カランコエの花言葉は?意味や由来・種類などを紹介
カランコエはその愛らしい形と色と花言葉で贈り物として人気です。カランコエは東南アジアや、アフリカ南部などの暖かいところ原産の多肉植物です。カランコエの花言葉は「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」であり、その花言葉や名前の由来、種類を紹介します。
目次
カランコエとはどんな花?
カランコエとは別名ベニベンケイと呼ばれている乾燥に強くて手間のかからない多肉植物です。開花期は1月から5月と長く、原産地は、東南アジア、アフリカ南部、アラビア半島といった暖かい地域です。
カランコエの花言葉には「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」などポジティブな意味のものがたくさんあります。誕生花としては2月25日、12月11日です。
カラフルで鮮やかな花の色と、美しい葉や種類の豊富な株の形を楽しむものが多数あり、その育てやすさとかわいさ、カランコエの持つ幸せな花言葉から贈り物として人気があります。
カランコエの名前の由来
カランコエの名前の由来は中国の「加籃菜」という植物に由来していると考えられています。「加籃菜」の発音がカランコエと聞こえることからこの名前が付けられたといわれています。
和名ではベニベンケイと呼ばれており、その由来はカランコエの咲かせる鮮やかな色の花と、長く花を咲かせ続けるため、強い弁慶のようなイメージからベニベンケイと名付けられています。
カランコエの歴史
カランコエはマダガスカルや東南アフリカ、東南アジアに分布し原種だけで100種類以上存在します。種によってその見た目、咲かせる花の色はさまざまで、花の鑑賞を楽しむ物もあれば、その多肉植物独特の葉の形を楽しむものもあります。
カランコエは1927年にマダガスカルでフランス人のジョセフ・マリー・ヘンリー・アルフレッド・ペリエ・デ・ラ・パシィーという人が発見しました。彼はこの花をパリに送り1932年に室内植物として売り出されました。
現在最も流行っている種類はブロスフェルディアナ種で、日本には第二次世界大戦前の昭和6年に入ってきました。カランコエはその後色彩の乏しい花が多い日本の冬に色の鮮やかな花を咲かす花として根付いています。
カランコエの特徴
カランコエは花の色の種類が多く葉の形、花の形も独特な多肉植物で比較的世話が簡単です。また、環境を整えれば長い間花を楽しむことができます。そのため多くの愛好家がいます。
暖かい地域原生の多肉植物なので乾燥には強いですが寒さには弱いです。また、夜の時間の長さを感知して花を咲かせるタイミングを計っているので、人工的に夜の時間を長くすることで通年花を咲かせる状態にすることができます。
主なカランコエの種類
花の形によって主に三種類あり、トウロウソウとマダガスカルベンケイ、リュウキュウベンケイがあります。トウロウソウはガクが大きく下向きに向かって咲く種類です。マダガスカルベンケイはガクが小さく下向きに向かって咲く種類、リュウキュウベンケイは花が上向きに向かって咲く花です。
花が上を向いているか下を向いているかで花の印象は大きく変わりますが、カランコエは花が上を向いているものも下を向いているものもあり、同じ種類だと思えないものもおおいです。しかし、どの花も小さな花が密集しているという共通点があり、どれもかわいい印象です。
カランコエの花言葉と意味
カランコエは日本と西洋でそれぞれ異なるとても魅力的な花言葉を持っています。日本、西洋における花言葉の持つ意味をそれぞれ紹介していきます。
カランコエの日本での花言葉と意味
日本でのカランコエの花言葉とその意味について紹介していきます。カランコエの花言葉はそのかわいらしい花の姿や色、長く花を咲かせ続ける強いイメージからきているようです。
「幸せを告げる」
カランコエが花を寄り添いあって咲いている姿は幸せを連想させ、また、その鮮やかな花の色は見ている人の気持ちを明るくしてくれます。このようなカランコエの姿より、カランコエを贈られた人は幸せを贈られた気分になれるでしょう。
この花言葉はカランコエを贈られた人は幸せを贈られる、カランコエを贈った人は相手に幸せを告げるという意味でつけられた花言葉です。結婚式や子供の出産など相手に幸せなイベントが起きたときにカランコエをプレゼントの候補として考えてみてはいかかでしょうか。
「たくさんの小さな思い出」
たくさんの小さな思い出という花言葉の中にある小さな思い出の意味とは、日常の中にあるささやかな思い出のことをいうのでしょう。何気なく過ごしている日常の中にある小さな思い出がたくさんなんて素敵な花言葉です。
カランコエをプレゼントするときにはこの花言葉の意味をくんだうえでプレゼントとして選ぶと日常の小さな思い出を大切にしたいという気持ちを伝えることができるでしょう。
「あなたを守る」
この花言葉がつけられた由来は和名ベニベンケイにもある通りカランコエには強いイメージがあるからです。カランコエは多肉植物なので葉や茎もしっかりしています。このことからも弁慶のような倒れない強さを感じることができます。
大切な人が何か大きな悩みを抱えているとき、またはどこか遠い場所へと仕事や学校の都合などで行ってしまうときあなたを守るという気持ちをこめてカランコエを贈ってみてはいかがでしょうか。
カランコエはかわいらしいイメージの花であるのにこのようなかっこいい花言葉も持っています。
「おおらかな心」
カランコエの原種はマダガスカル、南アフリカ、東アフリカ、東南アジア、マレー半島、アラビア半島、インド、中国などとても広い地域に分布しています。この花言葉はそんな広い地域に分布するカランコエの姿を由来としています。
家にカランコエを飾って嫌なことがあった日に、この花をみて花言葉の意味を思い出して次の日からまた頑張ることができるでしょう。
長く続く愛
この花言葉は花を愛に例えて咲き続けることを長く続くと解釈するロマンチックな花言葉です。
バラのような大きくて印象的で情熱的な花を贈るような勇気がなくても、ささやかだけどあなたを長く思い続けますという気持ちを伝えるときに最適です。
カランコエの海外での花言葉と意味
続いて、西洋におけるカランコエの花言葉を紹介していきます。カランコエの西洋での花言葉は調べてみたところ主にひとつのようでした。
popularity(人気・人望)
popularityの日本語での意味は人気・人望といった意味です。カランコエは小さな花がたくさん集まっていてまるで花束のようなイメージの花です。その花の姿が花屋できっとおおくの人気を集めていたのでしょう。
庭にたくさんの種類の花を飾ってある場合はカランコエを中心に置くことで見る人の視線をカランコエに集めてみてはいかがでしょうか。
カランコエの花言葉の由来
カランコエの花言葉の由来はカランコエの特徴的な花の形やその咲きかたに由来があります。カランコエをプレゼントするときに花言葉の由来や意味をより理解していると選びやすくなるかもしれません。
花言葉「幸福を告げる」の由来
カランコエの幸福を告げるという花言葉の由来はトウロウソウやマダガスカルベンケイの二種類のカランコエが花が下向きに向かって咲き、その姿が結婚式のときにならされるベルなどの幸せを告げる鐘の形に似ているためこの花言葉がつけられています。
花言葉「たくさんの小さな思い出」の由来
たくさんの小さな思い出はカランコエが色彩鮮やかな花を密集させて咲かせることから由来しています。一つ一つの花が大切な思い出の一つ一つのように思えることから小さな思い出がたくさん集まったように見えることからこの花言葉がつけられたと考えられます。
花言葉「長く続く愛」の由来
長く続く愛という花言葉の由来はカランコエが適切な管理をすれば数か月にわたってずっと花を咲かせ続けるからです。花は咲いてるときはきれいだけれども長く咲き続けることはないものですが、数か月花を咲かせ続けるカランコエはそのような花のはかなさがなく、ずっとつづく愛を連想させます。
カランコエの種類
ひとくちにカランコエといってもその姿、色、見た目は種類によって大きく異なります。代表的な種をいくつか紹介しますので、好みの種を見つけてみてください。
カランコエ・クイーンローズ・パリ
カランコエ・クイーンローズ・パリはカランコエの中でも多くの花の色を持つ品種で、花の形は八重咲きでバラのようなとても華やかな印象を持つ種類です。
緑がかった白色の八重咲きのクイーンローズ・パリは2009年にヨーロッパの園芸の賞を総なめにして日本に輸入されました。その上品な花の姿は日本にそれまであったカランコエのイメージを一掃し人気を集めています。輸入当時は値段も高かったのですが、現在は値段も下がっていて買いやすい品種になっています。
カランコエ・ブロスフェルディアナ
カランコエ・ブロスフェルディアナは一般的に”カランコエ”というと思い浮かべられる種類です。花の色は赤・オレンジ・黄色・ピンクなどです。数本の花茎の上に小さな四枚の花弁を持つ花をいくつも咲かせます。
開花期は長く、2か月は花を咲かせ続けます。寒さに弱いですが、日陰と乾燥には強く夏場も半日日陰を作るように年中花を咲かせ続けることが可能です。
カランコエ・ミラベラ
カランコエ・ミラベラの特徴は葉面が光沢のある緑色または淡緑でときに紫色をおびるときもあります。茎を15から50cmのばした上に花を複数密集してつける姿がとてもかわいいです。花の色は鮮やかな紅の色をしていて下向きに垂れるように咲きます。
茎や葉の色が赤っぽい色に色づくのが特徴的で人気のある種となっています。
カランコエ・プミラ
カランコエ・プミラはマダガスカルが原産の花です。地面をはうように成長し、葉の表面に産毛をもち、シルバーリーフであるのが特徴です。花の色はピンクで他の種よりは花が密集していません。その見た目から園芸では「白銀の舞」と呼ばれています。
カランコエ・デザートローズ
カランコエ・デザートローズは扇状の葉が何枚もバラのように重なったような見た目をしています。別名「唐印」とも呼ばれます。原産地はアフリカ南部です。成長すると50cmもの大きさになります。葉の表面には産毛が生え、銀色の光沢のようなものが見えます。気温が下がり寒さにあたると葉が先のほうから赤く高揚し、絶妙な美しい見た目となることから人気です。
カランコエは花の世話が苦手な人にもプレゼントできる!
カランコエは暖かい地域原産の多肉植物であるため乾燥に強く、毎日水やりをする必要はありません。土の表面が乾いてきたら花や葉にあたらないように水をかけます。むしろ、根が水によってくさってしまうので頻繁な水やりはだめです。
花を育てるうえで困るのが害虫ですが、カランコエは害虫がわくことがほとんどなく、虫が嫌いな人も育てやすいです。
このようにカランコエは毎日水やりをするのが面倒だという人にも、花は虫がつくからいやだという人にも手始めに育てやすくてかわいい花なのです。
カランコエのおすすめの育て場所
カランコエは日当たりの良い場所に置きましょう。しかし、夏場の直射日光のもとでは日光が強すぎるので涼しい日陰におきましょう。日に当たらなすぎると葉が黄色く変色してしまうので注意してください。
基本的に丈夫な花ですが、寒さには弱いので冬場8度以下の場所においておくと花が咲かなくなってしまいます。冬場は普段は外で育てていても室内の日光の当たる暖かい場所に避難させてあげましょう。
カラコンエをおしゃれな寄せ植えで楽しもう
今まで紹介してきたちょっと不思議でかわいらしい花カランコエですが、ここではそのカランコエを使った素敵な寄せ植えを紹介していきます。
暖色系のカランコエでまるで花束のような寄せ植え
まずはじめに紹介するのは暖色系の色の花をつけるカランコエをぎゅっと集めた花束のような寄せ植えです。1種類だけでも十分華やかなカランコエですが、複数の色のカランコエを集めるともっと華やかな印象を作ることができます。
こちらの寄せ植えは花の周りをシロタエギクで囲っており、全体としてあったかい印象となっています。秋冬にはこのような寄せ植えを部屋に飾れば寒い中でもほっこりと素敵な気分になれます。
カランコエの多肉植物差を出した寄せ植え
こちらはカランコエの花の色鮮やかさではなく、カランコエデザートローズのような葉の色を楽しむような種類を用いて作った多肉植物の寄せ植え。多肉植物は葉が厚く独特の形をしていて見ていて飽きません。寄せ植えをするとまるで鉢の中にひとつの異世界があるようで素敵です。
多肉植物は乾燥に強く育てやすいのでこのような多肉植物を集めた寄せ植えを作り自分のペースで栽培するのもいいでしょう。
ありがとうの気持ちを伝える素敵な寄せ植え
中心に赤色のカランコエクイーンローズを大きくひとつ入れ、その周りをセダムで覆ったすてきな寄せ植えです。多肉植物は花を多く咲かせるものがあまりない中でカランコエは花を多く咲かせしかも色鮮やかなのでこのような多肉植物の寄せ植えに華を添えるにはぴったりです。
このような花束のような寄せ植えをプレゼントとして大切な人に贈るのはいかがでしょうか。もらった方にしっかりと感謝の気持ちが伝わります。
華やかで見ていて飽きないカランコエの世界へ!
カランコエは花の形も色もかわいく、種類もおおいので育てていて飽きることはありません。乾燥に強く、害虫も少ないので園芸初心者の方も手を出しやすい花です。
また、カランコエには幸福を告げる、たくさんの小さな思い出といった素敵な意味の花言葉がたくさんあります。贈り物として花を選ぶときにカランコエも候補の一つとして考えてはいかがでしょうか。