カスミソウ(かすみ草)の花言葉は？色別(白,ピンク,青,紫)の意味

カスミソウは、控えめで可愛らしくどんな花とも相性が良いので、花束やブーケにも人気の花です。しかし、カスミソウについて詳しく知っているという人はあまり多くないでしょう。花言葉を紹介する前に、カスミソウがどんな花なのか見ていきましょう。

かすみ草という和名の由来は、春霞（はるがすみ）から来ています。春霞とは、冬の透き通った空気から春になると霞んだように遠くの景色が見えづらくなることを言います。カスミソウの咲く様子が、この春霞に似ていることがかすみ草という名前の由来です。

また、学名ではカスミソウが石灰質の土でよく育つことに由来して、石灰と好むという意味のギリシャ語からGypsophilaという名前がつけられました。

英名では、赤ちゃんの愛らしい吐息とカスミソウの柔らかなイメージが重なることに由来してBaby’s breathという可愛らしい名前がつけられています。

カスミソウの原産地は、中央アジアやシベリアから地中海沿岸の夏が涼しいところです。日本に入って来たのは、明治12年ごろですが、栽培が盛んになったのは昭和50年ごろからです。

現在では、花束などに使われ日本では人気の花の一つとなっています。熊本県や南会津などで盛んに生産されていて、生産面積は日本が世界一です。

カスミソウはナデシコ科の植物で、125種類ほどが確認されています。花束によく使われるのは背丈の高い宿根カスミソウのパニクラタ種ですが、ガーデニング用には一年草のエレガンス種やムラリス種が人気があります。

カスミソウの育て方は見た目の繊細な雰囲気とは異なり、日当たりと水はけ、風通しが良く、雨に濡れないような場所で育てれば、こまめな手入れをせず丈夫に育ち、花も長持ちするのでガーデニング初心者でも比較的育てやすい植物といえます。

白くて小さい花が密集して咲いているカスミソウは、他の花を邪魔せず華やかになるので花束やブーケを作る際の名脇役といった印象です。また、カスミソウだけを花束にしたり、ドライフラワーにしたりするのも可憐で上品なので、近年人気になっています。

カスミソウの花言葉には素敵なものが多いです。日本と海外では同じカスミソウでも花言葉の由来や意味が異なっていることがあります。日本と海外でのカスミソウの花言葉と、その意味や由来を紹介します。

日本でのカスミソウの花言葉は、カスミソウの小さくて愛らしい姿に由来しているものが多いです。日本でのカスミソウの花言葉の意味や由来を紹介します。

カスミソウの代表的な花言葉の意味として、「清らかな心」があります。カスミソウの小さくて控えめな可愛らしい花の様子に由来しています。

心が清らかという褒め言葉はその人の内面を見てくれていると感じ、とっても嬉しいものです。純粋な人にこの花言葉の意味を込めてカスミソウの花束を贈るのも良いのではないでしょうか。

カスミソウの花言葉の中には、「幸福」という意味もあります。カスミソウの花は小さな花が数多く集まって咲いているにも関わらず、うるささがなく、むしろ穏やかで物静かなイメージです。

カスミソウと同じように、幸福というのも、穏やかな中にあるものだということに由来しています。そんなカスミソウは、日常生活の中で飾るのにもぴったりです。カスミソウを飾っていると、日常のなかにある幸せを忘れずに過ごせるでしょう。

カスミソウにはその他にも「感謝」「親切」「無邪気」「夢心地」などの花言葉があります。日本でのカスミソウの花言葉には、心の綺麗さや人としての優しさに関する花言葉が多いです。

友人等に、何か嬉しいことをしてもらった時に感謝の気持ちを込めてプレゼントに添えるのにもおすすめの花です。送った相手が花言葉を知らなくても、きっと気持ちは伝わりますよ。

海外での花言葉は、どんなのがあるでしょうか？見ていきましょう。

海外でもカスミソウの花言葉として「清らかな心」があります。カスミソウの可憐な花を見て純粋さや、心の綺麗さをイメージするのは万国共通なのでしょう。

海外でのカスミソウの花言葉には、「永遠の愛」という意味もあります。情熱的な恋愛はなかなか長続きしません。それよりも、カスミソウの花のように派手さはなくても暖かで穏やかな愛の方が長続きすることに由来しているのでしょう。

結婚式や結婚披露宴のブーケでも良く使われているカスミソウですが、合わせる花を選ばず、ブーケの見た目が上品で華やかになるだけでなく、花言葉の意味からも結婚式にぴったりの花だといえます。

カスミソウの海外での花言葉にはもう一つ、「純潔」という意味があります。花嫁衣装であるウエディングドレスにも純潔という意味が込められていますから、他の花言葉と合わせてもカスミソウは結婚式にぴったりの花といえます。

こういった意味があるのも、純白にウエディングドレスの美しさと、満開のカスミソウの美しさには似たものがあり、見る人に幸せを与えるからでしょう。

カスミソウというと、白い花を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は花屋さんではピンクや青、紫など何色か売られています。花言葉にも色によって違いがあるものもありますので、色別のカスミソウの花言葉を紹介します。

白いカスミソウには、白色独自の花言葉はありません。そのため、先に紹介した「清らかな心」「永遠の愛」「幸福」などの花言葉が白いカスミソウの花言葉になります。

白いカスミソウには特別な花言葉はありませんが、カスミソウの花言葉というと白いカスミソウがほとんどになりますから、当然といえば当然ですね。

ピンクのカスミソウには、ピンク色独自の花言葉として、「感激」「切なる願い」といった意味があります。あまり見た目の可憐なイメージにはそぐわない感じがしますが、見た目とは対照的に芯には強い意志が秘められているようで素敵な花言葉です。

ピンク色の花言葉は多くが、ピンク色の可愛らしさから乙女チックな花言葉がつけられていることも多いのですが、カスミソウはむしろピンク色の花言葉の方が強く情熱的な雰囲気があります。

可愛らしい雰囲気だけど芯のある、そんな女性に贈ると見た目で判断せず中身を見てくれる人だと喜ばれること間違いありません。

青いカスミソウには、「清い心」という花言葉があります。自然に生息するカスミソウは白とピンクの2種類しかありません。白とピンク以外のカスミソウは、人工的に白い花を特殊な染料で染めることによって青や紫のカスミソウを作っているのです。

自宅で青いカスミソウを作り出したいなら、万年筆の青いインクに茎ごと入れておくと、カスミソウが青いインクを吸い上げて作ることができます。

花言葉は「清い心」ですし、結婚式の時に花嫁が身につけると幸せになるというサムシングフォーの一つである青いものを青いカスミソウにするのもお洒落で素敵ですね。結婚祝いに青いカスミソウの花束を贈るのも珍しくて喜ばれます。

紫のカスミソウは白いカスミソウと同じく、「感謝」「幸福」「無邪気」などが花言葉とされています。紫のカスミソウも青と同じように染料で染めているのですが、青いカスミソウと比べると一般的でないために紫のカスミソウ独自の花言葉は無いようです。

紫のカスミソウは、ピンクに似ていますがピンクよりも大人っぽくなるので大人女性におすすめのカスミソウです。ドライフラワーにしても紫が映えて素敵ですし、他の色のカスミソウの中に紫のカスミソウ入れアクセントにした花束も素敵に仕上がります。

ここまでは、白やピンク、青や紫などの色別にカスミソウの花言葉を紹介しましたが、次はカスミソウの品種別に花言葉を紹介します。

ディープローズは、カスミソウの中では珍しい鉢植えのピンクのカスミソウで、花が咲き終わると枯れてタネが取れる一年草です。日光を好み、雨を当てないように育てると、ピンク色の小さな花が散りばめられたように咲き誇ります。

ディープローズの花言葉は「感激」「切なる願い」です。ディープローズは鉢植えなので園芸に詳しくなくても育てやすい花の一つです。花屋さんで咲いたものを買ってくるよりも、自分で育てたカスミソウの花が綺麗に咲いたら感激もひとしおです。

エレガンスは、125種類以上あるカスミソウの中でも、日本でもっとも一般的な品種の一つです。カスミソウの花を思い浮かべると、このエレガンスの花の様子が思い浮かぶ人が多いです。小さな花を無数につけ、その姿はまさに名前の通り優美で上品です。

エレガンスの花言葉は、「清い心」「幸福」「感謝」などがあります。ピンク色の花を咲かせるエレガンスには「感激」「切なる願い」という花言葉もあります。

パニクラータはエレガンスと同じく一般的でよく栽培されるカスミソウです。宿根カスミソウとも言われ、背丈が高く、株分けすることによって増やすことが出来ます。切り花用には、八重咲きのものがよく用いられ、一重のものよりも華やかな印象になります。

パニクラータの花言葉は、「親切」「無邪気」「感謝」などがあります。周りを引き立てる花束の控えめな印象から来ている花言葉が多いようです。

カスミソウの花言葉は、素敵な意味のものばかりです。花束にする時には見た目だけでなく、他の花の花言葉と合わせて考えて花束を作ると心のこもった贈り物になりますね。

ここでは、贈るタイミングやシーン別にカスミソウと他の花の花言葉を合わせて考えた素敵な花束のアイデアを紹介します。

プロポーズの際に花束を贈る人も多いですが、その時によく用いられるのはバラの花です。バラの花は愛の象徴とも言われ、愛に関する花言葉もたくさんあります。しかし、バラの花言葉は、色、本数などによっても違いがあり、注意が必要です。

プロポーズにおすすめなのは108本の赤いバラとカスミソウを組み合わせた花束です。少し多いと感じるかもしれませんが、108本のバラには「結婚してください」というまさにプロポーズにぴったりの花言葉がつけられています。

カスミソウには「永遠の愛」という花言葉がありますから、108本のバラと合わせて、永遠の愛を誓うプロポーズの時に贈ると気持ちのこもった素敵な贈り物になります。

ガーベラの花は明るくて暖かい色とりどりの花が咲き、咲いている姿は愛らしく多くの人に人気があります。ガーベラには色別に花言葉が違うので、いろんな場面で贈ることができます。

結婚祝いや出産祝いにおすすめなのは、白いガーベラとピンクのカスミソウの組み合わせです。白いガーベラには、「希望」という花言葉があり、ピンクのカスミソウには「切なる願い」という花言葉があります。

人生の中でも節目となる結婚や出産という大きな一歩を踏み出した人に、希望に満ち溢れた未来が待っていることを願ってガーベラとカスミソウの花束を贈るととても喜ばれます。見た目も明るく可愛らしいので、飾ると自然と笑顔になりますよ。

カーネーションは、母の日に定番の花ですが、カーネーションには「無垢で深い愛」というまさに母から子に注がれる愛を表したような花言葉があります。

白いカスミソウには「感謝」という花言葉がありますから、カーネーションの花束に白いカスミソウを添えることで、母の深い愛に感謝をしていますという意味の花束になります。

近い存在だからこそ、普段は恥ずかしくて言えない感謝の気持ちを、母の日にはカーネーションとカスミソウの花束とともに伝えてみてはいかがでしょうか。

カスミソウの花を自然の中で見る機会というのはあまりないかもしれませんが、綺麗なカスミソウを楽しめるスポットがあります。ここでは、カスミソウを見ることのできるスポットを2つ紹介します。

カスミソウを楽しめるスポット1つ目は北海道にあるファーム富田です。ラベンダーで有名な園ですが、カスミソウやポピーなども植えられており、夏には北海道の広大な大地に色とりどりの花畑が広がります。

ラベンダーの紫の中にあると、カスミソウの可憐な白さがより際立って綺麗な花畑に感動する人も多いです。旅行の際には立ち寄りたいスポットの一つです。

カスミソウを楽しめるスポット2つ目は山梨県にある山中湖花の都公園です。公園内は、有料ゾーンと無料ゾーンに別れていて、カスミソウ畑は無料で入ることができます。

富士山の麓にあるので、目の前に広がる真っ白なカスミソウ畑と雄大な富士山のコントラストは圧巻です。有料ゾーンには遊具や食事施設などもあるので、自然の中で花に癒されながら一日たっぷり遊ぶことが出来ます。

カスミソウの花言葉は素敵なものばかりで、贈り物にも最適です。花言葉を知ることで、より気持ちを込めて贈ることも出来ます。感謝など普段言えないことも、カスミソウの花束と一緒に大切な人にぜひ伝えてみてください！