邑井祐介の現在！関東連合最高幹部の逮捕は覚せい剤・大麻所持！？

今年の4月19日、関東連合のNo.2でその凶暴性から「爆弾」 と呼ばれた邑井祐介が覚せい剤、大麻所持で逮捕され、インターネット上で話題になりました。というのも、彼は関東連合元幹部でありながら、連合の解散後はYoutuberとして活動していたのです。動画の内容はやはり多少過激なものでしたが、一部からは人気があったようです。

この記事では、邑井祐介自身や関東連合の過去と現在の状況、また、今回どのような経緯で逮捕に至ったのかをまとめました。
 

関東連合のNo.2であり、「爆弾」の異名で世間に知られた邑井祐介。凶暴さと腕っ節はで当時の関東連合で敵うものはいなかったそうです。一方、関東連合の解散後はYoutuberという意外な活動をしていました。関東連合の構成員から常に一目置かれていた邑井祐介の人物像をまとめました。

邑井祐介は、世田谷区や杉並区の暴走族の連合体である関東連合のNo.2でした。人望や統率力ではリーダーの見立真一氏には敵いませんでしたが、凶暴さと行動の異常さではNo.1でした。何にしろ、当時の関東連合で突出していた人物であったことは確かで、もし見立氏がいなかったら邑井祐介が関東連合のリーダーになっていただろうと言われています。

邑井祐介は喧嘩が異常に強く、その腕は当時関東連合の頭だった見立真一氏よりも上だと見られていました。関東連合が通っていたクラブでは、見立氏と先頭をきって大暴れを繰り返していたそうです。大人数と喧嘩になり完敗しても、すぐ仕返しに行く根性の持ち主でもありました。

その一方で、彼のファンの女性とカラオケに行っても邑井祐介自身は何も歌わないという、硬派な一面も見せていたそうです。Youtuberとしての活動を始めてからは、母の日にフラワーブーケを贈るなど、家族思いな一面も見せています。

邑井祐介は童顔で整った顔立ちでありながら、異常な行動と凶暴さから「爆弾」と呼ばれていました。元々凶暴な性格でしたが、単車で事故を起こし怪我をしてからは、打ち所が悪かったせいかその凶暴性はエスカレートしたそうです。少年院や刑務所でも、刑務官が手を焼くほどの暴れっぷりを発揮しました。

関東連合と聞くと、2010年の海老蔵事件を連想する方が多いのではないでしょうか。実行犯は関東連合の元構成員だった訳ではありませんが、この事件をきっかけに、関東連合の名が多くの人の間に広まりました。

では、邑井祐介が所属していた暴走族・関東連合とはどのような団体だったのでしょうか。2003年には関東連合は解散しますが、その後も元構成員が数々の事件を起こし、世間を騒がせてきました。彼らのこれまでの経緯と現在の姿を追っていきます。

元々の意味の関東連合は、暴走族「ブラックエンペラー」と「マッドスペシャル」を中核に、1973年に結成された暴走族の連合体です。この頃は、世田谷区や杉並区の暴走族を中心に構成されており、年代ごとの総長が集団をまとめるという、比較的曖昧な組織体制でした。

1970年代には会長を任命して幹部会議を行う等の組織的な活動が見られましたが、1980年代から1990年代にかけて有名無実化します。その後、世田谷を拠点に活動していたチーム「小次郎」が関東連合を名乗ったことをきっかけに、複数のチームがそれに呼応し、再び関東連合としてのまとまりを取り戻していきます。

1990年代の関東連合は、構成員が50名ほどで、渋谷周辺の非行少年をまとめ上げた程度の、暴力団には到底及ばない組織力の団体でした。しかし彼らは、チーマーとの抗争を経て彼らを支配下に置いていきます。チーマーの後ろ盾となった関東連合は、徐々にその勢力を広げていきます。

六本木へ進出し、クラブを影響下に置いた関東連合は、2000年代にかけて大企業や実業家らとの交友関係を広げていきます。オレオレ詐欺や傷害・殺人事件、薬物関連の事件を数々起こしてきた関東連合ですが、暴力団とは多少異なり、「半グレ」の象徴的存在と言われています。

半グレとは、「渋谷・六本木などの所謂地下社会で活動し、暴力的な犯罪を起こす集団」を意味します。暴力団との違いは、結束力の弱さです。関東連合の組織力は、暴力団と同等なほど強固なものではなく、年代間での上下関係によって保たれているものでした。
 

2003年に関東連合は解散しましたが、その後も元メンバーによる活動は続いており、彼らが絡んだ事件がいくつも起こりました。関東連合の名を一躍日本に広めたのは、2010年の海老蔵事件でしょう。これは、市原海老蔵氏が関東連合元リーダーである石元太一の連れの男が海老蔵氏に暴行を加えた事件でした。

他にも、1997年と2000年に傷害致死事件、2008年には元メンバーの殺害事件、2010年の朝青龍による傷害事件にも関与していると見られています。また、2011年には指定暴力団住吉会系の幹部だった元メンバーによる山口組系元幹部らへの襲撃傷害事件がありました。

そして2012年、六本木クラブ襲撃事件が起こります。これは関東連合の関係者が六本木のクラブ「フラワー」で、来店客の男性を集団でリンチし、殺害したとされる事件です。実行犯たちは本来襲撃するはずだった男性と人間違いを起こして被害者を殺害してしまい、凶悪な事件として世間を震撼させました。

この事件に関与したとされる合計19名に逮捕状が出ましたが、そのうち関東連合の関係者は5名ほどでした。それでも、この事件をきっかけに関東連合は壊滅の危機に陥ります。現在はその勢力はほぼ消失しており、事実上壊滅状態となっています。

一方で、いくつかの殺人事件に関与したと見られている元リーダーの見立氏は現在も指名手配されています。関東連合が存続していた時代は見立氏とよくつるんでいた邑井祐介ですが、見立氏と一緒に事件を起こした訳ではないようです。

邑井祐介は今年に覚せい剤・大麻所持で逮捕される前に、2010年に強盗致傷の容疑で逮捕されています。2010年に強盗致傷の疑いで逮捕された当時は会社員として報道された彼ですが、出所後は無職となっています。この頃には関東連合も解散しており、世間を騒がせた彼の行動もこれで幕引きかと思われます。

ところが、彼はその後、暴走族の元幹部としてはあまりに意外な活動を始めます。それは、Youtuberとして動画をアップロードすることでした。

Youtuberとは、有名動画サイト「Youtube」で面白い動画を投稿している人々を指します。有名Youtuberだと、チャンネル登録者数が100万人単位であったり、テレビのエンタメ番組に出演するなど、多くの人の間にその存在を知らしめています。

無職になってからは、「爪田純土」という名義でYoutuberとして活動し始めた邑井祐介。月に数回程度動画をアップロードしていましたが、元関東連合幹部という異色の経歴と、常識を逸脱した動画の内容から、「最狂のYoutuber」として一部の支持を集めていました。

邑井祐介が投稿した動画は、カラオケに行った時の動画や釣りをしている動画など、彼の日常を切り取ったようなものもあります。しかし、反響が大きかったのは、「ヤクザに暴言を吐き追いかけられる」、「駅前で女性から暴行を受ける」、「婦人警官をナンパする」など、他のYoutuberにはない、元暴走族の彼ならではの異色の内容のものでした。

驚くことに、薬物らしきものを吸引している動画も平然とアップロードされていました。今回の逮捕に至る以前から、常習的に使用していたことがうかがえます。親なら、子供にはとても見せたくない内容の動画ばかりですが、一部の人々の間では人気があったようです。

彼の動画の中でも特に話題になったのが、カラーギャングである「パズル」に宣戦布告した動画です。パズルは未成年の少年たちで構成されているチームで、チームカラーが赤であることからカラーギャングと呼称されています。

パズルは、構成員が東松山リンチ殺人事件を起こしたことで有名です。未成年の集団とはいえ、殺人事件を起こしてしまうような暴力的な団体でした。邑井祐介のアップロードした動画は非常に挑発的で、関東連合とパズルの全面抗争が起こるのではないかともささやかれました。

しかし実際のところ、関東連合とパズルの間で抗争は一切起こりませんでした。ただ邑井祐介は、パズルのメンバーの自宅に訪れる動画をアップロードしています。動画内で彼は、襲撃や暴力的な行為は一切行わず、バラの花を持参し、礼儀正しくインターホンを押しましたが、当然ながら追い返されていました。

動画の中には、邑井祐介がお母様から説教を受けるものもあります。「薬物に手を出すな」「万引きをするな」「暴れるな」などと説教を受け、「4回も刑務所に入って反省していると思ったのに」とお母様に嘆かれています。その後の母の日には、お母様にフラワーブーケを贈っていました。

自らがアップロードした動画でお母様に釘を刺されていたにも関わらず、邑井祐介は覚せい剤・大麻所持の疑いで逮捕されました。どういった経緯で逮捕されたのか、また、以前はどのような事件で逮捕されたのかなどをまとめました。

2018年4月19日、邑井祐介は覚せい剤・大麻所持の疑いで逮捕されました。事件の発端は一昨年、邑井祐介が訪れた渋谷区内の店の関係者が、「薬物のようなものが入った袋が落ちている」と警察に通報したことでした。

薬物は所持しているだけで犯罪ですが、問題はその薬物を落としていったのが誰かということです。通報後、警視庁が約一年半に渡り、袋に付着していたDNA型を調べる等の裏付け捜査を行い、邑井祐介の関与が浮上しました。

取り調べに対し彼は、「そんな証拠が出ているのであれば、私の物だと思います」と供述し、容疑を認めているとのことです。異色のYoutuberが薬物所持の疑いで逮捕されたということで、インターネット上では様々なまとめサイトや掲示板で話題になりました。

今回は覚せい剤・大麻所持で逮捕された邑井祐介ですが、2010年にはひったくりで被害者に怪我を負わせたとして、強盗致傷の疑いで逮捕されています。この時は、「会社員」としてニュースで報道されていました。

彼は過去50件ものスクーターによるひったくりの事件に実行犯として関与していると見られており、これまでに4回も服役しています。

関東連合の元幹部であり、過去に何度も刑務所で服役したという異様な経歴を持つYoutuber、邑井祐介。薬物所持の疑いで逮捕された彼は、逮捕から約半年経った現在、一体どうしているのでしょうか。

4月の逮捕以来、邑井祐介に関するニュースは特に報道されていません。現在も、どのような判決が出たのか、そもそも起訴されたのかも分からないままです。ただ、2010年の前科もあるので、実刑判決を受けているならば、刑期は相当な長さになるだろうと言われています。

この記事では、邑井祐介と、彼が所属していた関東連合について、また今年4月の事件についてまとめました。異色の経歴と常識を逸脱した動画の内容で一部から人気を集めていたYoutuberの邑井祐介。4月の逮捕後は、彼の話題はインターネット上からぱったりと消えてしまい、現在どうしているのか詳しい状況は分からないままです。

実刑判決を受けているとすれば、長期の服役は免れないと見られていますので、当分の間、Youtuberとして活動する彼の姿を目にすることはないでしょう。出所後は、二度と犯罪に手を染めることがないよう祈るばかりです。

関東連合の元幹部でありながらも、彼らしい内容の動画で人々を楽しませていたのですから、出所後も引き続き、Youtuberとしての活動を続けていって欲しいものです。ただ、動画の内容はこれまでより穏便なものになると良いですね。