お酒の賞味期限は?日本酒やアルコールは腐る?賞味期限は切れる?

お酒の賞味期限や保存方法を知っていますか?アルコールには日本酒、リキュール、ウイスキーなどいろいろな種類がありますが食品と同じように腐るのでしょうか?またお酒の賞味期限は未開封と開封後では違いがあるのでしょうか?お酒の保存方法や賞味期限について解説します。

お酒の賞味期限は?日本酒やアルコールは腐る?賞味期限は切れる?のイメージ

目次

  1. 1賞味期限が記載されてないお酒っていつまで飲めるの?
  2. 2お酒って何?ウイスキーと日本酒の違いとは?
  3. 3賞味期限が設定されてないお酒の賞味期限
  4. 4未開封の日本酒の賞味期限はどのくらい?
  5. 5賞味期限を過ぎた日本酒は腐る?
  6. 6日本酒の正しい保存方法
  7. 7お酒は購入したらきちんと保管し開封後は早めに飲もう

賞味期限が記載されてないお酒っていつまで飲めるの?

スーパーで売られている食品のほとんどには賞味期限が記載されています。中には野菜や果物など賞味期限が記載されていない物もあります。そういった食品は賞味期限切れか自分で判断するしかありません。実はお酒も賞味期限の記載がないって知ってました?

ビールなど気が抜けるお酒などにはメーカーが設定した賞味期限の記載があります。でも、それ以外のお酒には賞味期限は書かれていません。では賞味期限が書いていないお酒はいつまで飲めるのでしょうか?

食品は腐るけどお酒は腐らないのか、開封と未開封で違いがあるのか、保存方法によって美味しさに差が出てくるのか見ていきましょう!

お酒って何?ウイスキーと日本酒の違いとは?

まず初めにお酒の種類について説明します。お酒には日本酒、ウイスキー、リキュールなど様々な種類があります。アルコールの度数もお酒によって違いますしお値段も違いますが共通するのはアルコール(エタノール)が入っていることです。

更に製法により醸造酒と蒸留酒と混成酒に分類されます。

醸造酒

醸造酒は植物を発酵させて造られます。大麦を発酵させたものがビール、ブドウなど果物を発酵させたものがワイン、米を発酵させたものが日本酒です。

蒸留酒

蒸留酒とは植物を発酵させて造ったお酒を更に蒸留して作られたものです。蒸留とは液体を加熱して出た蒸気を冷やして再び液体にすることです。アルコールは水より沸騰する温度が低く加熱すると先に蒸気になります。その蒸気を冷やして再び液体にするのです。

ワインを蒸留したものがブランデー、麦を発酵させ蒸留したものがウイスキーです。米や芋を発酵させ更に蒸留したものは焼酎となります。ウイスキーや焼酎は醸造酒よりアルコール分が濃縮されているためアルコール度数も高くなっています。

混成酒

混成酒とは醸造酒や蒸留酒に糖分や果実などを加えて造られます。

カクテルを作る際に使うリキュールなどは混成酒です。リキュールには様々な種類があり薬草系リキュール、果実系リキュール、ナッツ系リキュール、中にはブランデーベースに卵黄を使用したエッグリキュールなんてものもあります。

賞味期限が設定されてないお酒の賞味期限

賞味期限が書かれていないお酒が多いのはなぜなんでしょう?こうやって見ていくとアルコール度数によって腐るかどうか賞味期限切れを起こさないかどうか予想がつくような気がしませんか?

お酒は食品表示法で期限の省略が許されている。

食品には賞味期限と消費期限があるのはご存知だと思います。賞味期限は未開封の状態で本来の美味しさを味わえる期限です。賞味期限切れで食べてもお腹は壊しません。しかし消費切れの物を食べるとお腹を壊す可能性があります。

一方、お酒の場合はアルコールが入っています。アルコールは殺菌作用がありますよね?だからお酒が腐る事はなく長期保存が可能になっています。そのような理由から食品表示法でも期限の表示を省略できるようになっています。

ただし、ビールなど気が抜けやすい物はメーカーが賞味期限を設定しています。

賞味期限はないけれど開封したら味が落ちる?

基本的にはお酒には賞味期限はありませんが、それはあくまでも未開封で保存方法がしっかりしている場合です。開封した場合はアルコールが蒸発しやすく劣化が始まります。つまり日に日に味が落ちていくというわけです。

次はお酒の種類ごとに未開封時、開封した後の賞味期限の目安をお知らせします。

焼酎の賞味期限

焼酎は蒸留酒でアルコール度が高いです。従って酒質の変化も見られず賞味期限はありません。しかし、焼酎は光が大敵で瓶詰後の保存方法によって劣化が進んでしまいます。開封後は保存法によっては味が落ちます。

例えば芋焼酎は甘い香りが失われます。そのようなときは賞味期限切れかな?と思っておいた方がいいでしょう。

リキュールの賞味期限

リキュールも基本的には未開封であれば賞味期限の設定はありません。しかし、糖分や果実が含まれているリキュールの場合は開封後、他のお酒より劣化が進みやすく注意が必要です。匂いや濁りなどを確認して怪しいと思ったら飲むのをやめておきましょう。

ウイスキー・ブランデーの賞味期限

ウイスキーやブランデーも蒸留酒でアルコール濃度が高いです。保存方法がちゃんとしていて未開封であれば賞味期限はありません。保存方法としては高温や光が当たるところは避けましょう。

ただし、コルク栓の場合は注意が必要です。コルク栓は天然素材で柔らかいため注ぎ口にフィットし密封しやすい利点があります。しかし、コルクが劣化しているとお酒に空気が触れることになり知らない間に劣化が進んでしまいます。

ワインの賞味期限

ワインにも賞味期限はありません。原料になる植物によっては長期保管で熟成が進み味わい深くなるとされています。保管のポイントは空気をシャットアウトすることです。コルク栓のワインの場合はコルクが古くなっていないか確認しましょう。

通常のワイン(それほど高価ではないもの)は1~2年が飲み頃として出荷されることが多いので早く飲んだ方が美味しいでしょう。

未開封の日本酒の賞味期限はどのくらい?

次は日本酒についてです。日本酒にも様々な種類がありますが賞味期限はどうなっているのでしょう。日本酒の種類とそれぞれの賞味期限についてまとめてみました。

普通酒・本醸造酒の賞味期限

日本酒は酒税法などの法律により普通酒と特定名称酒に分けられます。普通酒とは一般に出回っているお手頃価格のお酒のことです。特定名称酒とは原料に条件があるお酒で本醸造酒、純米酒、吟醸酒があります。

法律で定められている条件を満たしていないのに、勝手に「吟醸酒」などと名乗る事は出来ないようになっています。

普通酒や本醸造酒はどちらも賞味期限は書かれていません。しかし、美味しく飲める期間はあります。通常は未開封の状態で製造日から約1年とされています。開封後は風味が落ちるので早めに飲みましょう。

純米酒・吟醸酒・生貯蔵酒の賞味期限

純米酒、吟醸酒は特定名称酒の一つです。本醸造→純米酒→吟醸酒の順に使用するお米が白米に近くなっています。玄米より白米に近い方が雑味が少なく美味しいとされています。お値段も高めになっています。

生貯蔵酒とはお酒を造った後火入れをせずに貯蔵して瓶詰の時だけ火入れして出荷するお酒のことです。

純米酒も吟醸酒も生貯蔵酒も賞味期限の記載はないですが普通酒などに比べデリケートなので賞味期限は短めです。未開封で約10か月が目安です。

生酒の賞味期限

生酒とは製造後火入れを一度もしない清酒です。お酒ではありますが他の日本酒と比べ劣化しやすいので冷蔵保存が適しています。賞味期限の目安は8か月です。

清酒の賞味期限

清酒とはいわゆる日本酒の事です。米、米麹、水を原料として発酵させて造られます。アルコール度数は22%未満と決められています。清酒の賞味期限は未開封の状態で製造日から約1年です。

開封した日本酒の賞味期限は?

日本酒を開封した後は注ぎ口を清潔に保ち蓋をきっちり締め冷蔵保管をしましょう。そうすれば何か月単位で飲むことも可能です。でも、美味しく飲むには早めがいいですね。

賞味期限切れは自分の判断

結局のところ賞味期限切れかどうかは自分の判断で決めることになります。色やにおいなど五感をフルに働かせてみましょう!日本酒に限らず酒類は飲んで美味しくないと思った時は賞味期限切れと言えるでしょう。

尚、開封後だいぶ日にちが経ってしまったものは料理酒として使いましょう。

賞味期限を過ぎた日本酒は腐る?

賞味期限が過ぎたお酒は腐るのか?といえば基本的には腐ることはありません。お酒はアルコールの殺菌作用で細菌が増殖しにくいからです。

日本酒が黄色みがかる理由

でも、「家にある日本酒が黄色くなっているんだけど・・・やっぱり腐っているのでは?」と心配になっている人もいると思います。

日本酒が黄色みがかる理由は光が当たった事によるメイラード反応のことが多く、そもそも日本酒はほんのり黄色の色がついているのだそうですよ。

白濁や香りに違和感がある場合は飲用を控える

しかし、白濁や香りがおかしい時は飲むのはやめておきましょう。お酒は細菌は増殖しにくいですが、中にはアルコールに強い菌もあります。たとえそれを飲んだとしても健康には害はありませんが味が著しく落ちてしまっていることがあるので飲用は控えましょう。

日本酒の正しい保存方法

日本酒の正しい保管方法をまとめてみました。

日本酒は涼しいところで保管する

日本酒は高温が苦手です。涼しいところで保管しましょう。

日本酒は日の当たらないところで保管する

日本酒は光で劣化するので暗いところで保管しましょう。

開栓後はビンの蓋をきっちり締め冷蔵庫で保管する

開封したらビンの口を清潔に保ち蓋をしっかり締め冷蔵庫で保管しましょう。

お酒は購入したらきちんと保管し開封後は早めに飲もう

お酒はアルコールが入っているので腐る事はなく賞味期限の記載はありません。ただし、美味しく飲める期限はあるので購入後は保存方法に注意し美味しく飲みましょう!

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