スミレ(菫)の花言葉は?種類や色別(白,ピンク,黄,青,紫)の意味

スミレの花言葉を知っていますか?小さくて可愛い、どこか儚げなスミレの花言葉には、その愛らしい花にぴったりの愛にまつわる可愛らしい花言葉がたくさんあります。ここでは種類や色(ピンク,黄,白,青,紫)によって異なるスミレの花言葉をご紹介していきます。

スミレ(菫)の花言葉は?種類や色別(白,ピンク,黄,青,紫)の意味のイメージ

目次

  1. 1スミレ(菫)とはどんな花?
  2. 2スミレの花言葉
  3. 3スミレの花言葉と意味【色別】
  4. 4スミレの花言葉と意味【種類別】
  5. 5スミレの花言葉の由来
  6. 6スミレを楽しもう!おすすめスポット3選
  7. 7ささやかな幸せを運ぶ美しい花

スミレ(菫)とはどんな花?

春に咲く小さな可愛らしい花、スミレ。まずはスミレの名前の由来や歴史、スミレの特徴を見ていきましょう。

スミレの名前の由来

スミレは3月~5月に花を咲かせる春の花で、名前の由来はスミレの花の形が墨入れに似ているからという説があります。この説は牧野富太郎が唱えたスミレの由来なのですが、由来として広く知られているものの定説とは言えない由来であると言われています。

その他にもスミレの名前の由来として、遠い昔から日本には春に若菜を摘む習慣があり、スミレもその若菜のひとつとして食用として摘まれており、その『摘まれる』の言葉が変化して『スミレ』になったという由来の説もあります。

また、スミレの名前をスミレ愛好家の中では、スミレの学名であり満州のという意味のmandshuriaに由来してマンジュリカと呼ぶことが多くあります。

スミレの歴史

スミレは遥か昔から地中海地方に自生していたと言われていますが、紀元前320年頃には既に貴重なハーブとして、ギリシャなどの古代文明都市で栽培されていました。

スミレは古代ギリシャアテナイ都市の象徴となる花、中世ヨーロッパではバラ・ユリに並び男性の求める理想の女性を表す3大フラワーで、聖母マリアに捧げる特別な花とされていました。

そしていつしかスミレは恋の真実や真実の愛を表す花として、世界各地で愛の言葉が花言葉に含まれるようになりました。

スミレの特徴

スミレは日本のみではなく、全世界、特に温帯で広く見ることができる花で、その種類は450種類以上と言われています。英名ではviolet(バイオレット)、ビオラやパンジーといった園芸品種を除くスミレ科に属する花をスミレと呼びます。

開花時期は3月~5月、5枚の花びらが花柄の下に釣り下がるようについていますが種類によって花びらの色や葉の形や色が異なるもの、花びらのないつぼみのような花を咲かせたあと自ら受粉し種を実らせるものなど、様々な品種があるというのもスミレの特徴です。

スミレには食べれるものとしても有名で葉っぱはお浸しや天ぷら、可愛らしい花の部分も酢の物やお吸い物に使用することができますが、ニオイスミレやパンジーなど、有毒なものもあるので注意しましょう。

スミレの花言葉

小さくて可愛い、道端に咲き春の訪れを告げるスミレ。スミレにはその愛らしい見た目にぴったりの可愛らしい花言葉がたくさんありますが、スミレの花言葉は、日本と海外で少し異なるようです。

スミレの日本での花言葉と海外での花言葉をご紹介します。

スミレの日本での花言葉

日本のスミレの花言葉は、海外でつけられたニオイスミレの花言葉と、日本のスミレの花言葉に2分しており、その中でも主な花言葉として知られる日本のスミレの花言葉をご紹介します。

ささやかな幸せ

日本のスミレの代表的な花言葉にある『ささやかな幸せ』『小さな幸せ』という花言葉。

この花言葉はポピュラーな紫のスミレの花言葉でもあり、春の訪れを感じさせてくれるスミレの花を見つけると、なんだか温かい、幸せな気持ちを感じることができます。小さな愛らしい姿のスミレだからこそ感じるささやかな幸せがこの花言葉に繋がっています。

謙虚

日本のスミレの花言葉『謙虚』は、スミレの姿からつけられたと言われています。

ひっそりと道端に咲き春を知らせるスミレは、決して目立つところに咲くわけではなくても、その香りで人々を魅了します。スミレの控えめで奥ゆかしい姿から、この花言葉はつけられたと言われています。

誠実

日本のスミレの誠実という花言葉は、謙虚と同じく、ひっとりと道端に咲き、春の訪れを知らせるスミレの控えめで奥ゆかしい姿からつけられたと言われています。

スミレの海外での花言葉

神話に由来すると言われている海外でのスミレの花言葉。日本でのスミレの花言葉と同じく、誠実・謙虚という花言葉がありますが、その由来となった神話をご紹介するとともに、海外でのスミレの花言葉を見ていきましょう。

faithfulness(誠実)

神話に由来すると言われている海外での『誠実』というスミレの花言葉。オリンポスの最高神ゼウスが川の神様のイオという名前のとても美しい紫色の瞳をした娘に好意を抱きますが、ゼウスには嫉妬深い妻のヘラがおり、ゼウスはイオがヘラに見つからないようにとイオの姿を子牛に変えます。

子牛へと姿を変えられてしまったイオは雑草ばかり食べ、その姿を見たゼウスはスミレを作りますが、やがてイオの存在はヘラに気づかれていまい、嫉妬したヘラはイオを星へと変えてしまいました。

ゼウスはイオを忘れないと誓うその気持ちから、スミレの花にイオと同じ紫の花を作ったと言われており、この神話が海外でのスミレの花言葉である『誠実』に由来していると言われています。

modesty(謙虚)

海外でのスミレの誠実という花言葉は神話に由来すると伝えられていますが、もうひとつよく知られるスミレの花言葉に謙虚という花言葉が挙げられます。

スミレはお菓子の香りづけや香水の原料として使われていました。道端にひっそりと咲くスミレの香りのインパクトの強さ。

その見た目とのギャップから、決して自身のことを自慢したりせず、つつましく控えめに暮らす男性が理想とする女性像と重ね合わせられたことが由来いしていると言われています。

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スミレの花言葉と意味【色別】

スミレの花と言えば紫のイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし。スミレには500種類を超えると言われる様々な種類が存在し、その花の色も様々です。

そして、スミレの花の色によって花言葉も異なります。白いスミレの花言葉・ピンクのスミレの花言葉・黄色いスミレの花言葉・青いスミレの花言葉・紫のスミレの花言葉、色別のスミレの花の花言葉を見ていきましょう。

白いスミレの花言葉

白いスミレの花言葉は『あどけない恋』『無邪気な恋』『誠実』『謙虚』で、海外での白いスミレの花言葉は率直を意味する『candor』純潔を意味する『innocence』です。

また、白いスミレは、『可憐』『一緒に踊って』の花言葉をもち、蝶々のような可愛らしい小さな花をたくさんつけるオンシジュームとともに1月15日の誕生花です。

ピンクのスミレの花言葉

愛らしいピンク色をしたスミレの花言葉は『希望』『愛』で、ピンク色のスミレは前向きな愛を感じさせます。

ピンク色をしたスミレは『ひらめき』『魔力』『霊感』『呪文』の花言葉を持ち、かつて日本では東北地方、海外ではアメリカで占いに使われていたと言われるマンサクと同じ1月6日の誕生花です。

黄色いスミレの花言葉

黄色いスミレの花言葉は『つつましい喜び』や『牧歌的な喜び』、西洋でも黄色いスミレは同じ意味の花言葉を持ち、黄色いスミレはありがとうの気持ちを伝えたい時や、喜ばしい出来事があった時などに贈りたい花言葉を持ったスミレです。

また、黄色いスミレは『明るさ』『快活』の花言葉を持ち、春に気持ちが明るくなるような綺麗な黄色い花を咲かせるナノハナ、『謙遜』『変わらぬ心』の花言葉を持ち、うつむき加減に綺麗な青色の花を咲かせるブルーベルとともに2月6日の誕生花でもあります。

青いスミレの花言葉

青いスミレの花言葉は『愛情』『用心深さ』です。青いスミレに関しては西洋でも『love(意味・愛情)』『watchfulness(意味・用心深さ)』の日本の花言葉と同じ意味を持つ花言葉がつけられており、青いスミレは1月8日と3月15日の誕生花でもあります。

上品な青色のスミレは慎重な愛を思わせます。

紫のスミレの花言葉

紫のスミレの花言葉は『愛』『貞節』で、西洋での青いスミレの花言葉は日本の花言葉とは意味が異なり、『you occupy my thoughts(意味・貴方のことで頭がいっぱい)』『daydreaming(意味・白昼夢)』です。

また、紫のスミレは1月5日、1月8日、1月29日、2月29日、3月1日の誕生花でもあります。

スミレの花言葉と意味【種類別】

スミレには色によっても花言葉が異なりますが、種類によっても様々な花言葉がつけられています。

日本でよく見られ、ピンクや白に近い花を咲かせるエイザンスミレ・濃い青紫色の小さな花を咲かせるヒメスミレ・紫色を帯びた白い花を咲かせるフモトスミレ・濃い紫色の花を咲かせるノジスミレ・ピンクがかった紫色の花を咲かせるニオイタチツボスミレ。

これらのスミレの持つ特徴と、それぞれの花言葉をご紹介します。

エイザンスミレの花言葉

エイザンスミレ(別名・エゾスミレ)は、全国各地で最もよく見られる野草のスミレで、スミレの中でも特徴的な葉っぱをしています。

エイザンスミレの葉っぱは、茎から3つに分かれ、さらにそのそれぞれにギザギザの切れ込みがあり、他の種類のスミレとは大きく異なる形をしています。

4月〜5月にピンク色や白に近い花を咲かせ、花言葉は『茶目っ気』です。

ヒメスミレの花言葉

ヒメスミレは日当たりの良い道端やコンクリートの隙間、人家周辺で4月~5月に見ることができ、他の種類のスミレより一回り小さな濃い青紫色の花を咲かせるスミレです。三角形の葉っぱをしており、日本の九州から本州の他に台湾でも見ることができます。

ヒメスミレの花言葉は『一途』です。

フモトスミレの花言葉

下側の花びらに紫色を帯びた白い花を咲かせるフモトスミレはしばしば白い班が混じる卵型で裏側が紫色の葉っぱで、背が低く森林や産地などで見ることができるスミレです。

花言葉は『小さな恋』です。

ノジスミレの花言葉

ノジスミレは他のスミレより開花時期が早く、少し寒さの残る時期から濃い紫の花を咲かせる、強い香りのスミレです。

花言葉は『小さな愛』です。

ニオイタチツボスミレの花言葉

ニオイタチツボスミレは他の種類のスミレとは異なり、茎がしっかりと立ち上がる形で伸び、紅紫色の花を咲かせるスミレです。

紅紫色で中心部は白く、その花にはバラのような甘くてうっとりするような匂いがあるのも特徴で、花言葉は『良く似た人だから』です。

スミレの花言葉の由来

スミレの花言葉には、ピンク・黄・白・青・紫といった色別の花言葉が存在しますが、ポピュラーなスミレの花言葉には、遥か昔から伝わる神話が深く関係していると言われています。

花言葉「誠実」「謙虚」の由来

中世のヨーロッパで、バラは美を象徴する花、ユリは威厳を思わせる花、そしてスミレは誠実と謙虚を表す花と言われており、バラ・ユリ・スミレは男性が理想とする女性の三大要素を表す特別な花、3大フラワーとして知られていました。

神話の中でもとても美しい女性としてゼウスやアポロンを虜にしてしまったスミレ。スミレの花言葉『謙虚』や『誠実』は聖母マリアの象徴とも呼ばれ、スミレが象徴するつつましやかで男性が最も求めるべき女性としてこの花言葉がつけられたと言われています。

スミレの花言葉にまつわる神話

可愛らしい花を咲かせ春の訪れを告げるスミレ。道端にひっそりと咲こい誇る姿はどこか儚げなスミレの花には様々な神話が伝えられています。

先にピンク・黄・白・青・紫の色別の花言葉をご紹介しましたが、次にスミレの花や、スミレの花言葉の由来になったとも言われる有名なローマ神話、ギリシャ神話をご紹介していきます。

ローマ神話では

女神ヴィーナスがキューピットに対して道端で見かけた踊っている乙女たちを見て『乙女たちと私のどちらが美しいか』とキューピットに尋ねたところ、キューピットが『乙女たちの方が美しい』と答えてしまいました。

すると女神ヴィーナスは激怒し、乙女たちに暴力を振るい始めたのです。美しい乙女たちの顔は瞬く間に紫色にはれ上がってしまい、その姿を見たキューピットは乙女たちを哀れに思い、美しい乙女を美しいスミレの花に変えたと言われています。

ギリシャ神話では

太陽神アポロンは婚約者のいる身であるイアというとても美しい娘に一目惚れしますが、イアはアポロンからの好意を受け止めることはありませんでした。そのことに腹を立てたアポロンはイアを美しいスミレの花に変えてしまったというのが一つの説です。

もう一つの説では、イアは婚約者がいる身でありながら、気持ちは婚約者とアポロンの間で揺れ、悩んだ後、イアは自ら女神アルテミスの元に行き、『自分を人間でないものの姿に変えてください』とお願いして、アルテミスがイアの姿をスミレに変えたと言います。

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スミレを楽しもう!おすすめスポット3選

スミレの花を楽しむことができるおすすめスポットをご紹介します。

スペインの首都にある『ラ・ヴィオレッタ(La Violeta)』

古くからスミレの産地として有名なスペインの首都マドリードにある、1915年創業のスミレのエキスが詰め込まれ、スミレの花びらやその香りまでを忠実に再現したキャンディーが人気の『ラ・ヴィオレッタ』。

日本にはないスミレの形をした、スミレ味のキャンディーは見ただけで幸せな気持ちに、そして食べるとクセになると世界中の人から愛されています。スペインに行ったらぜひ寄りたいスミレを楽しむおすすめスポットです。

南フランスの『スミレ祭り』

スミレの花の栽培地として広く知られるフランスでは、毎年スミレの花で綺麗に飾られた山車や民族衣装を着た人々が華やかに街を練り歩く『スミレ祭り』が開かれます。

日本でもこのスミレ祭りの時期に合わせた展示会などのイベントが行われることがあるそうです。

スミレ目当ての登山者も多い日本の『高尾山』

春先になると様々な種類のスミレが咲き、群生しているスミレも見ることができる、スミレの花目当てで登山をするスミレ愛好家も多い東京都八王子市の高尾山。

野草のスミレを楽しむことが出来るだけでなく、スミレの時期になるとスミレの直売や『すみれ展』も行われています。

ささやかな幸せを運ぶ美しい花

小さく、可愛らしい姿で、どこか儚げに、控えめに咲く花、スミレ。スミレの名前の由来や、スミレの色別(ピンク・白・青・黄・紫)の花言葉や、花言葉に関係すると伝えられる神話、スミレを楽しむおすすめスポットなどをご紹介しましたが、いかがでしたか?

ささやかな幸せを与えてくれるスミレの花の歴史や花言葉を知り、大切なあの人にスミレの花を送ってみてはいかがでしょうか。

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