クチナシ(ガーデニア,梔子)の花言葉は?種類や品種・由来

あなたはクチナシの花言葉を知っていますか?白い色をしたクチナシの見た目の美しさや香りを嗅いだりするだけでも楽しむことができますが、花言葉や由来などを知るともっと楽しむことができます。そこで、クチナシの花言葉を始め、クチナシについていろいろと紹介します。

クチナシ(ガーデニア,梔子)の花言葉は?種類や品種・由来のイメージ

目次

  1. 1クチナシ(梔子)とはどんな花?
  2. 2クチナシの花言葉
  3. 3クチナシの花言葉の由来
  4. 4ガーデニアにまつわる伝説
  5. 5クチナシの主な種類(品種)
  6. 6クチナシに関する豆知識
  7. 7クチナシを楽しもう!おすすめスポット3選
  8. 8クチナシの花を楽しもう

クチナシ(梔子)とはどんな花?

あなたはクチナシの花や花言葉を知っていますか?白い色をした花だということは知っているけど、花言葉まで知らないという人も少なくないでしょう。

真っ白い色で見た目も美しいクチナシの花言葉はとても素敵な意味があるので、これまでクチナシのことをよく知らなかったという人もクチナシについてや、クチナシの花言葉について知っておくと良いでしょう。

クチナシの名前の由来

クチナシの名前の由来はクチナシの果実の特徴からきています。一般的な果実は熟してくると実が割れていくのですが、クチナシの果実は熟しても割れません。

一般的な果実が割れて口のような部分ができるのに、クチナシにはできないため「口無し」と呼ばれるようになったのです。クチナシは口無しというのが由来ですが、クチナシを漢字で書く場合は口無しではなく「梔子」と書きます

また、果実の種の色が梨のような色をしていて、鳥の口ばしのような部分があることから「口梨」と呼ばれるようになったという説もあります。ちなみにクチナシは英語ではガーデニアとかケープ・ジャスミンと呼ばれています。

クチナシの歴史

クチナシの原産地は日本を始めとする東アジアです。温暖な気候で水の多いところを好みます。中国では1000年以上も前から漢方や園芸用として栽培されていたと言われています。

日本でも918年に出版された「本草和名」という日本最古の漢方本に記されていることから、日本でも少なくとも1000年以上前から栽培されていたことがわかっています。

現在では、東アジア以外でもクチナシは栽培されていますが、東アジア以外で初めて栽培したのは1757年のイギリスで、アメリカで初めて栽培されたのは1762年という記録が残っています。

クチナシの特徴

クチナシは6月の梅雨の時期から7月の初夏くらいの時期に咲く花で、真っ白い色や甘い香りがするのが大きな特徴です。

英語ではケープ・ジャスミンという名で呼ばれていて、ジャスミンのような香りがし、その香りの良さから「三大芳香木」の一つになっています。(残りの二つはキンモクセイとジンチョウゲ)

梅雨の時期から咲くクチナシですが、花弁は傷つきやすいので雨風に弱く、茶色に変色しやすいので、自分で購入するときや、プレゼントするときには茶色に変色していないか花弁の部分をチェックして選ぶようにした方が良いでしょう。

クチナシの花言葉

クチナシの名前や特徴を紹介しましたが、次はクチナシの花言葉について紹介していきます。

花言葉という風習は17世紀のトルコが発祥と言われていて、現在ではいろいろな国に花言葉の風習が伝わり、その花言葉の言い伝えや花のイメージからその国独自の花言葉も誕生しています。

クチナシの花言葉に関してはもともとは海外から伝わったものですが、その言い伝えに加えて日本人のイメージによる独自の花言葉もあります。そこで、クチナシの日本の花言葉とアメリカの花言葉をそれぞれ紹介していきます。

クチナシの日本での花言葉

まずは日本でのクチナシの花言葉です。日本でのクチナシの花言葉を知ると、日本独自の花言葉であることがよくわかります。

洗練

洗練という言葉の意味は余計なものを取り除き、上品に磨きあげるという意味なのでクチナシの色や香りのイメージとピッタリです。知性があって上品さも兼ね備えた人のことを「洗練された人」と表現したりします。

優雅

優しい美しさのあることや、上品でみやびやかなことという意味です。しとやかで気品のある人を優雅な立ち振る舞いをする人と表現します。この優雅という花言葉も純白の色や甘い香りのするクチナシにピッタリな花言葉です。

清潔

汚れがなくきれいであるという意味で、これも純白な色をしているクチナシにピッタリの花言葉です。清潔な人柄という表現をするときは、衛生的にキレイというだけでなく道徳的な人という意味も含まれます。

クチナシの海外での花言葉

日本でのクチナシの花言葉を紹介しましたが、今度はアメリカでのクチナシの花言葉です。アメリカのクチナシの花言葉も素敵なのでぜひ知っておくと良いでしょう。

喜びを運ぶ

クチナシはアメリカではtransport of joy(喜びを運ぶ)という花言葉があります。喜びを運ぶということは幸せをいうことでもあるので、日本でも幸せになりたい人が自分で飾ったり、幸せになってもらいたい人へ花言葉を添えてプレゼントするのも良いでしょう。

とても幸せです

アメリカではI’m too happy(私はとても幸せです)という花言葉もあります。日本人は自分で自分のことを幸せだと心では思っていても公ではなかなか言わないので、アメリカらしい花言葉です。

クチナシの花言葉の由来

アメリカでガーデニアやケープ・ジャスミンと言われているクチナシの花言葉は「喜びを運ぶ」「とても幸せです」であると紹介しました。どちらも素敵な花言葉ですが、どうしてこのような花言葉になったのでしょうか。

ここではアメリカでのクチナシの花言葉の由来について紹介します。

花言葉「喜びを運ぶ」の由来

喜びを運ぶという花言葉はクチナシの花が甘い良い香りがすることが由来と言われています。遠くまで良い香りを届ける姿が喜びを運ぶという意味になったと言われています。こうした花言葉からお祝い事のプレゼントにもよく用いられています。

花言葉「とても幸せです」の由来

アメリカでは昔からダンスパーティーが盛んですが、ダンスに誘う時に男性がクチナシの花を女性にプレゼントしてダンスに誘うという風習があり、この風習が「とても幸せです」という花言葉の由来と言われています。

「あんたのような素敵な女性と一緒の時間を過ごすことができてとても幸せです」という意味や、「素敵な男性に誘われてとても幸せです」という意味があるようです。

日本では花をプレゼントする習慣は海外ほどありませんが、そういう意味を込めて大切な人にプレゼントすると喜んでもらえるでしょう。

ガーデニアにまつわる伝説

クチナシはアメリカではガーデニアとも呼ばれていますが、ガーデニアに関する伝説があってその伝説によってガーデニアは「天国に咲く花」とも言われています。

そのガーデニア伝説とはどういったものか紹介します。

ガーデニアという少女と植物の実

昔、あるところにガーデニアという少女がいました。その少女は白いものが大好きで、身の回りのものは白にものばかり選んでいました。そんなガーデニアの前に天使が現れて天国の植物の実を渡して、大切に育てて花が咲いたらキスしなさいといって去っていきます。

ガーデニアは天使に言われたとおりに植物を育て、1年くらいで花が咲きました。そして、約束通りにキスをしたら再び天使が現れて「あなたこそ私が求めていた人だ」と言って、求婚し二人は結ばれたという話です。

この伝説でガーデニアが咲かせたクチナシが地上で初めて咲いたクチナシだと言われていて、「天国に咲く花」「幸せを運ぶ花」として、現在でもウェディングブーケやプレゼントに使用されています。

クチナシの主な種類(品種)

クチナシの花言葉について紹介しましたが、クチナシの素敵な花言葉を知ってクチナシの花に以前よりも関心を持った人も多いでしょう。

そこで、クチナシについてもっと知ることができるように、ここでクチナシの主な種類(品種)について紹介します。

コクチナシ

コクチナシは姫クチナシとも言われていて、他のクチナシよりも一回り、二回りくらい花や葉が小さなものが多いのが特徴です。

オオヤエクチナシ

オオヤエクチナシは八重咲きのクチナシで、ガーデニアという名で流通されることが多いです。ガーデニアは八重咲きであるため花の見た目もボリュームがあって華やかながあり、ウエディングブーケやプレゼントとしてもよく使われます。

八重咲きのガーデニアは品種改良を重ねて生まれた品種で実をつけることはほとんどないため、八重咲きのガーデニアを増やそうとするときは挿し木で増やす必要があります。

ヌマタクチナシ

ヌマタクチナシもオオヤエクチナシと同じく八重咲きのクチナシです。クチナシは真っ白な色が大きな特徴の花ですが、ヌマタクチナシは真っ白というより、少しクリーム色をしているのが特徴です。

クチナシに関する豆知識

クチナシは観賞用以外にも使われていたり、花言葉以外にも古来からの言い伝えがあったりします。そういったクチナシの豆知識を知っておくと、さらにクチナシに興味や愛着がわいてくるでしょう。

ここではクチナシのいろいろな豆知識を紹介していきます。

クチナシは黄色の着色料として使用される

クチナシの花は真っ白な色をしていますが、果実には黄色い色素があります。その黄色の色素を抽出して着色料として昔から使用されています。

例えば、たくあんや栗きんとんも黄色の色が大きな特徴の食べ物ですが、あの黄色はクチナシを着色料として使用しているのです。また、ご飯に黄色の着色されたサフランライスもクチナシを着色料として使用しています。

こうした事実を知るとクチナシがより身近な存在に感じる人も多いでしょう。

クチナシの香りにはリラックス効果がある

クチナシは着色料として使用されているだけではなく香水の原料としても使用されています。甘い香りのするクチナシはリラックス効果があると言われています。

クチナシの香りは日本だけではなく世界でも人気があって、世界有数ブランドのシャネルでも数年に1度クチナシの香水が販売されています。

クチナシは女の子がいる家に植えてはいけない?

クチナシは日本では「嫁入りの口がない」ということで嫁入り前の女性はクチナシの花を自宅に植えるべきではないと言われることもあります。嫁入りの口がないということは嫁のもらい手がいないということです。

しかし、ガーデニアやケープ・ジャスミンと呼ばれるアメリカではそのような言い伝えはなく、幸せな意味しかありませんし、プレゼントや結婚式のブーケなどにも使用されています。

日本の花言葉でも洗練、清潔、優雅と素敵な花言葉ばかりなので、こうした花言葉を添えて女性へプレゼントしても喜ばれるでしょう。

クチナシを楽しもう!おすすめスポット3選

クチナシについていろいろ知ってくると、きれいなクチナシを見てみたいと思うようになる人もいるでしょう。日本にはきれいなクチナシをみることができるスポットがたくさんあります。

ここでも、クチナシを見ることができるスポットを3つ厳選して紹介します。

ネットでもクチナシが見れる京都の廬山寺

梅雨の時期になると京都ではいろいろなところでクチナシの花を観賞することができますが、お寺の庭に咲くクチナシは風情があって非常におすすめです。そんな好条件を満たしているのが京都市にある廬山寺(ろざんじ)です。

蘆山寺は16世紀に再建されたお寺で、もともとその地には「源氏物語」でよく知られている紫式部が住んでいた邸宅があったと言われています。梅雨の時期になると蘆山寺の前庭にはクチナシの花が咲きます。

また、蘆山寺は桔梗(キキョウ)の花も有名で、クチナシの花と共に開花状況を蘆山寺のサイトやインスタグラムでも紹介されているので、開花状況をチェックしてから見ごろを狙って蘆山寺を訪れてみるのもよいでしょう。

新宿御苑に咲くクチナシ

東京でクチナシを見ることがスポットとしておすすめなのが、新宿御苑です。新宿御苑では梅雨の時期頃から園内各所でクチナシの花を観賞することができます。

クチナシの良い香りは遠くまで漂うので広い新宿御苑でも香りがクチナシの花のところまで案内してくれます。

特に、千駄ヶ谷休憩所付近のクチナシは八重咲きのヤエクチナシが大きな花を咲かせていて人気のクチナシスポットになるので、開花に合わせて新宿御苑を訪れてみると良いでしょう。

奈良のクチナシスポット金龍山不退寺

奈良でクチナシを見るなら天龍山不退寺がおすすめです。不退寺は平城天皇の孫の歌人在原業平が自分で彫った仏像を祀って寺としたのが始まりとされる寺です。不退寺には業平椿と呼ばれる椿があって、その椿を見て自分の恋愛成就を願っていたと言われています。

そういった言い伝えがあり縁結びのご利益があるお寺として親しまれている不退寺ですが、その業平椿の他にも一年を通して様々な花が咲いています。

クチナシの花は6月の上旬から中旬くらいが見ごろと言われています。この時期に合わせて訪れるとクチナシの他にも花ショウブやキンシバイなどいろいろな花を観賞することができます。

クチナシの花を楽しもう

クチナシの花言葉を始めいろいろと紹介しましたが、こうしてクチナシのことをいろいろと知るとクチナシを自宅に植えてみようかなとか、大切な人にプレゼントしようかなとか思った人も多いでしょう。

クチナシは観賞して見た目を楽しむことはもちろんのこと甘い香りも楽しむことができます。また食品の着色料としても使用されていますし、最近ではクチナシの実を発酵させると青い色素が出るので、その青の色素が染料としても使われるようになりました。

クチナシに関心を持った人は友人やパートナーなどとクチナシスポットを訪れてみて、クチナシを見ながら花言葉や豆知識を披露してみたり、クチナシの花言葉にピッタリな人にプレゼントしてみるのも良いでしょう。

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