ベゴニアの花言葉は?種類や色別(白,ピンク,赤,オレンジ)の意味や由来

ベゴニアの花言葉を知っていますか?白、ピンク、赤、オレンジと多彩な色で花壇やベランダから日常的に目を楽しませてくれるベゴニアですが、実は種類や色ごとに花言葉が違うのをご存じですか?今回はその意味や由来を歴史や特徴からひもどき、ベゴニアの魅力に迫ります。

ベゴニアの花言葉は?種類や色別(白,ピンク,赤,オレンジ)の意味や由来のイメージ

目次

  1. 1ベゴニアとはどんな花?
  2. 2ベゴニアの花言葉
  3. 3ベゴニアの花言葉と意味【色別】
  4. 4ベゴニアの花言葉と意味【種類別】
  5. 5ベゴニアの花言葉の由来
  6. 6ベゴニアを楽しもう!おすすめスポット3選
  7. 7家を演出するハンギングバスケット

ベゴニアとはどんな花?

ベゴニアはどんな花か、ぱっと思い浮かびますか?4月~10月ごろにかけて咲く多年草で、シュウカイドウ科に属する植物です。赤、白、ピンク、オレンジの色鮮やかな花は、世界中のガーデニング愛好家たちから人気を集めています。街路をにぎやかに彩ると同時に、室内で葉の美しさも堪能できる観葉植物としての魅力も備えています。

ベゴニアの名前の由来

ベゴニア(Begonia)の名前は17世紀のフランス人、ミッシェル・べゴン(Michel Begon)に由来すると言われています。ベゴンは、フランス領アンティル諸島の総督として島の植物学を推奨し、当時のフランス国王、ルイ14世に植物学者のシャルル・プリュミエを植物採集者として呼びたいと提案したそうです。

プリュミエはアンティル諸島に来て、採取したある美しい花をベゴン総督に進呈。「ベゴニア」と命名したのが、その名前の始まりでした。実際に1700年にプリュミエが出版した書物の中で、6種の植物が「ベゴニア属」として紹介されています。

また、ベゴニアは、学名を「Senperflorens」(センパフローレンス)と言います。「絶えず咲く花」の意味ですが、これはベゴニアの特徴、すなわち開花や結実を繰り返す多年草であり、開花時期も長いことに由来しています。
 

ベゴニアの歴史

ベゴニアは17世紀にフランスの植民地の離島で発見されてから、約400年もの長い歴史を持つ花です。日本でも第二次世界大戦以前から園芸植物として栽培されていたので、ゆうに150年以上の歴史があることになります。日本のベゴニアは、一時、第二次世界大戦によって壊滅の危機にさらされます。

しかし、戦争中にも一部の農園がひそかに保存していたり、大学が温室に残していたり、という形で辛うじて全滅を免れるのです。やがて戦後の混乱を脱すると、園芸業者がベゴニア収集を復活し、少しづつ市場に出回るように。

1962年に日本ベゴニア協会が設立されると、ベゴニアファンたちの熱心な活動で、日本全体に球根ベゴニアの栽培技術が広まっていきます。
現代では、赤・白・ピンク・オレンジという暖色で癒しを与えてくれる園芸の花として、また室内インテリアになる観葉植物として、現代人の生活に欠かせない存在となっています。

ベゴニアの特徴

ベゴニアはシュウカイドウ科に属し、毎年花を咲かせる多年草です。開花時期は春から秋にかけての長期間にわたりますが、3月~5月、9月~10月ごろが最も開花する時期と言われています。

 

黄緑色の多肉質な葉を備え、花持ちがよく丈夫で、赤色・白色・ピンク・オレンジ・紫色と様々な鮮やかな色の花を咲かせるのが特徴です。

 

ベゴニアの原種は世界中の湿潤な地域にあり、オーストラリア大陸を除く熱帯や亜熱帯に存在します。日本では、沖縄の西表島から石垣島に原種が分布しています。

ベゴニアの花言葉

花言葉はいつからどこで始まったのか、その由来をご存じですか?実は歴史は古く、17世紀のトルコに端を発すると言われています。トルコでは、恋人への気持を手紙や文字でなく、「花に託して贈る」風習があったのだそうです。

この風習がヨーロッパや日本に広まり、各国の文化にはぐくまれながら、その花をイメージする独自の花言葉ができ上がっていきました。さて、皆さんはベゴニアの花言葉を知っていますか?赤、白、ピンク、オレンジと色によって、国によって少しづつ意味が異なります。

初めに、ベゴニアの日本での花言葉をご紹介しましょう。

ベゴニアの日本での花言葉

日本で使われるベゴニアの花言葉は「愛」に関係しています。色や形に関係なく共通する花言葉は2種類あります。「愛の告白」と「幸せな日々」です。その由来を明らかにしたいと思います。

愛の告白

ベゴニアの一つ目の花言葉は、「愛の告白」です。いびつながらも、ハート型をした葉の形に由来しています。豊富な花の色、長い時期咲き続ける性質も手伝って、恋人や家族へ、想いを伝える身近なギフトとして選ばれてきました。ベゴニアが、まさに愛を伝えるのに最適な花、と言われるゆえんです。

幸せな日々

ベゴニアの二つめの花言葉は、「幸せな日々」です。肉厚できらきらと光沢がある葉、見ているだけで優しい気分になるピンクの花、元気をくれるオレンジの花。いずれも、見る人を幸せな気分に導いてくれることから、こんな花言葉がつけられました。

ベゴニアの海外での花言葉

ベゴニアの海外での花言葉は、主に二つあります。一つ目は「警告」、二つ目は「個性」です。一見、ネガティブに取られそうですが、実は深い意味があります。そのいわれを見ていきましょう。


 

警告

ベゴニアの海外での花言葉、一つ目の「警告」は英語の”beware"が語源と言われています。”Beware”と命令形で使った時のニュアンスは日本語だと、「ご用心」という言葉が近いです。

色んなシチュエーションで使われます。例えば、冒険をする人、旅行をする人に「気をつけて安全に行ってきてね」の意味で贈られます。また恋人への花言葉に託したときのメッセージとしては、「慎重に愛をはぐくんでいこうね」という誓いの意味にもなります。

個性とユニークさ

ベゴニアの海外での花言葉の二つ目、「個性とユニークさ」は、英語の”Uniqueness"に由来します。ベゴニアが、花の美しさとユニークな外見で際立っていることから、この花言葉が使われるようになりました。西洋の人々が最も大切とする個性とユニークさを象徴する花、と言っていいでしょう。

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ベゴニアの花言葉と意味【色別】

ベゴニアの花色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、青、紫と本当に多彩です。色別に花言葉が異なっていることは、意外に知られていません。ベゴニアには、花の色ごとにどんな意味のメッセージが託されているのでしょうか。代表的な赤、白、ピンク、オレンジの色について見ていきます。

赤いベゴニアの花言葉

人気ナンバーワンと言われる、赤い花弁のベゴニアです。鮮やかな赤さで強烈なインパクトを放っているのに、何故か親しみを覚えるのは、公園の花壇や町のベランダで目にする率が高いからかもしれません。

そんな赤いベゴニアの花言葉は、誰にでもわけへだてなく誠実に向き合ってくれる「公平」さ。男女間に限らず、目上の方にもと、幅広くプレゼントできるベゴニアと言えるでしょう。

白いベゴニア

白い花弁のベゴニアの花言葉は「親切」です。すがすがしく、清潔感あふれる白色。親切を施してくれるあの人に、素直に感謝の気持ちを伝えたいとき、ぴったりのベゴニアです。

ピンクのベゴニアの花言葉

ピンク色の花弁のベゴニアの花言葉は「丁寧」です。ほっこりとやわらかなピンク色が、誰でも優しい気分にしてくれます。「丁寧」という花言葉の意味さながらに、手作りのギフトと一緒に渡せば、さらに思いが届くでしょう。

オレンジのベゴニアの花言葉

オレンジ色、黄色の花弁のベゴニアの花言葉は「繁栄」です。オレンジ、黄色といった太陽色からは、永続的なパワーがイメージされるところから、この花言葉が付きました。暖かい光の色のベゴニアは、落ち込んでいる相手へのエールとして、あるいは頑張っている自分へのご褒美に、など力を届けてくれる贈り物にふさわしいです。

ベゴニアの花言葉と意味【種類別】

ベゴニアには、大変多種類の園芸品種があります。根や茎の形状別に分類しますと、主に「リーガス・ベゴニア」「クリスマス・ベゴニア」「ベゴニア・センパフローレンス」「木立ベゴニア」があります。種類別に詳しくご紹介しましょう。

リーガス・ベゴニアの花言葉

「リーガス・ベゴニア」は、別名「エラチオールベゴニア」とも呼ばれます。その魅力は、八重に花弁が重なったゴージャスさ、に尽きます。一重咲きのベゴニアにはない、その華やかさは、よくバラと間違われるほど、です。

花言葉は「高貴」。花弁の豪華さに加えて、花の色も白、ピンク、黄色、オレンジ、赤、紫など多種にわたり、高貴な貴婦人のドレスのように見えることから付いたそうです。

「リーガス・ベゴニア」は美しいばかりでなく、少し手をかけてあげれば、寒い冬のシーズンにもしっかり咲く強さもあわせ持っています。四季を通して楽しませてくれるクィーン格のベゴニアと言っていいでしょう。
 

クリスマス・ベゴニアの花言葉

クリスマス時期のギフト、「クリスマス・ベゴニア」は、別名「冬咲きベゴニア」と呼ばれます。文字通り、冬の12月から早春の3月にかけて花を咲かせます。高さは15センチから20センチほどの低さですが、小さな花弁を大量につけるのが特徴です。

花言葉は「あなたに付いていく」です。冬場であっても、けなげに沢山の花を咲かせるところから命名されました。

「クリスマス・ベゴニア」は通常、球根性ですが、ベゴニア・ラブミーと呼ばれる品種は、種から育てるベゴニアです。ピンク色で4枚の花弁がちょうちょを連想させ、その愛らしい姿からラブ・ミ―と名付けられたそうです。

ベゴニア・センパフローレンスの花言葉

「ベゴニア・センパフローレンス」は、ベゴニアのなかでも最もポピュラーと言われる品種で、「四季咲きベゴニア」の異名も持ちます。その名のとおり、春から晩秋までの長期間咲き、暖かい土地であれば、軒下で冬越しもします。

花言葉は「とわの栄え」です。四季を通して、そして何年もきれいに咲き続ける特徴から、この花言葉が付きました。

街角や公園で花壇苗として多く植えられているため、誰でもなじみのあるベゴニアです。密に寄せ手植えをすると、より愛らしさが際立つので、コンテナやプランター、ハンギングバスケットにもよく使われています。ほかの花には無い特色の一つですね。
 

木立ベゴニアの花言葉

「木立ベゴニア」は、まっ直ぐに立つ茎と、その茎から花がシャンデリアのように垂れさがって咲くのが特徴です。四季咲きタイプで、冬でも夜温を10度以上に保つと開花し、7度以上であれば冬越しも可能です。

花言葉は「釣り合いが取れている」です。花弁と茎のバランスの良さ、また花と葉の調和の良さが、釣り合いの言葉を引き出しました。

緑葉に加え、黒葉に水玉模様や筋模様の入ったもの、葉の表面がビロード状に光るもの、など葉も美しい品種が豊富にあります。いわゆる「観葉ベゴニア」は、花のない時期でも、室内インテリアとして存分に楽しむことができる逸品です。
 

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ベゴニアの花言葉の由来

ベゴニアは品種が多い植物で、原種だけでも2000種以上、それらを交配した品種になると、その数倍もある、と言われています。一般に茎や根の特徴から、木立ち性ベゴニア、根茎性ベゴニア、球根性ベゴニアの3つにグループ分けされます。中でも、美しい花をつける観賞価値の高いものは「花ベゴニア」と呼ばれています。

「花ベゴニア」の花びらの色や種類別に花言葉や意味を紹介してきましたが、ベゴニアは「観葉ベゴニア」としても注目されています。葉の持つ個性にちなんだ花言葉を、次にご紹介します。

花言葉「片想い」の由来

ベゴニアの花言葉である「片思い」は、ベゴニアの葉に由来しています。ハート型に見える葉っぱですが、左右非対称(アンシンメトリー)である形に、不揃いな片思いの気持ちが重ねられています。つまり、男女2人の気持ちが同じにならないもどかしさ、すれ違いの切ない感情が表現されているのです。

ベゴニアを楽しもう!おすすめスポット3選

ベゴニアを楽しめるおすすめスポットをご紹介します。「神代植物公園」(東京都調布市)、「富士花鳥園」(静岡県富士宮市)、「神戸動物王国」(兵庫県神戸市)の三か所をピックアップしました。おすすめのポイント、見ごろなどをご案内しましょう。

神代植物公園

神代(じんだい)植物公園は、東京都調布市にある東京都立の植物公園です。約5万平方メートルと広大な敷地には、4,500種類、10万株の植物が植えられ、梅や桜、バラの名所としても有名です。

見どころは、ガラス貼りの大温室内のベゴニア室です。栽培室で本格的に栽培した球根ベゴニアと、その元の原種も数多く展示されているため、温室を出る頃には、かなりのベゴニア通になれることでしょう。

温室なので四季を通して楽しめますが、見ごろは春と秋で、3月前後、10月前後がベストシーズンです。

富士花鳥園

静岡県の「富士花鳥園」は、富士山の麓に位置し、世界中から集められたベゴニアやフクロウが生息する、まさに花と鳥の別天地です。

見どころは、ベゴニア鉢を山に積んで富士山にみたてた「ベゴニア富士」と極大輪の球根ベゴニア。運がいいと、剪定作業で切り取られたベゴニアをもらうことができます。

また、室内に落ちている花は、すべて無料で持ち帰りOKです。売店前に、持ち帰り用の「お花箱」まで用意されており、自宅に帰ってからもお部屋に飾って、南国気分を追体験できます。

見ごろは一年中、です。ベゴニアは全天候型の空調ハウスで育成されているので、四季を通していつでも満開の花を鑑賞できます。

神戸どうぶつ王国

兵庫県の神戸花鳥園を受け継ぐ「神戸どうぶつ王国」では、ベゴニアが動物たちに負けじと咲き誇ります。レストランやカフェ、ショップが集まる大グラスハウスでは、シャワーのようにベゴニアの花が垂れ下がる「フラワーシャワー」が見どころです。

フラワーシャワーの下ではバイキング形式で、メモリアルな食事をとることができます。また、恋人の聖地サテライトという名の撮影スポットやタンポポという名のフロリストもあったりと、花好きやカップルが楽しめるスポットがいっぱいです。

見ごろは、やはり通年です。4500平方メートルの巨大温室の中は、極寒の冬でもポカポカです。

家を演出するハンギングバスケット

最後に、ベゴニアならでは、の飾り方「ハンギングバスケット」の作り方を伝授します。家の外観を彩る素敵なインテリアになりますよ。植えた直後はスカスカ殺風景ですが、少し経つとあふれるように花が開花し、くす玉のような美しい球形ができ上がるからです。

鉢を吊るすタイプと、鉢をかけるタイプがありますが、今回は吊るすタイプをご紹介します。
 

ベゴニアのハンギングバスケットの作り方
1.底に合わせ、ヤシの実繊維マットをカットして敷く 5.市販の土と肥料を混ぜ、下段切れ目まで入れる
2.上は繊維マットを淵から3センチ出しておさめる 6.下段切り込みにビニールをはいだ苗を差し込む 
3.上下、左右に5センチ、マットに切り込みを入れる 7.次の段にも土を足し、苗を植えこむ
4.苗鉢の底を切り、開いておく 8.上部に苗を植え、土を足して根を落ち着かせる

暗い日陰でなければ、半日陰でも、ガンガンの日照りでも大丈夫です。日当たりが良い方が生育が早く、花つきもいいですよ。水はほどほどに、花がらや枯れ葉はこまめに摘んであげてください。

わずかな手間で、薄汚れた壁、灰色のブロック塀など汚い部分をカバーし、家にお洒落なニュアンスを与えてくれるハンギングバスケット。単色のベゴニアでも、色違いのベゴニアでも、道行く人の目をぐっと花に引き寄せてみませんか。
 

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