飽き性の人の性格や特徴!飽き性を治す・改善する方法とは?
飽き性の人は、どんな性格や心理、特徴があるのかを仕事や恋愛の観点からご紹介するとともに、なぜ飽き性になってしまうのか、その原因と改善方法についてもご紹介します。仕事や趣味が続かないから、飽き性を治したいという方は是非ご覧ください。
目次
「飽き性」の意味とは?
飽き性という言葉は日常でもよく使いますが正確にはどういう意味なのでしょうか。辞書によると飽き性とは、『物事に飽きやすい性質』という意味です。
物事ということは、買った物でもすぐに飽きるし、やり始めた事もすぐに飽きてしまうということです。こうやって改めて意味を知ると、飽き性という特徴を持つことはデメリットばかりのような気がします。
「飽き性」の類語
飽き性とは、『物事に飽きやすい性質』という意味です。この飽き性を別の言葉で表現するとどうなるでしょうか。
調べてみると次のような言葉が出てきました。移り気、浮気、気まぐれ、多情、むら気、気移り、などです。移り気や浮気といった、人に対しての飽き性の言葉もあります。
また、気まぐれ、多情、むら気、気移りといった、人の変化しやすい感情や心理を表した言葉もあります。
飽き性になる原因
どんなことでもすぐに飽きてしまう人っていますよね。そんな飽き性な性格や心理の人は、なぜすぐに飽きてしまうのか、その原因をご紹介します。
自分のパートナーが飽き症で困るという人、また、自分自身が飽き性だという人は原因について考えてみましょう。
目標が高すぎる
皆さんは何か始める時には、目標を持ちますか?飽き性の人は、目標を高く持ち過ぎるところがあります。大きな夢を持ち、物事を始める傾向にあるのです。
こんな風になりたい、成功したらまわりに自慢できるぞ、といったように大きな目標を胸に、物事を始める特徴があります。でも、どんな事でもいきなり成功する事なんてありません。失敗を繰り返したり、地道に続ける事で、大きな成功を掴めるのです。
しかし、飽き性な性格の人は一度でも失敗したり、コツコツと地道に頑張る事が嫌になり、簡単に諦めてしまいます。目標が大き過ぎるために、小さな挫折で嫌になったり、小さな進歩では満足できずに簡単に諦めてしまうのです。
現代社会の多すぎる情報
飽き性の人は様々なことに興味があります。その為、情報が多いと一つのことに注意を持続できずに、あれもこれもと手を出してしまうのが飽き性の原因です。
現代社会は情報にあふれています。特に、近年のインターネットの発達は著しく、欲しい情報はいつどこでも手に入ります。それはとても便利ですが、飽き性な性格の人にとっては意識が分散する原因となっています。
過ぎたるは猶及ばざるが如しとはよくいったもので、情報が多い為に、その情報の多さが飽き性な性格の人にとって害となる原因となっています。
飽き性の人の性格
飽き性な性格の人は、どのような性格的特徴があるのかをここではご紹介します。自分の周りにいる人は、飽き性かどうか見分ける為の参考にしてください。
新しいものが好き
飽き性の人は新しい物が大好きです。飽き性な人は飽きっぽい為に新しい刺激を次から次へと欲しがります。新しい物は手に入れた瞬間は嬉しいですが、それは一時的なもので、すぐにときめきは色あせてしまいます。
それは人間は良い刺激にも悪い刺激にもすぐに慣れてしまう生き物だからです。慣れてしまった物を所有していても刺激がなくなる為、また新しく珍しい物が欲しくなります。飽き性の人の物欲は止まりません。
また、飽き性の人は新しい物を手入れた時に、周囲の人に自慢したくなります。手に入れた時は皆んなが注目してくれますが、時間が経てば皆んな興味を失います。周囲の注目は社会的承認欲求を満たしてくれ、大きな刺激になります。
飽き性の人は皆んなの注目を集めたくて次から次へと新しい物が欲しくなるのです。周囲からの注目という刺激を求めるという事は、所持している物に愛着を持てず、より新しい、珍しい物に興味を持ち好きになってしまいます。
人からの注目という刺激が欲しいという、本人も気づかない隠れた欲求が、飽き性の原因となっているのです。
何でも器用にこなす
飽き性の人は大抵の場合、器用です。難しいことでもすぐにコツを掴み、さらりとやってのけます。ですが、その何でもこなしてしまうせいで、飽き性な性格になっているのです。飽き性な人は、どんな事でも及第点のレベルまでは一気にできるようになります。
でも、そこからさらに上に行くとなると上達のスピードが遅くなり、達成感が得られにくくなります。そうなると、飽き性の人は途端にやる気を無くします。テストに例えるならば、飽き性の人は60点取れれば満足してしまう性格なのです。
そこから極めようとすれば、100点を目指して頑張らないといけないのですが、60点から100点を目指すのは中々成果が上がらない為やる気を失ってしまいます。飽き性な人は60点の科目をたくさん受講しているような人なのです。
結果がすぐに知りたくなる
飽き性の人はせっかちです。どんなことでも結果がすぐに知りたくなります。ですので、結果が出ない事でも結果が出るまで、耐えて頑張るという事ができません。
飽き性の人は結果が全てになっている為、結果に至るまでの過程を楽しもうという心理が働かず、続けることができません。続けることが目的ではなく、結果が出ることが目的だからです。だから、結果が出ないと諦めるし、結果が出ると飽きてやめてしまいます。
フットワークが軽い
飽き性の人は好奇心が旺盛な性格の為、フットワークが軽いです。何かに興味を持つとすぐに行動を起こします。考えるより行動派なのです。そして、飽き性の人は一度興味を持つと、すごい集中力を発揮します。
陸上で例えると短距離選手タイプです。ゴールが見えて、走り抜けると分かった時に、一気に走り切ります。ですので、ゴールが意外と遠かった場合に、諦めてしまう性格です。
飽き性の人の特徴
飽きるという感覚は誰にでも起こることです。でも、度がすぎると周囲に飽き性だというレッテルを貼られてしまいます。飽き性というレッテルを貼られてしまう人にはどのような特徴があるのか、ご紹介します。
趣味が続かない
飽き性の人は趣味が続かないという特徴があります。これは飽き性の人が趣味を始める時の動機が原因です。趣味を始める時の目標が大きすぎたり、簡単に達成できる目標だったりすると、趣味は続きません。
例えばギターを始める時に、目標を1年後にメジャーデビューできるくらいの腕前になるとするとかなり目標に無理があります。当然、始めてすぐに1年後のメジャーデビューは無理だと感じると、ギターに興味をなくしてしまいます。
無理だと感じたら目標を変更しても良さそうですが、飽き性の人は目標を変更せず、趣味そのものを諦めてしまいます。また、目標が簡単すぎる場合も同様です。
例えば、先程例に出したギターですが、とある曲の出だしだけ弾けるようになりたいという目標だとします。ギター初心者でも出だしだけなら何回か練習すれば弾けるようになるでしょう。そうして弾けるようになると飽きてしまうのです。
ダイエットが続かない
効果がみられない同一の作業を反復し続けた場合、いわゆる飽きがきてこれを続ける意志がなくなることを心的飽和といいます。ダイエットは、初めの頃は順調に体重が減っていきますが、途中で停滞期という体重が減らない期間に入ります。
体重が減らないのにダイエットをずっとやり続けていると、この心的飽和が起き、次第に飽きてきて、ダイエットを継続する意欲を失ってしまいます。飽き性の人は結果が見えないことが続きません。飽き性の人にとってダイエットで鬼門なのは、この停滞期です。
停滞期に入ってしまい、飽きてきたら、別の刺激を入れましょう。例えば、痩せた時に着るための服を買う、水着を着るようなビーチへ旅行に行く計画を立てるなどです。楽しい刺激をカンフル剤としてダイエットの継続を試みると良いです。
友人関係は広く浅い
飽き性の人は、色んなことに興味を持ち、様々な場所に顔を出すので、友人関係は広くなります。けれど、たくさんの人と会いすぎることになり、特定の友人と深く過ごす時間が持てないため、深い友人関係を築くことができなくなります。
飽き性の人の友人関係は広く浅くなりがちです。飽き性な人は、一旦興味がなくなるとドライな面が出るため、冷たい人だとも思われてしまうことがあります。飽き性な性格が深い友人関係を築くことに不利に働くこともあります。
あれもこれも欲しい
飽き性の人はあれも欲しいこれも欲しいという心理が働く特徴があります。とにかく、飽き性の人は刺激を求めて動くため、一つのことでは飽き足らず、あれもこれもと次々に欲しがるのです。
これが悪い方に働くと、借金する方向に動いてしまいます。借金しない為にも、飽き性な性格はほどほどにしましょう。
飽き性の人の心理
飽き性の人の心理はどうなっているのでしょうか?身近でいる飽き性な人の心理はどう動いているのか、次の記事を参考に考えてみてください。
結果が出ない事が苦痛
飽き性な人は結果が出ないことに苦痛を感じます。飽き性な人は目に見えて分かりやすい結果が大好きです。
はっきりと分かりやすい形で努力した結果が出ればやる気が継続しますが、いまいち成果が分からないものには途端に興味を失います。ですので、趣味や仕事の継続が困難になってくる場合もあります。
責任感を感じない
飽き性な人は責任感が希薄です。仕事を任されても、責任感が希薄な為、飽きると途中で仕事を放棄してしまいます。やり始めた事は最後までやり通す責任があるとは全く考えないのです。
何となく気分が乗らなくなったと、あっさりと諦める事から、飽き性の人には重要な仕事を任せられないという人もいます。
色んなことがやりたくなる
飽き性の人は色んなことに興味を持ちます。目新しいことや、これができるとカッコいいかもということを思いつくと、すぐに始めます。フットワークが軽い為、興味を持ってから始めるまでのスピードが速いです。
でも、フットワークが軽い為か、始めてすぐに飽きてしまいます。そして、次の楽しいことを探すのです。一度始めたことを辞めるのが早いため、次から次へと色んなことに興味を持ちます。
飽き性の人の恋愛事情
飽き性の人は、やっぱり恋愛でも飽き性なのでしょうか。飽き性の人がどのような恋愛をするのかについてご紹介します。
すぐに好きになる
飽き性の人は、すぐに人を好きになります。恋愛に至るまでのハードルが低いのです。飽き性の人のよいところですが、人の良いところをすぐに見つけます。そして、すぐに人を好きになります。
また、飽き性の人が恋多きタイプになる原因なのですか、すぐに恋人にできそうな人を口説く傾向が高いです。飽き性の人は結果をすぐに知りたいという心理が強く働く為、恋人になってくれないような人よりも、恋人になってくれる人のことを選んでしまうのです。
ガソリンのようにあっという間に燃え上がり、すぐに鎮火するような恋愛をするのが、飽き性の人の恋愛の特徴です。
束縛しない
飽き性の人は束縛しません。それは、自分も束縛されたくないからです。飽き性の人は色んなことに興味があるため、人付き合いも多いです。その為、恋人だけとずっと過ごすということがそもそも苦手です。
相手を束縛せず、そして、自分も好きなことを精一杯楽しみます。飽き性の人は自分が自由に行動できる事を一番大切にします。
浮気をしたくなる
飽き性の人は、浮気性です。一目惚れして燃え上がった恋愛でも、あっという間にその炎は鎮火します。そして新たな恋愛のお相手を探してしまうのです。でも、恋愛は付き合うまでは大変ですが、別れる時はもっと大変です。
ですので、飽き性の人は、本命の恋人はそのままで、新たな刺激を求めて浮気に走ります。興味を持つのも早ければ、興味を失うのも早い飽き性の人は、本気の恋愛が持続しないので、ある意味浮気が上手です。
飽き性を治すには?飽き性の改善方法
仕事や趣味や恋愛が続かない飽き性。どうすれば大事な事を継続できるようになるのでしょうか。ここでは、飽き性の改善方法をご紹介します。まずは、飽き性の人の心理を理解して、その上で改善方法を考えてみましょう。
目的を明確にする
趣味が続かないという飽き性を治すには、目標を明確にする方法が改善につながります。そもそも、飽き性の人は、趣味を始める際に大きな夢を描いて始めますが、具体的な目標は持っていません。
例えば、ギターを弾けるようになるという目標を持って始めても、いつまでに、どこまでできれば良いのかは決まっていません。具体性に欠けると目標を見失ってしまいます。そこで、目標を具体化するという方法をとります。
何年後にこれくらい弾けるようになるには、1週間ではこれくらいできるようになる、といった大きな目標を達成するための小さな目標を立てるのです。こうすると、小さな目標達成という刺激が少しずつ小出しに出てくるので、飽き性の改善につながります。
また、小さな目標達成でもやっぱり飽きそうなのであれば、友人にサポートしてもらって飽き性を治すという方法もあります。人から応援されたり、励まされたりしたら、それが良い刺激になります。友人からの励ましは、飽き性へのとてもよい改善方法です。
飽きないように刺激を入れる
どんな人でも飽きはくるものですが、その特徴が際立っているのが飽き性の人です。飽き性を治すのは難しく、ただ頑張れというだけでは効果がありません。飽き性は治すというよりも、飽き性の特徴である、刺激が欲しいという心理を逆手にとり改善します。
具体的には、SNSを利用します。SNSで自分が始めたことを紹介するとともに、こんな目標があるという事を明示します。SNSでは知人が興味を持って色々コメントしてくれますし、もし、しばらく投稿していないと、あれどうなった?と突っ込んでくれます。
SNSに投稿するというのは、皆んなにやる事を宣言するため、中々簡単には辞められない状況を作ることができ、飽き性の人には効果的な改善方法となります。
ハードルを設ける
飽き性を治すのに有効な改善方法として、ハードルを設けるというのがあります。飽き性の人は器用な人が多いため、大抵のことはすんなりとこなしてしまいます。ですので、飽きてしまうのです。そこで、適度なハードルを設けて飽き性を治すようにしましょう。
例えば、趣味でピアノを始めたとします。家で練習しているだけなら、刺激がないので飽きてすぐに辞めたくなります。でも、発表会に参加したり、友人の結婚式でピアノを弾くといったイベントがあると、嫌でも練習するようになります。
人前でうまく弾きたい、失敗できないといったプレッシャーはモチベーションになるのです。飽き性を治すのに、ハードルを設けるのは良い改善方法です。
見方を変える
何かに飽きてしまう時は、慣れてしまうというのが原因としてあります。新しく買った物も、初めこそ嬉しいですが、次第に慣れてくるとその価値は色あせてきます。慣れるということは人であれば誰でも起きることなので、仕方がありません。
そんな時は見方を変えてみると良いです。初めは嬉しかったものなので、それを思い出すだけでよいのです。なぜこれを買ったのか、その時に何を感じたのか具体的に考えてみましょう。
人は、欲しいものが全て手に入ったり、好きなことをなんでもできるようになっても、慣れてしまい、そこに自分が見出してきた価値を忘れてしまう時に一気につまらないものになってしまいます。
これが飽きる原因です。ですので、見方を変えるというだけで、飽き性を治すことができるのです。
飽き性の人におすすめの仕事
飽き性の人におすすめの仕事はどんなものがあるのでしょうか。飽き性は治すことが難しいので、それと上手く付き合える仕事を選ぶことが仕事選びのポイントとなります。
おすすめの仕事①クリエイター
飽き性の人に、クリエイターという職業は天職といっても過言ではありません。クリエイターは常に新しいことを創造し続ける必要があります。新しい刺激を求めて動き続ける事ができなければならないのです。
飽き性の人は新しい刺激を常に求める性分のため、クリエイターという職種と相性がよいのです。何かにハマっては、飽きて次へと良い意味でアクティブな人がクリエイターに向いています。
おすすめの仕事②観光業
飽き性の人に向いている職業として、観光業があります。観光業はお客様と接することが多く、いつも同じことが起きないため、刺激が多い仕事です。
また、一人で何役もこなさなくてはならないため、飽きる暇などなく刺激にあふれています。飽き性の人にはぴったりの仕事です。
おすすめの仕事③営業
営業は、飽き性の人におすすめです。お客様と接する機会の多い仕事ですので、お客様によってニーズが変わり、常に新しい刺激にあふれています。また、お客様との付き合いも、マンネリにならないよう、常に新鮮な気持ちが要求されます。
お客様に飽きられないようにあれこれ手を打たないといけませんが、飽き性の人は、人が飽きる心理を熟知しているため、対策が打ちやすいです。その為、飽き性の人は営業に向いています。
飽き性なのは今の時代では良いこと!
飽き性を治すのは難しいですが、飽き性はそんなに悪いことでしょうか。ネットにより情報の流れが早く、価値が陳腐化するのが早い現代では、飽き性は逆に武器になります。新しいものが次々と産まれては消えていく中で、その情報を取捨選択するだけで大変です。
飽き性の人は、その短期集中型の能力を活かし、次から次へと新しい情報を捌く事ができます。情報に乏しかった過去の時代とは違い、情報社会である現代において、飽き性は強い能力となる事でしょう。
自分の性質を抑え込むのではなく、その特性を理解し、上手く付き合うことこそが、成功への一歩です。飽き性と上手く付き合っていきましょう。