社内ニートはつらい!原因や対策して職場ニートを脱出する方法
あなたは社内ニートという言葉を知っていますか。職場で社内ニートとなるとつらいものですし、脱出したいと思っている人もいるでしょう。そこで、社内ニートとはどういう意味かや、社内ニートになる原因、脱出するための対策や方法を紹介します。
目次
あなたは会社で社内ニートになってない?
あなたは会社で社内ニートになっていませんか?社内ニートは現在、若い世代の人達のなかで増加していて、会社にいる10人のうち1人くらいは社内ニートとも言われる時代になっています。
社内ニートとは何かわからないという人のなかにも、ひょっとしたら社内ニートになってしまっていて職場の人達から白い目で見られている人がいる可能性もあります。そこで、ここで社内ニートについていろいろと紹介していきます。
そもそも社内ニートとは?
社内ニートの原因や対策を知る前にそもそも社内ニートとはどういう意味なのか知らないという人もいるでしょう。社内ニートとは、会社に勤めてはいるものの職場で仕事をもらえずやることがない人のことで、近年よく使われるようになった言葉です。
日々たくさんの仕事に追われている人達からすれば、暇で給料もらえるならいいじゃないかと思うかもしれませんが、職場にいる間のほとんどの時間やることがないというのは想像以上につらいものです。
仕事が抱えきれないほどたくさんあるという人は気が付いたら数時間経ってしまっていたということもよくあるでしょう。しかし、やることがない暇を持て余した社内ニートはさっき時間を確認してから数分しか経っていないということがしょっちゅうです。
社内ニートに対する周囲の印象
社内ニートがいる会社には、社内ニートの他にたくさんの仕事を抱えている人達がいます。
そういった人達は暇を持て余している社内ニートに対して、「関わりたくない」「給料をもらっているのにその働きは何だ」「羨ましいけどあんなにはなりたくない」「イライラする」とほとんどの人が否定的な印象をもっています。
なので社内ニートは職場にいる間、そんな周囲からの冷たい視線を浴びながら暇を持て余して、時間が経過するのを待っていることになります。そんな冷たい視線がつらいと思っている人もいれば、冷たい視線を向けられているのに気付いていない人もいます。
社内ニートとなってしまう原因
職場でやることがない社内ニートの周りにはたくさんの仕事を抱えている人達がいるわけなので、その会社にやるべき仕事がないわけではありません。
ではそんな会社に社内ニートが存在してしまうのでしょうか。その原因について紹介していきます。
新人に仕事を教える人がいない
社内ニートになってしまう原因の一つに、その会社に新人を教える人がいないケースもあります。本来ならその会社で新人を教える立場である人が、人手が足りなくて自分の仕事が忙し過ぎて新人たちに仕事を教えている暇がないという職場は結構あります。
その結果、まだ右も左もわからない状態の新人たちはやることがない状態になり社内ニートとなってしまいます。何かやることはありますかと上司に言っても、教えている暇がないしやってもらうことは無いと言われてしまいます。
また、その会社に新人を育てるという意識が薄く、仕事は見ておぼえていきなさいと研修なども行わず放置してしまうケースもあります。こういったものが原因の場合は社内ニートになった本人よりも会社側に原因があるといえるでしょう。
人がたくさん余っている
単純に仕事量に対して、人が多すぎて余っているのが原因で社内ニートになることもあります。大企業であったり、繁忙期と閑散期の差が激しい会社などでこういったことが起きてしまうことがあります。
この場合も会社側に大きな原因がありますが、この場合、数少ない仕事は仕事ができる人に任せられることが多いので、いつも仕事が回ってこなくて余ってしまう人達のなかに入っているという人に全く原因や問題がないとは言えません。
仕事のスピードが遅い
社内ニートになる原因が仕事をこなすスピードがとにかく遅いからというケースもよくあります。同じ量の仕事を任せても周囲の人の2倍、3倍と時間がかかってしまうという人には、会社側もたくさんの仕事や大事な仕事を任せることができません。
いつまで経っても仕事の遅さに改善が見られない場合はどんどん評価が落ちていき、ほとんど仕事が回ってこなくなってやることがない状態になってしまいます。
そうなると頑張って終わらせても他にやることがないので、数少ない仕事をさらに時間をかけて行うようになる社内ニートも少なくありません。
仕事の質が低い
社内ニートになる人は仕事の質が低いのが原因であるケースも多いです。仕事を任せても雑な出来栄えだったり、常にミスが多いとなると、この人に任せたら逆に修正、訂正するのに時間がかかるので任せられないということで、仕事を回さなくなってしまいます。
仕事の質が低い社内ニートのなかには質だけではなく仕事のスピードも遅いというケースが多く、そういった人にはなおさら仕事を任せることができません。
仕事へのやる気や関心がない
社内ニートになる大きな原因が仕事に対して関心ややる気がないことです。本人はその気になったらちゃんとできると思っている人も少なくありませんが、いつまで経ってもそのやる気を見る機会は出てこないというのがほとんどです。
このように仕事に関心もやる気のない人は職場の上司や同僚たちからの信頼もなく人間関係もうまくいかないケースが多いので、誰も仕事を任せようと思わなくなります。
その結果、やることがない状態になり、暇を持て余して過ごすことになります。
社内ニートの職場での過ごし方
会社に行っても仕事が回ってこず、やることがない暇な社内ニートですが、他の社員と同じ勤務時間を職場で過ごす必要があります。やることがない暇な社内ニートにとって勤務時間をどう過ごすのかが大きな問題になります。
周りが一生懸命仕事に取り組んでいる中、社内ニートはその長い時間をどのように過ごしているのでしょうか。
もらった仕事を最大限に引き延ばす
社内ニートを経験したことがない人のなかには暇でやることがない社内ニートを羨ましいと思う人もいるかもしれませんが、周りが仕事を頑張っているのに自分だけ暇でやることがないのはつらいと思っている人の方が多いです。
そういう人達にとってはちょっとした仕事でも回ってくると、その仕事をやっている時間はつらいと思わなくてすみます。なので、そのつらい時間を少しでも減らそうとしてもらった仕事にかける時間を最大限に引き延ばして時間を過ごそうとする人が多いです。
仕事を任せる側は、それにどれくらい時間がかかるかは把握しているケースがほとんどです。30分くらいで終わるだろうと思って任せた仕事を1日かけて行っている社内ニートを見て、やはり大切な仕事は任せられないと周囲は思い、さらに仕事を回さなくなります。
エクセルを開く
社内ニートのなかには、暇でやることがないので職場内をぶらぶらしたり、本や新聞を読んでいたりと仕事と全く関係ないことをしていても、誰からも何も突っ込まれないくらい会社や周囲から見放されている人もいます。
しかし、そういった社内ニートはごく一部で、後は周囲の視線がつらいので仕事をしているフリはしておく必要があるという人達が多いです。そこで、職場にパソコンがある場合はパソコンをいじって仕事をしている雰囲気を演出して時間を過ごします。
ネットサーフィンで時間を過ごす人もいますが、周囲からパソコンの画面を覗かれるケースが多い環境の人はエクセルを開いている人が多いです。その方が仕事してる感がアップするからです。でも、やることがないのでエクセルを閉じてまた開いてを繰り返します。
こまめにトイレに行く
周囲から見るとお気楽に見える社内ニートですが、周囲からの冷たい視線を受けながらやることがない暇な時間を過ごすことはかなりつらいものです。せめて仕事をしている人達と別の空間を用意してもらえたらこんなにつらい思いはしないのにと思っています。
そんな社内ニートが職場の人達からの冷たい視線を浴びてつらい思いをしないですむ空間がトイレです。なので、本当は行く必要はなくても一日に何度もトイレに行って職場のつらい空間から脱出します。
なかには周囲にばれない程度にトイレにいく間隔を少し空けたり、トイレにいる時間が長くなり過ぎないようにと気を遣ったり、お腹をおさえてお腹の調子が悪いアピールをする人もいます。しかし、周囲には全てばれてしまっているケースがほとんどです。
身の回りの掃除をする
暇でやることがない社内ニートはとりあえず自分の持ち場の掃除を始めます。しかし、前回から仕事をほとんどしないので、ゴミもほとんど出ておらず散らかっていないのですぐに終わってしまいます。
そこで、範囲を広げて職場を掃除しようとするのですが、その場所の近くにいる人や清掃員にやらなくて大丈夫と言われてまた自分の持ち場に戻ることになります。
自分の持ち場に戻ってもやることがないので、仕方なく自分の作業スペースの備品などの配置や向きを変えたりして時間を過ごします。
資格取得の勉強をする
社内ニートのなかには暇でやることがない時間に資格取得の勉強をする人もいます。社内ニートにはみんなが頑張っているなか、自分だけが頑張れていないのがつらいという人も少なくないので、自分は勉強をしていると思えることでつらい気持ちが和らぎます。
現在の会社の仕事に活かせる資格を取得しようとする人もいれば、会社の仕事とは全く関係がなくただ自分が興味のある資格の勉強をする人もいます。なかには、次の転職を考えて資格取得の勉強をしている人もいます。
社内ニートになりやすいのはこんな人
社内ニートのなかには、あまりに仕事ができなくて周囲が仕事を任せることができないから社内ニートになっている人もいますが、そこまでひどい能力ではないような人でも社内ニートになっている人はたくさんいます。
では、そういう人はどうして社内ニートになってしまうのでしょうか。そこで、社内ニートになりやすい人にはどういった傾向があるのかを紹介していきます。
指示待ち人間
自分から率先して行動することなく上司や周囲から言われるまで何も動かないという指示待ち人間は社内ニートになりやすい人の代表的な特徴といえるでしょう。
こういうタイプはやることがない暇な状態でも指示がなければ自ら動くことはありませんし、仕事を与えられるとその仕事以外は一切やりません。また、仕事が期限よりも早く終わっても自ら報告をすることはなく、期限までだらだらと時間を過ごす人が多いです。
こうした行動から上司や周囲から、「気が利かない」「頼りない」「やる気がない」などと思われ評価を下げて、それが原因で仕事を任されることがなくなってしまいます。
仕事を任されたときの態度が悪い
仕事を任せたときの態度が悪い人も社内ニートになりやすいです。
自信なさそうにしたり、面倒そうな態度をとる人と、責任ある仕事を任せてもらったと意気に感じて引き受ける人とでは、仕事を任せる側がどちらに次から仕事を任せたくなるかは言うまでもないでしょう。
また、仕事を任せたときの態度が悪い人はよく言い訳をする傾向があります。それがまた周囲からの評価を下げる原因となって、仕事を任される機会が減少していきます。
上司との人間関係を築くのが下手
会社の上司との人間関係をうまく築けない人も社内ニートになりやすいです。上司から信頼されていなかったり、嫌われたりすると、仕事を任されることも減っていきますし、上司から嫌われている人に対して周囲も仕事は頼みにくいので、仕事が減ってしまいます。
その上司とのウマが合わず仕方がないということもあるかもしれませんが、どの職場でも上司とうまくいかないという場合は、仕事に取り組む姿勢が悪かったり、報告、連絡、相談を怠ることで信頼を失ったり、嫌われたりしている可能性が高いです。
社内ニートを脱出する方法
社内ニートになって、ろくに仕事もせずに給料をもらえてラッキーと思っている人も一部には存在しますが、つらいと思っていてなんとか社内ニートを脱出したいとか脱出するための方法や対策を知りたいと思っている人もたくさんいるでしょう。
また、最初は気楽だと思っていたけど、だんだんつらいと思うようになってきて、そろそろ脱出したいと思うようになってきた人もいるでしょう。
そのような人たちはどうすれば社内ニートというつらい状況を脱出することができるでしょうか。ここでは、社内ニートを脱出する方法や対策を紹介していきます。
何かやることがないか聞く
社内ニートを脱出する方法として、まずは「何かやることはありまえんか?」と上司や周りに聞くという方法から始めてみると良いでしょう。社内ニートを脱出するための対策としては、まずは周囲にやる気はあるということを知ってもらうことが大切になります。
やることがないか聞いても「無い」と言われることもあり、この方法では効果がないのではと思うかもしれませんが、やる気があることは伝わります。
無いと言われても、諦めずにやることがないか何度も聞いていくことで、言われた側はその時は仕事が本当になかったとしても、次にちょっとした仕事があるときに任せてみようかなと思うようになります。
仕事をしているフリをやめる
社内ニートから脱出する対策として仕事をしているフリをやめることも大切です。社内ニートになると周囲の冷たい視線への対策として仕事をしているフリをするという方法をとってしまいがちです。本人はごまかしているつもりでしょうが、周囲にはバレバレです。
仕事をしているフリをしていると周囲の評価はどんどん下がりますし、いつまで経っても社内ニートから脱出することができないので、対策としては逆効果です。
仕事をしているフリやめることで、自分がここで本当にやるべきことは何かを真剣に考えるようになったり、仕事がないかたずねるようになったりするようになり、社内ニートから脱出するための方法や対策が見えてくるようになるでしょう。
周囲とのコミュニケーションを図る
社内ニートから脱出するための対策として周囲とのコミュニケーションを図るという方法も必要です。社内ニートになってしまうと周囲から浮いた存在になってしまいがちで、そのような状態では仕事は回ってきませんし、脱出したくても脱出することは難しいです。
そこで、周囲とのコミュニケーションを図ることで。やる気があることをアピールしたり信頼関係を築いていくことで、ちょっと仕事を任せてみようかなと周囲が思うようになってきます。
この対策は特に上司に行うのが効果的です。コミュニケーションを図るといっても、雑談や特別面白い話をする必要はなく、報告、連絡、相談をこまめにするだけでも、じゅうぶんに効果を期待することができます。
社内ニートにならないための対策方法
社内ニートについていろいろ紹介してきましたが、社内ニートについて知ってくると自分も今後社内ニートになる可能性があるかもしれないと思った人もいるでしょう。
では、社内ニートにならないためにはどのような対策や方法をとっていけばよいでしょうか。
仕事は正確かつスピーディーに
社内ニートにならないためには、仕事ができて会社や周囲にとって必要な人間になることが一番の近道です。そのための方法や対策としては与えられた仕事を正確かつスピーディーに行うことが大切です。
仕事の質の高さやスピードは能力も関わってくるので、結果に個人差が出るのは仕方ありませんが、間違えないように丁寧に、そしてできるだけ早くできるように頑張ろうとするのは能力に関係なく誰にでもできることです。
やる気が出る目標設定をする
社内ニートになってしまう人のなかには、能力はあるのにモチベーションが著しく低下し、やる気がないことが大きな原因となっている人も少なくありません。なので、現在すでにモチベーションが低下しているという人は対策をとるべきです。
例えば、今与えられている仕事では物足りないという場合は、もっと仕事はないかとか違う仕事はないかと上司に聞いてみたりするのも良い方法です。
また、少し高めに目標を設定してその目標を達成したら自分の欲しいものを買うというように自分にご褒美をあげて、モチベーションをあげるのも良い方法です。
苦手な上司でも避けない
現在、社内ニートではないけど、上司は苦手でなるべく避けるようにしているという人は、今後社内ニートになる可能性があります。職場では上司に信頼されている人や気に入られている人に大事な仕事が任されていくものです。
上司が苦手だからといって避けようとすると余計に上司の目につきますし評価も下がってしまいます。
だからといって、上司に媚びろというわけではありません。仕事が期限よりも早く終わったらすぐに報告をして次の仕事をもらおうとしたり、上司に対してやるべきことをしっかりやっていけばよいのです。
職場で仕事がないときの対処法
社内ニートではない人であっても、場合によっては仕事がないという時はあるものです。そういった時にとる行動の違いで、今後社内ニートになるかどうか決まってくるといっても過言ではないでしょう。
では、職場で仕事がないという場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
仕事を見つける習慣をつける
職場で仕事がないという時は、どんな小さな雑用でもいいので、できることはないか探す習慣をつけることが大切です。
コピー機の紙を補充したり足りない備品を補充したり、日々の清掃では行わないようなところの掃除や、いつか整理しなければならないけど散らかっている物置や倉庫の整理など、探せば意外とあるものです。
そういう習慣をつけることで職場全体を見まわせるようになったり、周囲へ気配りもできるようになります。
仕事につながる勉強をする
上司に仕事がないか聞いても無いと言われたり、何か適当にしていなさいと言われた時は、仕事につながる勉強をするのも一つの方法です。
会社によっては、この知識があったり、この資格があればいろいろな仕事がもらえるようになるということもあるでしょうし、そうなるための勉強をするのも良いでしょう。
また、会社でパソコンを使用しているけど、あまり詳しくないという人は暇な時間をパソコンのスキルアップに使うのも良い方法です。
環境を変える選択肢もある
職場で慢性的に仕事がなく、自分で努力できることは全てやったつもりだけど環境は改善されないという人は、転職して環境を変えるというのも選択肢に入れてもよいでしょう。
しかし、自分に仕事がないのはなぜなのか、自分に否はないのかをしっかり考えた上で転職しないと転職先でも同じような状況になってしまうでしょう。
社内ニートから脱出しよう
職場で社内ニートになってしまったままでは、自分のレベルアップにつながりませんし、今後出世することも期待できません。さらに今後も周囲からの冷たい視線を浴び続けていきながら、やることのない暇な時間を過ごしていくことになります。
社内ニートではない人は社内ニートにならないように注意しなければいけませんし、社内ニートになってしまっている人は、脱出できるように意識を変えて、少しずつでもいいので行動に移していきましょう。