距離感が近い女性の心理！パーソナルスペースが近い女性って？

距離によっては違和感を生み出すパーソナルスペース。一般的に、親密な相手ほどパーソナルスペースは近くなりますが、それほど親しくもないのに、やたらと体を寄せてくる女性がいます。いわゆる「距離が近い」女性です。

あなたの周りにも、一緒にいると、「なんだかこの人距離が近いな」と感じる女性はいませんか？それほど親しくもないのに、肩が触れるほどそばに寄ったり、ぐっと顔を近づけて会話をしたり。

パーソナルスペースが近い女性は、親しみを感じさせますが、人によっては不愉快に感じる場合もあります。女性同士でもパーソナルスペースが近いと、居心地が悪く、落ち着けません。

ましてや男性なら、恋人でもない女性がぐっと体を寄せてきたら、どぎまぎしてしまうでしょう。男性に対して距離が近い女性は、へんな誤解をされて、トラブルになることも少なくありません。反対に、距離が近い女性の心理を読み違えて、困惑する男性もいます。

パーソナルスペースが近い女性と、誤解を避け、上手に付き合うためには、こちらがパーソナルスペースが近い女性の心理や特徴を理解する必要がありそうです。

パーソナルスペースとは、他人と自分との適切な距離をあらわす言葉で、心理的なテリトリーのことです。ポータブルテリトリーと呼ぶ場合もあります。これ以上近づかれると心理的に落ち着かないという、距離感のことです。

パーソナルスペースの範囲は、相手によっても変わりますし、個人の性格はもちろんのこと、性別、国籍、年齢、宗教、習慣、環境などいろいろな影響を受けます。パーソナルスペースが認識できないという症状を持った疾患もあります。

一般的に、男性は前方のパーソナルスペースが広く、女性は体の前後左右で広さに変わりはないといわれています。

パーソナルスペースは、人間が他者と円滑なコミュニケーションを図るために必要な領域です。繁殖や生存に対して人間より敏感な動物にも、パーソナルスペースは存在し、パーソナルスペースを守るためには、戦うことも少なくありません。

生き物にとってパーソナルスペースとは、命懸けで守らなければならないほど、物理的にも心理的にも重要なテリトリーなのです。

パーソナルスペースは目には見えませんが、誰もが体の周りに張り巡らせている、不可侵領域です。個人差はありますが、一般的に男性のほうが女性に比べて他者との距離には敏感で、パーソナルスペースも広めです。

男性のパーソナルスペースは、体の前後に広く、楕円を描きます。一方女性のパーソナルスペースは、前後左右ほぼ同じ広さで、体の周りにぐるっと円を描くようなイメージです。

体の前後から近づくと、女性にとっては違和感のない距離でも、男性にとっては近すぎると感じることがあり、勘違いやトラブルのもとになります。

パーソナルスペースは常に一定ではなく、相手との関係性、心理的な親密度によって、範囲が変わります。見ず知らずの人が隣に席に座ると緊張しますが、親しい人なら気にならないのはそのためです。

パーソナルスペースは、相手との関係性によって4つに分類されます。これは、アメリカの文化人類学者、エドワード・Ｔ・ホールの研究によるものです。

適切とされるパーソナルスペースとは、どの程度の距離なのでしょうか。あなたの感覚は、ずれていませんか。「距離が近い」といわれたことがある人は、客観的に自分の距離を測ってみましょう。

大勢の人に向かって話をするときの距離です。学校の教室や、講演会場、イベント会場をイメージするとわかりやすいでしょう。具体的には3.5メートル以上が必要です。

一人ひとりの細かい表情を読み取ったり、ささやき声を聞き取ったりはできません。相手の素性が不確かでも不安を感じにくい距離感です。個人的な感情が影響しない、公的な場で必要とされる距離です。

お互いに手を伸ばしても相手に届かない、安全な距離です。相手の表情は読み取れる距離なので、商談や面接のときなどに用いられます。具体的には1.2～3.5メートルが適切です。

距離が近いとまではいえませんが、十分コミュニケーションがとれ、なおかつ安全性も図れる距離です。取引先や上司など、目上の立場の人や、個人的に親しくない人と接するときには、社会距離が必要になります。

親しい友人や同僚など、気の置けない関係の人と接するときの距離です。具体的には、45センチメートル～1.2メートル。お互いに手を伸ばせば触れ合えますが、自然と手や足が触れ合うほど近くはない、物理的にも心理的にも遠すぎず、近すぎない距離です。

レストランやカフェなどで、テーブルを挟んで食事をするときの距離が、ちょうどこの範囲です。その気になればすぐに相手に触れることができる距離なので、見ず知らずの人が立ち入ると、不快に思うことが多いはずです。

肩が触れ合い、息がかかるほどの距離で、容易に頬を寄せ、キスをしたりハグをしたりできます。恋人や家族、親密な関係の相手以外の人が踏み込んでくると、はっきりと不快感や恐怖感を覚えます。具体的には0～45センチメートルです。

人が、「距離が近い」と感じるのは、それほど親しくもないのに、個体距離や、密接距離に入ってこられたときです。個体距離や密接距離は、手を伸ばせばすぐに相手に手が届きます。言い換えれば、危害を与えようとすれば容易に相手に危害を与えることができる距離です。

個体距離や密接距離に、気心が知れない相手が入ると不愉快に感じるのは、防衛本能からも自然な心理です。

無意識のうちに防衛本能が働くほど近い距離であるにもかかわらず、女性が男性に近づくのには、いくつか理由があります。「距離が近い」女性の心理を探ってみましょう。

女性が男性に近づく一番大きな理由は、好意を持っているからです。好きな人のそばにいたい、体に触りたいと思うのは恋をしている女性には、ごく自然な心理です。

相手のパーソナルスペースに踏み込みたいという思いは、裏を返せば自分のパーソナルスペースに踏み込んでもいいというサインでもあります。

男性に対して距離が近いのは、親密な関係になりたいという女性の心理の現れです。

それまでなんとも思っていなかった女性でも、ほかの女性より距離が近いと、急に気になったりしませんか？どんなに鈍感な男性でも、距離が近い女性のことは、良かれ悪しかれ気にかかるはずです。

女性が男性のパーソナルスペースに近づくのは、自分の存在に気付いてほしいという心理のあらわれ、「こっちを見て」という無言の意思表示かもしれません。

美貌や容姿に自信があり、どんな男性も自分が迫れば思いのまま。距離が近い女性の中には、そんな自惚れ屋さんもいます。近づきすぎても嫌がられたり、避けられたりするはずがないという自信が、女性を大胆にします。

距離が近いと、ほかの女性より男性に声をかけられやすくなります。自分に自信がある女性には、ほかの女性より目立ちたい、ちやほやされたいという心理も働いているのかもしれません。

ほかの女性が気にかけている男性や、人気のある男性に積極的に近づくような女性は、自分の魅力で男性はどうにでもなると勘違いしている場合もあります。

恋する女性によくあるのが、意中の男性にやきもちを妬かせたいという心理です。恋の駆け引きのために、わざとほかの男性に近づいて、親密な雰囲気を作りだしたりします。

距離が近いというのは、周りの人間にも関係が深いと思わせるために、わかりやすい方法です。それまでまったくそんなそぶりを見せなかったのに、急に妙に馴れ馴れしく近寄ってくる女性がいたら、当て馬にされている可能性も頭に置いておきましょう。

恋に慣れた女性の中には、うぶな男性にわざと近づいて、反応を楽しむ人もいます。男性を手玉に取って面白がる小悪魔タイプの女性です。

その気もないのに恋愛ゲームを仕掛けて男性をからかうのは、いい趣味とはいえませんが、男性もそれを喜んでいるのなら、お互いさまといった部分もあるのかもしれません。

相手の性別、年齢にかかわらず、始終スキンシップを求めてくる女性がいます。それほど親しくもないのに、べたべたと体に触られるのは、あまり気持ちのいいものではありません。男性なら、勘違いしてしまっても仕方がない状況です。

しかし、距離が近い女性が、みんな意識的にパーソナルスペースを侵害しているわけではありません。孤独が苦手で他人に対する依存度が高い女性は、他人との距離が近い傾向にあります。甘えん坊で、幼児性が抜け切れていないともいえます。

そういう女性は、距離が近いことにも、相手が不快に思っていることにも気がついていません。可愛いと思われる反面、うっとうしいと思われることもあります。

女性と距離が近いと、男性は「もしかしたら自分に好意を持っているのかも」と、期待しがちです。ところが、距離が近い女性は、他意なく男性のパーソナルスペースに踏み込んでいる場合が多いのです。

いらぬ幻想を抱く前に、距離は近い女性の行動や、特徴を見てみましょう。

距離が近い女性は、人付き合いが良く、話題も豊富で社交的です。初対面でも物怖じせず、積極的に話しかけて友好を深めようとします。基本的に人間が好きで、裏表のない性格です。

プライドも高く、自分の意見をしっかりと持ち、男性と対等であろうとします。こういったタイプの女性は、男性だから距離が近いのではありません。興味を持った相手には、男性だろうと女性だろうと、自分からぐいぐいと近づいていきます。

厚かましいと眉を顰める人もいるかもしれませんが、男性に色気をふりまいたり、媚を売ったりしているわけではないので、男性にも女性にも人気がある場合が多いです。

好奇心旺盛な女性も、距離が近い傾向にあります。マイペースで積極的なので、自己中心的な行動に出がちです。活動的な彼女のペースに引きずられると、大抵の人はうんざりしてしまいます。

親しみを込めてパーソナルスペースを詰めてくる女性と違い、このタイプの女性は他人の話を聞きません。一方的に自分の話したいことだけを話し、したいことだけをします。

距離が近いわりに、他者に関心が薄いのが、このタイプの女性の特徴です。

母性本能が強いタイプの女性も、パーソナルスペースが狭いです。よく見ていると、そういったタイプの女性は、幼児や老人、動物に過剰に反応して、近寄っていくという特徴があります。「可愛い」が口癖で人当たりが良く、穏やかな性格です。

男性に対しても、異性として好意を持っているというより、母親のような保護意識で接するのがこのタイプの女性です。

落ち込んでいる人、寂しそうな人、悲しそうな人を見ると放っておけない、慈悲の心に溢れた女性も、距離が近いです。性善説を標榜し、人を疑うことをしません。お人よしでお節介なので、人によっては煩わしいと感じるかもしれません。

思い込みが激しく、邪険にされても一向にめげないのが特徴です。男性は自分だけに向けられた優しさと思ってしまうかもしれませんが、このタイプの女性は、特定の誰かにだけ優しいわけではありません。

博愛精神を持った女性は、老若男女、国籍人種にかかわらず、平等に接するという特徴があります。

女性がパーソナルスペースを詰めてきたら、どんなに鈍感な男性でも、「あれ？」と思うはずです。距離が近い女性に、男性は共通の印象を抱きます。

女性にその気がなくても、男性は距離が近い女性をこう見ています。無意識に距離が近い女性は要注意です。

物怖じせず堂々と近づいてくる女性に対して、男性は、「遊んでいそう」という印象を抱きがちです。とくに女性が性的に魅力的だった場合、「騙されそう」「からかわれそう」と、身構えることもあります。

「尻軽で安い女」と思われる可能性もあるので、無節操に男性のパーソナルスペースに踏み込むのは、慎んだほうがよさそうです。

距離が近い女性に対して、男性はまず真っ先に、「この女性は俺のことが好きなのでは？」と考えます。多分に希望的観測も入っていますが、純粋に考えれば、距離が近いということは好意を持っているということにほかなりません。

その気がない女性にしてみれば、「自惚れるんじゃないわよ」と言いたくなるでしょうが、普通に考えれば、密接距離のパーソナルスペースは、恋人以上の関係性で必要になる距離なので、一方的に男性を責めるのは酷というものです。

距離が近い女性は、明るくて社交的な印象を与えます。自分も距離感が近めの男性なら、波長が合うので、親しみやすいという印象も受けます。普通の男性にとっても、距離が遠い女性よりも、距離が近い女性のほうが話しかけやすく、好感が持てます。

少なくとも、距離が近い女性に対して、内気で陰気という印象を抱く男性はいないでしょう。

パーソナルスペースを大事にする男性にとって、距離が近い女性は脅威でしかありません。とくに、体の前方向の距離が近い女性には威圧感を感じ、図々しい女性という印象を抱きがちです。

男性と女性では、正面方向のパーソナルスペースに差があります。女性は距離が近いと認識していなくても、男性にとっては近すぎるという場合がよくあります。無自覚にぐっと近づく女性に対して、男性は厚かましいという印象を抱きがちです。

距離が近いといっても、好意からばかりとは限らないと知って、男性はショックを受けるかもしれません。でも、好意から距離を縮める女性もいます。女性の距離に、好意が関係しているのかしていないのか、見分けるポイントを探ってみましょう。

女性の距離が気になったら、その女性の様子をよく観察しましょう。彼女が体を近づけるのは、あなただけですか？それとも、ほかの人と比べて明らかに彼女のパーソナルスペースは狭いですか？

もし、誰に対しても距離が近いなら、距離が近いのは彼女の資質なので、残念ながらあまり脈はありません。反対に、ほかの人とは適切な距離を保っているのに、あなたに対してだけ距離が近いようなら、彼女は明らかにあなたに好意を持っています。

女性が近づいてくるタイミングはどうでしょう。離れたところにいたのに、目が合うと必ず近づいてくるなら、あなたに興味がある証拠です。

駅や食堂で、離れた席に座っていたのに、わざわざ席を移して近くにくるなら、さらに、一緒にいた人と別れてでもあなたのそばにくるなら、期待しても大丈夫です。

個体距離と密接距離の間、すぐ近くだけれど親密になり過ぎない距離を保っている場合も、彼女があなたに好意を抱いている可能性は高いです。

馴れ馴れしくし過ぎて嫌われたくない、でもそばにいたいという女心があと一歩のところで彼女を踏みとどまらせています。ちゃんと理性が働いている証拠なので、かなり真剣にあなたに恋心を抱いていると考えていいでしょう。

自分から距離を縮めてきた女性に対して、男性がさらに距離を縮めた場合、彼女の反応はどうでしょうか。男性に好意を持っていない場合は、おそらく女性のほうがすっと体を遠ざけます。

好意とは別の理由でパーソナルスペースを犯している女性は、自分が主導権を握りたがります。もし、あなたが彼女のパーソナルスペースに踏み込んでも彼女がそれを許すなら、十分に脈はあります。

大体において、「距離が近い＝好意を持っている」で間違いはないのですが、遊び半分で距離を縮めたり、何らかの障害を持っていたりする場合もあります。

距離が近いからというだけで、女性の心を決めつけるのは危険が伴います。だからといって、用心深くなりすぎるのも考え物です。パーソナルスペースに踏み込むことで恋心をあらわす女性は、恋に臆病で、なけなしの勇気を振り絞っている場合も多いです。

脈ありサインを見逃さないでください。