カラーの花言葉は?種類や色別(白,ピンク,黄,ホットチョコレート)の意味
「華麗なる美」という花言葉を持つ、透き通るような美しい白色の花、カラー。その美しさは、現代の人々だけでなく、ギリシア神話の女神ヴィーナスでさえ嫉妬するものでした。カラーは多くの種類があり、その花言葉はどれもとても魅力的です。
カラーとはどんな花?
「カラー」という花を皆さんは聞いたことがありますか。日本だけでなく、世界中のウェディングブーケで用いられる花として知られている「カラー」。
最も知られているのは、この透き通るほど美しい白色のカラーです。純白で清楚なイメージをもつカラーは男性から女性へのプレゼントとして人気を誇っています。
ウェディングのブーケとして最も人気があるものは白色のカラーを用いたブーケです。カラーの白色とウェディングドレスがマッチしており、とても洗礼された印象を与えてくれます。
カラーは花もちがとてもよく、3週間程度切り花として楽しめることから定評があります。
そして、カラーは白色だけでなく多くの色の種類があることで知られています。そのことから、アレンジメントフラワーとしても人気が高いです。サイズも小柄なものから大柄なものがあり、色の種類も豊富なことから、アレンジメントに用いやすいこととして知られています。
カラーの凛とした姿は年代を問わず世界中で多くの人に愛されています。
カラーの名前の由来
カラーの名前の由来はどこから生まれたのでしょうか。カラーの原産地は南アフリカの湿潤地になります。実は南アフリカではカラーという呼び名ではありません。南アフリカで、カラーは「varkoor」と呼ばれており、意味は「豚の耳」です。これは、カラーの見た目が豚の耳に似ていることから名付けられたとされています。
また、カラーの和名で「オランダカイウ」と呼ばれています。その由来は、江戸時代にオランダから伝わったことと、湿地で栽培されたカラーの形が芋のようであったことから「オランダ海芋(カイウ)」と名づけられました。
花名「カラー」の由来
カラーの由来は2つの説があると言われています。1つ目の説は、カラーの美しさを、ギリシア語「カロス(究極の美)」の言葉を用いて表現したことから「カラー」と名付けられたと言われています。
2つ目の説は、花びらに見える白く大きな仏炎苞(ぶつえんほう)が、修道女の襟(カラー)に似ていることから「カラー」と名付けられたとも言われています。
英名「カラーリリー」の由来
カラーの英名は「Calla lily(カラーリリー)」。その由来は、カラーの色が「Lily(ユリ)」のように白く美しいことから、「Calla lily(カラーリリー)」と名付けられました。
カラーの歴史
カラーは昔から多くの人に愛された花であったのでしょうか。古代ギリシア神話の中に、カラーにまつわる話があります。
ギリシア神話の中の神ゼウスの妻ヘラがゼウスとゼウスの愛人の子ヘラクレスに授乳をしていた時に、母乳がこぼれ落ちたしまいました。こぼれ落ちた母乳からなぜかカラーの花が咲いたのです。
カラーの花はとても美しく、女神ヴィーナスはカラーのあまりの美しさに嫉妬をし、花に呪いをかけ、カラーの花の形を変えてしまいました。
古代の女神も嫉妬するほどカラーは美しいということが伺えます。
カラーの特徴
カラーの草丈は約30-100cm。大きく成長するものもあれば、小さいものもあります。カラーの形は品種により様々です。開花時期は4月から7月頃。開花時期と休眠時期が比較的はっきりしている品種です。
また、比較的栽培が容易な花とされており、ガーデニング初心者にも人気の品種です。
カラーは栽培する温度によって色が変化します。カラーは、高温地帯では、柔らかく、優しい色に変化し、温度差の激しい土地では、濃く、艶のある深みを帯びた色に変化します。
カラーは美しい曲線をもった花弁が印象的ですが、実はカラーの花弁は中央部の棒状のものなのです。カラーの花弁は、仏炎苞とよばれるもので、サトイモ科の植物によくみられます。
仏炎苞は仏壇の炎を表す装飾に似ているから名づけられました。中央にみられる細長い棒の形をしたものが花弁であり、仏炎苞は、花弁を保護する役割を担っています。
カラーの花言葉
このように、高い人気を誇る花、カラーの花言葉は皆さんご存知でしょうか。花言葉は日本と海外で少し意味が異なっているものもあります。では、カラーの場合はどのような花言葉なのでしょうか。
カラーの日本での花言葉
カラーの日本での花言葉は「華麗なる美」、「乙女のしとやかさ」、「清浄」の3つがあります。それぞれどのようなことを象徴しているのか見ていきましょう。
「華麗なる美」
1つ目の花言葉は「華麗なる美」です。カラーの曲線美の華麗さがこの言葉を象徴しています。カラーの花を組み合わせたブーケは華麗そのものであるとされ、プレゼントとして人気が高いです。
「乙女のしとやかさ」
2つ目の花言葉は「乙女のしとやかさ」です。カラーの花をみると、美しさの中に、しなやかで落ち着きのある印象が連想できます。花弁を覆う仏炎苞の形と色から、女性のしとやかさが伝わってきます。
「清浄」
3つ目の花言葉は「清浄」です。カラーの白色は透明感をもつ美しい色のため、清浄な女性が連想されます。実際にカラーは、ウェディングなどのブーケとして用いられることも多く、花嫁の美しさを際立たせる役割を果たしています。
カラーの海外での花言葉
カラー「Calla Lily(カラーリリー)」の海外での花言葉「Language of Flowers」は「Magnificent Beauty」、「Feminine Modesty」の2つです。それぞれどのような意味を表しているのか見ていきましょう。
「Magnificent Beauty」
「Magnificant Beauty」は究極の美しさという意味です。こちらは日本の花言葉「華麗なる美」と同じ意味を示しています。
「Feminine Modesty」
「Feminine Modesity」は「女性のしとやかさ」という意味です。日本の花言葉「乙女のしとやかさ」とほとんど同じ意味を持っていますが、こちらのほうが、より女性らしさを感じさせます。
カラーがしとやかに咲いている様子は女性のしとやかなふるまいを連想させることでしょう。
カラーの花言葉と意味【色別】
カラーは品種改良がすすみ、現在は多くの種類の色があります。各色によって花言葉はそれぞれ異なっています。色別にカラーの花言葉について見ていきましょう。
白いカラーの花言葉
白いカラーの花言葉は「清浄」「清純」「女性のしとやかさ」です。カラーの美しい白色から清純な女性のふるまいが連想されることからこれらの花言葉が生まれました。
男性のプロポーズ、女性へのプレゼントの際に白色のカラーは非常に人気となっています。
ピンクのカラーの花言葉
ピンクのカラーの花言葉は「情熱」です。「情熱」という花言葉を持つ花は赤色の花が多いですが、このピンクのカラーも「情熱」という花言葉を持っています。
優しい色の花ですが花言葉の意味が「情熱」ということで、ピンク色のカラーも高い人気を誇っています。
黄色いカラーの花言葉
黄色のカラーの花言葉は「壮大な美」です。壮大な心をもち、何事も包み込むことの出来る女性が連想できます。また、黄色はビタミンカラーであるため、壮大な草原に元気に咲いている様子も連想できます。
黄色のカラーは花言葉とともに年上の女性へのプレゼントとして人気があります。
紫のカラーの花言葉
紫色のカラーの花言葉は「夢見る美しさ」です。紫のカラーにも、多くの種類があり、薄い紫色から濃い紫色の種類まであります。薄い紫色のカラーは可愛らしい女性の夢を連想させますが、濃い紫色のカラーは年上の女性の夢を連想させます。
どんな相手にも最適なプレゼントとして人気です。
ホットチョコレートのカラーの花言葉
ホットチョコレートのカラーの花言葉は「贅沢な美」です。花弁の美しい艶からも贅沢な美しさを感じることが出来ます。
この品種は希少で、あまり見かけることが出来ない品種ですが、そのことから多くの女性からの支持を集めています。
カラーの花言葉の由来
このように、カラーは多くの花言葉を持っています。では、どのようにしてカラーの花言葉が生まれたのでしょうか。花言葉の由来や意味について見ていきましょう。
花言葉「清浄」の由来
「清浄」という由来はどこから生まれたのでしょうか。それは、カラーの美しい白色がウエディングドレスの色のようであることが由来していると言われています。
実際にカラーはウェディングブーケとして世界中で用いられており、ウェディングを美しく引き立てています。
花言葉「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」の由来
では、「華麗なる美」の由来はどこから生まれたのでしょうか。カラーの名前の由来は「究極の美」を意味するギリシャ語であると言われています。究極の美という意味を持つ名前から、「華麗なる美」が連想されて花言葉とされたそうです。
また、「乙女のしとやかさ」の由来は、ギリシア神話の神ゼウスの妻であるヘラが関係していると言われています。ヘラがゼウスの子ヘラクレスに授乳をした際にカラーが生み出されたことから、ヘラの性格である「乙女のしとやかさ」をカラーも持ち合わせているということが連想され、作られました。
カラーの種類
カラーは多くの色がありますが、それだけではありません。カラーには多くの品種があります。今からカラーの品種について見ていきましょう。
グリーンゴッデス
グリーンゴッデスは、カラーの仏炎苞の先端が緑色をしているという特徴があります。こちらはウェディングブーケにも用いられています。
また、比較的仏炎苞が平たくなっているので、ダイナミックなブーケを作る際に用いられることが多いです。
しろたえ
しろたえは、比較的小ぶりの種類です。しかしながら綺麗に花開くその様子は力強ささえ感じさせます。
小柄のウェディングブーケによく用いられていたり、フラワーアレンジメントに用いられる品種です。
ウエディングマーチ
ウェディングマーチは名前からも連想できるように、ウェディングブーケとして最も用いられている種類です。その洗礼された清らかな美しさは、人気が絶えません。
比較的大きいサイズのカラーであることから、ウェディングの際に花嫁の魅力を引き立てる役割を担います。
マジェスティックレッド
マジェスティックレッドは、黒っぽい濃い赤色が印象的な種類です。マジェスティックレッドの鮮やかな艶は大人っぽさを連想させ、個性的な魅力を感じさせます。
また、マジェスティックレッドも栽培する土地により色味が異なりますので、深みを帯びたものや、すこし優しい印象を与えてくれるものもあります。
カラーの誕生花はいつ?
カラーが誕生花の日はいつになるのでしょうか。
「6月27日」、「7月28日(黄色のみ)」、「10月31日」
カラーが誕生花の日は「6月27日」、「7月28日(黄色のみ)」、「10月31日」です。カラーは各種類ごとに花言葉があるので、花言葉で渡す色を決めることもできます。また、7月28日の誕生花は「黄色」のカラーのみになります。
カラーを楽しもう!
カラーはフラワーアレンジメントやブーケ作成の際にとても有名な品種です。最近は簡単にフラワーアレンジメントを行うこともできるようになり、世界中の多くの人が趣味としてフラワーアレンジメントを行っています。
その中でも、カラーの多様な色をあしらえて作った作品はとても美しく、人々を魅了しています。カラーを用いたフラワーアレンジメントやブーケを見ていきましょう。
カラーのお洒落なフラワーアレンジメント
こちらのフラワーアレンジメントは白色に統一されており、とても清純でしなやかな印象を受けます。緑色の中に雄大に佇んでいるカラーが印象的です。
こちらのフラワーアレンジメントはホットチョコレートカラーを交えて作品に深みを出しています。カラーの色の種類は非常に多いため、このように、色味を引き締めるために用いることもできます。
カラーの素敵なブーケ
こちらは、カラーブーケの中で、最も人気の白色のカラーを用いたブーケです。カラーの美しい白色が引き立っており、ウエディングドレスを連想させます。小さいサイズのブーケから、大きいサイズのブーケまで様々な種類のブーケがありますが、どのブーケも清純で清らかな印象を与えてくれます。
こちらのブーケは、白色~薄いピンク色の花のなかに濃いマジェスティックレッドのカラーを用いています。マジェスティックレッドの美しい艶が、ブーケに深みと高級感を出しています。また大人びた印象も与えています。
大切な人へカラーを贈りませんか
いかがでしたでしょうか。カラーは多くの品種があり、また色によって花言葉は異なっています。大切な人に合う花言葉が見つかりましたでしょうか。
花言葉は女性の美しさを表す素敵な言葉です。プレゼントの際にメッセージとして添えることで、相手に思いを伝えることが出来るでしょう。
花も女性と同じように様々な種類と花言葉、つまり、花にもそれぞれ性格があります。花の性格を理解することでより一層フラワーアレンジメントや切り花などが楽しめることでしょう。
最近ではカラーの花のブリザードフラワーも人気になっています。
花は女性の美しさをより一層引き立ててくれます。ウェディングなどの特別なイベントの際だけでなく、大切な人との何気ない日々に、カラーを贈ってみませんか。