リンドウ(竜胆)の花言葉は?種類や色別(白,青,紫)の意味や由来

釣鐘のような形の小さな花が愛らしいリンドウには、色別や種類別に様々な花言葉があるのです。しかしあまり知らないという人が多いでしょう。そこで今回はリンドウの花言葉を、色別や種類別に紹介していきたいと思います。リンドウの花言葉を知りたい人は、ぜひ注目して下さい。

リンドウ(竜胆)の花言葉は?種類や色別(白,青,紫)の意味や由来のイメージ

目次

  1. 1リンドウ(竜胆)とはどんな花?
  2. 2リンドウの花言葉
  3. 3リンドウの花言葉と意味【色別】
  4. 4リンドウの花言葉と意味【種類別】
  5. 5リンドウの花言葉の由来
  6. 6リンドウがぴったりな贈り物のシチュエーション
  7. 7リンドウを楽しもう!おすすめスポット3選
  8. 8日本で古くから楽しまれてきた竜胆の花言葉

リンドウ(竜胆)とはどんな花?

直径2cmほどの小さな釣り鐘のような花を咲かせるリンドウは、秋を告げる花として日本では昔から親しまれてきました。実はリンドウは昔から薬としても重宝されてきた、素晴らしい花なのです。

しかし最近は自生している水田やため池の草地に、手入れが行き届かないことが多く、茎が短いリンドウの花を見ることができる場所は少なくなっています。

今回はそんなリンドウの花言葉について、詳しく取り上げていきましょう。リンドウは青や紫、白などの色だけでなく、その種類別の花言葉も設定されているのです。今回は色別や種類別に、リンドウの花言葉の意味とその由来を確認していきます。

また竜胆(リンドウ)という名前の由来や、海外に伝わるリンドウの花言葉も紹介していきましょう。

リンドウの名前の由来

リンドウは漢字では「竜胆」と表記されます。竜の肝という名前を不思議に思っている人は多いのではないでしょうか?実は竜胆は中国でも古くから自生しており、熱を下げたりアレルギー反応を抑えたりする薬効がある生薬として活用されてきたのです。

しかし竜胆の根をすり潰して粉にした薬はとても苦かったため、世界一苦いとされている竜の肝に例えられていました。このことが「竜胆」という名前の由来となったのです。実はリンドウは古代エジプトでも、薬として使われていたとされています。

リンドウの歴史

リンドウは中国や日本、シベリアや朝鮮半島で自生していた花とされています。日本では主に九州や四国で自生しており、昔から薬として利用されてきたことから、「疫病草」(えやみぐさ)と言われていたそうです。

リンドウの薬効は古代エジプトの時代には、発見されていました。しかしその薬効を広めたのは、古代ローマ時代に、現在のバルカン半島にあった王国イリュリア最後の王、ゲンティウスとされています。

リンドウの学名である「ゲンティアナ」は、そのゲンティウスの名前が由来となっているそうです。

リンドウの特徴

9月~11月に咲くリンドウは、5~6枚の先がとがった花びらがある直径2cmほどの小さな花です。さらに茎の高さも15cm~45㎝と低めな上に、広い範囲に散らばって一本ずつ咲くので、見つけることが難しい花と言えるでしょう。

しかし晴れた日にだけ天に向かって咲くリンドウの花は、綺麗な釣り鐘の形をしているので、昔から人気の高い花として知られています。花の色は青や紫が一般的ですが、現在は紫と白の混合色やピンク色のリンドウなどもあるそうです。

リンドウの花言葉

リンドウにはその特徴が由来となった花言葉がたくさん付いています。以下ではそのリンドウ全般についている花言葉を、紹介していきましょう。海外でのリンドウの花言葉も取り上げるので、ぜひその違いを楽しんでみて下さい。

リンドウの日本での花言葉

日本ではリンドウには、その薬効や性質が由来となった花言葉が多く付いています。以下では具体的に、リンドウの花言葉を取り上げていきましょう。

高貴

日本で有名なリンドウの花言葉の1つは、気品のある様子を意味する「高貴」です。

リンドウの多くは紫色をしています。日本では古くから紫は神聖な色とされ、高貴な身分の人が着る着物の色とされてきました。そのため紫色であることが多いリンドウに、「高貴」という花言葉が付いたのです。

正義

リンドウには、「正義」という花言葉もあるのです。「正義」という花言葉の由来は、まっすぐ上に向かって咲くリンドウの姿とされています。

また晴れた日にしか咲かないというリンドウの特徴から、穢れの無さや潔癖さを連想し、「正義」という花言葉が付いたとも考えられているのです。

打ち勝つ

リンドウの花言葉の1つが、「打ち勝つ」です。リンドウは長年薬として役立ってきた花ということにちなんで、病気に打ち勝つという意味の花言葉が付けられたとされています。

また真上に向かって咲くリンドウの性質が、その花言葉の由来となったという説もあるのです。この場合は勝負事に勝つという意味を込めて、「打ち勝つ」という花言葉が付いたと考えられています。

リンドウの海外での花言葉

リンドウは海外でも古くから愛されてきた花です。そのため海外にもリンドウの花言葉は無数に存在しています。そこで以下では、海外に伝わっているリンドウの花言葉も、いくつか見ていきましょう。

悲しんでいるあなたを愛する

西洋では「悲しんでいるあなたを愛する」というリンドウの花言葉が有名です。そのリンドウの花言葉は、リンドウの苦い薬を飲んで悲しんでいるように顔を歪ませる相手に、早く病気が治って欲しいと思う気持ちを意味しています。

一見怖い花言葉に聞こえますが、この花言葉には大切な人の快癒を願う優しい気持ちが込められているのです。

固有の価値

西洋では「固有の価値」というリンドウの花言葉も伝えられています。リンドウの単独で咲く性質や、日光を浴びないと咲かない珍しい性質が、その由来となったそうです。またその花言葉の意味は、リンドウのさまざまな薬効とも考えられています。

ちなみに「固有の価値」という花言葉は、ピンクのリンドウにも付けられているのです。

愛らしい

西洋ではリンドウに「愛らしい」という花言葉が付いています。リンドウの小さな釣り鐘型の形が可愛いことから、その花言葉が付いたとされているのです。

西洋ではリンドウは野山でよく見かける花なので、広大な野山で小さく咲いている姿の可愛さが、その花言葉の意味になっているのでしょう。

ちなみにこの花言葉も、ピンクのリンドウに付いているのです。

リンドウの花言葉と意味【色別】

青や紫、白色の花を付けることが多いリンドウ。そんなリンドウには、色別に花言葉が付いていることを皆さんはご存知でしょうか?そこで以下ではリンドウの色別の花言葉と意味も、確認していきたいと思います。

白いリンドウの花言葉

白いリンドウの花言葉は「貞節」と「的確」です。リンドウの花は必ず日光が差してくる方向に向かって咲きます。その性質にちなんで、「的確」という花言葉が付いたそうです。

また白い色には、純潔なイメージがあることから、「貞節」という花言葉が付いたとされています。

また白い釣り鐘型のリンドウの花は、「純粋」という花言葉を持つ百合に似ているのです。そのため「貞節」という花言葉には、無垢さや清廉潔白さという意味が強く込められているとも考えられています。

青いリンドウの花言葉

青いリンドウの花言葉は「誠実」です。青の爽やかなイメージや、天に向かってまっすぐ咲くリンドウの花にちなんで、真面目さを意味する「誠実」という花言葉が付けられました。

また単独で咲く青いリンドウの切ない雰囲気から、「寂しい愛情」という花言葉も付けられています。

紫のリンドウの花言葉

紫のリンドウの花言葉は「満ちた自信」です。紫は上品さや厳格さなどのを象徴する色ということで、そのような花言葉が付けられました。

また漢字では伝説の最強生物とされる竜の肝と書くリンドウは、竜の絶対的な力の強さから、その花言葉が考えられたとも言われているのです。

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リンドウの花言葉と意味【種類別】

リンドウは現在約400種類もあるとされています。日本では18種類のリンドウが存在しており、茎が約1mあったり独特な栽培方法で育てたりする種類のリンドウもあるとされているのです。

リンドウはその様々な種類によっても、花言葉が変わります。そこで以下では種類別のリンドウの花言葉も、詳しく見ていきましょう。

ハルリンドウの花言葉

3月~5月の春の季節に見ごろを迎える「ハルリンドウ」は、通常のリンドウよりも花が小さく、茎も10cmほどと低めです。さらに通常リンドウの花弁は5~6枚ですが、ハルリンドウの花弁は10枚ほどと多めになっています。

そんなハルリンドウの花言葉は「清潔な人」です。ハルリンドウの草木に埋もれながらも、凛と咲き誇る姿が、誠実な生き方をする人の姿に似ていることから、この花言葉が付けられたのでしょう。

タテヤマリンドウの花言葉

5月~7月の春から初夏の季節に咲く「タテヤマリンドウ」は、高山地帯に自生しています。小さな花ですが、花弁の中心部分にある斑点模様が美しいリンドウです。富山県の立山連峰でよく見られることから、その名が付いたとされています。

タテヤマリンドウの花言葉は「悲しんでいるあなたが好き」です。西洋に伝わるリンドウの花言葉とほぼ同じ花言葉で、怖い意味に思われがちですが、実は相手の病気の回復を祈る優しい意味が込められているのです。

ミヤマリンドウの花言葉

7月~9月が見ごろの「ミヤマリンドウ」は、高山地帯や湿原に自生しているリンドウで、花弁が平らに咲くという特徴を持っています。ミヤマリンドウの花言葉は「あなたを慰めたい」です。

あまり人が立ち入らない高山や湿原に自生しているミヤマリンドウは、高山や湿原に立ち入った人を癒す可愛い花なので、そのような花言葉が付いたとされています。

トウヤクリンドウの花言葉

8月~9月が見ごろとなる「トウヤクリンドウ」は、透明感のある白い色が特徴的です。かつては北海道から中部地方全域の高山に自生していましたが、現在はその数を減らしており、石川県や新潟県では絶滅危惧種に認定されています。

トウヤクリンドウの花言葉は「正義感」です。清廉潔白なイメージのある白い色と、厳しい環境の高山に凛と咲く姿から、「正義感」という花言葉が付きました。

エゾリンドウの花言葉

9月~10月の秋に咲く「エゾリンドウ」は、30cm~1mになる茎の高さが特徴的なリンドウです。主に北海道の高山に自生しており、北海道がかつて蝦夷と呼ばれていたことから、その名前が付きました。

花言葉は青いリンドウと同じく「貞節」です。エゾリンドウは青紫の色の花弁をつけるので、青いリンドウと同じ花言葉が付いたのでしょう。

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リンドウの花言葉の由来

リンドウの花言葉の由来には、さまざまな説があります。以下ではそのリンドウの花言葉の由来についても、詳しく取り上げていきましょう。

花言葉「貞節」「誠実」の由来

リンドウの花言葉である「貞節」や「誠実」の由来となったものは、リンドウの咲き方や性質とされています。リンドウが咲くには、日光を浴びてエネルギーを蓄える必要があるため、晴れた日にしかリンドウは咲かないのです。

さらにリンドウはできるだけ日光をたくさん浴びようと、真上に向かって咲きます。それらの性質や咲き方が、清廉潔白な生き方や一途な愛情のイメージに重なり、そのような花言葉が考え出されたとされているのです。

花言葉「勝利」「正義」の由来

リンドウの有名な花言葉には「勝利」や「正義」も含まれます。リンドウは一本一本離れた場所で、まっすぐに凛と咲くのです。その様子が強い正義感のイメージと重なり、「正義」という花言葉がリンドウに付けられました。

さらにリンドウは古今東西で薬として利用されたことや、勝利を誇るように上向きに咲くことから、リンドウに「勝利」という花言葉が付いたそうです。

ちょっと怖いリンドウの花言葉の由来

日本に伝わるリンドウの花言葉の中で、最も有名な花言葉が「あなたの悲しみに寄り添う」です。この愁いと優しさを感じるこの言葉の由来は、リンドウの単独で咲く性質とされています。

群生する花が多い中で、1本ずつまっすぐに立ち、晴れた日にだけ真上に花を咲かせる健気な様子から、そのような花言葉が生まれたのでしょう。

また青や紫などの寒色系のリンドウが多いことと、単独で咲く性質から、「寂しい愛情」という花言葉がリンドウに付けられています。さらにリンドウの可愛い釣鐘型の形にちなんで、その花言葉に「愛情」という言葉が入ったのでしょう。

リンドウがぴったりな贈り物のシチュエーション

リンドウは花言葉がたくさんあるので、様々なシチュエーションの贈り物に合うのです。特に「高貴」という花言葉を持つリンドウは、敬老の日の贈り物にぴったりでしょう。

また薬としても親しまれてきたリンドウは、健康を願うという意味で、お見舞いの時に贈られることも多いのです。

またリンドウの中でも「白寿」という品種のリンドウは、99歳を祝う節目である「白寿」と同じ名前なので、敬老の日の贈り物として最適でしょう。さらに「健康と長寿を願う」という花言葉が付いている白寿は、両親への贈り物としてもぴったりです。

リンドウを楽しもう!おすすめスポット3選

日本にはリンドウを楽しめるスポットが豊富にあります。以下ではリンドウを思う存分楽しめるスポットを、3箇所紹介していきましょう。リンドウに興味がある人は、ぜひ実際に遊びに行ってみて下さい。

高原一面に咲くリンドウを楽しめる「五味池破風高原自然園」

長野県須坂市にある「五味池破風高原自然園」では、毎年9月~10月にかけて広大な高原一面に咲くリンドウを、楽しむことができます。群馬県と長野県の境にある破風岳や、洞窟の中から響く水音も見どころの1つです。

ぜひ一度足を運んで、リンドウと広大な高原の爽やかさに癒されてみて下さい。

緑豊かな公園内を散策しながらリンドウを楽しめる「星ヶ丘公園」

高知県幡多郡三原村にある「星ヶ丘公園」では、広大な公園内に咲くリンドウをゆっくり鑑賞できます。11月に見ごろを迎え、その時期には三原村で採れる作物の販売や、公園内に自生するハープを使ったハーブティー作りなども行われるのです。

リンドウが咲く土地にも興味がある人は、ぜひ訪れてみて下さい。

ハルリンドウと絶景と温泉を堪能できる「俵山」

熊本県阿蘇郡にある「俵山」(たわらやま)も、リンドウスポットの1つです。3~5月には頂上付近で、可憐なハルリンドウを堪能できます。

頂上では迫力のある阿蘇山や熊本平野も、一望できるのです。登山口の近くには「龍神の湯」があるので、登山の疲れを癒すこともできるでしょう。

日本で古くから楽しまれてきた竜胆の花言葉

今回は竜胆の花言葉を、色別や種類別に取り上げました。最近あまり見かけなくなってしまったリンドウですが、昔から薬としても活用されてきた素晴らしい花なのです。

竜胆は日本原産の花でもあり、日本でも竜胆のバリエーション豊かな花言葉が昔から楽しまれてきました。竜胆の花言葉に興味がある人は、ぜひ今回紹介した竜胆を鑑賞できるスポットに行って、本物の竜胆を愛でてみて下さい。

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