皮肉屋の意味とは?皮肉屋な人の心理や性格・皮肉っぽい人への対処法
皮肉屋の意味とは?皮肉屋な人の心理や特徴的な性格、さらに皮肉っぽい人への対処法をご紹介します。皮肉屋な人というのは、どのような心理に基づいてその皮肉っぽい性格を表しているのか、男性・女性別にも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
あなたの周りに皮肉屋の人っている?
自分自身も含めて色々な性格や特徴、心理を持った人がいますが、自身の周りに皮肉屋の人、皮肉っぽい人というのはいますでしょうか。
皮肉を言う頻度や、皮肉の内容の強弱に違いはあるものの、皮肉屋で皮肉っぽいことをよく言うという人が実は周りにいるという人は少なくありません。
「あの人はどうも皮肉っぽいところがあるよな」というイメージを周りの人が共通して認識している人物がいるのであれば、それが「あなたの周りの皮肉屋の人」になるでしょう。
「皮肉屋」の意味とは?
皮肉屋の人がいるかいないか、皮肉屋の人がどのような心理や性格的特徴を持っているか、という内容をお伝えする前に、そもそも「皮肉屋」とはどのような人を差すのでしょうか。
皮肉屋とは、会話をしていると、その端々に「皮肉っぽい言葉」や「嫌味」のような言葉を言ってきたり、付け足したりする人で、頻度でいうと1度会話を始めれば、必ずと言っていいほど1度くらいは皮肉を言ってくる人のことです。
「皮肉」と「嫌味」の違いは?
「皮肉」と「嫌味」の違いとはどのようなものでしょうか。これについては、使う場面によって同じような意味で使い、ほどんど違いがないという場面も少なくありません。
ですが、「嫌味」とは、直接的な言葉や態度で、わざと不快になるようなことを言うのを嫌味と言い、「皮肉」とは、直接、または間接的に相手の欠点や弱点などを指摘することを言いますので、少しの違いがあります。
直接的なのか、間接的なのかという違いと、不快になるようにわざとやっているのか、指摘も含めて意味のある内容ではあるが、言葉のチョイスが皮肉っぽいのかという違いもあります。
皮肉屋の人の心理《男性編》
皮肉屋の人とはどのような心理でその「皮肉っぽい」言葉を発しているのでしょうか。意味の無い言葉なら違いますが、意味のある言葉を発している以上は何かしらの心理が関わっていることになります。
皮肉屋の人の心理については、男性でも女性でもそれほど大きな違いはないものの、比較的男性の皮肉屋の人に多い心理をまずは確認していきましょう。
自己承認欲求が強い心理
皮肉屋の男性は、「自己承認欲求が強い」という心理状態を持っていることが多いです。つまり、「もっと俺を認めろ」という欲求や心理になります。
皮肉っぽいことを言うのも、その発言が面白いと勘違いしているケースが見られ、その面白い自分を認めて欲しいと思って、皮肉が止まらなくなります。
強いコンプレックスがある心理
皮肉屋の男性には、「強いコンプレックスがある」というケースも多く、それを指摘されたり、ネタにされるのを恐れて、先回りして皮肉を言っているというケースが見られます。
たとえば、「学歴が高いやつって頭デッカチで現場では使えないよな」と自分よりも学歴が高い人がいる眼の前で言ってみたり、ということです。
これは当然、自分のほうが学歴が低いというのを分かっていて、実はそれがコンプレックスになっているけれど、指摘されたり、それをネタにいじられるのが嫌なので、先に皮肉を言って回避しようとしている心理です。
他人と自分を比較してしまう心理
皮肉屋の男性というのは、「他人と自分を比較してしまう」という心理状態を持っている人が多くなっています。自己評価を自分に対する分析ではなく、他人との比較で決めるタイプの人ということです。
もちろん比較対象があったほうが評価をしやすいのは確かなのですが、他人との比較に完全依存をしていて、「過去の自分」など、「以前と比べてできるようになった」などの評価はなく、他人と比べてどうなのか?しか見られない傾向にあります。
皮肉屋の人の心理《女性編》
先にもお伝えしたとおり、皮肉屋の人の心理には男性も女性もそこまで違いがないのですが、やはり男性には男性らしい心理と、女性には女性らしい心理というものはあります。
ただし、男性でも女性でも持っている心理でもあるので、「女性に多い」「男性に多い」という程度の認識で確認するようにしてください。
注目されたい心理
皮肉屋の女性は、「注目されたい心理」を持っているケースが多く見られます。男性のところで挙げた「自己承認欲求」に近いものがあり、「私をもっと見て」というような心理です。
「無難」で「平凡」な発言をしているだけでは注目はされません。皮肉っぽい一言を言うことで、その会話の中にも「爪痕を残せた」という自己満足が発生しているケースが多くなっています。
プライドが高い心理
皮肉屋の女性については、「プライドが高い」というケースも多く見られる心理です。ある程度の努力をして、ある程度の実力が伴っているケースも多くなります。
その「ある程度の」努力と実力があるせいで、さらに強度の努力をして実力を持った人を素直に認められず、皮肉っぽいことを言って、自分がその人よりも下という見られ方をしないように必死になっている心理です。
あまり人を好きにならない心理
皮肉屋の女性というのは、「あまり人を好きにならない」という心理を持っているケースが多いです。簡単にいうと人に対して「好感」をあまり持たず、どちらかと言えば「嫌悪感」を持つほうが多いということです。
皮肉を言ったりするタイプの人でも、相手に対して好感を持っていて、「イジる」とか「可愛がる」という意味で皮肉を言うタイプの人もいますが、「皮肉屋の人」は好意の裏付けがないケースも多くなります。
皮肉屋の人の性格的特徴
皮肉屋の人の心理を男性、女性別に見てきましたが、これらの心理に基づいて表れる「性格的特徴」をここからは確認していきましょう。
先に見てきた「心理」があるからこそ、こういった性格的特徴が見られるようになります。また、そのように結びつけることでより皮肉屋の人の性格や特徴を理解しやすいので、心理はしっかりと確認しておいてください。
嫉妬深い性格
皮肉屋の人というのは、「嫉妬深い性格」をしているケースが多いという特徴があります。皮肉っぽいセリフを言葉にするのも、相手を認めたくない、自分のほうが上だ、という意味を示すため皮肉を言うという特徴です。
他人が何か自慢になるような、褒められるようなことを話していても、「それくらいは普通だよね」とか、「もっとこうできたよね」というように、嫉妬心から自慢や褒められていることを認めようとしません。
噂話が好きな性格
皮肉屋の人は、「噂話が好き」という特徴的な性格をしているケースも多くなります。故意に皮肉っぽいことを言っていない人だとしても、性格的に『皮肉のネタになるもの』は収集してしまう癖のような意味があります。
誰かが人の噂話をしていたり、それこそ「悪口」を言っているような場を発見すれば、嬉々として参加して、その話に乗ったり、情報収集の意味で記憶するようにする性格的特徴を持っています。
余計な一言を言ってしまう性格
皮肉屋の人というのは、「余計な一言を言ってしまう性格」の持ち主です。皮肉というのは「これに尽きる」とも言えるくらいに、「皮肉=余計な一言」であるケースが多いため、余計な一言を言うのは皮肉屋の人の特徴的な性格です。
素直に「そうなんだ」とか「すごいね」で終わらせればいいものを、「でも○○さんが先にそれやってたよ」など、周りに「なんでそれ言っちゃうかな…」と思われるような一言を平然と言ってしまう性格をしているのです。
感情のままに動いてしまう性格
皮肉屋の人というのは、「感情のままに動いてしまう性格」をしている人が多いです。感情のままに動き、感情のままに言葉を発してしまいます。
皮肉が故意ではない人に多いケースで、あとから思い返してみれば「余計なことを言ったな」と思えるようなことも、その場の感情で、口が先に動いてしまうのです。
かまってちゃんな性格
皮肉屋の人というのは、「かまってちゃんな性格」をしている人も多くなっています。皮肉屋の女性の心理でも挙げた「注目されたい」という心理がここで性格として表れているものとなります。
話の中心にいる人物がしゃべっていることに対して、皮肉っぽいことを言うことで、「中心になるほどのことではない」と示したいという思いと、自分をもっとかまってくれ、という思いが出ているものと言えるでしょう。
皮肉っぽい人への対処法
皮肉屋の人の性格や心理、特徴が分かったところで、次は皮肉屋の人の皮肉っぽいセリフやその人自身への対処法というのはどのようにするのが良いのでしょうか。
皮肉屋の人の心理や性格をしっかりと把握しておくことで、それらに対処するのもやりやすくなりますが、具体的にはどのような対処法を取るのが良いのかご紹介します。
皮肉っぽい発言を聞き返して対処する
皮肉屋の人のへの対処として、「皮肉っぽい発言を聞き返して対処する」という方法があります。実はこの対処法は効果が高いケースも多くなっているものです。
「え?それって皮肉ですか?」というように皮肉っぽい発言を受けたときに、そのままそのように聞き返すことで、「あ、いや…」と一歩引いてしまうことがよくあります。
これは「平然と」皮肉を言っていた状態から、そのように言われると「罪悪感」みたいなものが出てくるので、あまりその人には皮肉を言わないようにしよう、と思わせることができる対処法です。
皮肉発言を自覚させて対処する
皮肉っぽい発言をする人に対して「それは皮肉発言だよ」ということを自覚させるのも、皮肉屋の人への対処法としては有効な方法になります。
これは、『自覚がなく』皮肉を言っている人に対して有効になりますし、先にお伝えした「皮肉発言を聞き返す」ということでも可能なので、自覚あって皮肉を言っている人へも有効な対処方法です。
最初から皮肉だと思って受け流して対処
皮肉屋の人が皮肉っぽいことを言うのは『当然』のことなので、皮肉屋の人が言うことは「皮肉なのだ」と最初から思っておくことで、受け流すことができます。
不意に皮肉っぽいことを言われてると「イラっ」としたり、落ち込んだりするケースもありますし、その可能性が高まりますが、最初から皮肉だと思っていれば、あまり気に留めることなく受け流すことができる、という対処法です。
皮肉っぽい性格を治す方法
皮肉を「あえて」言っているという場合は気にならないかもしれませんが、「つい」皮肉っぽいことを言ってしまう人というのも存在しています。
そういった「つい」皮肉っぽいことを言ってしまう、口をついて皮肉が出てしまうという人は、どのようなしてその皮肉っぽい性格を治すことができるのでしょうか。
皮肉っぽいことを自覚する
まず最初にやるべき大事なことというのは、「皮肉っぽいことを自覚する」ということです。それは「皮肉っぽい性格」もそうですし、「皮肉っぽい発言」についても自覚する必要があります。
「自分は皮肉っぽい性格だ」という自覚はそれほど難しくないのですが、「今のは皮肉発言だったな」という自覚は指摘されないと気づけないケースもあるので、自分の発言を振り返るようにして、皮肉発言を自覚しましょう。
周りと比べるのをやめる
皮肉っぽい性格になってしまう理由の1つに「他人と自分を比較してしまう心理」というものがありますが、これを少しでも抑えるようにすることで皮肉っぽい性格を和らげることができます。
周りと自分を比べることで、そのギャップが生まれた場合に「皮肉っぽい発言」で埋めようとしてしまうのですから、自分は自分、他人は他人という意識を強く持つことが皮肉っぽい性格を治すためには重要です。
言葉をいったん飲み込む
皮肉っぽい性格や皮肉っぽい発言を治すためには、まず口から飛び出そうになる言葉をいったん飲み込むようにするのも良い方法となります。
感情のままに、今思ったことをすぐに口にしてしまうから皮肉発言が出てしまうので、一度言葉を飲み込んで、「この言葉は皮肉っぽくないか?」ということを自問自答してから発言するようにしましょう。
皮肉を「ドライな指摘」だと捉える
「皮肉っぽい言葉」も捉え方によっては、「指摘」と捉えることもできます。盛り上がっている会話に水を差すような「ははは、いいね。でもどうせ無理だけど。」という言葉も、冷静に見つめ直すための指摘だと捉えることができます。
盛り上がったままのテンションで何かを勢いで始めてしまって失敗するということは多々あります。そういう時にもし「皮肉屋の人」がそばにいたら、そのドライな指摘によって勢いだけで実行してしまうことはなかったという可能性もあります。
そういった意味で考えると皮肉というのは単なる悪口とは違って、「ツッコミどころが残っている」ということを教えてくれているものだと捉えることもできるのです。
悪人ではないけど付き合いづらい皮肉屋の人
皮肉屋の人は基本的に「一言多い」とか「余計な一言を言う」という程度のことが多く、強い悪意を持って人を陥れようとしているほどの悪人ではありません。
それは、ここまでに見た皮肉屋の人の心理や性格的特徴からも分かる部分ですが、強い悪意がなく悪人ではないとしても、付き合いづらいと感じる人が多いのも確かなことでしょう。
ただ、先にも伝えたように皮肉も指摘だと捉えれば、それは優しさとも考えられるわけで、皮肉屋の人もそうでない人もお互いに良い距離感を持って、争いごとにならない程度に良い付き合いをできるようにしましょう。