ひとりで生きる方法や覚悟!一人で生きていくには?

男性も女性も、ひとりで生きることは簡単ではありません。とくに女性がひとりで生きるとなると、世間体、仕事、体力など、たくさんの制約があります。でも、ひとりで生きることは、決して後ろ向きな決断ではありません。女性がひとりでも楽しく生きていく方法をお教えします。

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目次

  1. 1女性がひとりで生きていくにはどうしたらいいの?
  2. 2ひとりで生きていきたいと思う理由は?
  3. 3ひとりで生きていく方法
  4. 4ひとりで生きることの覚悟
  5. 5ひとりで生きるにあたり必要なこと
  6. 6ひとりで生きるということのメリット
  7. 7ひとりで生きることを決めたあなたへおすすめの本
  8. 8市民権を得た「おひとりさま」
  9. 9楽しくひとりで生きる方法

女性がひとりで生きていくにはどうしたらいいの?

50際まで一度も結婚したことがない人の割合を示す生涯未婚率。平成27年の調査では、男性は23.37%、女性は14.06%で、男性のおよそ4人に1人、女性の7人に1人が生涯未婚という結果が示されました。

女性は結婚して当たり前という考え方は、過去のものになりつつあります。ところが、1986年に男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出が奨励されてているにもかかわらず、未だに女性がひとりで生きていくためにはさまざまな困難がつきまといます。

女性がひとりで生きることは、悪いことではありません。メリットもたくさんありますが、女性がひとりで生きるためには、それ相応の覚悟が必要です。

なし崩し的にひとりで生きることになると、後々苦労することになりかねません。女性がひとりでも楽しく生きていくためには、どうしたらいいのでしょうか。

ひとりで生きていきたいと思う理由は?

結婚して家庭を持ちたいと思う女性がいる一方で、生涯ひとりで生きることを望む女性もいます。結婚して家庭を持つことだけが女性の幸せではありません。

ただ何となくひとりで生きることになった女性もいますが、少数派ながら、ひとりで生きることを積極的に選択する女性もいます。

気がつけばひとりだったという女性と違い、プライドを持ってひとりで生きることを決めた女性たちは、ひとりで生きたいと思う確固たる理由を持っています。

離婚してわかった結婚に不向きな性格

ある程度の年齢になったら結婚するのが当たり前という考え方が、全くなくなったわけではありません。熱烈な恋愛の末、結婚した人もいれば、交際相手やお見合いの相手に、とくにお互い不満もないので、何となく結婚してしまったという人もいるかもしれません。

でも、人には向き不向きがあります。誰もが結婚すれば幸せになれるわけではありません。離婚を経験した人の中には、結婚してから、自分が結婚には向いていないと気がついた人も少なくありません。離婚は、ひとりで生きる覚悟を決めるきっかけになります。

自分のペースを大切にし、他人と暮らすことに苦痛を感じてしまう人は、我慢しながら誰かと一緒に暮らすより、ひとりで生きていくほうが楽しい人生を送ることができるはずです。

仕事が面白い

仕事が波に乗っているときは、時間がいくらあっても足りません。努力や実力が評価され、それが報酬となって返ってくるのは快感と言ってもいいほどです。しかし、男女平等とは言いながら、結婚すれば女性が思い切り仕事に打ち込むことは難しくなります。

仕事でもっと成果をあげたい、知識や技術を吸収したい、昇進したいなど、仕事に貪欲になればなるほど、忙しくなり、自分以外の人のために使う時間は少なくなります。

キャリアを積んで地位を得るには時間も経験も必要です。出産や育児でキャリアが中断するのを嫌う人も少なくありません。仕事に打ち込むと決めると同時に、ひとりで生きる覚悟を固める人もいます。

いい男がいない

高望みをするわけではないけれど、周りを見渡してみて、生涯を共にしてもいいと思えるような、素敵な男性がいないとなると、わざわざ結婚する必要もないのでは、と思わざるを得ません。

自意識が高く、仕事の充実していて収入もあり、現在の生活に満足している女性は、妥協してまで結婚しようとは思わないものです。女性がひとりで生きることを決意する理由の一つは、結婚したいと思うような男性が少ないことです。

タイミングを逃した

結婚は勢いだとよく言います。仕事のこと、生活のことなどいろいろ考えることが多くなればなるほど誰かと生きるのは面倒になってきます。

仕事でキャリアを積めば、任される仕事は多くなり、忙しくなります。年齢が上がれば責任のある立場に就くことも、肩書がつくこともあります。一度仕事と生活のリズムができてしまうと、それを壊してまで結婚するのが億劫になります。

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ひとりで生きていく方法

多少の寂しさを我慢すれば、ひとりで生きることを選択することは簡単です。とくにまだ若くて体力があるときは、ひとりで生きていくことの大変さを実感しにくいかもしれません。けれど、ひとりで生きるということが、不便で、不都合で、不利なこともあるのです。

せっかくひとりで生きることを決意したなら、より快適で楽しく生きられるように、ひとりで生きていく方法を、ちゃんと考えておきましょう。

自分の能力にあった仕事に就く

収入がなくては生きていけませんから、安定した収入が得られる職業に就くことは必須条件ですが、生活の中心となる仕事に不満があっては意味がありません。ひとりで生きると決めた以上、自分の能力を発揮でき、楽しいと思える職業に就くことをお勧めします。

大企業が倒産したり、吸収合併されたりすることも少なくない昨今。終身雇用でさえ保証はなく、転職の可能性もありますから、長く続けられる仕事、専門的な知識や資格が生かせる仕事、男性と同等に評価され、昇進の機会がある仕事に就くのがベストです。

自己研鑽に投資を惜しまず、資格や語学の勉強を怠らないことが、理想的な仕事を得る方法の一つと言えます。

夢中になれる趣味を見つける

仕事が忙しいときはいいかもしれませんが、休日や長期休暇に何もやることがないと孤独感が襲ってきます。ひとりで生きることを決意した女性にとって、もっとも手ごわいのが社会から取り残されたように感じることです。

せっかく自分の時間が持てるのに、職場と家の往復だけで終わってしまうのはもったいないです。充実した時間を過ごす方法の一つが、交友関係を広げ、夢中になれる趣味を持つことです。

読書でも映画鑑賞でも旅行でも食べ歩きでも、自分が心から楽しいと思えることが一つでもあれば、ひとりで生きることは怖くありません。

家を持つ

ひとり暮らしの賃貸契約は、けっこう面倒です。家賃も馬鹿になりません。しかも、定年後収入がなくなったら、毎月の家賃は生活を圧迫することは目に見えています。最後にはひとりになるので、生涯借家というわけにもいきません。

ひとりで生きていくなら、自分自身の家か部屋が必要です。でも、購入費用を折半してくれる配偶者も、ローンを引き継いでくれる子どももいないので、なるべく早いうちに購入の計画を立てましょう。

自分の城を持てば、ひとりで生きていく覚悟もより強固なものになります。

しっかりと貯蓄する

ひとりで生きていると、自分で働いて得た収入を自分のためだけに使えます。おしゃれや趣味にお金を使っても文句を言う人はいませんから、ついつい無駄遣いしがちです。

自分に投資するのはいいことですし、人生を楽しむためにはある程度の出費はやむを得ません。しかし、収入に見合わない贅沢や浪費を覚えてしまったら、ひとりで生きていくことはできません。

ひとりで生きていくことを決めた女性にとって、一番頼りになるのは財産です。とくに老後は、ほとんどお金だけが頼りになるので、財テクの方法を学び、しっかりと貯蓄する習慣をつけましょう。

友だちを大切にする

家族を持たないと決めたなら、いざというとき助けになるのは友だちです。ひとりで生きていると、健康なときはいいですが、体調を崩したり、病気になったりしたときには途端に身動きがとれなくなります。

男性に比べて体力のない女性は、生活の中でも男性に頼らざるを得ないこともあります。男友だちも何人か持っていると心強いです。

困ったときにすぐに手を差し伸べてくれる友だちは、かけがえのない存在です。心から信頼できる友だちは大切にしましょう。

ひとりで生きることの覚悟

ひとりで生きるには覚悟が必要です。ひとりで生きると決めても、実際にひとりで生きることのネガティブな面に気がつくのは、しばらくたってからです。ひとりで生きることは、決していいことばかりではありません。

こんなはずではなかったと後悔しないように、ひとりで生きることのデメリットをよく考えておかなくてはなりません。

力強く生きる

人は弱いものです。孤独感をまったく感じずにいられる人はそんなに多くはありません。人生は何十年も続きますが、ひとりで生きると決めた以上、誰かに甘えることはできないと思っておいたほうがいいでしょう。

ひとりで生きるということは、自分の人生に責任を持つということです。卑屈になったり、弱気になったりせず、自分の選択が正しいことを信じることです。

家庭を持つ、子どもを持つという選択は、我慢を受け入れる代わりに人生を分かち合える存在を手に入れるということです。個人の自由を少しばかり失う代わりに、弱ったり、迷ったり、苦しんだりしたときに、無条件で支え合える存在を得ることです。

ひとりで生きるという決断は、分かち合い、支え合う存在の代わりに、自分の時間、自分の能力、自分のお金を自分だけのために使う自由を手に入れるということです。どちらがいいとは言い切れませんが、力強く生きる覚悟がなければ、ひとりで生きていくことはできません。

最後にはひとりになる

独身のときは一緒に遊んでいた友だちも、家庭を持つと距離ができます。年齢とともに、人間関係の幅を広げていかなければ、自分の周りからだんだん人が少なくなっていくと実感するでしょう。徐々に血縁関係も希薄になります。

若いときは将来の孤独は想像しづらいかもしれませんが、基本的に自分の死を看取ってくれる人はいないと思っていたほうがいいでしょう。運が良ければ、身内のように親身になってくれる友人、知人に恵まれるかもしれませんが、初めからそれを期待するのは楽観的すぎます。

ひとりで生きる覚悟とは、ひとりで死ぬ覚悟でもあります。ひとりで生きることを決めた女性は、老後の孤独は避けられないと覚悟しておいたほうがいいでしょう。

自分の人生に責任を持つ

いったんひとりで生きていくと決めても、迷うこと、悩むことがあるのは当然です。もしかしたら運命的な出会いで、方向転換することがあるかもしれません。それはそれでかまいませんが、ひとりで生きると決めたからには、すべての選択に責任を持たなくてはなりません。

人生で起きるすべてのことは、自分が選んだことだという自覚か、ひとりで生きていくためには必要です。何が起こっても他人のせいにしない覚悟を持つことが、ひとりで生きていくことを周囲に認めさせる方法でもあります。

コミュニケーション能力を磨く

ひとと一緒にいることが苦痛だから、ひとりで生きることを決めたという人もいるかもしれませんが、人間は、完全にひとりでは生きられません。婚姻や血縁で結ばれた人がいない分、頼りになるのは友人や知人です。

人見知りや人嫌いでは、ひとりで生きる人生のクオリティを高く維持できませんし、ひとりで生きることを積極的に選択したとはいえません。ひとりで生きていく覚悟が、コミュニケーション能力の低さの言い訳に見えてしまいます。

豊かな人間関係を築くなかで、ひとりで生きることを選択してこそ、強い決意を持ってひとりで生きていくことができるのです。

ひとりで生きるにあたり必要なこと

ひとりで生きていくためには、覚悟のほかにも現実的に不可欠なものがあります。思いつきや、格好つけで、行き当たりばったりにひとりで生きると決めてしまうと、大変なことになりかねません。

ひとりで生きるために必要なことをしっかりと理解したうえで、ひとりで生きる人生を選択するのか、誰かと生きることを選ぶのか、決めたほうがいいでしょう。

スキルアップと仕事の選定

生きていくためにはお金が必要です。お金を手に入れる真っ当な方法はちゃんとした仕事に就くことです。若いうちは契約社員や派遣社員でも困ることはないかもしれませんが、将来を考えると、資格を取ったり、専門知識を蓄える努力は欠かせません。

ひとりで生きるということは、自分の稼ぎが収入の全てだということです。万が一病気になったり、事故にあったりしたら、たちまち生活に行き詰まることになります。福利厚生のちゃんとした会社なら、疾病休暇や有給休暇があるでしょうが、そんな会社ばかりではありません。

目先のことだけでなく、長期的に安定した生活を送ることができるように、職業、職場は慎重に選びましょう。

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金融に関する知識

嫌な話になりますが、最終的に頼りになるのはお金です。家やマンションンを買うにしても、女性がひとりでローンを組むのは簡単ではありません。年金も当てにならないこのご時世、計画的な貯蓄と資産運用は不可欠です。

貯蓄の方法はいろいろありますが、リスクが高い投機的なものや、変動が大きいものは避けておいたほうが賢明です。貯蓄のほかに、保険にも入っておく必要があります。

家族がいれば、金融関係が得意な人が財テクを担当すればいいのですが、ひとりで生きていくなら、得手不得手は言っていられません。自分にふさわしい貯蓄方法や保険を選ぶために、金融関係の勉強もしておきましょう。

他人に迷惑をかけない健康な体

ひとりで生きていくうえで、一番困るのが体を壊すことです。働けない期間があると、それだけ収入が滞りますし、入院や手術が必要になったとき、助けてくれる人がいるとは限りません。

ひとりで生きるということは、自分の面倒は全部自分で見るということです。できるだけ長く、健康で働けるように、体力づくりや生活管理に留意しましょう。毎年の健康診断や予防接種も忘れてはいけません。

ひとりで生きていると、食生活が乱れがちですが、ひとりで生きるということは、自堕落に生きるということとは違います。誰も気にかけてくれる人がいない分、自己管理は徹底しましょう。自分の人生の質は、自分の生き方でのみ決まります。

自分に厳しく、ストイックに生きる覚悟がない人にはひとりで生きていくことは困難です。

ひとりで生きるということのメリット

生活の不安、将来の不安、孤独感、疎外感、敗北感など、ひとりで生きるというと、デメリットばかり強調されますが、ひとりで生きることにもメリットがあります。

結婚して家庭を持つことで得られるメリットと、誰かと生きることで生じるデメリットを秤にかけたとき、どちらを選ぶかは個人の自由です。

好きなことをして人生を楽しむことができる

ひとりで生きるとなれば、何をするのも自分の自由です。もちろんその自由には責任が伴いますが、ひとりで生きると決めた時点で、自分の人生に責任を持つ覚悟はできているはずです。

ひとりで旅に出るのも、仕事帰りに羽目を外すのも、趣味や勉強に没頭するのも、ペットを飼うのも、引越しをするのも、すべてが自分の思い通りになります。

予算や時間の制約はあっても、自分以外の誰かの意向のために自分の望みを断念する必要はありません。そういった意味でのストレスとは無縁でいられるのがひとりで生きる利点の一つです。

いろいろな男性と付きあえる

パートナーが決まっていれば、浮気はご法度です。日本では、不倫は社会的に認められません。でも、ひとりで生きているのなら、いつ恋に落ちても誰にも文句を言われる筋合いはありません。

よく、ひとりで生きることは孤独で寂しいと言う人がいますが、結婚していても、気持ちが離れている人も少なくありません。生活の安定にためだけのパートナーと、我慢をしながら生きていくぐらいなら、ひとりで生きるほうが楽しく清々しいに決まっています。

自由に恋ができるというのも、ひとりで生きていく上での大きなメリットです。

自分のためだけに時間を使うことができる

朝起きる時間から食事の時間、夜眠る時間まで、誰かと一緒なら、自分だけの都合で決めることはできません。我慢とまではいかなくても、ある程度の歩み寄りはしなくてはなりません。しかし、ひとりで生きるなら、基本的に、時間は全部、自分のために使うことができます。

自由になるのは、時間だけではありません。お金も、自分のためだけに使うことができます。将来のための貯蓄は必要ですが、家庭や子どもを持っている同年代の女性に比べて、経済力のある独り身の女性は、ずっと贅沢にお金を使うことができます。

ひとりで生きている女性の多くが、おしゃれで若々しいのは、ひとりで生きる緊張感もありますが、経済的に余裕があることも大きな理由の一つです。

ひとりで生きることを決めたあなたへおすすめの本

ひとりで生きることの意味や覚悟を教えてくれる、女性がひとりで生きるための指南書になる本です。

ひとりで生きていくと決めても、気持ちが揺らいだり、不安になったりすることはあります。寂しくなったとき、弱気の虫につかまりそうになったときには、これらの本を開いてみてください。きっと勇気を与えてくれます。

1.『私をくいとめて』綿矢りさ

2004年、『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した綿矢りささん。当時19歳で、最年少芥川賞受賞作家として一躍有名になりました。

『私をくいとめて』は、ひとりの時間を謳歌ししつつ、迷い惑う33歳の独身女性が主人公です。もどかしい恋愛の行方を絡めながら、ひとりで生きる女性にありがちの日常を丁寧に描いています。

ひとりの生活にわずかな孤独を感じながらも、しっかりと自立する人生の豊かさを教えてくれる1冊です。

2.『堀文子の言葉ひとりで生きる』堀文子

「群れない、慣れない、頼らない」をモットーとする堀文子さんは、1918年生まれ、100歳にして今なお現役の日本画家です。「自由でいることに命を懸けてきた」という堀文子さんの言葉には、自分らしく生きるための心構えや覚悟、方法が詰まっています。

「人間は結局はひとり」そう言い切る堀文子さんの、勇気、好奇心、チャレンジ精神は、ひとりで生きると決めた人だけでなく、多くの人の生きるお手本になります。

正々堂々と人生に挑み、誇りを持って生きている堀文子さんの言葉は、これからの人生に不安や迷いを持っている人の胸にきっと強く響きます。

3.『おひとりさまの老後』上野千鶴子

ジェンダー研究の第一人者である社会学者の上野千鶴子さんが2007年に著した『おひとりさまの老後』は、結婚して子どももいる、いわゆる普通の女性たちに衝撃を与えました。

女性の平均寿命が男性のそれを上回る中で、ほとんどの女性はいずれおひとりさまになるという事実にいまさらのように気づかされました。ひとりで生きるということがどういうことなのか、何の覚悟もなく老後を迎えるリスクは計り知れません。

上野千鶴子さんは、ひとりで生きることは難しいことではなく、ちゃんと情報や知識を収集すれば、快適にひとりで生きる方法があることを教えてくれます。

市民権を得た「おひとりさま」

「おひとりさま」という言葉は、レストランや居酒屋、ホテルや旅館など、いろいろな場所で使われていますが、そもそも「おひとりさま」という言葉は、ストーカー問題などの記事や書籍で有名な、ジャーナリストの故岩下久美子さんが提唱した生き方です。

岩下さんが「おひとりさま向上委員会」を発足した1999年頃は、まだまだ結婚するのが当たり前で、ひとりで生きている女性は、「結婚できない女性」とのレッテルを貼られ、肩身の狭い思いをすることが少なくありませんでした。

そんな中、岩下さんは、既婚、未婚にかかわらず、自分で自分の好きなことを選択し、実行する自由を持つという、新しい生き方を「おひとりさま」という言葉に託しました。

その後、2005年に「おひとりさま」が流行語大賞の候補になると、一気に認知度は高まりましたが、マスコミによって、「おひとりさま」は、友だちや恋人、配偶者がいないかわいそうな人という湾曲したイメージを植え付けられました。

間違った認識のせいで、揶揄や嘲笑、自虐とともに口にされることが多かった「おひとりさま」という言葉ですが、近年、女性の社会進出が進む中で、「おひとりさま」は、独りぼっちでかわいそうな存在から、自分らしく堂々と生きる、自立した存在へと変わりつつあります。

「おひとりさま」が広く受け入れられるようになれば、家庭に縛られ、男性に決定権を握られていた女性が、ようやく自ら生きる方法を選ぶ自由を手に入れることができる社会になるはずです。

楽しくひとりで生きる方法

ひとりで生きることは、決して負け組になることではありません。自分の意志でひとりで生きることを選択したなら、自信を持って生きるべきです。ひとりで生きることに引け目を感じていては、ひとりの人生を、楽しむことはできません。

新しいことにチャレンジする勇気と好奇心を失わないこと、目標を持って仕事に取り組むこと、健康管理をすること、向上心を持ち続けること、出会いを楽しみ、友だちを大切にすることなど、楽しくひとりで生きるために必要なことはたくさんあります。

でも、一番よい方法は、自分の選択に誇りを持つことです。人生を楽しんでこそ、ひとりで生きることに意味が生まれます。せっかく得た自由ですから、貪欲に、自分が欲するものを手に入れる努力をしましょう。

ひとりで生きる女性は、自活できない女性にとっては、実は憧れでもあります。他人と比べない、世間体を気にしない、自分が楽しいと思えればそれでいいと割り切ることも、楽しくひとりで生きる方法の一つです。

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