器用貧乏の意味とは?器用貧乏の人の性格や特徴・向いている仕事や職業
器用貧乏について紹介します。器用貧乏とは、まずどんな意味なのでしょうか。そして器用貧乏と言われる人は、どんな性格や特徴があるのでしょうか。今回は、器用貧乏の人に向いている仕事や、器用貧乏を脱出する方法についても紹介します。
目次
器用貧乏の意味とは?
器用貧乏という言葉を聞いたことがありますか?器用貧乏とは、どんなことを意味しているのでしょうか。器用と貧乏って、合わせて使うことがない言葉にも感じますが、器用貧乏という四字熟語は存在しています。
器用貧乏という言葉の意味を把握して、器用貧乏の人の特徴や性格を見ていきましょう!
器用貧乏の意味
器用貧乏の意味とは、何でもこなせるのに、何でもこなせるが故に、飛び出たものがないというものです。そつなくなんでもこなすことができ、努力なしでもある程度のことができる人が器用貧乏には多いのです。
「器用」という言葉が入っているので、いい意味にも聞こえますが、器用貧乏は必ずしもいい意味で使われるものではありません。しかし、器用とは、「要領がいい」という意味や、「細かいことができる」という意味があります。
そのため、器用貧乏であることは、絶対に悪い意味を持つとも言えないのです。ただ、ちょっと勿体無いという意味で、器用貧乏は使われることが多くなるでしょう。
器用貧乏の類義語
器用貧乏の類義語 | 広く浅い、多才、オールラウンド、多分野、小器用、パっとしない、何でもこなす、中途半端、限定されない、冴えない、乏しい |
器用貧乏の類義語で、分かりやすいのが「オールラウンド」です。何でもできる人のことをオールラウンダーと言います。しかし、どれか1つ抜き出るものがないのもオールラウンダーです。
その意味から、パッとしないとか、冴えない、限定されない、中途半端という意味も、器用貧乏の類義語として使うことができるのです。
器用貧乏の対義語
器用貧乏の対義語 | スペシャリスト、専門、一芸に秀でる、不器用金持ち、一極集中 |
器用貧乏の対義語で、分かりやすいのが、「スペシャリスト」です。まさにオールラウンダーの反対の意味を持つ言葉で、なんでもかんでもできるわけではないけれど、1つ飛びぬけた才能があるのがスペシャリストです。
体操競技にも、スペシャリストとオールラウンダーがいるので、思い浮かべると分かりやすいでしょう。
器用貧乏を使った例文
器用貧乏という言葉を使った例文を見ていきましょう。器用貧乏という言葉とは、どんな使い方をされることがあるのでしょうか。器用貧乏を例文で見て、よりその意味を理解しましょう!
器用貧乏を使った例文①何でもできるのに才能を感じない
器用貧乏の例文には、何でもできるのに才能を感じないという意味のものがあります。例えば、「何でもこなすことができるのに、突き抜けていないところが器用貧乏に感じる。」などです。
他にも、「何でもできるところが無難に見えてしまうのは、器用貧乏だからだ。」といった使い方もあるでしょう。
器用貧乏を使った例文②極めることができない
器用貧乏の例文には、極めることができないという意味のものがあります。例えば、「ある程度まで掴むがそれ以上極めることができないから、まるで器用貧乏だ。」などのようなものです。
他にも、「そこそこ勉強も運動もできるが、どちらもそこそこで、何も極めていない器用貧乏だ。」などの文もあります。
器用貧乏な人の性格
器用貧乏な人の性格とは、どんな性格があるのでしょうか。器用貧乏な人が持つ性格を紹介します。器用貧乏な人は、周りからは、「いい性格をしている」と思われることが多いでしょう!
要領の良さを持っている
器用貧乏の人の性格には、要領の良さを持っているというものがあります。要領の良さとは、物事を進めていくときにムダがないことです。このムダのなさこそが、器用貧乏の人の最大の性格にもなります。
要領がいいので、余計に色んなことをこなしていくことができるのです。要領がいい性格は、非常に得する一面でもあるので、器用貧乏の人は、羨ましいと思われやすい性格もしているのです。
頭が良くて賢い
器用貧乏の人の性格には、頭が良くて賢いというものもあります。器用貧乏の人は、頭の回転が早いのです。そのため、色んなことを次々にこなしていくことができるのです。
頭が良いため、場の状況を読むことも得意でしょう。空気が読める人は、皆から好かれる性格もしているため、器用貧乏な人って、好かれるタイプの人も多くなります。
負けず嫌いではない
器用貧乏の人の性格には、負けず嫌いではないというものがあります。これは、器用貧乏であるがゆえに、色々とできてしまうので、物事に執着しないからです。
執着心がないために、人に負けようが勝とうが関係ないのです。自分は自分がこなせることをどんどんこなしていくだけと感じているのが、器用貧乏の人に見られる性格でもあります。
集中力が持続しない
器用貧乏の人の性格には、集中力が持続しないというものがあります。集中力が持続しないために、ある程度までこなすことができたら、もう飽きてしまうのです。
できないことがないので、やってみてできると、「こんなもんか。」と思う気持ちが勝ってしまい、そこから集中してさらに極めるというところまでいくことができないのです。
ただ、短期の集中はとてもすごいものがあります。そのため、一気に集中して一気に成果を出すことができるのです。
柔軟性がある
器用貧乏の人の性格には、柔軟性があるというものがあります。器用貧乏の人は、対応力があり、どんな場所でも上手くやっていく力を持っているのです。
柔軟性があるために、どの世界のどの分野に行っても、いい線までは行く事ができるのです。また、柔軟性があることから、平和主義な性格も見えてくるでしょう!
器用貧乏な人の特徴
器用貧乏な人の特徴についてチェックしましょう。器用貧乏な人の特徴とは、どんなものがあるのでしょうか。器用貧乏な人は、特徴がない人と思われがちですが、実は器用貧乏な人に見られる独特の特徴があります。
どんな特徴を持っているのか、チェックしていきましょう!
情熱さがなくてもやってのける
器用貧乏な人の特徴には、情熱さがなくてもやってのけるというものがあります。つまりは、情熱がないということにも繋がります。心が燃えるように興味をかきたてるものがないのです。
やれって言われたからやってみたらできたとか、やってみようと思ってスタートしてもすぐにできるからそんなにハマれないなどの特徴を持っています。
器用貧乏の人は、何か1つに熱中するだけのバイタリティーに欠けるところがあるのです。
趣味が多くてある程度習得する
器用貧乏な人の特徴には、趣味が多くてある程度習得するというものがあります。あっちにもこっちにも興味を持つ器用貧乏な人もいます。しかし、ちょっと手をつけたらできてしまうので、飽きるスピードも速いのです。
そして、次は、こっち!と、違うものに手を出します。そして、そこそこできることが原因で、何もかもが中途半端になりやすいという特徴も器用貧乏な人は持っているのです。
ある程度で満足してしまう
器用貧乏な人の特徴には、ある程度で満足してしまうというものがあります。器用貧乏な人は、何でもできてしまうので、逆にそれが面白くないと感じてしまうのです。そのため、ある程度のところまできたら満足します。
ある程度で満足してしまうところから、少し客観的で冷めたところがあると思われることもあるでしょう。
好き嫌いのハードルがあまりない
器用貧乏の人の特徴には、好き嫌いのハードルがあまりないというものがあります。器用貧乏の人は、物事に対して、「これが好き!」とか、「これは嫌い!」という白黒はっきりしたところがありません。
なんでも受け入れて、なんでもやっていけるという特徴を持っています。そのために、余計に何でもできて、欠点がない人と思われることが多いのです。
実際のところ、器用貧乏の人は、物事への苦手意識を持ちにくいという特徴があります。しかし、逆に、これが得意という意識も持ちにくいのです。
大きな弱点がないけど大きな強みもない
器用貧乏の人の特徴には、大きな弱点がないけど、大きな強みもないというものがあります。いわゆる、可もなく不可もないタイプです。
ダメなところが見つからないというのは、長所でもありますが、飛びぬけたところが見つからないという短所も持っているのです。ある意味、バランスの良さがあるのが、器用貧乏の特徴でもあります。
色んな知識を持っている
器用貧乏の人の特徴には、色んな知識を持っているというものがあります。器用貧乏の人は、何でもこなし、なおかつ、多趣味なところがあるので、知識が豊富です。
極めた知識は持っていなくても、そこそこの知識なら、たくさん持っているのです。そのため、ちょっとしたうんちくみたいなものを出す人もいるでしょう。
いつも周りをサポートしている
器用貧乏の人の特徴には、いつも周りをサポートしているというものもあります。これは、何でもできてしまうので、器用貧乏の人って仕事が早いのです。そのために、できない人のサポートにつくことが多くなります。
しょっちゅう、誰かのサポートについては、人の分まで仕事をこなすところがあるのです。周りに頼られるという特徴もありますが、頼まれると断れないという特徴も持っています。
器用貧乏から脱出したい!方法は?
器用貧乏な人は、人から「何でもできていいな。」と思われることが多い人です。しかし、器用貧乏な人からすると、「飛びぬけた才能があるっていいな。」とスペシャリストの人が羨ましいという気持ちを持っています。
せっかく何でもできる能力があるのに、そこから1歩抜けることができないのは、器用貧乏の悩みでもあるのです。そのため、器用貧乏を脱出したい!と強く思っている人もいるでしょう。脱出方法について、ここでは紹介したいと思います。
何かを極める努力をすること
器用貧乏を脱出する方法は、何かを極める努力をすることです。何か1つ抜き出た才能を掴むためには、1つのことに最大限に時間をかけ、1つのことにしっかりと集中してください。
器用貧乏の人は、ある程度の努力しかしないクセがあります。そのため、壁が超えられないところがあるのです。その壁を突破して、器用貧乏を脱出するには、さらなる努力をすることです。
さらなる努力をして、何かを極めたら、器用貧乏を脱出し、自分なりの強みを作ることができるでしょう。器用貧乏を脱出することで、セールスポイントができるのです。
何が1番得意なのかを見つける
器用貧乏を脱出する方法は、何が1番得意なのかを見つけることです。自分が何をしているときが1番うまくいきやすいのかを見つけてください。それを極めることが、脱出する近道になります。
もし、得意なことが分からないというのなら、1番やっていて楽しいことを把握してください。それを極めるのが実は1番効果的に器用貧乏を脱出することができるのです。
脱出したいと強く思う人は、ワクワクすることが見つかったら、そこそこで満足せずに、そこからさらに上を目指して、極めてください。器用貧乏を脱出したと自分で感じることもできるでしょう。
人の世話ばかりをせず自分に目を向ける
器用貧乏を脱出する方法は、人の世話ばかりせずに自分に目を向けることです。器用貧乏の人は、何でもできる代わりに、自分の余った時間を人のために使う傾向にあります。なぜなら、頼られるからです。
それはとても大切なことでもありますが、たまには自分に目を向ける時間に使いましょう。人にばかり時間を割いていては、器用貧乏が増殖されるだけになります。
脱出したいと思っているなら、自分の時間を自分に使って、何か極めるものを探してください。時間を自分にかけるだけでも、器用貧乏を徐々に脱出することができるはずです!
器用貧乏な人に向いている仕事や職業
器用貧乏な人に向いている仕事や職業とは、一体何があるのでしょうか。器用貧乏な人は、何でもこなすことができるので、向いている仕事や職業がたくさんあります。
しかし、特に向いている仕事や職業を探すとなると、器用貧乏の長所が活かせるものがいいでしょう。ここでは、器用貧乏な人が特に向いている仕事や職業について紹介します。
経営者、実業家
器用貧乏な人が特に向いている仕事や職業は、経営者や実業家です。色んなことをそつなくこなしていく能力は、経営者や実業家に必要なものです。
もちろん、何か1つ秀でたものがあると、それをきっかけに経営をしていくこともできますが、経営者には、人脈も求められます。また、様々な視点を持つことも求められます。
器用貧乏な人は、広い目で物事を見ること、そして人脈を作ることに長けているので、経営者や実業家は、とても向いている仕事や職業になるのです。
人材育成
器用貧乏な人が特に向いている仕事や職業には、人材育成もあります。人材育成をしていると、色んな人がいて、1人として同じ特徴を持っていないので、関わるのが面白いと感じることが器用貧乏の人にはあるでしょう。
器用貧乏の人は、臨機応変に対応していく力や柔軟性があります。そのため、人を育てるという仕事や職業には適した性格をしているのです。
カウンセラー
器用貧乏な人が特に向いている仕事や職業には、カウンセラーもあります。器用貧乏の人は、人の相談に乗ることが得意です。多才な能力を持っているため、色んなアドバイスを人に与えることができるのです。
知識も非常に豊富なので、しっかりとしたアドバイスや、その人が求めているアドバイスを与えることができるのです。カウンセラーは、器用貧乏な人にとっても、やりがいがとてもある仕事だと感じることができるでしょう!
事務職
器用貧乏な人に特に向いている仕事や職業には、事務職があります。事務職は、一貫性のある仕事に思われがちですが、実は、たくさんの書類整理や、溜まりやすい仕事を、次々とこなしていく能力が必要な職業です。
これらを要領よくこなすのが、器用貧乏の人です。事務職で要領の良さは、欠かせない能力の1つです。器用貧乏の人なら、そこそこいい仕事を事務職でやってのけることができますし、会社としても貴重な人物と思われることが多くなるでしょう。
接客業
器用貧乏な人に特に向いている仕事や職業には、接客業があります。接客業は、人と関わることが主な仕事になり、コミュニケーション能力や、対応力など、さまざまな能力が必要になる仕事で、柔軟性が必要な職業でもあります。
器用貧乏な人は、コミュニケーション能力、対応力、柔軟性と、どれをとっても申し分ない性格をしています。また、人の輪を乱すこともない穏やかさも持っているので、接客業は、おすすめの職業でもあります。
器用貧乏な人の長所
器用貧乏な人の長所について紹介します。器用貧乏とは、長所の塊だと思う人もいれば、器用貧乏とは、苦労する面もあると思う人もいるでしょう。
全体的に見て、器用貧乏な人は、周りから「いいな~」と思われることのほうが多くなります。なぜそう思われるのか、長所をチェックしていきましょう!
欠点を見つけにくい
器用貧乏の長所とは、欠点を見つけにくいところです。何でもできてしまいますし、人間関係の構築も上手なので、どこまでも器用と思われ、「悪いところあるの?」とか、「できないことってあるの?」と思われやすいのです。
そのため、欠点がない素晴らしい人と評価されることもあるでしょう!
人と上手くやれるタイプ
器用貧乏の長所には、上記で紹介したように、人間関係の構築が上手なこと、つまりは、人と上手くやれるタイプというものもあります。
器用貧乏の人は、人間関係についても器用にこなすことができるのです。そのため、自分の意見を出したり引いたりなども器用にしていきますし、人の感情を読み取るのも上手です。
器用貧乏の人は、嫌われにくいという長所を持っているのです。
困ることがあまりない
器用貧乏の人の長所とは、困ることがあまりないというものもあります。困ることがあまりないというのは、人生において、生きやすさを感じられることでもあります。
だいたいのことを自分でこなすことができるので、人に頼ることなく、そして、大きな問題にぶつかることなく生きていくことができるのです。
器用貧乏な人の短所
器用貧乏な人の短所についてみていきましょう。器用貧乏な人には短所がないと感じる人もいますが、ただの器用ではなく、「貧乏」という言葉がついているので、やはり短所も持っています。
器用貧乏な人が短所を持っていなかったら、面白くない人間と思われてしまうでしょう。器用貧乏な人には、それなりに悩みもあれば、短所もあるのです。
独特の個性を持っていない
器用貧乏な人の短所には、独特の個性を持っていないというものがあります。つまりは、無難ということです。無難な人なので、目立つこともなければ、光るものもありません。
なんでもすることができますが、そこに個性がないので、時代にそぐわないことも多々あるのです。器用貧乏な人は、この自分の短所を分かっています。そして、悩んでいます。
こき使われることが多い
器用貧乏な人の短所には、こき使われることが多いというものもあります。器用貧乏な人は、要領もよければ、仕事も早く、そして上手にこなすことができるので、これもやって!あれもやって!と頼まれごとが多くなります。
そして、頼まれごとも全て器用にこなしてしまうので、さらにまた頼まれごとをされてしまいます。そうなると、人より多くの仕事をしているのに、皆と同じ給料で働いているなどの矛盾を感じやすくなるでしょう。
そこそこまでいくのに1番になれない
器用貧乏の人の短所には、そこそこまでいくのに1番にはなれないというものがあります。器用貧乏の人は、2番とか3番などの位置でとどまることが多いのです。
しかし、能力がないわけではありません。ただ、能力を活かすことができていないのです。そのため、そこそこでストップしてしまうのです。
もったいなさが多いのが、器用貧乏の人なので、達成感を人生で感じることが少ないという短所も秘めているのです。
器用貧乏は短所を把握して長所を活かそう!
器用貧乏の性格や特徴について紹介しました。器用貧乏の人は、周りから羨ましいと思われる存在なのに、実は短所もあるというのが分かりました。
しかし、器用貧乏の人は、才能に溢れた人でもあります。そんなに多くの人が、そこそこのところまで何でもできる能力を持っているわけではありません。なんでもできるというのは、器用貧乏の人が誇れる才能です。
そのため、短所を見るのではなく、短所を把握しながらも、長所をどんどん伸ばしていくようにしましょう。器用貧乏って、実は恵まれている人でもあるのです。