お含みおきくださいの意味!使い方や例文を紹介!

「お含みおきください」という敬語をご存知でしょうか。なんとなくイメージはできても、意味や使い方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では「お含みおきください」という敬語について例文を交えて解説していきます。ぜひ、ご覧ください。

お含みおきくださいの意味!使い方や例文を紹介!のイメージ

目次

  1. 1「お含みおきください」を正しく使いたい!
  2. 2「お含みおきください」の意味とは?
  3. 3「お含みおきください」の類語の意味と使い方
  4. 4「お含みおきください」と「ご承知おきください」の違い
  5. 5「お含みおきください」の使い方《会話編》
  6. 6「お含みおきください」の使い方《メール編》
  7. 7「お含みおきください」の使い方の注意点
  8. 8過剰な敬語は避けるべき!
  9. 9便利な敬語表現を知っておこう

「お含みおきください」を正しく使いたい!

「お含みおきください」という言葉にどのようなイメージがありますか?なんとなく敬語ということはわかっても、詳しい意味がわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、お含みおきくださいを正しく理解するために例文や類語を交えてご紹介していきます。正しい敬語が使えるようになると周囲から一目置かれます。では、続きをご覧ください。

「お含みおきください」の意味とは?

「お含みおきください」とはどのような意味なのでしょうか?「お含みおきください」とは、相手に理解してほしい、心に留めてほしいという気持ちが込められた言葉です。主にビジネスや接客などで使われる言葉です。

ここでいう「含み」は、理解してほしい・心に留めてほしいという意味があります。一般的に使われている「○○を含む」のような使い方とは異なるのが特徴です。

「お含みおきください」は敬語表現

「お含みおきください」は敬語表現です。理解してほしい・心に留めてほしいという気持ちを敬語で表した言葉です。敬語は自分の敬意や、へりくだった気持ちを表すために欠かせない言葉です。

ビジネスシーンで敬語を使うのは当然ですが、そもそも敬語とは対人関係において敬意を表す言葉です。では「お含みおきください」は、どのような場面で使うことができるのでしょうか。

「お含みおきください」の類語の意味と使い方

ここからは、理解を深めるために「お含みおきください」の類語の意味と使い方について4つご紹介していきます。それぞれ解説していきますので、続きをご覧ください。
 

「お知りおきください」
「ご了承願います」
「心にお留め置きください」
「何卒、宜しくお願い申し上げます」

「お知りおきください」

一つ目の類語は「お知りおきください」です。「お知りおきください」とは「知っておいてください」という意味があります。敬語とはいえ、命令のニュアンスが含まれているので目上の人には使わないようにしましょう。

事前に知っておいて欲しいことがある場合・これから知っておいて欲しいことがある場合などに使います。また「了承しておいてください」という意味で使うこともあります。

「ご了承願います」

二つ目の類語は「ご了承願います」です。「ご了承願います」には、「事情を理解して納得してください」という意味があります。こちらも敬語ではありますが、目上の人に対する表現としては好ましくないといわれています。

もし目上の方に使うのであれば「ご了承願います」よりも「ご了承いただけますと幸いです」のように、より丁寧な表現を使いましょう。

「心にお留め置きください」

三つ目の類語は「心にお留め置きください」です。「心にお留め置きください」とは「心に留めておいてください」という意味です。もっとくだけた言い方をすれば、覚えておいてほしい・記憶しておいてほしいという意味です。

目上の人に「覚えておいてください」とは言いません。このような場合に「差し支えなければ~について心にお留め置きください」という言い回しを使うことができます。

「何卒 宜しくお願い申し上げます」

四つ目の類語は「何卒、宜しくお願い申し上げます」です。こちらは「どうぞよろしくお願いします」という意味です。こちらの言葉はさまざまなシーンで使うことができますが「お含みおきください」と同じような意味で使うこともできます。

「~ですが何卒、宜しくお願い申し上げます」と伝えることによって暗に理解してほしい旨を控えめに伝えることができます。

類語の意味と使い方を知って理解を深めよう!

「お含みおきください」の4つの類語や使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか。同じことを丁寧に伝えるにしても、さまざまな敬語表現があります。

相手によって適切な言葉を選択して伝えることができると周囲から一目置かれるでしょう。「~ください」など丁寧に伝えたからといって適切な敬語表現だとは限りません。

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「お含みおきください」と「ご承知おきください」の違い

ここからは「お含みおきください」と「ご承知おきください」の違いについてご紹介していきます。こちらの2つの言葉はニュアンスが非常に似ています。どのようなところに違いがあるのか解説していきます。

敬語表現は複雑なものも多いので、知らないうちに失礼な言い方をしていることがあります。「お含みおきください」と「ご承知おきください」は同じ相手に対して使える敬語なのでしょうか?

「ご承知おきください」の意味

「ご承知おきください」は「知っておいてください」という意味です。目上の人に使う言葉として好ましくありません。こちらの言い方は命令のニュアンスが強いです。

同僚や部下には使うことができますが、目上の人に使えるのは「お含みおきください」です。つまり、二つの言葉の違いは目上の人に使う言葉として適切かどうかということになります。

「お含みおきください」の使い方《会話編》

ここからは、「お含みおきください」を使うためにはどうしたらいいのかご紹介していきます。「お含みおきください」という言葉は、意識しないとなかなか使わない言葉です。ビジネスシーンでスムーズに使えるように例文を交えてご紹介していきます。

正しい敬語表現の使い方を覚えれば、上司や目上の人とも臆せずに会話ができるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

会話の例文紹介

会話の中でスムーズに「お含みおきください」を使うために2つの例文をご紹介します。「どうぞお含みおきください」「お含みおきくださいませ」です。なんとなく目にしたことがあるのではないでしょうか。

メールとは異なり、会話の中でとっさに慣れていない言葉を使うのは難しいです。一度言葉を自分のものにしてしまえば自然に使いこなせるようになります。それぞれ解説していきますので、続きをご覧ください。

例文①「どうぞお含みおきください」

「どうぞお含みおきください」の例文についてご紹介します。目上の人に覚えておいてほしい場合に使います。

例えば「こちらの件につきましては、先ほど申し上げたとおりです。どうぞお含みおきください。」や「出張のため1週間ほど不在になります。どうぞお含みおきください。」のように使うことができます。

例文②「お含みおきくださいませ」

「お含みおきくださいませ」の例文についてご紹介します。お客様にたいして理解していただきたいという場合に使います。

例えば「1週間以内にお振り込みを確認できない場合はご注文をキャンセルさせていただきますので、あらかじめお含みおきくださいませ。」のように使うことができます。

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「お含みおきください」の使い方《メール編》

ここからは、メールの中で「お含みおきください」を使うためにはどのような使い方をしたらいいのかご紹介していきます。

ビジネスメールの中では硬い表現が好まれます。ビジネスメールでも敬語表現が正しく使えていると周囲から一目置かれるでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

メールの例文紹介

メールの中でスムーズに「お含みおきください」を使うために2つの例文をご紹介していきます。「お含みおきくださいますと幸いです」「お含みおきくださいますようお願い申し上げます」です。

ビジネスメールは、相手と対面しているわけではないので敬語表現に迷ったときも調べてから文章を作成することができます。しかし、調べている時間は非常にもったいないです。便利な敬語表現は覚えておきましょう。

例文①「お含みおきくださいますと幸いです」

「お含みおきくださいますと幸いです」とは、目上の人にたいして理解を求めることを控えめに伝えることができる表現です。「幸いです」という言葉を使うことによって、より丁寧な表現となります。

例えば「○日より2週間出張で不在となりますことをお含みおきくださいますと幸いです」や「~となることを、お含みおきくださいますと幸いです」のように使うことができます。

例文②「お含みおきくださいますようお願い申し上げます」

「お含みおきくださいますようお願い申し上げます」は目上の人に理解を求めることをお願いするための敬語表現です。「お含みおきください」だけでも失礼ではありませんが「お願い申し上げます」を付け加えることによって、より丁寧に伝えることができます。

例えば「~となりますことを、お含みおきくださいますようお願い申し上げます」や「~の件につきましては下記の通りとなりましたのでお含みおきくださいますようお願い申し上げます」のように使うことができます。

「お含みおきください」の使い方の注意点

「お含みおきください」について理解が深まったところで、ここからは「お含みおきください」を実際に使う際の注意点についてご紹介します。目上の人に使える表現にも関わらず、何を注意するのだろうと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

「お含みおきください」という表現は全ての人が慣れ親しんでいる言葉とは言いがたい部分があります。また「含む」という言葉の表現を婉曲して捉える人がいるということに留意する必要があります。

念押しされていると捉える人もいる

一つ目の注意点は、念押しされていると捉える人もいるということです。ビジネスシーンで「お含みおきください」を使わないという人もいます。また、社風によっては社内メールで使われる敬語表現が暗黙の了解のように統一されていることがあります。

その場合、突然「お含みおきくださいます」を使うと誤解を招く恐れがあります。「お含みおきくださいますようお願い申し上げます」を使うなど、より丁寧な形式で使うといいでしょう。

「お察しください」という意味で捉える人もいる

二つ目の注意点は、「お察しください」という意味で捉える人もいるということです。これは「お含みおきください」の「含み」という表現を婉曲して捉えられてしまうことが原因です。丁寧な表現を心がけたつもりが、おかしな意味で捉えられてしまっては困ります。

この場合も、丁寧な表現を付け加えることによって誤解を招かずにすむでしょう。例えば「何卒~」「~お願い申し上げます」「~いただけますと幸いです」「~ませ」のような敬語表現を付け加える与える印象も変わってきます。

同僚・部下には使わない

三つ目の注意点は、同僚・部下には使わないということです。上司や目上の人に使う敬語は、誰にでも使えるものだと思う方もいるのではないでしょうか。しかし、これは敬語の使い方として不適切です。

目上の人にたいして使う敬語を目下の人に使っていても問題ないと思いがちですが、これは敬語の使い分けをしていないということになります。目上の人と目下の人に対する敬語を同じものにしてしまっては敬意を表すことができないのではないでしょうか。

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過剰な敬語は避けるべき!

敬語の使い分けをしないことは失礼にあたるということをご紹介しましたが、ここからは過剰な敬語を避けた方がいい理由についてご紹介していきます。例えば過剰な敬語には「二重敬語」があります。二重敬語とは、同じ種類の敬語を重複して使用することです。

まわりくどい印象を与えるので避けるべきだといわれています。丁寧に伝えようとするあまり、敬語を重ねてしまうことがありますが、敬語を重ねたところで敬意が高まることはないでしょう。

二重敬語はややこしい

二重敬語は、同じ種類の敬語を重複して使うものだとお伝えしました。実際には「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」の組み合わせを表した言葉です。しかし、二重敬語の表現が一般的に使われていることもあります。これが二重敬語のややこしいところです。

文法としては正しくないとされていても一般的に広く認知されている表現があります。例えば、食料品表示の「お召し上がりください」も二重敬語だといわれています。

相手にたいして適切な敬語を使おう

本来、敬語とは敬意を表す気持ちを言葉にしたものです。敬意があれば二重敬語だとしても失礼な印象を与えることはほとんどないでしょう。敬意など考えずに、なんとなく敬語を使っていると不快感をもつ人も少なくありません。

同僚や部下など目下の人に対する言葉を、上司や目上の人にも使ってもいいと思うことが問題です。それがまかり通ってしまっては敬語が存在する意味もなくなってしまうのではないでしょうか。

便利な敬語表現を知っておこう

いかがでしたか。「お含みおきください」のように、便利な敬語表現を知っておくことで上司や目上の人とも自信をもってコミュニケーションがとれるようになります。

また、同僚や部下からも一目置かれるでしょう。社内・社外問わず適切な敬語を知っていればスムーズに仕事を進めることができるでしょう。
 

使いなれない言葉は、最初は慣れなくても使い続けているうちに自然と使いこなせるようになります。この機会に「お含みおきください」のように便利な敬語表現を覚えておきましょう。言葉は理解して自分で使い続けることによってはじめて自然に出てくるものです。

例えば、若者言葉や英語などの外国語に例えるとわかりやすいのではないでしょうか。この機会に便利な敬語表現を身につけてみてはいかがでしょうか。言葉の幅が広がると、それだけ多くの人とスムーズにコミュニケーションがとれるようになります。

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