自分を見失うの意味とは?自分を見失ったときに自分を取り戻す方法
生きていると、自分を見失うこともあります。自分を見失うと心も乱れがちになり、行動にも変化を来します。今回は自分を見失うとはどういう意味なのか、そして、どのような心理状態に陥るのかを説明します。また、見失ったらどう対処すればよいのか詳しく解説します。
目次
自分を見失ったらどうすればいいの?
人生は順風満帆ではありません。時には、困難なことに出くわしたり、予期せぬ状況に巻き込まれたりすることもあります。
すると、精神状態が不安定になって、自分を見失うことも少なくありません。では、自分を見失ったときはどうすればよいのでしょうか?
今回は、自分を見失うとはどういう意味なのか、そして自分を見失ったときに自分を取り戻す方法はあるのかなどを解説します。
「自分を見失う」の意味とは?
まず、自分を見失うとはどのような意味なのか説明します。自分を見失うとは、理性より感情が先走ってしまい、適切な判断ができないことです。
自分を見失うと、自分の行動が制御できなかったり、いつも感情が高ぶっていたりすることもあり、精神的にも不安定になりがちです。
自分を見失う原因
さて、自分を見失うのは原因があり、人によってその原因は様々です。ただ、人が自分を見失う原因は人間関係やお金のことがほとんどです。それでは、その自分を見失う原因を4つ紹介します。
恋愛に没頭したから
自分を見失う原因の1つ目は恋愛です。人を好きになると、楽しいことや嬉しいことも多くありますが、辛いことや苦しいこともあります。
相手を好きすぎることが原因で、勉強や仕事が手につかなくなったり、嫉妬によって自分の感情が激しく動いたりすることもよくあるのです。
恋愛にのめり込んでしまうと、自分の感情を制御できなくなり、誤った判断をする可能性が高まります。その結果、自分を見失うことになるのです。
仕事に没頭したから
仕事とは、生きていくために必要なものですが、仕事にばかり没頭をしてしまうと自分を見失うことになります。
仕事が原因で、自分を見失うのは、女性よりも男性に多い傾向があります。仕事のことばかり考えて自分や周囲の人のことを考えれなくなると危険です。
仕事で自分を見失ったときは、自分が何をしているのかわからなくなります。自分の仕事とは何なのか、この仕事にそれほど重要な意味があるのかさえ判断ができなくなることもあります。
お金に執着しすぎたから
自分を見失う原因で一番厄介なのがお金に執着することです。お金とは物やサービスを購入する時に必要なものです。よって、たくさんあればあるほど嬉しいと思うのは当然かもしれません。
それゆえ、お金の執着しすぎると、自分を見失うことになります。お金に固執すると、人は性格が変わります。お金のためなら、人の気持ちを傷つけてでも、お金を奪おうとするのです。
お金とは、人を幸せにすることもできますが、人を変えてしまう力もあります。お金が原因で自分が自分でなくなり、自分を見失うことは怖いものです。
周囲の人間関係に苦労したから
友人や家族、仕事の同僚との人間関係のトラブルも自分を見失う原因となります。例えば、嫌われるのが怖くて、本当の自分を出せないでいたり、いい人だと思われたくて、無理をすると自分を見失います。
確かに、人間関係を円滑に進めるためには、多少自分を抑えることも必要ですが、あまりにも自分の意見を言わなかったり、本当の性格を隠していたりすると、自分が壊れて自分を見失うことになるのです。
自分を見失ったときの心の状態
自分を見失ったとき、心が影響を受けます。では、自分を見失ったとき、どのような心の状態になるのか解説します。
感情の起伏が激しくなる
自分を見失うと、心は不安定になります。よって、感情の起伏が激しくなる傾向強くなるのです。先ほどまで、笑っていたのに、急に不機嫌になったり辛くなったりすることもあります。
また、自分を見失うと、自分が何をしているのか、本当はどうしたいのか混乱している状態になっています。自分の思った通りに物事が進まなかったり、強い願望があったりすると、心が壊れてしまうのです。
すると、少しの刺激で感情が大きく揺れ動きます。人によっては、穏やかだった人が怒りっぽくなったり、ヒステリーを起こすようになったりすることもよくあります。
自分を見失った時にしがちな行動
自分を見失うと心が不安定になるだけでなく、行動にも変化を来してしまいます。それでは、自分を見失ったときにしがちな行動を紹介します。
突発的な行動を起こす
まず、自分を見失うと、突発的な行動を起こしがちになります。これは、心が安定していないことが原因で、きちんと自分で判断することができずに、思い立ったらすぐに行動をしようとします。
例えば、恋愛のケースだと、好きな人の迷惑も考えずに急に会いに行ったり、必要以上に電話をしたりします。
周囲から見ると、「どうしてそんなことをするんだ」と思うような行動を急に起こします。自分を見失うと正常な判断ができなくなるため、突拍子もない行動に周囲は振り回されがちになります。
ぼんやりすることが多くなる
自分を見失うと、ぼんやりすることが多くなります。勉強や仕事や家事をしていても、すぐに集中力が切れて物思いにふけってしまいがちになります。
心が不安定になっていることで、感情が右往左往しやすくなるため、自分自身も疲れてしまいます。これが原因で、ぼんやりしがちになります。
自分を見失うと、よくぼんやりしたり、急に遠くを見つめるようになるので注意しましょう。
自分を取り戻したい!自分を取り戻す方法
自分を見失ったとき、自分が自分でなくなるような感覚になります。しかし、たとえ自分を見失うことになっても自分を取り戻す方法があります。それでは、どのような取り戻す方法があるのか6つ紹介します。
感情的にならないようにする
1つ目の自分を取り戻す方法は、感情的にならないように心がけることです。感情をコントロールする方法は難しいのは確かですが、感情が高ぶってきたら深呼吸をしましょう。
自分を見失うと、感情の起伏の激しさが続き、自分を取り戻すことが困難になります。よって、自分が今、自分を見失うことに気がついて、取り乱していると思ったら、冷静になるように努力することが大切です。
周囲の人の意見を聞く
2つ目の自分を取り戻す方法は周囲の人の意見を聞くことです。自分を見失うと、自分で適切な判断ができなくなることもあります。
そのような状態に陥った時は、自分の周りにいる人の話に耳を傾けましょう。周りの意見なんて聞いても意味がないと考えがちになりますが、自分を取り戻すためには、冷静に判断してくれる人達が必要なのです。
無理なことはしない
3つ目の自分を取り戻す方法は、無理なことはしないようにします。無理をすることは、自分の本意とは違った行動をすることになります。
自分のしたくないことを無理をして行い続けることで、心は壊れて自分を見失う結果になります。よって、本当の自分を取り戻すためには、自分の気持ちに素直になって、無理なことは避けることが大切です。
一人で過ごす
4つ目の自分を取り戻す方法は一人で過ごす時間を作ることです。社会生活をしていると、人と関わる時間が多くなりがちです。
人間関係が原因で自分を見失ったときは、できるだけ一人でリラックスする時間を作るようにしましょう。一人で好きなことをして、ゆったりと過ごすことで、以前の自分を取り戻すことができるでしょう。
自分に必要なのは何かを考える
5つ目の自分を取り戻す方法は、自分に必要なのは何かをじっくり考えることです。自分の人生で重要なことは何か、今行っていることは重要な意味を持つのか、などを見極めることです。
自分を見失ったときとは、それがきちんと理解できていない時です。まずは冷静になり、現在の自分の行動を見直すことが重要です。
執着していることから離れてみる
6つ目の自分を取り戻す方法は、今自分が執着していることから離れることです。人は、何かに執着して自分を見失うと、周りが見えなくなる傾向があります。
例えば、お金や恋愛に執着する場合、お金が欲しい、どうしても好きな人を恋人にしたい、などの願望が生まれます。
それらを自分の物にするために、あらゆる手段を使うこともあります。その結果、自分を見失う羽目になり、とんでもない行動を引き起こしてしまう可能性もあります。
何かに執着することで、自分を見失ったときは、その執着心を取り除く努力をすることで、本来の自分を取り戻すことができるでしょう。
自分を見失った人との接し方は?
もし、自分の周囲の人達の中に自分を見失った人がいたらどうしますか?何もしないでいつも通りに接することも1つの方法ですが、少し接し方を変えることで、その人の助けになることもできます。
それでは、自分を見失った人が友達の場合、恋人の場合、そして家族の場合について紹介します。
自分を見失った友達の場合
まずは、自分を見失った友達の場合について説明をします。友達が自分を見失った様子だと分かったら、まずは少し様子を見てみましょう。
自分を取り戻させようとして、説得をしたり、友達の行動を改めようとさせると余計に友達を刺激することになります。
特に、感情的になっている場合は、あまり接触をしないことが大事です。少し様子が落ち着いてきたことが分かったら、当たり障りのない会話から始めましょう。
会話を続ける中で、友達がリラックスをしてきたら、友達の気持ちや今どのような状況に陥っているのか尋ねてみましょう。
もし、友達の方から具体的な話をしてきたり、悩みを相談されたりしたら、親身になって聞いてあげることが大切です。
ただ、あまり深い入りすることは避けたほうがよいです。話を聞いて、少しアドバイスをするくらいにしたら、後は、友達自身が自分を取り戻すまで待っていましょう。
自分を見失った恋人の場合
次は、自分を見失った恋人の場合についてです。恋人はあなたが好意を寄せている人でもあるので、そんな人が自分を見失う姿を見るのは辛いものです。
自分を見失ってしまった恋人をあなたが何とかしてあげたいと思っても、所詮は他人であるため、何もできないばかりか、余計なお節介だと思われることもあります。
よって、そのような恋人と接する時は、友達の時と同様に深入りしないことが大切になります。恋人の話が聴けそうなら、まずは話を聞いてあげましょう。
そして、恋人の気持ちにできるだけ同意をしてあげて、認めてあげることがポイントです。その後で、恋人に対するあなたの気持ちを伝えたり、アドバイスをしてあげると効果的です。
それでも万が一、恋人があなたの手に負えなくなった、あなた恋人と一緒にいて辛くなってきたら、別れることも考えておくことが必要です。
自分を見失った家族の場合
最後は自分を見失った家族の場合について説明をします。家族は友達や恋人と違って身内であるため、心配する気持ちが強くなる傾向があります。
ただ、家族でも自分見失っている人は、感情が不安定になっているので、身内であっても話を聞かない方も多いです。
家族の中には、何とかしてでも自分を取り戻させようと頑張る方もいますが、あまり無理なことをすると、逆効果になる恐れもあります。
よって、家族でも距離感を保って、焦らずに自分を見失ってしまった家族と向き合うことが大切です。家族だからと、多少厳しく接しても問題ないと思わないで、一個人としてその家族の考えていることも理解しながら、接することがポイントです。
自分を見失ったときにおすすめの本
自分を見失ったときに役に立つのが本です。本は出会いによって人生が変わるくらい、重要な意味を持っています。そこで、自分を見失ったときに読むべきおすすめの本を紹介します。
1.より少ない生き方
1つ目は「より少ない生き方」というジョショア・ベッカーさんが著書の本です。全米でベストセラーになった本で、物を手放すことで人生を豊かに生きることについて書かれています。
人は何かに執着してしまうと、自分を自分を見失うことが多いです。よって、自分を取り戻すためには、それらを手放す方法を知る必要があります。
この本では、物を手放すことで得られる利点、執着を失くすことでより人間らしく、そしてストレスが少なく暮らせることを説明しています。
2.超入門「中国思想」
2つ目は超入門「中国思想」です。著者は大阪大学の湯浅邦弘さんです。中国思想なんて意味がわからなさそうと思われるかもしれませんが、読みやすく構成されているので初心者にもおすすめです。
漢詩の意味も丁寧に解説されているので、理解がしやすくなっています。中国思想は現代の人が生きるために必要な知恵を教えてくれます。
自分を見失っている人がこの本を読むことで、考え方が変わったり、何か重要なことを気づかせてくれたりします。
3.ジブリアニメで哲学する
3つ目はジブリアニメで哲学するです。著者は小川仁志さんです。ジブリアニメは子供から大人に人気があり、一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ジブリアニメは単純なアニメではなく、実は物語には深い意味が隠されていることが多くあります。この本では、それぞれのジブリアニメを哲学的な視点から解説しており、現代を生きるヒントが書かれています。
自分を見失って、本来の自分を取り戻したいと思っている人が読むことで、忘れていたことに気づかせてくれるでしょう。
自分を見失っても必ず取り戻すことはできる
生きていると色々なことが起きます。すると、自分は普段通りに過ごしているつもりでも、気がついたら自分を見失ってしまっていたなんてこともよくあるのです。
自分を見失うと精神的に不安定になり、自分でも何がしたいのか、どうしたいのかわからなくなることもあります。そんな時は、友人や恋人、家族の話を聞いたり、本を読んだりして、自分をもう一度見つめ直すことが大切です。
自分を見失っても、必ずまた取り戻すことはできます。自分も周囲の人達も焦らないで、ゆっくりと取り戻す努力をしてみましょう。