頭がいい人の特徴や考え方とは？頭のいい人は変わってる？

「頭がいい人」には、どのようなイメージがありますか？「あの人は頭がいい」という場合、普通は凡人とは異なるという意味で使います。確かに頭のいい人には特徴があり、その性格や考え方の特徴がごく普通の人たちとは異なって見える場合があります。

たとえば、頭のいい人には集中力があります。周囲に気を取られることが少ない、つまり、自分だけの世界に没頭できる能力があるということです。また、頭がいい人は一人で何事も片付けてしまえるため、人に頼らない個人主義的な人に見える場合もあります。

こういった特徴から、頭がいい人はちょっと変わっていると思われるのかもしれません。いずれにしても「変わっている」ということは、ごく普通の人とは違うということです。

凡人とは異なる「頭がいい人」。ここでお話しする頭がいいというのは、学校の勉強ができるという意味ではありません。いわゆる「地頭のいい人」という観点からお話をしていきます。

まず、頭のいい人には性格的にどのような特徴があるのでしょうか？具体的に見ていきます。

頭がいい人の性格的な特徴に、好奇心が旺盛ということが挙げられます。好奇心が旺盛な人は、いろいろなことに興味を持ちます。普通の人たちが見過ごしたり、当たり前と思っていることにさえ、興味を示します。

頭のいい人は常に思考を働かせ、アンテナを張り巡らせていると言えるでしょう。

好奇心が旺盛な性格だと、様々な知識を吸収し、能力が向上していきます。好奇心がなければ新しいことにもチャレンジできません。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好奇心を持って好きなことに打ち込む性格こそが、頭のいい人が物事を成功につなげられる特徴です。

頭のいい人の性格は、ポジティブという特徴も挙げられます。ネガティブな性格が、どれほどのエネルギーや時間を無駄にするのか、知っているからとも言えます。悲観的な考え方に偏っていると、自分自身にも、そして周囲にも、マイナスな効果しか及ぼしません。

頭がいい人なら、もし楽観的に考えすぎて失敗することがあっても、そこから何かを学ぼうとします。性格的に切り替えも速く、次に何をすべきかと前向きな思考で困難を乗り越えようとします。

まずはポジティブな性格でないと、周囲からも頭のいい人と認められることはないでしょう。

自制心が強いのも、頭がいい人の性格的特徴と言えるでしょう。衝動的ではないのです。感情に走らず、冷静に物事を判断するのが頭のいい人の性格です。

頭がいい人はあらかじめ計画を立てて、目的を明確にします。起こりうる結果も想定するため、衝動を抑えられる性格とも言えます。前もってルートを入力してあるカーナビのような性格です。無鉄砲に動くことがないので、想定外の事態にあう確率も低くなります。

頭のいい人なら、万一、道をそれたとしても、冷静に軌道修正することができます。

頭がいい人には考え方にも特徴があります。考え方の違いが、頭のいい人とそうでない人を分けると言っても良いでしょう。

では、頭がいい人の考え方の特徴とは？具体的に見ていきましょう。

頭がいい人の考え方の特徴としてまず挙げられるのは、論理的という点です。ただ、話が小難しいということではありません。

論理的な思考とは、物事を客観的に分析できるということです。主観や感情に流されず、物事の全体を見て考えます。

論理的な思考力があると、何かのアイディアを出すときにも、そう思うに至ったプロセスや理由を明確に説明することができます。筋道の通った考え方は、聞く側もわかりやすく説得力があります。考え方に矛盾がないからです。

1を聞いて10を理解する能力があるのも、頭がいい人の特徴と言えるでしょう。全てを聞かなくても、その先も自分で考えを組み立て、帰結するところを推量する力があります。頭の回転が速いとも言えます。

では、素早く理解する能力と、早とちりとはどう違うのでしょうか？頭のいい人がただの早とちりでない証拠に、言われたことを「それはつまり、こういうことですね？」と簡潔にまとめて反復できる能力が挙げられます。

一方、1から10まで説明されても理解できず、何度も繰り返し聞かないと頭に入らない人は、頭が悪いと思われてしまいます。

頭がいい人は、型にはまらない考え方ができます。情報を鵜のみにしないのです。まずは自分で考え、答えを導きだそうとします。

マニュアルに従ってしか動けない人は、頭がいい人とは言われないでしょう。マニュアルどおりに動くことも時に大切な場合はありますが、その時点でほぼ思考はストップしています。

頭のいい人なら、その常識とされているものが理にかなっているか、もっと良い方法はないかを考えます。考え方が常識や定石に縛られないところがあるのも、頭のいい人の考え方の特徴と言えるでしょう。

会話をしていて、「この人は頭がいい」と感じたことはありませんか？その理由はなんだったのでしょうか？

頭がいい人との会話には、コミュニケーション力の高さを感じさせるものがあります。具体的に会話における頭がいい人の特徴を見ていきましょう。

頭がいい人の会話の特徴として、話がわかりやすいという点が挙げられます。相手の理解力を推し量り、柔軟に会話のレベルを上げたり下げたりできるのです。難しい内容であっても、相手にわかりやすく説明できます。

また、会話の内容に無駄がありません。回りくどくなくないため、会話の相手も理解しやすく、説得力もあります。頭がいい人は、会話の中で相手に伝える順序や、どのくらい噛み砕いて話すべきかがわかっています。

一方、頭の悪い人は会話が無駄に難解だったりします。または、自分も思考がまとまらず、話が前後したり、相手に伝わりにくい内容となってしまいます。

頭のいい人は会話上手ですが、聞き上手ということも特徴として挙げられるでしょう。相手の話をまずは受け止めて、相づちや補足などを挟みながら、会話をうまく回すことに長けています。

たとえ会話をしている相手の話が長々としたものであっても、頭がいい人はそれを簡潔にまとめることができます。話している本人は自分が伝えたいことをちゃんと受け止めてもらえるので、「そう、まさにそのとおり！」と頭がいい人との会話を楽しむことができるのです。

また、頭がいい人は知識が豊富で、会話を膨らませることもできます。好奇心が旺盛なため、会話の引き出しが多いのです。たくさんある引き出しの中から、相手のレベルや興味に合った内容を取り出せます。頭がいい人と話をしていると、話も尽きず、時間も速く過ぎるように感じるものです。

頭がいい人は、会話で的確な質問もできます。知ったかぶりをせず、知らないことは知らないと素直に言うことができます。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがありますが、まさに頭のいい人は自分が知らないことだからこそ、新しいことを学ぶチャンスととらえるのです。

結果、頭のいい人は知識を増やしていきます。常に情報のインプットを怠りません。会話の相手も、素直で謙虚な人という印象を持ちます。

会話の中で的確な質問をする柔軟な姿勢も、頭がいい人の特徴と言えるでしょう。

頭がいい人は仕事もできるというイメージがありませんか？では、なぜそう思えるのでしょうか？

頭がいい人の仕事の仕方には、明らかに普通の人とは異なる特徴があります。具体的に挙げてみましょう。

頭がいい人の仕事ぶりは、時間の使い方が上手と言えるでしょう。仕事のプライオリティを理解しているため、今なにをするべきかが明確です。緊急性と重要度を判断し、仕事にはっきりと優先順位を付けられるのです。

また、頭がいい人はスケジュール管理もできているため、ゴールから逆算して、進める手順の時間配分を考えられます。もちろん最短で終えることを目標としますので、無駄がないように効率よく仕事をこなします。

時間の使い方が上手だと、仕事だけでなくプライベートも充実させることができます。メリハリの効いた充実した人生を送れるのです。

頭のいい人の特徴として、抜群の集中力があるということも挙げられます。人間、常に全力投球では疲れてしまいます。でも、頭がいい人はどこに集中すべきかを理解して注力します。ここ一番というときには、並外れた集中力で他と差をつけることができるのです。

普通の人は仕事中もランチのことや、デートのことなど、様々な思考によって注意力散漫になりがちです。大切な仕事とわかっているほど、困難な状況をなんとか楽にやりすごせないかと考える人もいます。

頭がいい人はだらだらと仕事をしません。集中力は効率の良さと相まって、人並み以上の仕事の成果を出せるのです。

人間ならば誰でもミスはするものです。でも、頭がいい人は同じ失敗を繰り返しません。何がミスを引き起こしたのか原因を考え、改めるべきところは改め、次の失敗を回避するために備えます。失敗から学ぶことができるのです。

仕事でミスしてむしゃくしゃするから、気晴らしに飲みに行こう！そういうストレス解消も大切ですが、それだけでは進歩はないでしょう。また同じような失敗を繰り返すことになります。

頭のいい人は時間の使い方も上手で、仕事もプライベートも充実しているはずというお話をしてきました。

では、頭がいい人の恋愛事情はどうなのでしょうか？頭のいいことは恋愛にも役立つのでしょうか？

頭のいい人の性格面・思考面の特徴を踏まえながら、具体的にまとめてみます。

頭がいい人は相手の気持ちを察する能力に長けています。相手が何を欲しているのか、何をしたがっているのか、察して動くことができます。いわゆる気配り上手なのです。

相手の気持ちを察することができるということは、空気も読めるということです。状況に応じて、臨機応変に対処することができます。

つまり、頭がいい人にはマニュアルが必要ないのです。逆に、普通の人がマニュアルどおりに完璧なデートプランを立てたとしても、相手の気持ちも考えずに連れまわして、嫌われることは多々あるでしょう。自分の頭で考える力がないと、恋愛の想定外の出来事に対応できないのです。

恋愛に限らず、どんな場面でもそうですが、頭がいい人は話題が豊富で、相手を飽きさせません。自分も好奇心が旺盛のため、様々な話題について興味をもって聞くことができます。デートも楽しいものとなるでしょう。

頭のいい人は聞き上手というお話もしました。恋愛でも相手が落ち込んでいるときなど、じっくりと話を聞いてくれるだけでなく、適切な意見やアドバイスをしてくれます。

万一、ケンカになったときも、頭がいい人なら問題解決能力があります。事態がこじれる前に、二人にとって最も良いと思われる解決策を見つけようと努めるでしょう。

頭のいい人の特徴として、恋愛に振り回されないということも挙げられます。もちろん恋人を世界で一番大切に思っていても、感情的になって我を忘れるようなことはないでしょう。常に恋愛のことばかり考えている人よりも、異性には魅力的に映るはずです。

頭がいい人は、自分が今なにを優先するべきか、理性的に判断することができます。恋愛なのか、仕事なのか、それとも友達づきあいなのか。目の前のことだけでなく、俯瞰して大局を見ることができる頭のいい人は、人生の大きな目標ともいうべきものも持っています。それに向かって努力することができるのです。

「仕事とわたしとどっちが大切なの？」といった愚問は、頭のいい人を困らせるだけです。

ここまで頭がいい人の特徴について、性格や考え方、話し方や仕事、恋愛など、様々な角度からお話してきました。

では、頭がいい人の対極にある、頭が悪い人の特徴とはどのようなものなのでしょう？具体的に見ていきましょう。

頭が悪い人の特徴として、頭がいい人の真逆になりますが、話がわかりづらいという点が挙げられます。難しい言葉を使って、話をわかりづらくしている場合もあります。または、話が要領を得ず、回りくどかったり、表現が下手だったりするため、相手に十分に伝わりません。

頭がいい人なら1分もあれば相手を納得させられるような内容でも、頭が悪い人の話は、だらだらと冗長だったりします。また、相手の理解力や知識レベルも考えようとしません。一方的に話し続けた結果、相手が理解できていない様子でも、相手の能力が低いせいだと考えたりします。

空気が読めないというのも、頭の悪い人の特徴として挙げられるでしょう。人の気持ちを推し量ることができないのです。

人の気持ちがわからないと、発言のタイミングがおかしかったりします。話している内容もずれていたり、場の雰囲気から浮いてしまうテンションも、空気が読めていないと言えます。

頭が悪い人は、自分の視点からしか考えていない言動になりがちなのです。

頭が悪い人と言われる理由に、視野の狭さも挙げられます。人の言動は経験の豊富さに裏打ちされます。視野が狭い人は、困難な状況を乗り越えた経験が少ないとか、人との関りが少ないなどの理由で、思考に偏りが見られる傾向があります。

視野が狭い人の言動は、「井の中の蛙」的な自分中心の視点になりがちです。一方、頭がいい人は様々な視点から思考を巡らせることができます。そういう人と比べると、視野の狭い人はどうしても頭が悪い人に見えてしまうのです。

「自分も頭がいい人になりたい」と思う人は少なからずいるでしょう。頭のいい人は仕事もプライベートも充実していて、人生を楽しんでいるように見えます。

では、頭がいい人になる方法はあるのでしょうか？具体的に考えてみましょう。

頭がいい人になるための最も簡単で手近な方法として、読書が挙げられます。逆に頭がいい人は、読書を日常の習慣にしているはずです。

忙しさに追われる毎日だと、なかなか本を読む時間もなくなるものです。でも、通勤・通学の電車の中でも良いのです。または、寝る前の1時間は必ず読書にあてるようにするなど、なんとか本を読む時間を作ってください。

本は知識の宝庫です。まずは読みやすいエッセイやベストセラーなどでも良いでしょう。本から得た情報は会話のネタにもなります。様々な考え方に触れることもできます。想像力や思考力も育まれます。本もジャンルにこだわることなく、幅広く読むことができれば、必ず人生にプラスとなってくれるでしょう。

頭がいい人になるためには、人と会うことも大切です。仲の良い友人と会うのも、刺激を得られます。遊びから学べることもたくさんあります。

ただ、友人との飲み会だけでなく、人脈を広げる努力も必要です。知らない人と出会うことによって、世界を広げることができます。知識や経験を広げられるだけでなく、その人との出会いが人生に何か新しいチャンスを呼び込むことになるかもしれません。

特に、あえて自分とは異なる価値観や感覚をもつ人に会うと、自分の感性も磨かれます。多面的な考え方をすることにも役立ち、ビジネスなどにも応用できるでしょう。

まずはよく寝ること。これも手近な方法ではありますが、頭がいい人になるためには必要なことです。睡眠不足のぼんやりとした頭では、なかなか人並み以上の思考を巡らせることはできません。身体も疲れているようだと、もともと地頭のいい人であっても、本来の力を発揮することはできないでしょう。

実際、寝不足が続くと、脳に深刻なダメージを与えるという研究結果も出されています。人によって必要な睡眠時間は異なるため、長く寝ていれば良いというものでもありません。目覚めたときにスッキリと起きられる状態が理想と言えるでしょう。

頭がいい人になるためには、物事に優先順位をつける習慣をつけるのも方法のひとつです。頭のいい人は優先順位が徹底しており、目的に向かって最短・最良の方法で進むことができます。

常に物事に優先順位をつけるというのは、なかなか簡単ではありません。たとえば、あなたがひとつの仕事に集中していたとしましょう。ところが、突発的に重要度がさらに高いと思われる仕事を任されたとき。完璧主義な人なら、集中していた仕事をやり遂げてから、次の仕事にかかりたいと考えるのではないでしょうか？

「優先順位が低いものを保留にする勇気」も大切であるといのは、スティーブ・ジョブスの言葉です。彼は「優先順位の高い仕事を見極める」ことの大切さも同時に語っています。最良の成果を出すためには、物事の優先順位を間違えないことです。

頭がいい人の特徴について、性格や考え方、仕事の仕方や恋愛も含め、様々な面からまとめてみました。普通の人や凡人との違いをご理解いただけたでしょうか？

頭がいい人は、普通の人とは異なる点があるため、ときに少し変わって見えるかもしれません。でも、頭のいい人の特徴は、決して周囲に迷惑をかけるようなものではありません。逆に、頭がいい人の近くにいると、会話も楽しく、頼りがいも感じられるでしょう。もしそう感じられない人ならば、その人は「頭がいい人」とは言えません。

知能の高さは生まれ持ってのものもあります。でも、頭のいい人は努力もしています。常に情報や知識を取り入れ、最良の結果を導き出すために、思考を巡らしています。進化する努力を怠らないのが、頭のいい人と言えるでしょう。