ファーストキスはいつ？初めてのキスのやり方とは？

初めて留守番をした日、初めて自転車に乗れた日、初めて飛行機に乗った日、初めてテストで100点を取った日、初めて親友とケンカした日、初めて仕事で褒められた日。初めての日は、印象深く、記憶に残りやすいものです。

中でも恋愛にまつわる「初めて」は、とくに深く心に刻み付けられるものです。初めて好きになった人、初めて告白した日、初めて失恋した日。とりわけ忘れられないのが、初めてのキスです。

体に触れるとか、手をつなぐといったスキンシップとキスは、一線を画します。初めてのキスは、恋愛の深淵へと足を踏み出す第一歩、無邪気な恋が、成熟した恋愛へと変わる瞬間です。

ファーストキスが忘れないのは、ファーストキスが、夢や憧れで彩られたおとぎ話のような恋の世界と、とどめようもない情念の渦巻く恋愛の世界との端境期にあるからです。

キスは、好意が恋に変わった証。相手を、他の誰とも違う特別な存在として認識した証拠です。「みんな仲良く」と笑っていた、無知で無垢な子ども時代に別れを告げ、「特別な誰かを恋う」人間へとあなたが変わってしまった瞬間、それがファーストキスです。

ファーストキスは、言葉の通り、「初めてのキス」です。英語でも同じように、「the first kiss」と言います。とはいうものの、赤ちゃんのころ、両親や兄弟、祖父母など、身近な誰かにされた慈しみのキスや、挨拶代わりのキスは、普通ファーストキスとは言いません。

ファーストキスとは、肉親以外の異性（同性の場合もありますが）との、何らかの感情を伴った、その人にとって生まれて初めてのキスのことです。

よく、キスをした人それぞれのとの初めてのキスをファーストキスという人がいますが、厳密にはファーストキスとは、人生で一度きりの、貴重な体験です。

20歳になってファーストキスもまだ、これって変なの？15歳でファーストキスは早すぎる？など、恋愛にまつわるデリケートな部分は、なかなか大っぴらに人には聞きにくいです。ほかの人は、何歳くらいでファーストキスを体験しているか、知りたい人も多いでしょう。

また、男性と女性とではファーストキスをする年齢に違いがあるのでしょうか？男性より早熟と思われる女性は、ファーストキスの体験年齢も早いのでしょうか？男女別に、ファーストキスをした平均年齢をみてみましょう。

働く女性をターゲットにした総合女性情報サイトが、2013年12月にWebで実施したアンケートによると、男性のファーストキスの平均年齢は17.3歳。もっとも多かった回答は、16～20歳で、43.7%です。

有効回答数が128件なので、信憑性にはやや欠けますが、半数近くの人が、16～20歳でファーストキスを体験したと答えているので、全国的にみても実情とそう大きく乖離してはいないと思われます。

同じWebアンケートによると、女性のファーストキスの平均年齢は、17.6歳。最も多い回答は、男性と同じく16～20歳で、53.4％です。有効回答数は290件。

ファーストキスの平均年齢は、男性と女性とではあまり違いはありません。青春真っ盛りで体験する人が多いようです。

男性のファーストキス体験の年齢分布は、10歳以下が12.5％、11歳〜15歳が17.1％、16歳〜20歳が43.7％、21歳〜25歳が15.6％、26歳以上が6.2％、未経験が4.6％です。

女性は、10歳以下が7.5％、11歳〜15歳が15.8％、16歳〜20歳が53.4％、21歳〜25歳が16.5％、26歳以上が2.7％、未経験が3.7％という回答結果です。

ドキドキのファーストキス。生涯一度きりの体験だから、素敵な思い出にしたいものです。でも、初めてのキスだから当然、慣れている人はいません。どうすれば上手なファーストキスをすることができるのでしょうか。

ファーストキスは、その後の恋愛の行方にも大きく影響する一大イベントです。お互いの気持ちがもっと近づく、心に残るファーストキスのやり方を考えてみましょう。

いくら好意を抱いているといっても、手をつないだり、肩を抱いたりといった、スキンシップもなしにいきなりキスをしようとしたら、相手はびっくりしてしまいます。

とくに男性は、前触れもなくキスを迫ると、「体だけが目的？」と誤解されてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

ファーストキスは男性も女性も緊張するものです。徐々に距離を縮めて、自然にキスできる雰囲気を作りましょう。

恋に夢中になると、自分たち以外のことは目に入らなくなりがちです。人前で堂々とキスをするカップルもいますが、緊張感みなぎるファーストキスは、二人きりのときにするのが基本です。

強引に人目のない所に連れ込むのは問題がありますが、さりげなく人目につかない場所に移動しましょう。

キスをしたくなるほど好意を持っている相手とのおしゃべりは楽しいですが、キスをする前には、相手の瞳をじっと見つめて沈黙の時間を作ることも大切です。そうすれば、よっぽど鈍感な相手でない限り、「あなたにキスをしたい」という気持ちが伝わるはずです。

相手も同じ気持ちなら、ファーストキスはスムーズにできますし、そんな気持ちになれないなら、目をそらしたり、おしゃべりを始めたりして、はぐらかしてくるでしょう。キスをしてもいいかどうか判断に迷ったら、相手の瞳を見つめて沈黙してみましょう。

どんなに自分がキスしたいと思っても、独りよがりは厳禁です。相手には、ファーストキスに夢や憧れ、理想があるかもしれません。ちょっとでも嫌がっているそぶりを見せたら、強引に迫るのはやめましょう。

女性にとって、ファーストキスはとても大切な体験です。嫌な思いをさせてしまうと100年の恋も醒めるかもしれません。焦って強引にファーストキスを奪うことだけは避けましょう。

お互いに好意を持っていて、もうすぐファーストキスのチャンスかなと思っていても、いざとなると、どこで、どんなシチュエーションでキスをしたらいいのか、迷ってしまうことも多いでしょう。

ファーストキスを経験した人たちは、どんな場所で、そんなシチュエーションでキスをしたのでしょうか。ファーストキスにふさわしい場所やシチュエーションとは？

ファーストキスで一番の関門は緊張感です。今だ！というタイミングが訪れたのに、ドキドキしすぎてキスできなかったという経験がある人も少なくありません。

屋外だと、誰かが通りかかるというアクシデントもつきもので、なかなか上手くキスできるタイミングをつかむことができません。その点、相手や自分の部屋なら、少なくとも部屋の持ち主は幾分リラックスすることができます。

二人の物理的な距離も自然と縮まり、キスするムードも作りやすいです。親や兄弟姉妹が突然乱入する危険性もありますが、その緊張感も、ファーストキスの緊張を緩和するにはいいスパイスになります。

学校やアルバイトの帰り、デートの途中で公園に立ち寄ることはよくあります。公園には人目に付きにくい場所が意外とたくさんありますから、流れで自然にキスをするには、絶好のスポットといえます。

公園は、空間が広いので、キスのあと気まずい雰囲気になりにくいという利点もあります。気をつけたいのは、突然現れる親子連れや遊びに夢中の子どもたち、そして、暗がりの多い公園ならのぞきや変質者です。

ファーストキスは二人きりになるのが鉄則ですが、危険がないことだけは確認しましょう。

密室で二人きりになれるといえば、車が一番です。車がないティーンエイジャーや免許を持っていない人は諦めざるを得ませんが、ドライブデートの途中や別れ際にファーストキスをしたという人は多いです。

そもそも、狭い空間に長時間いるドライブに出かけた時点で、ファーストキスの可能性に誰もが思い至ります。まだキスをしていないカップルにとって、ドライブデートはファーストキスの最大のチャンスです。

映画館にはたくさんの人がいますが、上映中は暗いですし、観客の視線はスクリーンに釘付けです。カップルが手をつないでいようが、キスをしていようが気にする人はあまりいません。

映画館の座席も、二人の距離を縮めるのに一役買ってくれます。ホラー映画に縮み上がって相手にしがみついたり、アクション映画に興奮して手を取り合ったり、恋愛映画に感情移入して気持ちが盛り上がったり、どんなジャンルの映画でもきっかけは作れます。

デートの王道の映画鑑賞で、ファーストキスを体験するのは珍しいことではありません。

ファーストキス未経験者には、ファーストキスの感想は気になるところです。ファーストキスは一生の思い出。みんなはファーストキスにどのような感想を持っているのでしょうか。

ファーストキスは、あっさりとしたフレンチキスが多いので、実際には味なんかしなかったという人が多いです。味より、記憶に残るのはむしろ匂いです。ありがちなのが、たばこや直前に食べたご飯の匂い。歯磨き粉のやガムのミントの匂いという人も多いです。

というわけで、ファーストキスはレモン味でも、もちろん、カルピス味でも苺ミルク味でもなかったという感想を抱いて、肩透かしを食ったような気になります。

ファーストキスの感想は、胸がときめく甘い感情が多いかと思いきや、「いけないことをしてしまった」「汚れてしまった」という後悔や、両親に対する罪悪感、後ろめたさを感じ、不安や焦燥感を抱く人も多いようです。

初めての性体験のあと、後悔する人がいるのと同じ理屈です。とくに厳格な家庭に育った女性や、強い倫理観を持っている女性に、この傾向が強いです。

期待が大き過ぎたり、想像が膨らみ過ぎたりした場合、ファーストキスのあっけなさに、失望してしまうこともあります。

空想癖があったり、ドラマや漫画で情報過多になっていたりすると、あり得ないようなシチュエーションやキスを、ファーストキスに期待してしまうこともあるようです。

ファーストキスの相手が恋慣れたタイプなら、ドラマティックなファーストキスを演出してくれるかもしれませんが、お互いにファーストキスなら、ガチガチに緊張してあっという間に終わってしまっても無理はありません。

一番多いのは、やっぱり「恥ずかしかった」という感想です。初めて異性とセクシャルな行為を体験したのですから当然です。相手の顔を見られないほどドキドキして、急にぎこちなくなってしまったという人もいます。

ファーストキスは十人十色。エピソードも千差万別、選り取り見取りです。自分のファーストキスはさておいて、みんながどんなファーストキスを体験したのか、興味がある人も多いでしょう。

たくさんあるファーストキスのエピソードの中から、いくつかをご紹介します。

初恋の思い出が、まだ小さい子どものころという人もいるでしょう。私の初恋も幼稚園のころ。仲が良かった男の子に、幼稚園の園庭で、「おっきくなったらぼくのおよめさんになって」と言われて、キスをしました。

小学校は別々になってしまったので、幼稚園を卒園してからは一度も会っていませんが、甘酸っぱい初恋とファーストキスの思い出です。

通っていた高校の文化祭が終わって、クラスで打ち上げをしているとき、何となく付き合っているような雰囲気になっていた男子と目が合って、二人で抜け出しました。

告白されるのかな？と予感があったので、ドキドキしながら人気のない場所に歩いていきました。「付き合ってほしい」と言われたとたん、頭が真っ白になって、気がついたらキスしていました。

その彼とは、高校卒業まで付き合って別れてしまいましたが、無我夢中のファーストキスは、我ながら微笑ましい思い出です。

愚痴を言い合ったり、励まし合ったりしていた同僚の男性と残業のあと飲みに行って、そのままカラオケに。気持ちよく歌っていると、彼がじっと私を見ていました。何だろうと思っていると、いきなり抱き寄せられてキスされました。

びっくりしましたが、ずっと好きだった、男として見てくれと言われて、思わずうなずいてしまいました。嫌いな相手だったらセクハラで最悪ですが、憎からず思っていたので、嬉しかったです。

その彼が今の夫です。ファーストキスの相手が結婚相手というのも、気恥ずかしいですが、ファーストキスが共通の思い出というのも悪くないと思います。

ファーストキスとは、初めてのキスのこと。少なくとも片方は、必ずキス初心者です。ですから、甘い記憶が残るとはいえ、ファーストキスには失敗がつきものです。あとになれば笑い話にもなりますが、嬉し恥ずかしのファーストキス失敗談をご紹介します。

勢いあまって、お互いの前歯が激しくぶつかり、結構な衝撃が。彼の唇がちょっと切れてしまって、流血してしまい、キスの甘いムードは一気に吹き飛んでしまいました。

ティッシュやハンカチを探して大騒ぎしたあと、ようやく血が止まり、改めて今度はゆっくり、そっと唇を合わせました。痛いんじゃないかと気になって、ほんとに唇が触れるか触れないかぐらいの軽いキスでした。

ファーストキスのことを思い出すと、歯と歯がぶつかったガチッという音が真っ先に思い浮かび、全然ロマンティックじゃありませんが、いい思い出です。

部活の先輩と付き合い始めて1か月がたったころ、デートに出かけました。付き合っているといっても部活の帰りに一緒に帰ったり、毎晩LINEをする程度の可愛い交際で、デートは初めてでした。遊園地で遊んで、そろそろ帰ろうかというとき、いいムードに。

二人とも高校生で、当然キスは初めて。ドキドキしながら目を閉じて待っていたのですが、とんでもない異臭がして、吐きそうになってしまいました。それまで口臭がわかるほど近づいたことがなかったので、気がつかなかったのですが、本当に無理で。

結局それっきり、彼とは別れてしまいました。口が臭かったからとはとても言えず、急に怖くなったといってごまかしましたが、ファーストキスについての思い出すたびに複雑な気持ちになります。

誰にとってもファーストキスは貴重な体験です。せっかくなら素敵な思い出にしたいものです。理想のシチュエーションはあるでしょうが、大切なのは気持ちです。

何より、好きな相手とキスをすることが一番肝心です。好奇心や、妥協、同情心からファーストキスを許してしまったりしないようにしましょう。

ファーストキスはセクシャルな世界への第一歩、悔いのないように、自分と自分の気持ちを大切にして、素敵な思い出を作りましょう。