2018年11月23日公開
2018年11月23日更新
頭が下がりますの意味や例文!頭が下がる思いですなどの敬語の使い方
皆さんはビジネスで「頭が下がります」を使ったことはあるでしょうか?特に「頭が下がります」の敬語表現が分からず、困ったことがある人は多いでしょう。そこで、今回は「頭が下がります」の正しい使い方や敬語表現などを、例文と共に確認していきたいと思います。
目次
ビジネスシーンでよく使われる「頭が下がります」
ビジネスシーンでは「頭が下がります」という言葉を使うことが多いでしょう。しかし、「頭が下がります」が敬語なのかどうか分からず目上の人に使っていたり、正しい意味が分からず多用してしまったりしている人もいると思います。
そこで、今回は例文を交えながら、「頭が下がります」の意味や使い方を確認していきましょう。
「頭が下がります」の意味
「頭が下がります」は相手の言動に対する尊敬や感心の気持ちを、意味する言葉です。相手にその気持ちを伝える時にも使えますし、特定の人に対する尊敬の気持ちを、周囲の人に表現する時にも使えます。
ちなみに。日本人のお辞儀の文化から、「頭が下がります」という言葉が生まれたと考えられているのです。
「頭が下がります」の由来
皆さんは「頭が下がります」の由来が気になったことがありませんか?実は、「頭が下がります」の由来には、日本人にとって身近な文化であるお辞儀が深く関わっているのです。
尊敬の念から相手にお辞儀すると、相手の頭よりも自分の頭が自然と下に位置することになります。その様子が由来となって、「頭が下がります」という言葉が生まれたのです。
古くから日本に根付いているお辞儀の文化から、言葉が生まれているとは驚きです。お辞儀の様子から生まれた「頭が下がります」を、ぜひ日常で使ってみてください。
「頭が下がります」の使い方と例文
「頭が下がります」は素晴らしい言動をした相手を褒める時に使う言葉なので、ぜひ積極的に使ってみましょう。そこで、以下では「頭が下がります」の使い方を、例文と共に取り上げていきたいと思います。
「頭が下がります」を自然に使えるようになりたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
「頭が下がります」を使った例文
「頭が下がります」は一般的に目下の人に対して、尊敬や感心の気持ちを伝えるときに使います。そのため、「頭が下がります」は、素晴らしい成果を出した部下や健気な行動をした子供などに対して使うことが多い言葉です。
以下ではそんな「頭が下がります」を使った例文を、しっかり確認していきましょう。
例文①「頭が下がります」
「」は同僚や部下の仕事ぶりを褒める時に使えます。職場で尊敬できる同僚や部下がいる人は、ぜひその相手に使ってみてください。以下では、そのようなシチュエーションの時におすすめの「頭が下がります」を使った例文です。
「○○さんの仕事へのひたむきな姿勢には頭が下がります」
例文②「頭が下がりました」
「頭が下がります」の使い方には、過去に相手がしたことを称賛する言葉として使う使い方もあります。過去に感心することをした相手に、ぜひ使ってみて下さい。以下では、このような使い方の「頭が下がります」の例文を見ていきましょう。
「担当してくれたあの従業員のもてなしには、頭が下がりました」
例文③「頭が下がる思いです」
感服する気持ちを抱いていることを表現したい時にも、「頭が下がります」は使えます。周囲の人にとある人の言動に感服していることを伝えたい時は、ぜひ以下の例文を参考にして「頭が下がります」を使ってみてください。
「毎朝他人の家の前も掃除する○○さんには頭が下がる思いです」
「頭が下がります」の類語表現
「頭が下がります」には数多くの類語が存在しています。以下ではまず表で「」の類語を紹介しましょう。
・畏敬の念を抱く |
・恐れ入る |
・感銘を受ける |
以下ではこれらの類語を例文と共に詳しく取り上げていきたいと思います。「頭が下がります」の類語も上手く使えるようになりたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目上の人に対しても使える「畏敬の念を抱く」
「畏敬の念を抱く」は相手に対して尊敬の気持ちがあることを意味する言葉です。恐れ敬う気持ちを意味する言葉である「畏敬の念」は、目上の人に対しても使うことができます。以下では目上の人に対する「畏敬の念を抱く」の使い方を、例文で紹介しましょう。
「部下の私に対しても丁寧な物腰の上司には畏敬の念を抱く」
相手に圧倒された時に使える「恐れ入る」
「頭が下がります」の類語の1つである「恐れ入る」は、相手の素晴らしい才能に圧倒されたことを表現したい時に使います。
丁寧語にすることで敬語としても使えるので、日常会話だけでなくビジネスシーンでも使うことができるでしょう。以下では目上の人に対して「恐れ入る」を使う時の例文を確認します。
「○○様の筆さばきには、大変恐れ入りました」
深い感動を相手に伝える「感銘を受ける」
相手の言動に対して深い感動を覚えた時には、「頭が下がります」の他にも「感銘を受ける」を使うことができます。「感銘」とは心に刻まれるほどの感動のことを意味するのです。
「感銘を受ける」は目上の人に対しても使えるので、目上の人の言動に感動した時はぜひ使ってみてください。
「社長の信念には感銘を受けました」
「頭が下がります」は敬語なのか?
相手に尊敬や感服の気持ちを表現する「頭が下がります」は、ポジティブな意味合いが強い言葉です。しかし、一般的に同等や目下の人に対して使う言葉なので、目上の人に使うことは避けましょう。
目上の人に対して「頭が下がります」を使いたい時は、敬語に直して使うことをおすすめします。
「頭が下がります」の敬語表現
「頭が下がる」は敬語表現にすることで、目上の人に対しても使えるようになります。以下の表では、その敬語表現を3つ見ていきましょう。
・敬服する |
・心を打たれる |
・尊敬する |
以下では、さらに詳しく「頭が下がる」の敬語表現を取り上げていきます。ビジネスシーンで「頭が下がる」を使いたい人は、相手に対して失礼が無いように使うために、ぜひしっかり確認してみてください。
尊敬と感服の気持ち両方を表現できる「敬服する」
「敬服する」はその漢字の通り、尊敬と感服の気持ちの両方を意味する言葉です。「感服する」や「感心する」も同じような意味を持ちますが、敬語表現としては「敬服する」が一番適しています。
以下では、ビジネスシーンで「敬服する」を使う時の例文を紹介しましょう。
「○○様の今回のプロジェクトへの並々ならぬご尽力には敬服致しました」
感動したことを表現する「心を打たれる」
「心を打たれる」は「感銘を受ける」の類語とされる言葉です。そのため、深い感動を覚えた時に使うことができます。以下では目上の人に対して「心を打たれる」を使う時の、例文を見ていきましょう。
「優勝カップを持って涙する先輩たちの姿に、心を打たれました」
ストレートに尊敬の念を伝えることができる「尊敬する」
「尊敬する」はストレートに相手に尊敬の念を伝えたい時や、尊敬の気持ちを周囲の人にアピールする時に使います。目上の人に対して率直に尊敬の念を伝えたい時は、ぜひシンプルな「尊敬する」を使ってみてください。以下では例文を確認しておきましょう。
「いつも困っている人を見ると助けようとする○○さんを尊敬しています」
「頭が上がらない」との違いは?
「頭が下がります」は「頭が上がらない」とよく似ている言葉なので、この2つの言葉を混同してしまっている人もいるでしょう。
「頭が下がる」は相手に敬意を伝えるために使う言葉であり、「頭が上がらない」は相手から受けた恩や相手への引け目を表現する時に使う言葉です。このようにこの2つの言葉は異なる意味を持つ言葉なので、しっかり区別して使うようにしましょう。
「頭が上がらない」の使い方
「頭が下がります」と間違われがちな「頭が上がらない」は、どのように使う言葉なのでしょうか?以下では2つの言葉をしっかり区別できるように、「頭が上がらない」の使い方も詳しく見ていきましょう。
日常での「頭が上がらない」の使い方
「頭が上がらない」は恩や引け目を感じる相手に対して使うことが多い言葉です。例えば「学費を出してもらった姉には頭が上がらない」や「家事と仕事をこなしている妻には頭が上がらない」というように使います。
少しネガティブな意味合いが強くなる「頭が上がらない」は、尊敬の気持ちを相手に伝える時にはあまり使いません。「頭が上がらない」も正しく使っていきましょう。
ビジネスシーンでの「頭が上がらない」の使い方
「頭が上がらない」はビジネスでも使うことができる言葉です。例えば、ビジネスでは「いつも丁寧に自分の間違いを正してくれる○○先輩には頭が上がりません」というように使います。
ビジネスシーンでは、誰かに助けてもらうこともあるでしょう。そんな相手に感謝の意を伝えたい時は、ぜひ「頭が上がらない」を使ってみてください。
日常でもビシネスでも使える「頭が下がります」
今回はビジネスシーンで使くことが多い「頭が下がります」の使い方や類語などに迫りました。「頭が下がります」は相手に尊敬や感心の気持ちを伝えることができる、ポジティブな言葉です。そのため、ビジネスだけでなく、日常でもどんどん使っていきましょう。