カーネーションの花言葉は?色別(赤,ピンク,白,黄,オレンジ,紫,青)の意味
母の日のプレゼントで代表的な赤いカーネーションですが、カーネーションの花言葉にはどういった意味や由来があるのでしょうか。また、赤だけではなく、ピンク・白・黄・オレンジ・紫・青と、さまざまな色が存在しています。こちらの記事では、色別に花言葉をご紹介していきます。
目次
カーネーションとはどんな花?
カーネーションといえば、母の日を思い出す人が多いのではないのでしょうか。赤いカーネーションが代表的ですが、さまざまな色が存在しており、赤以外にも、ピンク・白・黄・オレンジ・紫・青と、色とりどりで迷うことがあるかもしれません。
そもそも、カーネーションの歴史には、どのようなものがあるのでしょうか。いつの日から、母の日のプレゼントとして定着したのでしょうか。また、カーネーションにはどのような花言葉があるのかも、カーネーションを贈る人は気になるところです。
カーネーションの名前の由来
どの名前にも由来があるように、カーネーションという名前にも由来はあります。カーネーションの名前の由来は、戴冠式を意味する「コロネーション」が由来であり、古代ヨーロッパでは神に捧げる花冠を作るために、カーネーションが使われていました。
カーネーションの歴史
カーネーションの歴史は古く、古代ギリシア時代までさかのぼります。当時、カーネーションは香料として栽培されており、バラやチューリップと並んで愛好されていました。
ヨーロッパではカーネーションを、キリストが処刑された際に、聖母マリアが流した涙のあとによって生まれた花、という伝承があります。
カーネーションの原産地は南ヨーロッパ、西アジアの地中海沿岸といわれています。日本には江戸時代以前に、オランダから輸入されました。
カーネーションの特徴
カーネーションはナデシコ科ナデシコ属の多年草です。別名ではオランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチクなどと呼ぶこともあります。
カーネーションの開花時期は2月から5月となっており、色は赤・ピンク・白・黄・オレンジ・青・紫と、多くの色を備えています。
花びらの縁にはギザギザとした切れ込みが入っていて、ボリュームたっぷりに茎の先に一輪の花を咲かせます。切り花の中でも花もちが良く、中には爽やかな香りを持つカーネーションも存在しています。
カーネーションの品種改良も進んでおり、自然界には存在していない青色色素をもつ品種も誕生しています。
カーネーションの花言葉
カーネーションの花言葉は、色によって異なることもそうですが、国によっても花言葉は変化します。まずは、色を含めないでカーネーション全般での花言葉はどういった意味になるのか。それぞれ日本と海外とでご紹介していきます。
日本での花言葉
母の日にはカーネーションを贈るのが代表的となりましたが、カーネーションの花言葉には、子から親に贈るために相応しい花言葉がそれぞれ含まれています。どのような花言葉が存在しているのでしょうか。
無垢で深い愛
子から親へと贈るのにぴったりな花言葉となっています。子どもが抱く、親への愛情は無垢なものです。深い愛を持って、日頃からの感謝をカーネーションに込めて母へと受け渡す。親子だからこそ持つ、深い感情が込められています。
女性の愛
こちらも、母親に対する深い愛を持った花言葉となっています。また、女性全般を意味しているので、気になる女性にプレゼントとして贈ることも可能です。最愛の人に贈る花言葉としても、ぴったりな花となっています。
感動
カーネーションには「感動」という花言葉も含まれています。感動とはさまざまで、出会えたことへの喜び、今までのことに対する感謝など、言葉では伝えきれない感情を、カーネーションに載せて贈ることで、相手に伝えることができます。
海外での花言葉
不思議に思うかもしれませんが、花言葉は日本と海外とで異なる場合があります。日本で意味する花言葉と、海外で意味する花言葉が大きく異なる場合もありますので、海外の人に花を贈る時にも、注意をして贈る必要があります。
海外ではカーネーションに、どのような花言葉が含まれているのでしょうか。
若い娘
これはギリシャ神話での由来からつけられた花言葉です。冠作りの才能を持つローマの娘ソニクスが、その才能をねたまれ殺されてしまい、神ゼウスの息子アポロンが彼女をカーネーションに変えたことから、「若い娘」といった花言葉がつけられました。
これらの由来から、ギリシャ神話ではカーネーションには「神の花冠」という意味がありました。
哀れな心
こちらの花言葉は、キリスト教で語られた話を由来としてつけられています。カーネーションの歴史であったように、カーネーションは聖母マリアの涙のあとから生まれた花という伝承がありました。イエスが十字架を背負って処刑に向かう姿を見て流した涙であるため、「哀れな心」といった花言葉がつけられたのです。
日本のように純粋無垢なものではなく、そこには受難の象徴が含まれています。
母への愛
本来、カーネーションは母への感謝や愛を贈る意味としていることが多いのですが、それは海外が発祥でした。「哀れな心」といった花言葉もありますが、のちに母に向けられた「純粋な愛情」となり、やがて「母への愛」という花言葉に変化したのです。
カーネーションの花言葉と意味【色別・日本編】
カーネーションは多くの色を持っており、色によって花言葉も細かく分類されていきます。こちらもまた、日本と海外によって花言葉が変化していきますので、一つ一つ色別に、まずは日本でのカーネーションの花言葉をご紹介していきます。
赤いカーネーションの花言葉
赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」「母の愛」となっています。赤いカーネーションは母に対する愛が込められた花言葉があるので、現在では母の日のプレゼントとして代表的な色となっています。
ピンクのカーネーションの花言葉
ピンク色のカーネーションの花言葉には「感謝の心」「美しい仕草」「温かな愛情」などがあります。赤い色のカーネーションが情熱的に見えて抵抗を感じる場合、優しい色合いのピンク色のカーネーションを贈るのがオススメです。
白いカーネーションの花言葉
白いカーネーションの花言葉は「純粋な愛」「私の愛情は生きている」「母への愛」「尊敬」などがあります。白いカーネーションの花言葉にも、赤いカーネーションと同じように「母への愛」がありますが、白いカーネーションの場合、「亡き母への愛」と、故人に捧げる意味となるので、贈るときには注意が必要です。
黄色のカーネーションの花言葉
黄色のカーネーションの花言葉は「軽蔑」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」と、明るい色のイメージとは対照的に、あまり良い意味を含まれていません。白いカーネーションと同じく、黄色のカーネーションは母の日のプレゼントとしては不向きとなっています。
オレンジのカーネーションの花言葉
オレンジ色のカーネーションの花言葉は「純粋な愛」「あなたを熱愛します」「清らかな慕情」などがあります。黄色とオレンジ色は似ているようですが、太陽のように陽気に見えるオレンジ色のイメージから、温かい意味や元気を与える花言葉が多くあります。
オレンジ色のカーネーションは、応援の気持ちを込めて贈ることに適した色となります。
紫のカーネーションの花言葉
紫色のカーネーションの花言葉は「誇り」「気品」となっています。紫色は上品なイメージがあるので、年配の女性に贈るのにも適しています。
青いカーネーションの花言葉
青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」となっています。青いカーネーションは自然界には存在しておらず、1995年にサントリーが品種改良をして作り出したものです。完全な青い色ではなく青紫色のカーネーションですが、自然界ではもっとも青に近い色とされています。
カーネーションの花言葉と意味【色別・海外編】
海外でのカーネーションの花言葉は、日本の花言葉とは異なる意味を持つものもあります。また、色にまつわるさまざまな由来があるため、海外独特の意味を持つカーネーションもあるのです。もしも、海外の人にカーネーションを贈る場合、花言葉の意味に気を付けて贈る必要があります。
赤いカーネーションの花言葉
海外での赤いカーネーションの花言葉は「熱烈な愛情」「欲望」「あなたに会いたくてたまらない」など、日本のカーネーションの花言葉と比べて、より情熱的な花言葉となっています。
ピンクのカーネーションの花言葉
海外でのピンク色のカーネーションの花言葉は「母の不滅の愛」「哀れな心」「あなたを決して忘れません」などがあります。
聖母マリアが流した涙のあとに生えたといわれるカーネーションは、ピンク色とされています。ピンク色はキリスト教では母性の象徴とされているので、母の日のプレゼントとしてはこちらの色が適しているかもしれません。
白いカーネーションの花言葉
海外での白いカーネーションの花言葉は「純潔」「かわいくて愛らしい」「あなたの愛は生きています」などがあります。日本では白いカーネーションを故人への贈り物としていましたが、海外での白いカーネーションは純潔な愛情を表しています。
黄色のカーネーションの花言葉
海外での黄色いカーネーションの花言葉は「あなたには失望しました」「拒絶」「軽蔑」などがあります。こちらも日本での花言葉と同じく、相手に贈るものとしては適していないことがわかります。
ヨーロッパなどでは黄色のイメージはあまり良くなく、キリストを裏切ったユダの服の色も黄色であり、海外では裏切りや異端者の色として敬遠されています。
紫のカーネーションの花言葉
日本では気品さを表していた紫色のカーネーションですが、海外では「気まぐれ」「移り気」など、あまり良いイメージを持っていません。フランスでは紫色のカーネーションを、故人に贈る花としてお葬式などで使われることがあります。
虹色のカーネーション
日本で品種改良された「青いカーネーション」も珍しいものですが、海外では「虹色のカーネーション」も存在しています。初めて品種改良に成功したのはオランダで、白色のカーネーションに虹色の水を吸わせて、色付けしたとされています。
虹色のカーネーションには「感謝」という花言葉をもっています。カラフルで幻想的なカーネーションを贈りたい人にはオススメです。
カーネーションに関する逸話
なぜ、母の日にカーネーションを贈ることになったのかと、一度は疑問に思ったことはないでしょうか。カーネーションには、さまざまな逸話や由来が存在しています。中でも特徴的な二つを、ご説明していきます。
カーネーションは聖母マリアの涙から誕生
カーネーションは、キリスト教の聖母マリアが流した涙のあとから生えたという伝承があります。処刑へと向かうキリストの後ろ姿を見て、悲哀に暮れた聖母マリアが涙を流し、その悲しみから生まれた花となっているので、カーネーションは「母性の象徴」ともされています。
また、白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを指し、赤いカーネーションはキリストの体から散った血の色や、復活したキリストを象徴としています。
母の日=カーネーションは1908年の出来事から
母の日にカーネーションが贈られることになったのは、なぜなのでしょうか。その由来はアメリカのとある出来事にあります。1908年、娘のアンナ・ジャービスが母を亡くし、生前母が大好きだった白いカーネーションを、教会の祭壇に捧げたことが始まりと言われています。
この出来事が人々の心を打ち、当時アメリカの大統領だったウィルソン大統領が、5月の第2日曜日を「母の日」と制定しました。のちに、日本でも同じように母の日を定め、母に感謝する記念日を作ったのです。
カーネーションを楽しもう!おすすめスポット3選
カーネーションを贈るのも良いですが、目で見て楽しむのも良いものです。日本国内でカーネーションを見て楽しむ観光スポットを、いくつかご紹介していきます。
和田町花園地区の花畑
「和田町花園地区の花畑」は、千葉県南房総市和田町花園地区に存在しています。カーネーションだけでなく、チューリップや菜の花、キンセンカなど、さまざまな花が栽培されています。ハウスで育てられたカーネーションは、12月上旬から5月上旬が見頃となっています。
各農園によって料金が異なりますが、中には花を摘むことができるハウスもあるのでオススメです。
中井農園
「中井農園」は、静岡県賀茂郡河津町峰に存在しています。カーネーションの見頃は、1月から5月までとなっています。駐車場の利用は無料となっているので、気楽に車で行くことが可能です。
ここでは、5本までカーネーションを摘んで持ち帰ることができます。入場料は1人600円となっており、営業時間は午前9時から午後4時までとなっています。
道の駅おおつの里花倶楽部
「道の駅おおつの里花倶楽部」は、千葉県南房総市富浦町大津に存在しています。カーネーションの見頃は、1月から5月となっています。園内の花は有料で摘み取り、持ち帰ることが可能です。
入場料は無料となっているので、自由に見て楽しむことができます。営業時間は午前9時から午後5時までとなります。
色によって花言葉は違うけれど
さまざまな色のカーネーションの花言葉をご紹介してきましたが、何よりも大切なのは贈る人の気持ちです。相手が大好きな色だったからと、過去に白いカーネーションを贈ってしまったり、黄色いカーネーションを贈ってしまったと気付いて、失敗を悔やんでしまう必要はありません。
少しでも気になる場合は、メッセージカードを付けて贈ってみるのも良いかもしれません。その小さな心遣いが、贈った相手にとっては大きな愛情となっています。