浮世離れの意味とは？浮世離れした人の特徴！

浮世離れと聞くと、「現実離れしている」や「常識にとらわれない」などの様々なイメージがわくと思いますが、実際にはふたつの意味があります。まずは、正しい意味を由来などを含めて解説をしていきます。

浮世離れには「考え方が常識とかけ離れていること」という意味と、「世間に無関心なこと」という二つの意味があります。二つ意味があることにより、言葉によっては相手に間違って伝わってしまう可能性があります。

例えば、「浮世離れした人」に例えると、「常識外れの考えをしている人」と「世間に無関心な人」と、どちらの意味にもとらえることができます。言葉を受け取る側も伝える側も意味を正しく認識できるように注意しなければなりません。

本来浮世は「憂き世（辛いことが多い世の中）」の意味で使われていましたが、仏教が定着したことによって「浮き世（はかない世の中）」と考えられるようになりました。これにより、「浮き世＝今の世の中」と認識されるようになっていき、それが定着していったのです。

浮世離れはこのことから、「世の中の常識から外れた人」や「世の中に無関心な人」といった風に認識されるようになりました。

一般的に浮世離れの類義語は「世間離れ」といわれ、同じような意味で使われます。そのほかには上で上げた「現実離れ」に加え、「常識はずれ」「破天荒」などの「常識にとらわれない」といった意味のものや、「超然」などの「世の中に無関心なこと」といった風な意味のものがあげられるでしょう。

浮世離れの対義語には「一般的」「常識的」などの「普通」のような意味を持つのものや、「好奇心旺盛」「興味津々」などの「様々なことに関心を持つ」といったような意味合いの言葉が挙げられます。

浮世とつく言葉だと浮世離れのほかには「浮世絵」や「浮世絵美人」といった言葉が浮かぶのではないでしょうか。浮世絵が流行った江戸時代では美人の基準があり、その美人とされていた女性を「浮世絵美人」と呼んでいました。その浮世絵美人は浮世離れと何か関係があるのでしょうか。

「浮世離れ」と聞くと現実離れと同じような意味でとらえ、混同して浮世絵も「現実離れ（浮世離れ）したような絵」という風に考える人もいると思います。ですが、実際には全く違う意味です。

先ほど解説したように浮世離れとは「浮世＝世の中」からかけ離れた考え、といったもので、「離れ」をとると世の中という意味になります。つまり浮世絵は世の中の絵ということです。

浮世絵美人はその浮世絵の一種である美人画の基準となった美人の女性像のことを指します。このことから同じ「世の中の」という言葉を使っているだけで浮世絵や浮世絵美人と浮世離れは全く関係のない言葉ということがわかります。

そもそも、上で挙げた「浮世離れしたような絵」といった表現は間違いであり、現実離れと浮世離れは混同しないように注意が必要です。

「浮世離れしたかのような景色」などの「現実離れ」のように使われる浮世離れは間違いの場合があります。

「浮世」とは世の中のことなので、浮世離れと聞くと現実離れのような意味と考えてしまう人もいるかもしれませんが実際には少し意味が違います。

「現実離れ」とは、「考え方が常識にとらわれていない」といった意味と「実際にはありえない」といった意味があります。前者の意味で浮世離れを使うなら正しいですが、上で挙げた「浮世離れしたかのような景色」ように後者の「実際にはありえない」の意味で浮世離れを使うのは間違った使い方になります。

ここまで浮世離れの意味などを解説してきましたが、ここからは浮世離れした人についての内容になります。まずは浮世離れした人の性格についてみていきましょう。

浮世離れした人には、内向的な性格の人が多くみられます。こういった人はあまり自分を表に出さないので何を考えているのかが理解されにくいです。また、内向的な人は一人を好む傾向があるので、周りに興味がないようにも見えます。

会社で上司に怒られたり友人に悪口を言われたとしても落ち込んだり怒ったりせず笑っていられるような楽観的な特徴を持つ人も浮世離れしている人の中にみられます。楽観的で浮世離れした人はあまり周りを気にしていないので怒られたりしても落ち込まず、自分で反省してポジティブにとらえることができます。

自己中心的な人は言葉通り自分を中心に物事を考えます。まさに世間に興味がなく、他人に影響されない自分の考えを持っているため、自己中心的な人は浮世離れしている人が多いです。

浮世離れしている人を思い浮かべると同時に自己中心的な人というイメージがある方は多いのではないでしょうか。ですがこのタイプの人は自己中心的だからといってマイナスなことばかりではありません。どこか憎めないところが多く、他人に好かれるタイプともいえます。

めんどくさがりな人は、基本的に自分の好きなこと以外には興味がありません。世の中の流行やニュースなどにも興味を示さないので、自然と浮世離れした人になっていきます。話題のニュースについてあまり興味を示さなかったりそもそも知らなかったりする人などが当てはまります。

浮世離れした人は自分を中心としたような性格をしていますが、そういった人はどのような行動をとるのでしょうか。浮世離れした人に見られる４つの特徴的な行動をまとめてみました。

浮世離れした人は、自分の考えで行動することが多いです。なので、空気を読まず落ち込んでいる人に率直な意見を言うなど、相手の立場を考えた言動、言葉遣いをすることがあまりないので周りから見れば思いやりがないようにみえます。

もちろん、本人は相手のことを思って言っているので悪気はないのですが、こういったことで余計落ち込ませてしまったり、マイナスに動くことも少なくありません。

浮世離れした人は、人と行動を合わせるのが苦手で、自分がやろうと思ったときにはじめて行動に移します。動くタイミングは人それぞれだと思いますが、時間にルーズで毎回待ち合わせに遅刻するくらい自分のペースで動く人は高確率で浮世離れしているといえるでしょう。

浮世離れしている人は内向的な性格の人が多いので、一人を好む傾向にあります。頻繁に人と関わるのは疲れてしまうので、休日もあまり外に出ないで一人で趣味に没頭することが多いです。

しかし、人と関わるのが嫌いなわけではなく、外交的な性格の人より自分の時間を確保したいと思っているだけなので気が合う人とは積極的に関わっています。

浮世離れした人はおしゃれ好きでも流行に合わせることはありません。ほとんどは、自分のセンスにあった服を選ぶためです。

その中にも時と場合に合わせて服を選ぶのが苦手な人や、そもそも服にお金をかけたくない人まで様々な人がいますが、流行にあった服装をする人は少ないです。

浮世離れした人にはこのように様々な特徴がありますが、恋愛においてそれはどのように効果を発揮するのでしょうか。恋愛関係でみられる特徴を３つほどあげてみました。

浮世離れした人は「ミステリアスな雰囲気」を持っているといわれます。ミステリアスな雰囲気を持った人は、男女問わずモテることが多いです。なぜかというと、人は未知の部分を持つ人間に惹かれるからです。

つまり、何を考えているのかよくわからない、常識はずれな考え方の浮世離れした人は男女問わず異性から好かれるタイプの人間になります。

また、男性は恋をした相手を追いかけていたいという心理があるため浮世離れした女性は恋愛において特に有利といえます。

浮世離れした人はモテますが、話が合わないことが多く、その場合は恋愛に発展しづらいです。こういった人は自分の好きなことしか興味がないため、話の引き出しもすくないのです。

もし、自分の好きな人が浮世離れしたような人であったら、その人の興味があることに話を合わせるように努力しなければなりません。自分の好きなことの話なら楽しく応じてくれるはずなので、そうすることで距離は一気に縮まるでしょう。

浮世離れした人との恋愛は、自分の価値観で行動したり、思っていることをはっきり言ったりするので、喧嘩になりやすいといったデメリットが挙げられます。もしこういった人と付き合うこと場合は、多少行き過ぎた行動や少し乱暴に見える言葉遣いをしても怒らずに話し合ったり、許すことのできる心の広さを持つことが大切でしょう。

もちろん、そういった行動は悪気があってやっているわけではないので、「この人はそういう特徴がある」ということをあらかじめ理解しておく事も重要になります。

浮世離れした人は恋愛においていくつかの特徴がみられましたが、こういった性格は友達付き合いにも影響を与えます。ここではその影響について紹介していきます。

まず、浮世離れした人は一人でいることが好きという人が多く、そこまで友達を必要としません。好きなことには強い関心をもっているので、趣味友達などの狭く深くの友人関係を好みます。

浮世離れした人は、話の引き出しが少ないため、自分に合わせて話をしてくれる友達を必要としています。そのため、自分と同じような趣味、価値観を持っている人とはとても仲がいい傾向にあります。

もしこういった人と仲良くなりたいのなら、恋愛と同じようにその人の興味があるものに自分が興味を持つことで仲良くなれる確率は一気にあがるでしょう。

浮世離れしている人は、自分の時間を大切にするので、休日に家で一人になりたいことも多いのです。

そのため、友達に遊びに誘われても断ることがあります。その場合はただ単に一人になりたい、というだけで決してその友達を嫌っているわけではありません。

浮世離れしている人と上手に付き合っていくためには、こういった欲求は友人として文句を言わずに応じるのが大切になります。

これまで浮世離れをした人の特徴を見てきましたが、このような特徴を持つ人が働くとしたらどのような仕事が向いているのでしょうか。浮世離れした人に向いている仕事をいくつかピックアップしてみました。

陶芸家などの自分で作品をつくる職業は浮世離れした人に向いているといえます。
特に陶芸家は一人で黙々と作業ができるので一人の時間の確保ができて自分のセンスを引き出せる、まさに浮世離れした人にぴったりの職業でしょう。

物語を書くのが好きなら、小説家もいいでしょう。完全には難しいですが、基本的には自分の望んだストーリーが書けます。また、こちらは完全に一人というわけにはいきません。ですが、浮世離れした人のセンスを活かすのなら向いているといえるでしょう。

プログラマーなど、フリーランスで活動できるものも向いています。フリーランスであれば比較的自由に仕事ができるため、そこまで周りに合わせる必要はありませんし、無駄に人間関係を築く必要もありません。

このほかにも、ITエンジニアなどのフリーランスでの活動が可能な仕事、自分のペースでできる仕事は浮世離れした人に向いています。

浮世離れした人の特徴をまとめてきましたが、ここまで読んで自分が浮世離れしているのかどうか、気になった人もいるでしょう。

そこで、自分が浮世離れしているかどうかを判断できる簡単な診断を用意してみました。

□世間の流れに興味がなく、ニュースなどを熱心に見ない

□服装は流行を気にしない

□友達は少なくてもいいと思う

□休日には友達からの誘いを断って一人で過ごすこともある

□周りに合わせた行動をするのが苦手だ

□空気が読めないと言われることがある

□自分の好きなこと以外には興味を持ちたくない

□周りとは価値観の違いから喧嘩になることが多い

□自分の思っていることははっきり伝えるタイプだ

【0~3チェック】
浮世離れしておらず、普通の人です。

【4~6チェック】
浮世離れしている傾向があります。

【7~9チェック】
浮世離れしています。浮世離れしているということを自覚して行動しましょう。

周りに合わせるのが苦手だったり、空気を読むのが苦手だからと言って、落ち込む必要はありません。浮世離れしている人は自分が浮世離れしているのを自覚し、自分なりの幸せを見つけるのが大切です。浮世離れしているからこそのメリットはたくさんあります。

例えば、浮世離れしているというのは、同時に個性的であるといえます。個性的な人は人間関係でも合う人、合わない人の差が激しいですが、自分の個性に合った友人、パートナーを見つけられれば普通の人よりも親密な関係を築くことができるでしょう。

他にも、一人の時間を過ごすのが得意だったり、好きなことに熱心になれたりと、メリットはまだまだ挙げられます。自分だからこそのメリットを考え、生活を豊かにしていきましょう。