チューリップの花言葉は?色別(白,ピンク,赤,黄,オレンジ,紫)の意味

赤や黄色、オレンジなど色とりどりのチューリップは、日本人にとって身近な花なのではないでしょうか?しかし意外とその花言葉は、あまり知られていません。そこで今回はチューリップの花言葉を、色別に見ていきましょう。チューリップを贈る予定がある人は、ぜひ注目して下さい。

チューリップの花言葉は?色別(白,ピンク,赤,黄,オレンジ,紫)の意味のイメージ

目次

  1. 1チューリップとはどんな花?
  2. 2オランダで食用花としても親しまれているチューリップ
  3. 3チューリップの花言葉
  4. 4チューリップの花言葉と意味【色別】
  5. 5チューリップの花言葉と意味【品種別】
  6. 6チューリップの花言葉と意味【本数別】
  7. 7チューリップの花の上手なプレゼント方法
  8. 8チューリップを楽しもう!名所3選
  9. 9花言葉が無数にあるチューリップの奥深さ

チューリップとはどんな花?

ぷっくりとしたフォルムが愛らしいチューリップは、古くから世界各国で愛されています。日本でも大正時代から親しまれており、昭和7年に歌われ始めた「チューリップ」という童謡は今でも有名です。

しかしそのチューリップの歴史や名前の由来、色や本数によって異なる花言葉などは、よく知らないという人がほとんどでしょう。そこで今回はチューリップの名前の由来や、花言葉などを詳しく取り上げていきたいと思います。

またオレンジや紫、赤など色の種類が豊富で、贈答用の花束にされることが多いチューリップには、色別の花言葉や本数別の花言葉もあるのです。今回はその色別や本数別の花言葉の意味も紹介していきます。

他にもチューリップの花言葉が生かされるプレゼント方法や、チューリップが楽しめる名所なども見ていくので、チューリップに興味がある人は注目してみて下さい。

チューリップの名前の由来

皆さんはチューリップという名前の由来が、実はターバン(チュルバン)ということをご存知でしょうか?

チューリップは、トルコのアナトリア地方で古くから自生していた花です。トルコは昔、17世紀には中東からヨーロッパ全域を支配した大国オスマン帝国の支配下にありました。そのオスマン帝国でチューリップは多くの人々から親しまれるようになります。

16世紀には、オスマン帝国でチューリップの魅力を知ったオーストリアの大使が、ヨーロッパにチューリップを紹介して広めていったのです。

しかし紹介した際に、中東の人々が被るターパンを意味する「チュルバン」という言葉が名前だと勘違いされ、「チューリップ」という名前で広まってしまいます。

その後も名前の誤りが訂正されなかったので、「チューリップ」という名前が世界中で定着したのです。

チューリップの歴史

チューリップは16世紀頃に、オスマン帝国からヨーロッパ地方に広まると、各国で愛されるようになります。特にオランダやイギリスではチューリップの栽培が盛んになり、オランダではチューリップが経済を支える重要な輸出品となるのです。

日本では江戸時代後期に、オランダからチューリップが伝わり、鬱金香(うっこんこう)や牡丹百合といった名前で紹介されています。

現在では世界各国でチューリップは愛されており、日本では新潟県と富山県の県花に、イランやハンガリー、アフガニスタンでは国花に認定されているのです。

チューリップの特徴

春に開花するチューリップはユリ科に属する花で、紫や赤、黄色やオレンジなどの色だけでなく、花の咲き方のバリエーションも豊富です。現在チューリップの種類は数百種類とされています。

咲く時期も早咲きと普通咲き、遅咲きと品種によって微妙に異なるのです。またチューリップは、雌しべと雄しべを両方持つ両性花とされています。

さらに品種によってはその成分に、炎症を抑える作用や、肌に水分を蓄えさせるコラーゲンの生成を促進する作用があることが分かっているのです。そのためチューリップは、化粧品の原料の1つとして使用されることも多いのです。

オランダで食用花としても親しまれているチューリップ

可愛い見た目が印象的なチューリップですが、実は食用としても長年愛されている花なのです。古くからチューリップが名産であるオランダでは、甘くデンプンを多く含むチューリップの球根は、お菓子に使用される原料に加工されて食べられています。

さらにオランダではチューリップの花も、食用の花「エディブルフラワー」として、食べられているようです。最近では日本でも食用のチューリップの花や、チューリップの球根を使用したお菓子が販売されています。興味がある人はぜひ食べてみて下さい。

チューリップの花言葉

世界各国で親しまれているチューリップには、各国で様々な花言葉が付けられています。以下ではそんなチューリップの花言葉そその意味を紹介しましょう。日本での花言葉と、海外の花言葉を分けて取り上げるので、ぜひ比較して楽しんでみて下さい。

チューリップの日本での花言葉

日本ではチューリップの色や本数毎に、それぞれ異なる花言葉が付けられています。そのため種類が多いチューリップの花言葉を把握していれば、さまざまな場面に合わせてチューリップを楽しむことができるでしょう。

以下ではまず日本のチューリップの花言葉の意味と、その由来について確認していきたいと思います。

「博愛」や「思いやり」

日本ではチューリップ全般の花言葉として、「博愛」や「思いやり」という言葉が設定されています。チューリップは鎮痛成分を含んでいるとされる花なので、そのような慈悲深い言葉が花言葉とされているのです。

またその花言葉の由来は、チューリップが登場するオランダの有名な物語ともされています。その物語は、3人の騎士から求婚された少女が、特別な1人を選べず自分自身がチューリップになり、3人の騎士はそのチューリップを最後まで大事にしたというお話です。

求婚してくれた3人の騎士から1人を選べずに、自らチューリップになった少女。その思いやりの深さにちなんで、チューリップに「思いやり」や「博愛」という優しい花言葉が付けられたのでしょう。

チューリップの海外での花言葉

チューリップは16世紀以降、各国で親しまれている花です。そのため海外にもチューリップの花言葉はたくさんあります。そこで以下では海外に伝わるチューリップの花言葉の中でも、特に印象的な花言葉を紹介していきましょう。

「理想の恋人」

ヨーロッパで伝わっているチューリップの花言葉の1つが、「理想の恋人」です。日本に伝わるチューリップの花言葉で紹介したオランダの物語が、その花言葉の由来とされています。

ヨーロッパでもチューリップは、愛情や優しさを象徴する花として愛されているため、「理想の恋人」という花言葉は、恋人を大切にする愛情深い人という意味なのでしょう。

「名声」

先に紹介したオランダの物語では、少女に求婚した3人の騎士は、それぞれ剣や黄金を少女に捧げています。その3人の騎士の1人が少女に捧げたものが、富や名声を象徴する王冠なのです。

そのことが由来となって、西洋では「名声」という言葉が、チューリップの花言葉になったとされています。またチューリップは、オランダでは経済を支える輸出品でした。

そのためチューリップを輸出することで得た富と名声という意味も、「名声」という花言葉に込められているのかもしれません。

チューリップの花言葉と意味【色別】

紫やオレンジ、黄色などカラフルなチューリップには、色別に付けられている花言葉もあります。そこでそんなチューリップの色別の花言葉についても、その意味や由来に注目して取り上げていきましょう。

白いチューリップの花言葉

日本では白いチューリップの花言葉は、「純粋」とされています。そのためウェディングブーケによく使用されるのです。由来は先述したオランダの物語に登場する、優しい少女の純粋さとされています。

しかし西洋では白いチューリップの花言葉には、「失恋」というネガティブな言葉が付けられているのです。その花言葉の由来は白いチューリップが登場するギリシャ神話とされています。

そのギリシャ神話とは、秋の神ヴァルツゥヌによる求愛に困惑した娘チューリップが、貞操を司る神アルテミスに頼み、花のチューリップに姿を変えてもらうという内容です。

最後に娘が白いチューリップに姿を変えて、ヴァルツゥヌが失恋したことにちなんで、白いチューリップに「失恋」という花言葉が付けられたのでしょう。

ピンクのチューリップの花言葉

ピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」や「幸福」です。ピンク色の優しく穏やかなイメージや、愛情を象徴するチューリップのイメージが、由来となったとされています。

これらの花言葉は告白の場面に合いますし、ピンク色は特に女性から人気のある色なので、男性から女性に向けた愛の告白の場面に最適なチューリップと言えるでしょう。

赤いチューリップの花言葉

赤いチューリップの花言葉には「真実の愛」や「愛の告白」など、愛に関連した言葉が多く設定されています。赤の情熱的なイメージとチューリップの愛情深いイメージが由来となったともされていますし、トルコに伝わる物語も由来になったともされているのです。

そのトルコに伝わる物語の主人公は、村長の娘に恋した青年です。その青年は村の井戸が枯れて困っていた村人のために、穴を掘り続け水脈を探し当てますが、その時には恋した娘は亡くなっておりそのショックで崖から身を投げてしまいます。

その身を投げた青年から流れた血が、真っ赤なチューリップになって物語は終わるのです。その愛のために壮絶な最期を遂げた青年にちなんで、赤いチューリップには情熱的な愛の言葉が多くつけられたと言われています。

黄色いチューリップの花言葉

黄色いチューリップの花言葉には、「望みの無い恋」や「報われない恋」など悲しい恋の言葉が多く付けられています。白いチューリップの花言葉で紹介した、ギリシャ神話が由来になったとされています。

しかし黄色のチューリップには、黄色の光というイメージにちなんで、「日光」や「明るさ」といったポジティブな花言葉も付けられているのです。

オレンジのチューリップの花言葉

オレンジ色のチューリップの花言葉は「照れ屋」です。オレンジ色が照れている人の頬の色のように見えることと、チューリップの可愛らしい形から、「照れ屋」という可愛い花言葉になったとされています。

またオレンジは元気なイメージを抱きやすいので、オレンジのチューリップは、恥ずかしがり屋な人を元気づける贈り物にぴったりでしょう。

紫のチューリップの花言葉

紫のチューリップの花言葉は「不滅の愛」とされています。赤いチューリップの花言葉で取り上げたトルコの物語が、由来になったのでしょう。また西洋では紫のチューリップの花言葉は、「王者の風」や「気高さ」なのだそうです。

紫は古今東西で高貴さを表わす色として有名なので、その紫の高貴なイメージから、そのような花言葉が付けられたのでしょう。

黒いチューリップの花言葉

皆さんは黒いチューリップもあることをご存知でしょうか?黒いチューリップにも花言葉があり、その花言葉は「私を忘れて下さい」なのです。

一見寂しい花言葉ですが、恋が叶わなかった後に、好きだった相手への最後の思いやりを意味する優しい花言葉でもあります。黒いチューリップはあまり見かけないかもしれませんが、もし見かけたときはこの切ない花言葉を思い出してみて下さい。

チューリップの花言葉と意味【品種別】

数百種類もあるとされるチューリップですが、その品種別にも花言葉が設定されています。以下では品種別のチューリップの花言葉の意味や由来も、見ていきましょう。ぜひ花言葉から、チューリップの品種にも興味を持ってみて下さい。

チャーミングビューティー

可愛いアプリコットカラーで、八重咲きのチューリップの品種である「チャーミングビューティー」は、一見チューリップとは思えないほどのゴージャス感があります。花言葉は赤のチューリップの花言葉と同じ、「愛の告白」です。

可愛くかつゴージャスな「チャーミングビューティー」は、まさに愛の告白の場にふさわしいチューリップと言えるでしょう。

アンジェリケ

「アンジェリケ」はボリュームのある八重咲のチューリップの品種です。可愛らしい薄桃色で、ふわっとしたボリューム感があるので、バラと間違てしまう人も多いとされています。

花言葉は「魅惑」や「夢」で、まさにその華やかさで多くの人を魅了する「アンジェリケ」を象徴しているのです。

アップスター

「アップスター」は、白や薄ピンク色の花びらに、濃いピンク色が入っているタイプの八重咲チューリップです。花言葉は「天真爛漫」で、その由来は健康的な少女の頬の色のように見える花の色とされています。

「アップスター」は、チャーミングな女性に贈るチューリップにぴったりの品種と言えるでしょう。

ピンクダイアモンド

一重咲で透明感のあるピンク色の「ピンクダイアモンド」の花言葉は、ピンクのチューリップと同じ「愛の芽生え」です。

優しいピンク色で一重咲きの「ピンクダイヤモンド」は、派手ではありませんが癒しを与えてくれるチューリップとして、人気が高い品種とされています。

チューリップの花言葉と意味【本数別】

チューリップはバラの様に、相手に贈る本数によっても花言葉が変わる不思議な花です。以下ではチューリップの本数別の花言葉についても、取り上げていきたいと思います。チューリップを誰かに贈る時は、ぜひその本数に注意を向けて下さい。

1本~9本の花言葉

チューリップを1本だけ贈ると、「あなたが運命の人」という花言葉になります。さらに3本では「愛している」という花言葉になり、4本では「一生愛し続ける」という花言葉になるのです。また6本では「あなたに夢中」という意味になるとされています。

1~6本まではこのように、恋愛感情を情熱的に表現する花言葉になるようです。しかし8本では「思いやりに感謝」、9本では「いつも一緒にいよう」という深い感謝や愛情を表現する花言葉になります。

11本~108本の花言葉

チューリップの本数が11本であると、その花言葉は 「最愛」になるのです。12本では「恋人(妻)になって」という、告白の言葉そのもののような花言葉になっています。

そのため愛の告白でチューリップを贈る場合は、12本の花束にするということが、花屋業界では常識になっているそうです。

また50本では「永遠」、99本では「永遠の愛」、108本では「結婚して下さい」という花言葉になります。プロポーズのときに108本のチューリップを贈られたら、ロマンチックな雰囲気になることでしょう。

チューリップの花の上手なプレゼント方法

チューリップは老若男女から人気を集めている花です。そのためチューリップを贈り物にすることは多いでしょう。

そんな時に、贈り物をするシチュエーションに合った花言葉のチューリップを選ぶことで、より相手の心に響く贈り物にすることができます。そこで以下では印象に残るチューリップのプレゼント方法も、紹介していきましょう。

告白するときに贈る《花言葉・誠実な愛》

告白をする時に贈るチューリップには、「誠実な愛」という花言葉のピンクのチューリップがおすすめです。告白を成功させるには、相手に自分の想いの真剣さが伝わるかどうかが重要になります。

「誠実な愛」という花言葉のピンクのチューリップを贈ることで、相手に自分の想いの真剣さを感じてもらいやすくなれば、告白の成功率も上がるでしょう。

また本数を12本にすると、「恋人になって」という花言葉にもなるので、より相手に自分の想いの本気さが伝わるのです。

プロポーズするときに贈る《花言葉・永遠の愛》

思い切ってプロポーズをする場合は、「永遠の愛」という花言葉の紫のチューリップが贈り物に適しています。情熱的な赤のチューリップもよいですが、あえて紫を選ぶことで、大人っぽさをアピールできるでしょう。

さらに花言葉も「永遠の愛」という深い言葉なので、プロポーズの場面にマッチしています。また本数は愛の告白に適しているとされる12本がよいでしょう。

経済的に余裕があれば「結婚して下さい」という花言葉になるように、108本のチューリップを贈ってみて下さい。108本のチューリップを贈ることができれば、相手はきっと感動してくれることでしょう。

チューリップを楽しもう!名所3選

日本にはチューリップを楽しめるスポットがたくさんあります。そこで以下ではチューリップを楽しめるスポットを3つ、確認していきましょう。

花言葉でチューリップに興味を持った人は、ぜひ実際にチューリップを堪能できるスポットに行って、実際のチューリップを楽しんでみて下さい。

国内最大級のチューリップスポット「砺波チューリップ公園」

富山県砺波市にある「砺波チューリップ公園」は、約300万本ものチューリップを見ることができる国内最大級のチューリップスポットです。

毎年4月~5月にかけて開催されている「となみチューリップフェアー」では、約20万本ものチューリップで作られた巨大地上絵を見ることができます。

希少な品種のチューリップもたくさん見ることができる四季彩館や、広大な敷地内を一望できるチューリップタワーなども見どころです。

解放的な雰囲気の「国営武蔵丘陵森林公園」

埼玉県比企郡滑川町にある「国営武蔵丘陵森林公園」も、国内で有名なチューリップスポットです。約27000本ものチューリップを、開放的な雰囲気の中で楽しむことができます。

見ごろは4月の後半で、その頃には黄色や赤などのカラフルなチューリップを見ることができるでしょう。さらにチューリップ以外のムスカリやつつじ、アイスランドポピーなどの可愛い花も一緒に鑑賞できます。

モダンな雰囲気の中でチューリップを鑑賞できる「日比谷公園」

東京都千代田区にある「日比谷公園」も、魅力的なチューリップスポットです。約100年の歴史を持つモダンな雰囲気の広大な公園内で、黄色やオレンジなどの色とりどりのチューリップを楽しむことができます。

見ごろの4月には生き生きと咲いているチューリップと、近代的な建物の美しいコラボレーションを見ることができるでしょう。

花言葉が無数にあるチューリップの奥深さ

今回はオレンジや黄色、紫など色の種類が豊富なチューリップの花言葉を、取り上げました。色だけでなく贈る本数や、品種によっても花言葉が変わるチューリップは、思った以上に奥深く感じます。

チューリップを贈り物にする時は、ぜひ今回紹介した花言葉を参考に、本数や品種などを選んでみて下さい。

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