反骨心の意味とは？反骨心が強い人の特徴も紹介

信じた道を迷わず進み続ける強い人を、反骨心が強い人と表現することがあります。そんな人に憧れを抱いている人も多いでしょう。しかし、反骨心の詳しい意味や使い方をしっかり把握しているという人は少ないのではないでしょうか?

そこで、今回はそんな反骨心の詳しい意味や使い方を確認していきたいと思います。反骨心が強い人の特徴も詳しく紹介するので、反骨心が強い人に興味がある人はせひ注目してみてください。

反骨心とはどのような意味の言葉なのでしょうか?反骨心とは権力や風潮などに抵抗しようとする精神のことを意味する言葉です。

「骨」とは物事の中心となるものという意味がある言葉なので、芯が強く権力に逆らう気性のことを、反骨心と表現するようになりました。

反骨心は目上の人や保護者に対して、反抗的な考え方や主張が生まれたときや、目上の人にも信念を曲げずに接する人を評価するときに使われます。また、相手の怒りを増長させて何かを攻撃させたいときにも、使われることがあるのです。

以下では、反骨心を使った例文を3種類見ていきましょう。

普段「反骨心」という言葉を使ったことが無い人もいるでしょう。しかし、反骨心は意外と多くの場面で使うことができる言葉です。以下で紹介する例文を参考にして、ぜひ普段から「反骨心」を使ってみてください。

反骨心は権力を持った人にも媚びずに、毅然と接する人のことを表現するときに使われます。例えば「上司にはっきり文句を言う○○さんは、反骨芯の強い人だ」というように使うのです。

職場や学校に誰も逆らうことができないような、怖い上司や先生はよくいるでしょう。そのような上司や先生に対しても、毅然とした態度をで接している学生や部下は、まさに「反骨芯が強い人」と言えるのです。

反骨心は相手の怒りを高まらせて、相手を攻撃的にさせたいときにも使えます。例えば「ライバルに不満を持っていそうな○○の反骨心をあおった」というように、誰かをけしかける行為を表現する言葉として使うのです。

また、相手の精神的な成長をのために、あえて挑発する言葉を投げかけて相手の反骨心をあおるということもよくあります。

「自分勝手な親に対して反骨心が生まれた」というように、目上の人に対して反抗したい気持ちが出てきたときに「反骨心」が使われることもあります。

親に対してだけでなく、理不尽なルールを押し付けてくる上司や先生に対しても、反抗したい気持ちが湧くことはよくあるでしょう。その気持ちを感じたときにも、「反骨心が生まれた」という言葉を使うことができます。

反骨心が強い人の特徴とは、どのようなものなのか確認したい人もいるでしょう。そこで、以下では反骨心が強い人の特徴を詳しく見ていきたいと思います。まずは、反骨心が強い人の性格における特徴を取り上げていきましょう。

反骨心が強い人の性格には、いつでも自信満々という特徴があります。

目上の人に対して強く自分の意見を主張することは、勇気のいることです。つい自分の意見が間違っていたらということを考えてしまい、上司に少し反対されると強く主張できなくなってしまう人が多いでしょう。

しかし、自信に満ち溢れた反骨心が強い人は、自分の意見を絶対に正しいと信じることができるので、上司に反対されてもめげずに自分の意見を主張できるのです。

反骨心が強い人の性格の特徴には、平等であることへのこだわりが挙げられます。反骨心が強い人は、自分を含めた人全員が平等であるべきという強い気持ちを持っていることが多いのです。

そのため、年齢や性別、役職に関わらず、他人に対して平等に接します。そのため、後輩や同僚から信頼されやすいのです。しかし、上司や先輩に対しても対等な態度で意見を主張するので、上司や先輩からは扱いにくい存在と思われてしまうことが多いでしょう。

自分で決めた目標は絶対に達成しようとすることも、反骨心が強い人の性格の特徴です。反骨心が強い人は誰かに支配されることを嫌う傾向にあります。そのため、他人に支配されない強さを維持するために、自分の能力や内面を磨く努力を怠らないのです。

自分で目標を決めたら、何があってもその目標を達成しようとします。数々の問題があっても、その問題を乗り越えて目標を達成しようとするのです。

反骨心が強い人の行動にも、いくつかの特徴があります。その特徴とは、一体どのようなものなのでしょうか?以下では、反骨芯が強い人の行動の特徴を紹介していきましょう。

反骨心が強い人の行動には、誰にでも注意するということが挙げられます。

反骨心が強い人は正義と平等へのこだわりが強いので、自分が間違っていると感じる相手にはしっかり注意するのです。相手が目上の人であっても、毅然と注意するので上司や先輩ににらまれてしまうこともよくあります。

たくさんの人に批判されても、自分の意見を主張するということも、反骨心が強い人の行動の特徴です。たくさんの人に反対されたり批判されたりすると、自分の意見が正しいと思っていても意見を変えてしまう人が多いでしょう。

しかし、反骨心が強い人は大勢の人に批判されようが、自分の意見を毅然と主張し続けます。そのため、周囲の人との関係が険悪になってしまうことも多々あるでしょう。しかし、自分の意見を簡単に曲げない姿勢で、他人から信頼されることもよくあるのです。

反骨心が強い人の行動の特徴には、大きな権力を持っている人に媚びないということも挙げられます。大きな権力を持っている相手には、上手く取り入って守ってもらおうとするもいるでしょう。

しかし、反骨心が強い人はそもそも誰かに守ってもらおうとは思いません。そのため、権力を持っている相手に対して媚びるということはしないのです。誰にも媚びないので、堂々と権力を持っている相手にも自分の意見を言えます。

反骨心が強い人の態度や言動には、たくさんの特徴があります。以下では、反骨心が強い人の態度や言動における特徴を、詳しく見ていきましょう。身近に反骨心が強い人がいる場合は、ぜひその人の態度や言動の特徴と照らし合わせてみてください。

反骨心が強い人の態度や言動の特徴には、不合理な理由で威張る人に対して露骨に嫌悪するということが挙げられます。反骨心が強い人は平等の意識が強いので、そもそも他人に対して偉そうな態度をとる人を嫌う傾向が強いのです。

偉そうな態度をとる人の中でも、自分の能力以外の年齢や立場を理由にして、他人に理不尽なことを強いる人には、特に強い嫌悪感を抱きます。反骨心が強い人は正直でもあるため、その嫌悪感が態度や言動に出てしまうこともよくあるのです。

自分の意見に固執するということも、反骨心が強い人の言動や態度の特徴の1つです。反骨心が強い人は自分の意見に対して絶対の自信があるので、誰に反対されてもなかなか意見を変えたり引っ込めたりしません。

強く自分の意見を主張すべきときはよいですが、周囲の意見も取り入れなくてはいけないときには、この特徴によって周囲の人から厄介だと思われてしまうことがあるのです。

あまりにも自分の意見に固執しすぎて、周囲の人の反感を買ってしまい、わがままや頑固だと悪く評価されてしまうこともあるでしょう。

使命感を持つことで、より努力しようとするということも、反骨心が強い人の限度や態度の特徴と言えます。反骨心が強い人は、自分の使命だと感じる大きな目標ができると、これまで以上に努力を惜しまなくなるのです。

目標達成までの努力に全力を注ぎ続けるので、周囲の人を驚嘆させる結果を出すこともあるでしょう。しかし、目標達成までの努力が生きがいのようになった結果、目標達成後に燃え尽きたような精神状態に陥ってしまうこともよくあります。

反骨心が強い人は誰にでも平等に接するので、付き合いやすいと思う人が多いでしょう。しかし、反骨心が強い人は、時に協調性や柔軟性に欠けた言動をしてしまうこともあります。

そのため、反骨心が強い知人との付き合い方で、悩んでいる人もいるでしょう。そこで、以下では反骨心が強い人との付き合い方についても、取り上げたいと思います。

反骨心が強い人は普段は誰に対しても温厚ですが、自分の仕事や信念を貶める人に対しては攻撃的になる傾向が強いのです。そのため、反骨心が強い人に対しては、信念や仕事を馬鹿にするようなことは冗談でも絶対に言わないようにしましょう。

反骨心が強い人は頑固でもあるので、一度自分の大切なものを貶める人と認識した人には、なかなか心を開かなくなるのです。そのため、反骨芯が強い人と付き合うときは、親しき仲にも礼儀ありという言葉を意識するようにすることをおすすめします。

反骨心が強い人は努力家で頼もしくもありますが、縛られたり命令されたりすることを嫌います。そのため、反骨心が強い人の頼もしさに甘えて、頼みごとをしすぎてしまうと、いきなり距離を置かれてしまうこともあるでしょう。

反骨心が強い人はお互いに対等で自由な関係性を好むので、上下関係ができてしまうような言動は取らないようにすることをおすすめします。

反骨心が強い人は権力に媚びる人を嫌う傾向が強いのです。そのため、反骨心が強い人の前では権力の媚びるような言動は慎みましょう。反骨心が強い人に権力者に取り入ろうとする姿を見せてしまうと、自分への評価がかなり下がってしまう可能性が高いのです。

反骨心が強い人と関係性を深めたいと思っている人は、特に注意してください。

反骨心の類語には、どのような言葉が当てはまるのか気になる人もいるでしょう。そこで、反骨心の類語も紹介していきましょう。
 

反骨心の漢字も似ている「気骨」は、反骨心の類語の1つです。どんな状況でも信念を貫く強い気性のことを「気骨」（きこつ）と呼びます。

「時代の風潮に流されない気骨のある人」というように、大きな流れの中にいても、自分の意見や考え方を曲げない強さを持っている人を表現するときに使うのです。

気骨は漢字も似ている反骨心の類語なので、反骨心の類語を使ってみたい人は、ぜひ気骨から使ってみてください。

反骨心の類語の1つである「気概」（きがい）とは、どのような困難があっても、何かを成し遂げようとする強い意志や気持ちを意味する言葉です。

「彼には新事業を必ず成功させるという気概があった」というように、何かを成し遂げようとする意志や気持ちが強い人を、肯定的に表現するときに使います。

また、「気概がない」や「気概に乏しい」というように、物事を成就させる気持ちや意思がないことを表現するときも使われるのです。そのため、「気概」は根性のある人も無い人も表現できる便利な言葉と言えるでしょう。

「肝っ玉母さん」とよく使われる「肝っ玉」も実は、反骨心の類語の1つなのです。「肝っ玉」は「肝魂」（きもだま）という言葉が変化して生まれた言葉であり、「肝魂」はどんなことが起きても動じない強い精神力を意味します。

また、「肝っ玉」や「肝魂」の肝は有害な物質を分解して無害なものに変える働きを持つ肝臓を意味しているのです。そのため、「肝っ玉」は肝臓が立派であることから、どんな厄介な物事や人にも冷静に対応できる心の強さを表現する言葉と言えるでしょう。

「肝っ玉」は「反対してくる重役にも毅然と接する○○さんは、肝っ玉が据わっている女性だ」というように、頼もしい行動や果敢な行動をする人を表現するときに使います。

よい意味の表現なので、頼もしい行動をする人が身近にいるときは、ぜひその人を褒めるように「肝っ玉」を使ってみてください。

今回は「反骨心」の意味や反骨心が強い人の特徴について、詳しく紹介しました。

反骨心が強い人は信念をしっかり持っていて、誰にでも平等に接するため周囲の人に信頼されやすいでしょう。しかし、反骨心が強いために協調性や柔軟性に欠けた行動をしてしまうことも多々あるようです。

反骨心の意味だけでなく、反骨心が強い人にも長所と短所があることも、この機会にしっかり把握しておきましょう。