やる気が出ない時の原因とは?やる気が起きない時の対処法

「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう」という某CMの歌が一時流行りましたが、皆さん「私のやる気スイッチも見つけてほしい!」と思ったのではないでしょうか。やる気が出ない時は誰にでもあります。やる気が出ないメカニズムや対処法を紐解いていきましょう。

やる気が出ない時の原因とは?やる気が起きない時の対処法のイメージ

目次

  1. 1やる気が出ない時はどうしたらいい?
  2. 2やる気が出ない時の原因
  3. 3やる気が起きない人の特徴
  4. 4やる気が出ない時の対処法
  5. 5みんなの「やる気スイッチ」を大公開!
  6. 6どうしてもやる気が出ない時の過ごし方
  7. 7やる気が出ない時にやってはいけないこと
  8. 8注意!やる気が出なくなる病気
  9. 9自分を守るのは自分

やる気が出ない時はどうしたらいい?

やらなければいけないことはたくさんあるのに、どうしてもやる気が出ないと困ることありませんか?

やらなければいけないと思えば思うほど体や気力がついていかなくてやる気が起きない状態が続き、その解消法も分からず時間だけが虚しく過ぎていきやるせない気持ちになった経験のある人は多いものです。

やる気が出ない時の原因

やる気が起きない原因とは何なのでしょうか?もしかしたらその原因を知り取り除く事でやる気を出すきっかけになるかもしれません。一般的に多く見られる原因を挙げてみましょう。

身体的に疲れている

人間の体には「スタミナ」というものがあります。スタミナというものは何かをやるためのパワーの源になるものなのですが、このスタミナには容量があります。

例えば一日中仕事ややらなければいけないことだけでなく遊びでも動き回っていれば、このスタミナの容量から体力を使っていきペース配分を考えないと一気に消耗します。

そうするとどこかでスタミナの容量を超えることになるので、体が「これ以上動けない」という信号を出して体を動かしたくなくなります。これが身体的に疲れている時のやる気が出ない原因です。

精神的に疲れている

身体的に疲れている場合と近い原因なのですが、精神的に疲れているということも考えられます。精神力にも体力と同じで容量があり限界値があります。

ただ体力と違うところは、精神力はペース配分ができないということです。体力はその日の動きに左右されるところが大きいですが、精神力は例えば悩みがあったり嫌いな人と接するとか人混みでいるだとか、様々な理由で自分の知らないうちに消耗してしまいます。

そして突然限界を迎えてしまい、「原因はわからないけど何もやる気が起きない」と言った風になってしまうのです。

やるべきことが多すぎる

やらなければいけない事が多すぎて何から手を付けていいか分からず全てが嫌になって何もやる気が起きないという原因も有り得ます。

こうなりやすい人の特徴としては整理整頓が苦手な場合が多いです。やるべきことを自分の頭では整理出来ず中途半端に色々手を付けては中断し、結果何一つとして終わらず終りが見えなくて絶望感から全てを投げ出したくなるのです。

マンネリ化している

やる気が出ない原因のひとつとして、マンネリ化が考えられます。同じことをし続けていたり単純作業を繰り返していたり、早い話が「飽きた」状態になってしまっているのでどうにもやる気が起きないのかもしれません。

マンネリというのは刺激がなくなってしまって前に進めない状態のことなので、心や体は何かしら刺激を受けるまで動き出す気にはなってくれません。

悪い結果しか見えない

やらなければいけないことをやり続けてその過程や完了した時のことを考えると悪い結果しか考えられなくて前に進むことが出来なくなってしまい、結果的にやる気が起きない状態になってしまっているという原因も考えられます。

人間はマイナスだと分かっていることにプラスな気持ちを持ち、なおかつそれを維持するというのはとても難しいと感じる生き物です。

やる気が起きない人の特徴

やる気が起きない原因を見てきましたが、ではやる気が起きない傾向の強い人というのはどんな人なのでしょうか。

今から挙げる特徴に覚えのある人は、今すぐ改善を試みたほうがいいかもしれません。

生活リズムが乱れている

人間には昔から「人間らしい生き方」というものがあります。それは何もそれ以外の人が人間らしくないと言っているわけではなく、その生き方が一番人間の生態に理にかなっている生き方だということです。

それを別の言い方では「正しい生活リズム」と言いますが、これは例えば「朝起きる」「夜寝る」などの基本的なことから始まり「朝日を浴びる」「食事は腹八分目」などの基本を守っていないと難しいこともあります。

これが乱れると人間の心身は本調子になれません。そうすると少しづつ「動く」という基本的な機能にまで障害が及ぶのです。その結果やる気が出ない状態が作り出されます。

運動不足

例えばテレビで見るアスリートにやる気のない人を見たことがあるでしょうか?

アスリートほどは必要ではないにしろ、生活リズムと同じぐらい人間の心身の調子を保つものとして重要なのが運動です。

運動不足になると体が重く感じたりだんだんと動けなくなる原因が増えていきます。そうするとやる気も削がれていくのです。

ネガティブ思考

ネガティブ思考な人はやる気をなくしやすいという特徴があります。そもそもネガティブ思考な人というのはとても想像力が豊かで物事を順序立てて考えて先まで見通せ、その結果何パターンも結果を思い浮かべられる頭のいい人が多いものです。

しかし、ネガティブ思考の人は更にその何パターンもの過程や結果の中から悪いものだけにフォーカスして拾い上げて考えてしまうという特徴があります。

するとその悪い結果にとらわれてしまい「最初からやらなければいい」という思考になり、やる気が出ないということになります。

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やる気が出ない時の対処法

では、ここからはそんなやる気がでない時にどんな対処法をとればいいのかを見ていきましょう。

どんな対処法が合うかは人それぞれですので、ひとつひとつを見て自分に合うものを探すことが大事です。

環境を整える

特に室内での作業に向かわなければいけない時は、まず作業環境を整えてから向かってみましょう。

環境というのは精神状態に影響を及ぼします。つまり、作業環境がぐちゃぐちゃだと頭の中の考えもぐちゃぐちゃになりやすいですし、環境が整っていれば思考も整然とします。

また、環境を整える際の片付け方の傾向に人間性が出ます。ですので考え事をする時はその自分の片付け方になぞらえて考えてみましょう。きっとあなたに向いた考え方が見つかります。

やるべきことを一度俯瞰する

特に終りが見えないことが原因でやる気をなくしている人は、一度やるべきことを冷静に少し離れた所から分析して全体像の把握を測りましょう。

終りが見えなかったり悪い展望しか持てないというのは、いわば巨大な迷路に迷い込んでいる状態です。出口が見えなくて全てを投げ出したくなっているためやる気を無くしていると言えるでしょう。

その時に、少し上から見てまず全体像を掴むことで出口から冷静に道を逆向きにたどるなど様々なアプローチを試すことが出来るようになります。

外の空気に10分間触れる

室内作業でやらなければいけないけれどやる気がでない時には、一度外の空気に触れるのも手です。

室内作業で長時間閉じこもっていると、室内の空気が滞留し淀んできます。そうすると息も詰まってきますし脳に何も刺激がないことでやる気がどんどんと抜けていってしまいます。それを食い止めるには集中力を取り戻すしかありません。

一度外に出て空気の流れを感じたり新鮮な空気を吸って脳に刺激をすることで全体的なリフレッシュが出来ます。

作業場所を変える

特にマンネリを感じてやる気が出なくなってしまっている人は、作業場所を変えるという対処法をとってみましょう。

どこかお店でやっている人はわざと違うテイストのお店に移動してみるなど、出来るだけ違う環境を選ぶのがこの対処法のポイントです。

作業環境というものは意外とやる気や進捗に影響します。ライトの色ひとつ変えるだけでもやる気が出る可能性があるのです。

「達成できる目標」を作る

やる気が出ない時は、もしかしたら達成できないかもしれないという絶望感に襲われているのかもしれません。

そんな時は小さな目標をひとつずつクリアすることで達成感を得ながらゴールに近づいていく対処法を試してみましょう。

この時のポイントは、「達成できる可能性が限りなく高い目標」ということです。最初は「作業に取り掛かる」でもいいですので、自分の中に達成感を重ねていくことに重点を置きましょう。

全く違うことをする

どんな対処法を試してもどうしようもなくやる気が出ない時は、思い切ってその作業から離れましょう。

いっそのこと一度全く違うことをすることで頭の切り替えを図ることも、やる気が出ない時の対処法としては有効な手段です。

ただ、期限などが差し迫っているのに他のことをするならちゃんと時間を決めてリフレッシュしましょう。

みんなの「やる気スイッチ」を大公開!

やる気が出ない時に喉から手が出るほど欲しくなるのが「やる気スイッチ」です。人それぞれ千差万別な生活をする中で、みんなはどんな「やる気スイッチ」を持っているのでしょうか?

もしかしたらこれを見ればあなたの「やる気スイッチ」がどこにあるかのヒントになるかもしれません。

ドラッカー「生産性は働く人たちの動機である」

何かを生み出している瞬間「やる気が出ない」ということはなく、やる気が出ない時、人は何も生み出せなくなります。

心が疲れてしまったら「何かを生み出そう」という心持ちが大切なのかもしれません。全然関係のないものだとしても「生み出す」ことに意義があるのです。

騙される脳みそ

この人は勉強の時のコツを言っているようですが、この対処法は考え方を変えれば様々なことに応用ができるでしょう。

やる気を出す時、脳を騙して「やる気がある」と思わせて作業するというのも時には必要な手段なのかもしれません。自分の状況と照らし合わせてこの対処法に近いものが出来ないか考えてみましょう。

前向きな妄想力

エアーでも幸せな気分に浸れるバクは素直にすごいと言えます。しかし、これと似たようなことは人間もやっていて「エアギター」などもその一つと言えるでしょう。何しろ世界大会がある程で日本人も優勝しているものです。

ないものをあるように感じて前向きに考えられるというのは人生を生きやすくするコツになるのではないでしょうか。

「いつでもできる」から「やらない」

少し話の趣旨からはズレますが、このお話には人間の本質が隠されていると言えます。

この人は「いつでも出来る」と思うからこそそれを心の支えにしてやる気スイッチにしています。そして、これを実際にやってしまうと手放すことと同義ですからきっとやらないでしょう。

人間は「いつでも出来る」と思うと案外全くやらなくなってしまうものです。人によってはやる気が起こらない原因にこれがある可能性もあると言えます。

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どうしてもやる気が出ない時の過ごし方

どんな対処法を試してもどうしてもやる気がでない時、だからってただぼーっと過ごすのはもったいない時間の過ごし方です。

どうせなら楽しいことや役立つことなど有用なことをして過ごしましょう。

やるべきことが終わった後にやりたいことの計画を立てる

仕事や家事など、やりたくなくてもやらなければいけない、でもやる気が出ない時でも遊びや自分の楽しみのためには動ける時があります。

どうしてもやる気が起きない時は、そんな遊びや楽しみの計画をたてることでやりたくないことを終わらせるための目標を決めましょう。

そうすればただぼーっとした時間を過ごすよりも楽しみもできてやるべきことの効率も上る可能性があり一石二鳥です。

「やる気が出ない時」ではなく「休む時」にしてしまう

やる気が出ない時というのは自分がどうしようもない無価値なやつで悲しい気分になることがあります。

そんな時はいっそのこと「やる気が出ない時」ではなく「休む時」と思いましょう。心や体が疲れてやる気が出ないとしても、本人は気付けない時があります。

「休む時」と思い込むことで出来るだけ罪悪感を削いで自分を甘やかし、すっきりとした気持ちでとりかかれるようにしましょう。

甘い物を食べる

どうしてもやる気がでない時は、甘いものを食べて一休みしましょう。自分の好きなもので自分へのご褒美をあげるという意味もあるので甘いものでなくてもいいのですが、糖分というのはスタミナの回復や疲労軽減、また頭の回転を取り戻させてくれます。

やる気がでない時というのは頭の回転も鈍くなり立ち止まってしまう状態なので、手軽に再度動き出すための対処法としては有効と言えます。

寝る

人間の生まれながらの機能には「睡眠を取ることで頭の整理をして学習する」というものがあります。

頭の中がぐちゃぐちゃになってやる気がで起きないという人はいったん寝てみましょう。

その際のポイントは睡眠の質です。良質な睡眠であればあるほど睡眠学習の効率も上がり様々な疲れやダメージの回復もできるので、出来ればそのへんでうたた寝ではなくしっかりとした睡眠を取りましょう。

やる気が出ない時にやってはいけないこと

やる気が出ない時にやってみたい対処法の他に、やる気が出ない時にやってはいけないことがあります。

そのせいで余計にやる気を失ってしまっては堂々巡りになり何もいいことはないので、こんな状態に嵌りそうになったら、このやってはいけないことを思い出してください。

完全に投げ出す

もしもこの問題が「やる気が出ない」だけなのであれば、例え他のことを気分転換にやったとしても完全に投げ出すのはちょっと待ってください。

完全に投げ出すかどうかをそんな落ち込んだり気持ちが停滞している時に決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。

「いったん休憩」でとりあえず横に置いておいてから冷静に考えましょう。

無理をする

一番やってはいけないのは無理をすることです。人間の体というのは不思議なもので、「無理をしてやった」ことに対して覚えた記憶に関しては拒否反応が徐々に現れます。

例えば、夜どうしても眠れないのに眠らなければいけないからと無理をしてベッドでじっとしていると、体は「ベッドは無理をする場所」と覚えて拒否反応を示すようになります。

本人の意志とは関係なく起こるので、常に「自分は無理をしていないか」と自分自身に問いかけるようにしましょう。

ダラダラと過ごす

やる気が出ない時にやってしまうと逆効果になるのがダラダラと過ごすことです。

今まで「外に出てみましょう」「他のことをやってみましょう」とやるべきことから目をそらして過ごす対処法などをいくつか挙げてきましたが、その際の注意事項としてダラダラとしないことがあります。

時間やタイミングを決めて計画的に動かないでダラダラしてしまうと、好きなことをやっている方が楽しいのは当たり前なのでいつまでたってもやる気は起きないのです。

夜更かし

やる気が出ない人の特徴でも挙げましたが、生活リズムの乱れはやる気をどんどん削ぎ落としていきます。

特に夜更かしをしてしまうと次の日の寝不足が確定してしまいます。寝るという行為は人間の三大欲求のひとつである睡眠欲を担うものです。それが不足してしまうと人間はうまく動くことができなくなり正常な判断が出来なくなっていくのです。

人にぶつける

やる気が起きないというのはそうでない人から見ればよく分からないかもしれませんが、存外本人にとっては辛いものです。

人間は辛いことが長く続いたり繰り返されることによって心のキャパシティを超えるとどうしようもなくなってしまいます。そんな時に近しい人に相談することで悩みを共有してほしいときもあるでしょう。

しかし、自分が負の感情を抱いている時ほど衝動性の上がるタイミングもありません。人に対して八つ当たりをするようなことは避けましょう。

注意!やる気が出なくなる病気

ここまでやる気が出ないことに対してやる気を出す方法ややる気が無いことと向き合う方面のお話をたくさんしてきましたが、もうひとつ「やる気が起きない原因」として考えられるものがあります。それは、「やる気が出なくなる病気」です。

「病気」と言うからには気分の問題だけでなく専門家の意見が必要になってくることもあります。素人判断せずに、少しでも「もしかしたら」と思ったら医療に助けを求めることが必要な時もあることを覚えておきましょう。

うつ病

一番メジャーな「やる気の出なくなる病気」の名前ではないでしょうか。うつ病というものは、心がすり減ってしまったり精神的なエネルギー不足によって体が様々な欲求に対してブレーキをかけてしまう病気のことです。

それだけでなく、うつ病は身体にも症状が現れます。特に運動した覚えもないのに体に倦怠感がありやる気が出なくなり背中が痛いなどの症状が見られる場合はうつ病を疑ったほうがいいかもしれません。

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自律神経失調症

この自律神経失調症は、うつ病と違いエネルギー不足などのことではなく体の不調そのものを言います。もっと詳しく言うのであれば、「自分で自分のコントロールが出来ない」という状態です。

人間は全身に神経が張り巡らされているのですが、その中で生活のために無意識に自分で神経の働きを切り替えたりすることがあります。この切り替えられる神経の事を自律神経と言います。

例えば人間は起きている間は交感神経が活性化しているのですが、眠る時は交感神経から副交感神経に切り替えることで眠ることが出来ます。

自律神経失調症の人は、この自律神経の調子が悪くみんなが無意識のうちにやっている切り替えができない状態の人のことをいいます。

無気力症候群

無気力症候群は、その名の通り無気力感にとらわれてしまう状態をいう病名です。別名「退却神経症」ともいう、これまた神経が関係している病気なのです。

無気力症候群の人がうつ病などと違う点は、「他のことなら出来る」ということです。仕事などの自分を追い詰める要素に対してだけ選択的に「退却」という方法をとることで自分を守っています。

この無気力症候群の厄介な点は、他のことであれば出来るので発見もされにくく「やりたいことだけやっている」と思われる点で、それから逃げているだけでやりたくないことも出来るですが誤解も受けやすいので負の連鎖が起こりやすい病気でもあります。

自分を守るのは自分

やる気が起きないということは誰にでも起こりうる事態ですし、その理由も自分が無理をしているのかも、そして自分を守ることが出来るのも最終的には自分であるということを忘れないでください。

自分が無理をしていると感じたらやるべきことも「それをしないと誰か死ぬの?」ぐらいに考えてひとまず自分を助けましょう。

そして、自分のこととは言え自分の助け方が分からなければ友人や専門機関を頼ることを覚えましょう。壊れてしまったものを修理するよりも壊れそうだから修理するほうがずっと効率的ですしダメージがありません。自分を大切にしましょう。

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