達観の意味や類語・使い方!人生達観している人とは?

聞いたことはあるけれども意味を説明しろと言われると難しい「達観」という言葉。今回はそんな達観という言葉について調べてみました。達観とはどういう意味なのか、どう使えば良い言葉なのかなど詳しく説明していますので、是非ご覧ください。

達観の意味や類語・使い方!人生達観している人とは?のイメージ

目次

  1. 1あなたは達観してる人?
  2. 2そもそも「達観」の意味とは?
  3. 3「達観」と「諦観」の違い
  4. 4「達観」と「俯瞰」の違い
  5. 5「達観」の類語とその意味
  6. 6「達観」の使い方《例文紹介》
  7. 7人生を達観してる人とはどんな人?
  8. 8人生を達観してる人の恋愛
  9. 9あなたの人生達観度を診断!
  10. 10達観するのがいいとは限らない

あなたは達観してる人?

「あなたは達観しているね」なんて言われた時に悪い気はしないけれども「一体どういう意味なんだろう?」「褒められたと思えばいいのかな?」とモヤモヤしたことがある人もいるのではないでしょうか?

今回はそんな「達観」という言葉についてまとめてみました。自分自身は達観しているのか。周りにいるあの人もそうなのか?など、改めて考えながら読んでみてください。

そもそも「達観」の意味とは?

ではそもそも「達観」とはどう言った意味を持つ言葉なのかご存知でしょうか?達観という言葉には大きく2つの意味があります。

1つ目には「幅広い視野を持っていること」や「世界や社会の情勢をみて取れること」という意味です。2つ目には「精神的に成熟していて目先のことにとらわれず、物事の真理を捉えることができること」という意味があります。

日常的に「達観している」と表現される場合には2つ目の意味で使われることがほとんどなので、今回は2つ目の意味を中心に「達観」という言葉についてご紹介していきます。

達観の対義語

では「達観」の意味はわかりましたが、その対義語に当たる言葉にはどんなものがあるかご存知ですか?その言葉は「執着」だと言われています。

「執着」という言葉は「ある事柄に心を捉われてそこから抜け出せないこと」を表す言葉です。目先のことにとらわれない「達観」とはまさに正反対の言葉であるということができるでしょう。

また1つの事柄に執着していると、物事の真理を見逃すことも多くなります。その点においても「達観」と「執着」は対比する言葉だと言えるでしょう。

「達観」と「諦観」の違い

「達観」とよく似た言葉に「諦観(ていかん)」という言葉があります。漢字も一文字違いで意味もよく似ているので間違われやすい言葉なのですが、2つの言葉は違う意味を持っています。

「諦観」という言葉は達観と同じく「物事の真理を捉える」という意味のある言葉です。しかしその背景には、自分が経験してきた様々な事柄から「これ以上はない・望まない」と判断し、諦めた先にある真理を悟ったという意味合いで使われる言葉なのです。

一方の「達観」の場合は経験した事柄からの真理ではなく、自分の中で考え抜いた結果の真理を捉えるという言葉なのです。2つの言葉は自己の経験からの諦めが「ある」か「無い」かによって使い方が違うと覚えておきましょう。

「達観」と「俯瞰」の違い

もう1つ達観に似た言葉で「俯瞰」という言葉があります。この俯瞰という言葉は「高い場所から見下ろす」という意味を持つ言葉です。

そのため広い視野を持つ言葉として混同されがちですが、俯瞰はただ「見下ろす」という行為を表している言葉なので、達観とは別物です。響きが似ているので間違えがちですが、全く違った意味を持つ言葉であると覚えておきましょう。

「達観」の類語とその意味

ここまでは「達観」という言葉の対義語や間違えやすい言葉についてご紹介してきました。聞きなれない言葉もたくさん出てきたと思います。

では次は「達観」と同じ意味を持つ言葉である、類語についてご紹介します。
 

・開眼する
・悟りを開く
・会得する
・思い知る
・境地に達する

開眼する

「達観」の類語の1つめは「開眼する」です。

開眼とは物事の道理や真理がわかるようになったり、物事のコツをつかむことを表す言葉です。心の中にある目が開き、物事の真理が見えるようになるというのが「開眼」の由来だと言われています。

「開眼」という言葉自体は元々は仏教で使われていた言葉であり、「仏教の真理を悟ること」という意味も持ち合わせている類語になります。

悟りを開く

「達観」の類語の2つ目は「悟りを開く」です。

悟りを開くとは、心の迷いがなくなり真理を悟ることを表す言葉です。仏教徒などが厳しい修行の末に「悟りを開いた」などという表現をしているのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

自分の中の感情や想いと向き合い、物事の心理を理解することこそが、悟りを開くということになります。

会得する

「達観」の類語の3つ目は「会得する」です。

会得するとは「物事の真理を十分に理解して自分のものにする」という意味です。深い理解をするだけでなく、その考えを自分のものにしなければならないので、悟りよりもより深い理解が必要になります。

達観という言葉では思想が中心になりますが、「会得」になると行動や技術についても説明することができるので、非常に便利な類語だと言えるでしょう。

思い知る

「達観」の類語の4つ目は「思い知る」です。

「思い知る」という言葉は身にしみてわかる・強く共感できる・わきまえるという意味を持った言葉です。物事の真理を理解し、自分がどのように立ち居振る舞えば良いのかわかっている様子を表した類語になります。

辛い経験や悲しい経験をした後に、自分の無力さや非力さを感じるなど、マイナスな感情が生まれた時に感じる概念だと言えるでしょう。

「達観」の使い方《例文紹介》

ここまでは「達観という言葉の類語についてご紹介しました。

では続いては「達観」という言葉を使った例文についてご紹介しましょう。「この使い方であっているのかな?」「この場面で使ってもおかしく無いかな?」など不安に感じている人も多いはず。そんな人はぜひ参考にしてみてください。

使い方1:達観した考えを持っている人だ

この場合の「達観」の使い方は「視野が広い、将来を見据えている」という意味になります。目先の物事だけでなく、遠い未来を見据えている・将来を予測した行動ができている人だという褒め言葉として使える例文でしょう。

使い方2:達観の境地なので、周りに惑わされることはない

この場合の達観の使い方は「身の程をわきまえている」「真理を知っている」という使い方になります。自分はこれ以上望まない、真理を知っているのでこれ以上もこれ以下もないという考えによって、周りの意見に左右されないという状況です。

このような使い方の場合、自分で自分のことをいう分には構いませんが他人から言われると違和感を感じる場合もあります。「あの人は身の程をわきまえているよね」という失礼な意味になってしまうこともあるので注意しましょう。

使い方3:あの人は物事を物事を達観視している

この場合の達観の意味は「世界や社会の情勢をみて取っている」という意味で使われています。これから先の社会で起きることや問題を理解した上で、その状況を受け入れている様子を表しています。

10代や20代の若い世代の人よりも、年配の方など知識や経験が豊富な方に向けて表現することが多い使い方になります。

人生を達観してる人とはどんな人?

ここまでは「達観」という言葉の意味や使い方についてご紹介してきました。今まで使う機会がほとんどなかった言葉ですが、少しでも身近に感じていただければと思います。

では次は人生を達観してる人とはどんな人なのかについてご紹介していきます。達観してる人の特徴や心理についてまとめていますので、身の回りに当てはまる人がいないかチェックしてみてください。

常に冷静

人生を達観してる人の特徴の1つ目は「常に冷静」です。

人生を達観している人は、何事においても先の見通しが立っているために動じることがありません。また、突然のハプニングが起こったとしても全てを受け入れようと思っているため、その物事に対して争うこともありません。

達観している本人からすれば何でもないことなのかもしれませんが、周りにいる人には冷たく映る場面も。冷静でいることのメリットももちろんありますが、デメリットを産んでしまうこともあるでしょう。

他の人を見下している

人生を達観してる人の特徴の2つ目は「他の人を見下している」です。

人生を達観している人は、常に冷静で周りが見えすぎているせいか他の人を見下す節があります。「そんなに慌てる必要はないのに」「大袈裟だ」などと、他の人が慌てふためいている様子を冷めた目で見ている部分があるでしょう。

本人からすれば何でもないことかもしれませんが、他の人にしてみれば大変なこともあります。達観しているからといって他の人を見下した態度を取るのはよくないでしょう。

自己主張しない

人生を達観してる人の特徴の3つ目は「自己主張しない」です。

人生を達観している人はあらゆる場面でどう振る舞えばいいかを自ら考え行動しており、不必要な自己主張をしません。それはこれから起こる出来事を受け入れようと思っているからです。

反対に、物事に執着している人は、出来事に対して抗ったり、結果を変えようとして自己主張が強くなりがちです。どちらが正しいということはありませんが、極端になりすぎないよう注意が必要です。

他人に深入りしない

人生を達観してる人の特徴の4つ目は「他人に深入りしない」です。

人生を達観している人は、自分の人生なのにどこか出来事を客観視している部分があります。なので自分に降りかかった出来事はもちろん、他人に起きた出来事に興味を持つことがありません。

話を聞いてあげることはありますが、「自分で解決すべきこと」「他人が口出しすべきでない」という考えがあり、深入りすることはありません。本人からすればなんでもないことですが、相談した相手からすると悲しいもの。受け答えには注意する必要はあります。

人生を達観してる人の恋愛

ここまでは人生を達観してる人の特徴についてご紹介してきました。あなたの周りにも特徴に当てはまる人はいたでしょうか?

では続いては、そんな人生を達観してる人の恋愛についてご紹介します。他の人と比較してどんな恋愛なのか、どんな価値観を持っているのかなど注目してみてください。

束縛しない

人生を達観してる人の恋愛の特徴1つ目は「束縛しない」です。

人生を達観している人は自分の感情をうまくコントロールすることができます。そのため感情的になったり、衝動的に行動することがあまりありません。

また自分が他人からコントロールされることを嫌っているので、同じように相手をコントロールしようともしません。恋愛相手と対等な関係を築くことができ、お互いの存在を大切にしたお付き合いができると言えるでしょう。

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ゴールが結婚ではない

人生を達観してる人の恋愛の特徴の2つ目は「ゴールが結婚ではない」です。

人生を達観している人は、様々な価値観や考え方を尊重することができます。そのため1つの考え方にとらわれず、お互いの想いを大切にお付き合いしていくことができるでしょう。

もちろん結婚も1つのゴールの形ですが、相手や自分がそれを望まない場合には強制する必要はありません。人生を達観している人との恋愛では、形にとらわれずお互いに心地よい関係を築いていくことができるでしょう。

あなたの人生達観度を診断!

ここまでは人生を達観している人の特徴につてご紹介してきました。「自分にも当てはまるところがあるかも?」と思っている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回はあなたの人生達観度を診断できる簡単なテストをご用意しました。この後に出てくる簡単な質問に答えるだけで、あなたが人生を達観してるかどうか診断できます。

5分程度で終わる診断なので、ぜひチャレンジしてみてください。

人生達観度診断

□人と比較されても気にしない

□気心の知れた友人が1人いればいい

□他人よりも自分が大切だ

□他人の相談にのるのが苦手である

□あまり自己主張はしない

□トラブルが起きてもあまり動揺しない

□大抵のことは「仕方ない」と受け入れることができる

□何事もあまり後悔しない

□物事に執着しない

□彼や彼女が休日に何をしているか知らない

診断結果

【0から3チェック 達観していません】
チェックが3までの人は、全く達観していません。

【4から6チェック 普通です】
チェックが6までの人は、普通の人です。考え方を変えれば達観できるかも?

【7から9チェック もう少しで達観します】
チェックが9までの人は、もう少しで達観の域です。

【10チェック 達観しています】
チェックが10満点の人は達観しています。悟りを開いているでしょう。

達観するのがいいとは限らない

今回は「達観」についてご紹介してきました。達観の意味や類語、達観している人の特徴など、様々な角度から達観している人について理解していただけたと思います。

常に冷静で周りが見えている達観してる人。一見するといいように思えるかも知れませんが、波乱がない人生には刺激もありません。苦労や困難に直面し、誰かと協力したり苦悩することも人生の1つのコンテンツだと言えます。

あまりに若いうちから人生を達観してしまうと、普通なら味わえた喜びや悲しみを逃してしまう可能性もあります。

達観することが悪いことだとは思いませんが、人並みに喜んだり関心だりする感情は大切です。そんな感情も大切にしながら、今後の人生を楽しんでいただけたらと思います。

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