カトレアの花言葉は?種類や色別(白,ピンク,赤,黄,紫)の意味や由来
「洋ランの女王」と言われるカトレア。大輪の花を咲かし、見る人を魅了するカトレアは、様々な色の花を咲かせます。それぞれの色にはそれぞれの花言葉があり、どれも思わずうっとりしてしまうほど艶やかな花言葉ばかり。みなさんがまだ知らないカトレアの魅力を紹介していきます。
カトレアとはどんな花?
ランの一種であり、独特な香りと気高い姿で咲き誇り、「洋ランの女王」と呼ばれるカトレアの花。その美しさで昔から世界中の人々に愛されてきました。白や黄色、ピンクなど多くの色を持つカトレア。
みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。ここでは、そんなカトレアについて詳しく紹介していきます。
カトレアの名前の由来
そもそも、カトレアという名前の由来は何なのでしょうか。実は最初からカトレアという名前だったわけではなく、とある偶然がカトレアという名前の由来になったのです。
カトレアという名前は、イギリスの園芸愛好家であるウィリアム・カットレーの名前にちなんで付けられました。
ウィリアム・カットレーが南米から植物が送られて来て、その植物が梱包材に使われていた植物を育ててみたら思いのほか美しい花が咲きました。それがカトレアだったのです。
そこでこの花の名前を付ける際に、イギリスの植物学者のジョン・リンドリーがウィリアム・カットレーに献名したということです。カトレアの発見者の名前がそのまま花の名前になったのです。
名付け親の名前ではなく、カトレアをこの世に送り出した一人の園芸愛好家の名前が由来していたなんて素敵です。
カトレアの歴史
先ほど紹介したカトレアの由来を掘り下げていき、カトレアの誕生についてもっと詳しく見ていきましょう。カトレアの原産地は中南米です。その中南米からイギリスに送られた荷物の梱包材に混じっていた茎の太い植物を、ウィリアム・カットレーが見つけて、なんとか工夫して育ててみました。
するとその11月に、花が大きく、大変美しい花が咲きました。ランの趣味収集家であったウィリアム・カットレーは大喜びしました。なぜならば、その花がこれまで見てきたどのランよりも魅力的なランだったからです。こうしてカトレアはヨーロッパに広まり、今や世界中で愛されるようになりました。
植物が梱包材に使われていたのも驚きですが、その梱包材だった植物を育てようと思ったカットレーさんにも驚きです。偶然の積み重ねでカトレアは誕生したのです。
カトレアの特徴
そんな奇跡のような誕生秘話を持つカトレアですが、その花にはどんな特徴があるのでしょうか。
上の情報も合わせてカトレアのプロフィールをまとめてみました。学科:cattlerya、科:ラン科、属:カトレア属、原産地:中南米、花姿:全体的に肉厚で固い、開花時期:種による
そして上に書いた以外にも、赤や黄色、紫やピンク、白など多くの色を持っていたり、個体によって大きさが異なったりと特徴大き花です。
カトレアの種類
まずカトレアの種類について見ていきましょう。カトレアの原種は約40種と言われていますが、その後カトレアの美しさに魅了された人々によって多く栽培されてきました。そうした栽培の中で様々な品種改良により、現在では何万種ものカトレアが存在しています。
カトレアの色
さて、多くの種類をもつカトレアですが、カトレアにはどんな色があるのでしょうか。
カトレアには、赤、白、ピンク、黄色、オレンジ、青、緑、そしていろんな色が混ざった複色などがあります。主に白〜ピンク色が多く、華やかでとても美しいです。
また、白は清楚で可憐なイメージを与えますが、青や紫はクールで意味ありげな表情を見せ、黄色はまるで太陽のようなぱあっとした明るいイメージを与えます。同じ形でも、色によって私たちに与える印象がまったく違うのもカトレアの艶やかな魅力のひとつです。
そして、それぞれの色にはそれぞれの花言葉があるという、なんともロマンチックな花です。次では、カトレアの色別の花言葉の紹介をしていきます。
カトレアの花言葉
さて、こんなに多くの色を持つカトレアですが、かトレアは花の一種。花といえば花には花言葉が存在します。カトレアの花言葉は日本と海外ではまた違って、そしてカトレアの色によっても違うのです。
カトレアにはどんな花言葉があるのか、見ていきましょう。
カトレアの日本での花言葉
カトレアの色別の花言葉を紹介する前に、カトレアが全体的にどんな花言葉を持っているのかを紹介します。また、その花言葉の意味も合わせて紹介をしていきます。
ぜひ自分のお気に入りの意味を持った花言葉を見つけてくれたら嬉しいです。
優美な貴婦人
カトレアの最も有名な花言葉である「優美な貴婦人」。意味は上品で繊細な高貴な女の人のことを言いますが、この花言葉の意味とカトレアはどんな関係があるのでしょう。
それは、カトレアはその外観の美しさから、高貴で上品なイメージを持っていることが大きく関わっています。「優美な貴婦人」とはそこからきているのでしょう。
魔力
先ほどとは違い「魔力」は、なんだか怖いイメージの花言葉です。しかしこの花言葉の意味は悪い意味ではなく、カトレアがあまりにも美しいのでその美しさが魔法によるものではないかと思われたため、このように付けられたそうです。
そして人々を惹きつけるのも魔力によるものだと考えられ、このような花言葉を付けられました。
カトレアの海外での花言葉
さて、日本では、美しさのあまり優雅で魅惑的な花言葉を多く持つカトレアですが、西洋では一体どんな花言葉を付けられているのでしょうか。
成熟した大人の魅力
調べてみた結果、西洋では「成熟した大人の魅力」という花言葉があります。これもカトレアの華美な花姿に由来しており、そのゴジャースな外観から付けられました。
やはりどの国でもカトレアのその美しさから、花言葉を優雅で美しい、可憐な大人の女性に例える国が多いです。
カトレアの花言葉と意味【色別】
カトレアの全体の花言葉がわかったところで、今度はカトレアの色別の花言葉を紹介します。赤や黄色、ピンク、白、紫など、数多くの色を持つカトレア。見ているだけでわくわくしますが、各々の色が持つ花言葉は一体どんな意味があるのでしょう。
白いカトレアの花言葉
白いカトレアの花言葉は「魔力」です。白色の高潔なイメージとは異なり、なんとも艶やかな意味を持つ花言葉です。
白いお洋服が女性を清楚に魅せてくれるとともに、妖艶にも魅せてくれるように、白いカトレアにもそんなイメージがあるのでしょう。
ピンク・赤のカトレアの花言葉
ピンクや赤色のカトレアの花言葉は「成熟した大人の魅力」です。真っ赤な口紅が大人の魅力を持ち、見る人々を魅惑するように、赤色やピンク色のカトレアには優艶なイメージがあるようです。
黄色いカトレアの花言葉
さて、黄色いカトレアにはどんな花言葉があるのでしょうか。黄色い花言葉には、「魅力」「気品」などがあります。
意味はそのままですが、黄色いカトレアにはどうやら麗しく、上品で明るいイメージのようです。黄色自体が明るく爽やかな印象なので、黄色いカトレアにも上品さにプラスしてそんなイメージがあるようです。
紫のカトレアの花言葉
紫色のカトレアには「優美な貴婦人」という花言葉があります。古代から最も高貴な色とされてきた紫のイメージにぴったりです。「貴婦人」という言葉が、威厳のある紫の印象にぴったりと当てはまります。
カトレアの花言葉の由来
色のバリエーションが豊かなカトレアの花言葉はどれも素敵なものばかりでした。ところで、これらの花言葉たちは何を由来にして付けられたのでしょうか。
花言葉「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」の由来
先ほどの紫色のカトレアに花言葉である「優美な貴婦人」と、赤やピンクの花言葉である「成熟した大人の魅力」の由来について紹介します。
「優美な貴婦人」と「成熟した大人の魅力」の由来を調べてみたところ、やはりカトレアのその優雅で格調高い花姿が由来であるようです。「洋ランの女王」の異名を持っているだけあって、その姿にふさわしい花言葉を持っていました。
ちなみに、カトレア、パフィオディルム、デンドロビウムシンビジウムの四つは四大洋ランと言われており、カトレアはこの四大洋ランに属すほど魅力が高い花です。そんな実力を持つカトレア。「洋ランの女王」と呼ばれる理由もわかります。
カトレアを国花に使っている国
ついでですが、そんな素敵な花言葉をたくさん持っているカトレアは、じつはある国では、国花としても慕われているのです。
その国とは、中央アメリカ南部に位置するコスタリカという国。コスタリカはカトレアの花を国の花にしています。やはりカトレアには、国花になるほどの魅力が詰まっているのでしょう。
カトレアの種類
さて、色の数だけ多数の花言葉があるカトレアですが、具体的にはどんな種類があるのでしょう。中にはまるで香水のようなおしゃれな名前の種類もあります。
その花姿だけでなく、名前にも癒されそうです。
リンコレリオカトレア マック ホームズ ニューベリー
リンコレリオカトレア マック ホームズ ニューベリーという品種は、大輪に花を咲かせます。色は赤紫系で、中心が赤いカトレアです。
夏から秋にかけて咲き、甘い柑橘系のいい香りを放ちます。
カトレア コクシネア
カトレア コクシネアは全体的に小柄ですが、その小柄な植物体のわりには大柄な花を咲かせます。その花は見る目を引くぱっとした鮮やかな朱紅色です。
カトレア コクシネアはその綺麗な色と小柄な姿を活かすために、品種改良によく使われる種類です。
レリオカトレア アイレンフィニー ダークビューティー
ラベンダー色の綺麗な色のカトレアです。一つの茎に花茎17cmもある花を3、4つ付ける優秀な種類です。その大輪は品種改良にも活かされ、交配親としてもよく使われます。
カトレアミニパープル セルレア ブルースカイ
一般的に花の色が紫桃色で、花によって色の濃さが異なってきます。紫桃色だけではなく、青色系もあるので、一つの種類で何色ものカトレアを楽しめます。また。ふんわりころっとした花姿が大変可愛らしいです。
カトレアの育て方
さて、いろんな種類を持ち、様々な顔で私たちを楽しませてくれるカトレア。お花屋さんで買うのもいいですが、自分のおうちで栽培できたら毎日高貴な気分になれそうです。
そこで、カトレアの簡単で良い育て方をご紹介します。
カトレアはプランターか鉢に!
カトレアはもともと木の枝にくっついて生息しています。そのため、直に地面に植えるのではなく、プランターか鉢に植えるようにしましょう。成長して株が大きくなってきたら植え替えや株分けをします。
根っこが硬く土に張り付いている場合は、無理やり引っ張ったりせずに、容器に方を割って植え替えるようにしましょう。
たっぷりと日光に当てる
原産地が暖かいところだったカトレア。寒さには弱いです。そのため、たくさん日光に当てるようにしましょう。日光に当てる機会が少ないと、葉っぱが濃い色になってしまうので要注意です。
ちなみにカトレアは夏の強い日差しの中で、ずっと日光に当てていると葉っぱが日焼けしてしまい、一度でも日焼けしてしまうともう元には戻らないので、日光浴も加減が大切です。
カトレアで楽しもう!
さて、ここまでカトレアについて詳しくみてきました。カトレアはプレゼント用にも観賞用にも多く購入されています。その中でもただ鑑賞するだけではなく、自分でアレンジして楽しんでいる方も多いようです。
プレゼントする際にも、一手間加えて自分なりにアレンジしたらもっと喜んでもらえそうです。ここではどんなアレンジがあるのかを紹介していきます。
お洒落なカトレアのフラワーアレンジメント
花のアレンジといえばやはり花束やブーケが主流。美しい花々を束ねることでさらに美しさが増すのです。
フラワーアレンジメントによって、カトレアはどんな美しさを引き出されたのでしょうか。
こちらのアレンジではカトレアと他の花を組み合わせて見事な花束を作り上げています。大ぶりなカトレアによって華やかさが一気に増し、全体的に赤いカトレアやピンク色のカトレアをふんだんに使い、可憐で美しく、清楚な花束になっています。
こちらのアレンジメントもカトレアを中心にされています。紫桃色のカトレアが上品でふんわりと優しげな雰囲気を出しています。玄関などに飾っておいたら毎日見るたびに幸せな気分になれそうです。
主役に持ってくるのもよし、普段のアレンジメントに味を付けるにもぴったりなカトレアです。
素敵なカトレアのコサージュ
フラワーアレンジメントにも使われるカトレアですが、大切な式やパーティーで着けるコサージュにもよく使われています。どんなコサージュがあるのかを紹介していきます。
こちらは様々な色のカトレアを使ったコサージュです。濃いめのピンクが華やかで美しいですが、白いカトレアも青色の花と混ざり、可憐で儚げな美しさを演出しています。
こちらのコサージュは色んな花をふんだんに使い、自然な上品さが素敵な作品です。
白いカトレアがパステルカラーのお花の中でより一層上品さを引き出しています。
どちらのコサージュもカトレアの魅力が最大限に引き出されています。胸元に着けるにはぴったりな、気高く上品なコサージです。
憧れの花、カトレア
カトレアの素敵な花言葉や気高い花姿に思わずうっとりしてしまう方も多かったのではないでしょうか。こんなに素敵な花言葉を持っているカトレアを大切な人にプレゼントすることを考えただけでもわくわくします。
たくさんの色がある中で、気分によって色を変えるのもありなカトレア。お部屋にどんな花を飾るか迷ったらカトレアの花を選んでみるのも素敵です。