたら、面倒な仕事だと思っても、笑顔で快く引き受けてください。

どうせやらなければいけない仕事であれば、いやいや引き受けるのと笑顔で引き受けるのとでは、相手の印象が大きく違います。

その積み重ねによって、今度は逆に自分から仕事を依頼するときには、「いつも快く引き受けてくれる○○さんからの依頼だから、少し立て込んでいるけど引き受けよう!」という気持ちになるものです。

これも、「好意の返報性」の上手な使い方と言えます。

もちろん友人関係にも有効な「好意の返報性」

「好意の返報性」のテクニックは、友人関係にも効果があります。

辛いときにそばにいてくれたこと、嬉しいときに一緒に喜んでくれたことなど、友人はよく記憶しています。そして、「私もあの子が辛いときは励ましてあげよう」「一緒に祝福してあげよう」という気持ちになるのです。

誕生日プレゼントも、もらった人には返すけど、もらわなかった人には、たとえ誕生日を知っていてもあげなかったりするのではないでしょうか。「好意の返報性」を利用して、良好な友人関係を築きましょう。

家族に対して「好意の返報性」が使える場面とは?

一般的に「好意の返報性」は、すでにごく親しい間柄にはあまり効果がないと言われています。したがって、実の両親や子ども、婚姻期間が長い配偶者などには、あまり効果が期待できないかもしれません。

「好意の返報性」が特に効果を発揮するのは、義父母や義兄弟、義姉妹が相手であるときです。義父母や義兄弟、義姉妹は、言ってしまえば他人なのですが、家族としてお付き合いをしなければならない微妙な関係。

ここで「好意の返報性」を利用するには、差支えのない範囲で相手の要求に応えることです。もちろん無理な要求をのむ必要はありません。日頃から良好な関係を築くことで、「困っているときは家族として助けてあげよう」と思わせることができたら成功です。

店員さんにも「好意の返報性」を利用してサービスを受けられるかも?

接客業の経験があればわかると思うのですが、「お客様は神様です」と言わんばかりに横柄な態度をとる客は、店員にも嫌われます。店員も人間です。仕事なので、必要最低限の対応はしてもらえるでしょうが、それ以上のことは期待できないでしょう。

逆に、挨拶をしてくれたり、笑顔を向けてくれる客には好意を持ち、また来て欲しいと思うものです。お得なクーポンやセールの日程を教えてくれたり、思わぬサービスを受けられることもあります。何よりも、自分自身が気持ちよく過ごせるはずです。

「好意の返報性」を利用して、得してみてはいかがでしょうか?

「好意の返報性」をマスターして様々な場面で活用しよう

ここまで「好意の返報性」について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

「好意の返報性」は心理学に基づいた、有効なテクニックです。恋愛はもちろん、それ以外でも多くの場面で、相手からの好意を得ることに役立つでしょう。

「好意の返報性」のテクニックの使い方をマスターして、友好な人間関係と素敵な恋人をゲットしましょう。

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