誘導尋問の意味ややり方(方法)とは?具体例を交えてテクニックを紹介

誘導尋問の意味を理解し、テクニックや上手なやり方で使えるようになれば、相手とのやりとりの際にいろいろと役立ちますし、相手からの誘導尋問にひっかからなくなることもできます。誘導尋問の意味や、やり方などを具体例を交えてわかりやすく紹介していきます。

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目次

  1. 1誘導尋問がうまく使えたら!色々役に立ちそう!
  2. 2誘導尋問とは?
  3. 3誘導尋問のやり方・方法
  4. 4誘導尋問のテクニック
  5. 5誘導尋問が使われる場面での具体例
  6. 6誘導尋問をして効果があるタイプの人
  7. 7誘導尋問にひっかからないためには?
  8. 8誘導尋問の使い過ぎに注意
  9. 9正面から向き合うことも忘れない

誘導尋問がうまく使えたら!色々役に立ちそう!

誘導尋問というとテレビドラマで刑事が犯人相手の質問に使ったり、裁判所のシーンを思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、誘導尋問はこういった専門的なところだけでなく、我々の日常生活でもいろんなシーンでも使うことができるテクニックですし、ひょっとしたら知らないうちに周囲の人の誘導尋問によく引っかかって締まっている人もいるかもしれません。

誘導尋問の効果的なやり方を知っておくといろいろと役に立ちます。誘導尋問のやり方を知りたいという人や、誘導尋問とはどういう意味か知らないという人のために、誘導尋問についていろいろと紹介していきます。

誘導尋問とは?

誘導尋問のやり方や具体例を紹介していきますが、そもそも誘導尋問とはどういう意味か知らないという人もいるでしょう。

まずは、誘導尋問とはどういう意味かなど基本的なことから紹介していきます。

誘導尋問の意味

誘導尋問とは、質問する側があらかじめ相手側から答えてほしい答えがすでにあって、その答えを相手側から引き出すためのテクニックです。

相手の嘘を見破りたい、相手の隠していることを聞き出したい、相手にイエスと言わせたいという時などに使うと効果的なテクニックになります。

「裁判」では禁止されているもの

誘導尋問は裁判所では厳しく禁止されています。テレビドラマで「その質問は誘導尋問だ」と弁護士が質問を取り下げようとするシーンを見たことがある人もいるでしょう。

誘導尋問のテクニックを使うと、質問する側が有利となるような答えを引き出せたり、記憶が曖昧な人に真実とは異なった答えをさせたりすることも可能になるため、公平性が欠けてしまう恐れがあるというのが禁止されている理由です。

裁判所でわざわざ禁止と決められていることからも、誘導尋問が相手の心境や答えに大きな影響を与えるものであるかがわかるでしょう。

誘導尋問は日常生活で役に立つ

誘導尋問のやり方を知っておけば日常生活でもいろいろと役立てることができます。

日常生活を送っていて自分の要求を相手に通したいけど難しそうという場面や、自分が相手から聞き出したいことがあるけど話してくれそうにないという場面は結構あるでしょう。

そんな時に、誘導尋問のテクニックを使って質問することで、自分の要求が通りやすくなったり、相手から聞き出したいことが聞き出しやすくなるのです。そういうことなら自分の日常生活でもいろいろと使えそうだと思う人が多いでしょう。

誘導尋問のやり方・方法

誘導尋問とはどういう意味や、日常生活でも役に立つということを紹介しましたが、それなら自分も誘導尋問を使いこなせるようになりたいとか、誘導尋問をしたい相手がいるという人もたくさんいるでしょう。

そこで、次は誘導尋問とはどのように行っていけばよいのか、やり方を紹介します。

誘導尋問の下準備

誘導尋問のやり方について紹介してきますが、これから誘導尋問を行うという時はまず自分の心の準備が必要です。いくら誘導尋問のやり方がわかっていても自分の精神状態が整っていないとうまくいかないときがあります。

これから誘導尋問を行って相手から自分が期待している答えを引き出そうと思うと、気合いが入ってしまうものですが、気合いが入り過ぎていると相手に警戒されてしまい思うような効果を得ることができなくなってしまいます。

相手に誘導尋問をしょうとしていることを悟られないように、自然な態度でのぞめるように心を整えておきましょう。あまり誘導尋問することを意識し過ぎると挙動不審になったりするので注意が必要です。

答えやすい質問から始める

相手に質問を始めるときは相手が答えやすいような簡単な質問から始めるのが誘導尋問のやり方です。相手に早くイエスと言わせたいとか本当のことを聞き出したいという気持ちが強いと、いきなり核心を突く質問を相手にぶつけてしまいがちです。

しかし、いきない核心をついてしまうとお互いが感情的になってしまったり、相手が警戒心が強くなり何も話さなくなってしまうこともあります。最初はイエスかノーで答えることができるような簡単な質問から始めていきましょう。

簡単で答えやすい質問から始めたら相手も警戒心が薄くなりますし、簡単な質問の時の相手の答え方を観察しておくことで、いざ本題に入ったときの感情の変化もつかみやすくなります。この方法で自分が精神的に優位な状態にしておくことが大切です。

5W1Hの質問を織り交ぜていく

誘導尋問のやり方で、最初は簡単な質問から始めると紹介しましたが、簡単な質問ばかり長々と繰り返していたら、相手から鬱陶しいと思われたり、結局何が聞きたいのだとイライラされて話を打ち切られてしまうこともあります。

そこで、ある程度簡単な質問を終えたら、核心に迫っていくような大事な質問をしていきます。このときはイエス、ノーで答えることができるような質問ではなく「5W1H」で質問します。

5W1Hとは「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」という意味で、これらの英単語「When,Where,Who,What,Why,How 」の頭文字が5つのW、1つのHであることからこのように呼ばれています。

5W1Hの質問をされると、相手は具体的に答える必要があり、嘘をつこうとすると矛盾点がでてきたり、感情が変化しやすく動揺が表に出てくることもあります。

また、嘘がばれないようにあらかじめ5W1Hの質問の答えを用意している人もいますが、饒舌すぎたり、聞いてもいないことまで話をしてボロを出す人も出てきます。

感情を抑えて質問する

誘導尋問を行うときは感情を抑えるようすることが大切です。誘導尋問の効果があって、相手が動揺を見せたりして、かなりの確率で嘘をついたりしていることがわかってくると、怒りがこみ上げてくることもあるでしょう。

しかし、そこで感情的になってしまうと、相手も感情的になってせっかくもうちょっとで相手から聞きたかった答えを聞き出せそうだったのに、お互い怒鳴り合って結局大事なことは聞き出せなかったということになってしまいます。

話の主導権を相手に渡さないのが誘導尋問のやり方の基本です。自分の感情をコントロールすることができないと、話の主導権を失ってしまうので最後まで冷静に話しをすることが大切です。

肯定的な姿勢で相手の話を聞く

誘導尋問をするときは肯定的な態度で相手の話を聞くというのもこの方法のやり方の基本です。誘導尋問の目的は相手から自分が期待している答えを聞き出すことなので、相手が話しやすい環境をつくってあげることがこの方法では大切です。

否定的な態度や高圧的な態度で質問していると、この人に本当のことを話しても無駄だとか、本当のことを言ったらもっと高圧的になるのだろうなと相手が思って心を閉ざしてしまい、本音を聞き出すことができなくなってしまいます。

あくまで相手に口を割らせる

誘導尋問の目的はあくまで相手の口から答えを聞き出すことだということを最後まで忘れないことが、この方法で効果を出すためには大切です。

いきなり証拠をつき付けようとしたり、高圧的な言動で相手を無理やり押さえつけようとしても、相手に黙らせたり、うまくかわせるようなきっかけを与えてしまうこともあります。

冷静に誘導尋問を行って、最後は相手の口から答えが出てくるように話を進めていくことが大切です。

誘導尋問のテクニック

誘導尋問とはどういう意味や、誘導尋問のやり方がわかっても、うまくできるか不安だという人も少なくないでしょう。

誘導尋問の方法を実践するときに、誘導尋問の効果をアップさせるためのテクニックを駆使することで成功率はグンと上がります。

そこで、次は誘導尋問のテクニックとはどういうものがあるかを紹介してきます。

質問のタイミングを見計らう

タイミングを見計らって誘導尋問を行うというのも誘導尋問のテクニックの一つです。いくら正しい方法で誘導尋問を行ったとしても、タイミングが悪ければうまくいかないこともあります。

例えば、相手が疲れているときは、思考力も低下しているので自分が優位に話を進めていきやすいですし、相手がボーっとしていたりリラックスしている時も警戒心が薄れているので誘導尋問を行いやすいです。

また、冷静に相手に誘導尋問をしていけるように自分の精神状態が安定しているときに行うということも大切です。

カマをかける

カマをかけるのも誘導尋問のテクニックの一つです。カマをかけるとは、相手から聞きたいことを喋らせるために、本当のことを知っているフリをしたり、漠然とその話題に触れて、相手に喋らそうとするという意味です。

「私に言わなければならないの?」とカマをかけられた相手は、全てを知られている気分になって、洗いざらい話すこともあり、こちらが知ろうとしていたこと以上のことまで話を聞けることも少なくないので使い方によっては大きな効果があります。

しかし、カマをかけるという方法は、相手をだましている部分もありますし、それが濡れ衣だったとなればその後の相手との関係も修復が難しくなるので、疑いにある程度の確信があるときに使ったり、多用しないように気を付ける必要があります。

心当たりを刺激する

相手の嘘を認めさせたいとか隠し事を聞き出したいという時に誘導尋問を使うときは、相手の心当たりを刺激するというのがテクニックです。

人は嘘や隠し事があると後ろめたい気持ちを少なからずもっているものなので、そこを指摘されると明らかに動揺を見せる人も少なくありません。そこで白状する人もいれば、それでも何とかごまかそうとする人もいます。

何とかごまかそうとして考える時に人は右上に視線がいきやすいので、言葉だけではなく表情や視線にも注目しておきましょう。

ダブルバインドを使う

ダブルバインドも誘導尋問でよく使われるテクニックです。ダブルバインドとはどういう意味かわからない問う人も多いと思いますが、ダブルバインドとは二重拘束という意味です。

誘導尋問では質問する側が勝手に設定を限定して質問するという方法などがよく使われますが、その方法もダブルバインドというテクニックの一つになります。

例えば、浮気を疑っている相手に「昨日は何していたの?」と聞かずに「昨日、外で何していたの?」と質問することで、相手から家にいたと答えさせる選択肢を奪う、といった感じです。

切り札は最後までとっておく

誘導尋問をするときは切り札は後にとっておくのもテクニックの一つです。相手にイエスと言わせようとしたり、嘘を認めさせようとするときには、これを出せば自分が優位に話を進めていくことができるという切り札を持っているケースが多いでしょう。

切り札(例えば浮気の証拠など)があると、すぐにでも切り札を出して自分が有利な立場になろうとしたり、とっとと口を割らせようとしてしまいがちですが、切り札を早い段階で相手に見せると最大限にその切り札の効果が活かされません。

相手は切り札をもっていそうだけどどんな切り札をもっているのだと思わせることで優位に話をすすめていくことができますし、もう何も切り札もっていないなと油断したときに切り札をきると効果的なので、序盤に切り札は使うべきではありません。

誘導尋問が使われる場面での具体例

誘導尋問の意味や効果、方法、テクニックなどを紹介しましたが、誘導尋問を理解するためには具体例を見てみるのが一番わかりやすいです。

ここまでの説明でも誘導尋問の意味がわかったようで、いまいちわからないという人でも具体例を見るとイメージがつかめてくるでしょう。

では、誘導尋問の具体例を紹介していきます。

浮気の真実を確かめるとき

日常生活でよく誘導尋問が行われる代表例といってもいいのが浮気しているかどうかを確かめるときです。「浮気してない?」と聞くだけでは「していない」と言われたり「疑っているのか」と逆ギレされて話が終わってしまうこともあります。

しかし、5W1Hを使って質問をしたり、「昨日、誰と会っていたの?」「私に言わなければならないことあるよね?」と誘導尋問することで、浮気を認めさせたことがある人も多いでしょう。また、誘導尋問されて白状した人もいるでしょう。

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セールストークに誘導尋問は不可欠?

セールスマンのセールストークにも誘導尋問はよく使われます。売る相手にノーと言わせず、イエスと言わせることが必要なセールスマンにとっては誘導尋問のテクニックは不可欠といっても過言ではないでしょう。

具体例を挙げてみると「Aの商品とBの商品どちらにしますか?」と言って買わないという選択肢を与えないという感じです。

買うつもりなかったのにセールスマンのセールストークを聞いているうちに断れなくなって買ってしまったという経験がある人も多いでしょう。

誘導尋問で答えが変わる具体例

誘導尋問の効果を知るために良い具体例があります。

車同士が衝突したのを目撃した人達に「あなたの目の前で車が激しく衝突しましたが、どれくらいのスピードが出ていましたか?」と言う質問と「あなたの目の前で接触した車はどれくらいのスピードが出ていましたか?」という2つの質問をしました。

すると、1つ目の質問をされた人達の方が2つ目の質問をされた人達よりも早いスピードを答えたそうです。質問に激しく衝突という言葉に誘導されて、速いという印象が知らないうちに植え付けられたのです。

曖昧な記憶をゆがめる誘導尋問の具体例

誘導尋問を使うと曖昧な記憶を真実とは異なるようにゆがめることもできます。具体例を紹介してみるので皆さんも試してみてください。では、上の写真をしばらく見てできるだけ全てを記憶して下さい。そして次の質問に写真を見ずに答えてみてください。

では質問です。「写真にうつっていた時計の時刻は何時を指していたでしょう?」皆さんは何時かわかったでしょうか。

正解は「写真に時計はどこにも写っていない」です。しかし、多くの人は時計があるのを見逃したと思ったのではないでしょうか。なかには時計を見た気がすると思った人もいるでしょう。これも時計が写真に写っていたと思わせる誘導尋問です。

誘導尋問をして効果があるタイプの人

誘導尋問は非常に効果がありますが、この方法が利きやすい人とそうではない人もいます。では、誘導尋問をして効果がある人とはとういった人達でしょうか。

よくしゃべる人には効果てきめん

普段からよくしゃべる人には誘導尋問は特に効果があります。一見、おしゃべりの人は話が上手そうだから難しいのではと思うかもしれません。

しかし、おしゃべりな人は簡単な誘導尋問によってよく考えずに思わずイエスと言ってしまったり、本音を言ってしまうことありますし、おしゃべりの人は表情にも出やすい人が多いので会話を優位に進めていきやすいです。

プライドが高い人

プライドが高い人にも誘導尋問は効果があります。

プライドが高い人はプライドが邪魔をしてノーとは言えないことが多いので、それを利用していけば簡単に自分が思う方向に話を持っていったり、相手の矛盾点をあぶりだすことができます。

警戒心が低い人

警戒心が低い人も誘導尋問に特に効果がある人です。質問をされてもどうしてこの質問をされているのだろうと考えずに素直に聞かれた質問に答える人だと、自分が期待している答えを言ってもらえるように誘導しやすいです。

いかに相手に警戒されないようにするかがこの方法で効果を出すためには重要なので、もともと警戒心が低い人には効果が出やすいです。

精神状態が不安定な人にも有効

誘導尋問は精神状態が不安定な人にも効果が出やすいです。

精神状態がよくない人は判断力が欠けているので、誘導尋問にかけやすくなります。疲れている人や落ち込んでいる人だけではなく、楽しくて浮かれている人などにもこの方法は効果が出やすいです。

誘導尋問にひっかからないためには?

誘導尋問の意味や方法を知って、使えるようになったら役立つなと思った反面、自分に使われたら怖いなと思った人も少なくないでしょう。

では、誘導尋問にかからないためにはどういったことに注意すればよいでしょうか。

気軽に返答しない

誘導尋問では簡単な質問から外堀を埋めていって核心に迫ってくることも多いので、何気に答えたことが後から致命傷になることもあります。

相手の質問の意図を考えて気軽に返答しないように気を付けましょう。

ノーという選択肢がないか考える

誘導尋問では、相手にイエスと言わせるように追い詰めていくケースも多いです。

追い詰められると「イエス」の一択しかないように思えてきますが、そういうときに本当にノーという選択肢はないのか、一度冷静になることで、回避することができることもあります。なので、簡単にイエスと言わない習慣を日頃からつけておきましょう。

大切な話は精神状態が安定している時にする

誘導尋問をする側が成功するためには精神状態が整っていることが大切であるのと同じく、誘導尋問をされないようにするためにも精神状態が整っていることが大切です。

誘導尋問で不利な状況に持っていかれないように、特に大切な話をするときには精神状態が整っている時にするようにしましょう。

質問の意図を疑う

どうしてこの人はこのタイミングでこの質問をしてくるのだろうと、質問の意図を日頃から考えることで誘導尋問にかかりにくくなります。

相手のことを疑っているようで気分がいいものではないかもしれませんが、よく誘導尋問に引っかかるという人は試してみると良いでしょう。

誘導尋問の使い過ぎに注意

誘導尋問は使い方によってはすごく役に立ちますが、使い過ぎには注意が必要です。

特に、誘導尋問したことが相手にわかってしまうとその人との信頼関係が大きく崩れてしまいます。使う時は相手にばれないようにすることも考える必要があります。

正面から向き合うことも忘れない

誘導尋問についていろいろ紹介しましたがいかがだったでしょうか。誘導尋問は使い方によっては非常に役に立ちますが、誘導尋問のテクニックにおぼれすぎてしまうと、人と正面から向き合うことを忘れてしまいがちになります。

そうならないためにも、使い方やタイミング、頻度には十分に注意しましょう。

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