選民意識の意味とは?選民意識が強い人の心理や特徴!
選民意識という言葉を聞いたことがあるでしょうか。今回は選民意識が強い人の特徴を紹介していきます。選民意識が強い人というのは、例えば上司だったり、お客様の中にもいるかもしれません。そんな選民意識が強い人と付き合わなくてはいけないときの付き合い方も解説します。
目次
日本では選民意識の強い人が急増中
「選民意識」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。選民意識という言葉は、もしかしたらあまり馴染みがない言葉かもしれません。しかし日本では、選民意識が強い人が急増していると言われています。どうして選民意識が強い人が急増しているのでしょう。
そして選民意識という言葉を聞かないだけで、意外とあなたの近くに選民意識が強い人が潜んでいることもあります。
今回はあまり馴染みがない言葉でもある「選民意識」の意味と、選民意識が強い人の心理や特徴を紹介していきます。あなたが選民意識が強い人にならないように注意をしていきましょう。
「選民意識」の読み方や意味とは?
まずは選民意識とはどういう意味の言葉なのかをみていきましょう。選民意識とはどういう意味の言葉なのでしょうか。
選民意識とは「せんみんいしき」という読み方になります。選民意識とは、選ばれた民だという意識という意味になります。
自分たちは何かに選ばれた特別な存在だと思い込んでいることです。自分たちは特別で、それ以外の人はたいした人ではないと思い込んでいる考え方という意味もあります。
エリート思考と選民意識は違う?
選民意識の類語には、エリート思考という言葉があります。エリート思考と選民意識では、どんな意味の違いがあるのでしょうか。
エリート思考とは、自分は他人よりも優れているという心理を表しています。主に高学歴な人が抱く感情だったり、大企業や誰もが知っているような有名な企業に勤めているというエリートの心理になります。
他人がみても「あの人はエリートだ」という人で、なおかつその人自身も「自分はエリートだ」と思っている人が、エリート思考がある人です。
選民意識とエリート思考をみてみると、ほとんど同じ意味にはなりますが、どちらかというと選民意識はグループでの意識、エリート思考は個人の考え方というような意味の違いが出てくるようです。
エリート思考と選民意識の違いをさらに詳しく理解するためにも、選民意識が強い人についてみていくことにしましょう。
「選民意識」が強い人の心理
まずは選民意識が強い人の心理の特徴からみていきましょう。選民意識が強い人とはどんな心理の特徴があるのでしょうか。エリート思考と同じ部分や違う部分もまとめながら、選民意識が強い人が考えていることを紹介していきます。
高学歴が誇り
選民意識が強い人の心理とは、高学歴が誇りになっているという心理の特徴があります。高学歴が誇りとは、エリート思考の意味とも似ているところがあります。
どこどこ大学の出身であるとか、海外留学していたとか、周りの人がよく知っている大学などの学歴を持っていることこそが大切だと考えているところがあります。その学歴が、仕事でどういかされているされているのかということは後回しにするところもあるようです。
高学歴が誇りになっているので、初めて会った人にはまずは出身大学を聞くというのも、選民意識が強い人の特徴です。
上下関係に厳しい
選民意識が強い人は上下関係に厳しいという心理の特徴があります。選民意識が強い人は、体育会系の部活の先輩後輩なみに、上下関係に厳しいものなのです。
何年の卒業生であるとか、どれだけ年齢が上であるのかということが、とても重要になります。その分野でどれだけ成功しているのかということよりも、年齢で上下関係を作ることが多いというのも特徴になります。
大切なのは、そのことにどれだけ長い期間携わっていたかということだという意味です。これだけ長い間、携わってきたから上である下であると判断するのが選民意識が強い人になります。
ブランドものが好き
ブランドものが好きだというのも、選民意識が強い人の特徴です。ブランド名が入っていることに意味があると考えているタイプだという意味です。
例えば有名な口コミサイトで星を何個とっているのかを重視してお店を選んだり、世界的に有名なブランドであるかどうかでファッションを考えるという選び方をしていきます。
そこには自分の好みなどは入っていません。ブランドのものであるということが、選民意識が強い人の好みになります。
責任感が強い
責任感が強い心理があるというのも、選民意識が強い人の特徴です。責任感が強く、何かの使命感にとらわれやすいという心理の特徴があるようです。
例えば上下関係を重視するというのは、上下関係を重視するように言われている訳ではありません。年上の人は敬わなければいけないという強い使命感から敬っているという場合もあるという意味です。
誰から言われたわけでもないけれど、こうしなければいけない、ああしなければいけないという使命感を負ってしまうのが、選民意識が強い人の特徴です。
「選民意識」が強い人の特徴【性格編】
選民意識が強い人とはどんな心理をしているのかをみてきましたが、心理とは性格ともつながっているところがあります。選民意識が強い人には、心理と同じように性格にも特徴があるようです。選民意識が強い人の性格の特徴をみていきましょう。
人の上に立ちたい
人の上に立ちたいという性格であるのが、選民意識が強い人の特徴です。選民意識が強い人というのは、自分は選ばれた人だと信じています。だからこそ、周りの人よりも自分は優れていると考えているのです。
自分が優れているからこそ、人の上に立ってみんなを引っ張っていかなければいけないという心理も生まれてくるようです。
人を蹴落としても人の上に立ちたいと考えるのが、選民意識が強い人の性格の特徴です。
頑固なところがある
頑固なところがあるのも、選民意識が強い人の特徴です。自分がこうと決めたら、周りの人になんと言われようが考えを変えることがありません。自分の考えが1番正しいもので、それを理解できない周りの人のことが信じられない気持ちでいるのです。
選民意識が強い人には、強い口調で反論しても優しく諭そうとしても、話に聞く耳を持ってくれないという特徴があります。
自分の考えは例え正しい意見であったとしても曲げない頑固さがあるというのが、選民意識が強い人の特徴です。
人によって態度が大きく変わる
人によって態度が大きく変わるというのも、選民意識が強い人の特徴です。社会的地位が高い人や目上の人に対しては下手な態度で接しますが、部下や目下の人に対しては高圧的な態度をとったりするという性格をしています。
人によって態度を変えるということが、悪いことだと思っていないというのも選民意識が強い人の特徴です。社会的地位が高い人は敬って当然の人であり、それ以外の人にまで同じように接する必要はないと考えているのです。
他人の利益に興味がない
選民意識が強い人の性格の特徴には、他人の利益には興味がないという特徴もあります。自分の利益にはとても関心がありますが、他人に利益があることに関してはどうでもいいと考えています。
むしろ自分よりも他人が利益を得ることは面白くないと思う性格をしています。人の不幸は蜜の味とも言いますが、自分に関係がないところで他人が不幸になっていくことは楽しいとさえ感じるところがあります。
ただし自分に関係がないところでの不幸です。自分の贔屓にしていた上司が、何かの理由で出世コースから外れてしまうかもしれないというような場合であれば、全力でサポートをするというようなこともあるようです。
「選民意識」が強い人の特徴【行動編】
選民意識が強い人の性格とは、少しわがままな意味での特徴があるようです。それでは選民意識が強い人とはどんな行動の特徴があるのでしょうか。選民意識の人がとる行動の特徴もみていくことにしましょう。
説明できることが好き
選民意識が強い人の行動の特徴には、説明できることが好きであるという特徴があります。選民意識が強い人は、ふわっとした物事よりも、理論的に説明できることの方が好きだという特徴があります。
説明をする時には、少し難しい言い回しをしたりすることがあります。選民意識が強い人は、あえて難関な言葉を使って他人よりスゴイアピールをするのです。
なんでも理論的に話すことができるというところも、自分が選ばれた人であるような気分になれるというのも、選民意識が強い人の行動の特徴になるようです。簡単なことでも、ちょっと難しい言葉を使ってスゴイというところをみせつけたいのです。
自分の意見に絶対的な自信がある
自分の意見に絶対的な自信を持っているというのも、選民意識が強い人の特徴です。選民意識が強い人は頑固です。自分の意見は決して曲げようとはしません。頑固なのは、自分の意見や考えが何より正しいという自信を持っているからです。
アドバイスや提案は、どちらかというと無駄だと考えています。場合によっては、わざと自分の足を引っ張るような提案をしているのではないかと考えるのが、選民意識が強い人でもあります。
自分の意見に提案をする必要などはない、黙って言うことを聞いていればいいのだという行動をするのが特徴的な行動になります。
人にランクをつける
人にランクをつけたがるというのも、選民意識が強い人の特徴です。多くの場合、学歴でその人のランクをつけていくという特徴があるようです。
自分より学歴が下であるという人は、自分よりも立場が下の人だと思い込んでいるところがあります。自分の学歴よりもかなり下であるという場合には、関わる必要がないというようなイメージを持っている人もいるようです。
社会的地位のある人に態度を変えるのと同じように、人にランクをつけて価値がないと思った人にも態度を変えるというのが選民意識の強い人の特徴です。
ざっくりしている
選民意識が強い人の行動の特徴には、ざっくりしているという特徴もあります。大雑把に分類などをして、大雑把に物事をこなしていきます。
自分の興味があることや自分が好きなことであれば、細かいところまで行動をしていきますが、そうではないものまでも自分でやる必要はないと考えているところがあります。仕事であれば部下や同僚などに任せて、手柄だけは自分が持って行くのです。
ある意味では要領がいい人ということもできるかもしれません。要領がいい人であることで、周りの人が迷惑をすることもあるようです。
「選民意識」が強い人の特徴【言動・態度編】
選民意識が強い人は、行動に特徴がありますが、言動や態度にも特徴が現れるようです。選民意識が強い人というのは、どんな特徴が現れるものなのでしょうか。選民意識が強い人の言動や態度をみていきましょう。
同じであることを強要する
選民意識が強い人の特徴には、同じであることを強要するという特徴もあります。例えば学歴が一緒であることが付き合う条件だったり、好きなものは同じではなくてはいけないというようなことだったりという意味です。
スポーツなどで、このチームが好きだという人もいるでしょう。選民意識が強すぎる人というのは、自分が好きなチームを応援していない人のことは、まるで犯罪者のような言い方をするというようなこともあるようです。
間違えは認めない
間違えを認めなかったり、謝ったりしないというのも選民意識が強い人の特徴です。そもそも自分が間違えるはずがないと思っているので、間違えたのだとしたら自分以外の誰かのせいだろうと考える傾向にあります。
自分以外の誰かの指示が間違っていたとか、そんなことを言った覚えはないなどといって、責任がないことをアピールします。責任がないことをわかってもらうために、言い訳を考えるのが上手であるというのも、選民意識が強い人の特徴になりそうです。
挫折を知らない
挫折を知らないというのも選民意識が強い人の特徴です。高学歴である人ほど、挫折をしたことがある経験が少ないという特徴もあります。そのため、ちょっとしたことでくじけそうになるという特徴もあるようです。
挫折を知らないからこそ、挫折をしないようにするために言い訳が上手になっていくという特徴もあるようです。自分が失敗などするはずがない、そう強く思っているのが選民意識が強い人の特徴でもあります。
勝手な基準で評価してくる
勝手な基準で評価をしてきて、勝手な基準で態度を変えられてしまうというのが選民意識が強い人の特徴です。選民意識が強い人の中には、強い固定観念を持っている人がいます。
例えば一人っ子はこんな性格だとか、どこどこの町に住んでいる人はこういう性格だとか、その人のことをみるのではなく、自分の中にある勝手な基準でその人の性格や個性を判断してしまうという特徴です。
勝手な判断で勝手に人格を決められてしまい、それを周りの人にも広められてしまうということもあるようです。
選民意識が強いとの上手な付き合い方
色々な面で困ることが多い選民意識が強い人ですが、そんな選民意識が強い人が上司になってしまったという場合があるかもしれません。
どうしても選民意識が強い人と付き合わなくてはいけなくなったときには、どういう風に付き合うと上手に関係を築いていくことができるのでしょうか。
褒め称える
選民意識が強い人との上手な付き合い方には、選民意識が強い人を褒め称えるという付き合い方があります。選民意識が強い人というのは、自分は選ばれた人間だと思っている人です。自分が特別な存在であることを誰かに認めてもらいたいという欲求があります。
選民意識が強い人が上司になった場合などは、「すごいですね!」「さすがですね!」「普通は思いつきませんよ~」など、適当に相手に合せて褒め称えてあげるといいでしょう。
とりあえず賛同しておく
選民意識が強い人と上手に付き合いたいと思っている時には、選民意識が強い人に反論はしないということも大切です。そのやり方は間違っている気がするなと思っても、とりあえず賛同しておくようにしましょう。
仕事のやり方などで、どうしてもやり方を変えた方がいいという場合には、選民意識が高い人の上司がこういいう風もいいんじゃないかみたいなことを言っていたと、それとなく伝えてみるのもいいかもしれません。
選民意識が強い人は、自分よりも社会的地位が上の人の意見なら取り入れることもあります。
全て受け流す
選民意識が強い人は、何かと学歴などで差別してきたり態度を変えてきたりするものです。イチイチ真面目に受け止めていたら、毎日イライラしていなくてはいけなくなってしまいます。
最初から聞かないようにすると決めておけば、その分気が楽になるでしょう。選民意識が強い人からの言葉は受け流すようにしていくというのも、上手な付き合い方になります。
選民意識が強い人の対処法
選民意識が強い人とどうしても付き合わなくてはいけないときは仕方ありませんが、付き合わなくてもいいときというのもあります。しっかりと付き合わなくてもいいというときには、どういう対処法にするといいのでしょうか。
関わり合いにならない
選民意識が強い人の対処法には、関わり合いにならないという対処法がおすすめです。仕事でもプライベートでも、深い関係になる必要がない人なら、無理に関わり合いにならないほうが無難です。
関わり合いになってしまうことで、ストレスをためてしまうこともあります。余計なイライラが増えるだけなので、近づかないようにしておきましょう。
万が一、あなたが選民意識が強い人に気に入られるようなことがあった時には、あなたも選民意識が強い人だと周りの人に思われてしまうかもしれません。
他のグループに入る
知り合いが選民意識が高い人であるというような場合は、その知り合いがいるグループではなく、他のグループの人と仲良くなるようにするというのも対処法になります。
無理に全ての人と仲良くする必要はありません。会社などの場合でも、多くの人がいる会社であれば、違う友達を作って、できるかぎり関わらないようにするということで、選民意識が強い人からの攻撃を防ぐことができることがあります。
追い抜かす
選民意識が強い人からバカにされたような態度をとられたままでは悔しいという時の対処法には、選民意識が強い人よりも社会的地位を上げるという方法もあります。
あなた自身の努力も必要になりますが、選民意識が強い人よりも社会的に地位を上げることで、選民意識が強い人へのストレスもなくなります。
また社会的地位を上げることで、選民意識が強い人へのアドバイスや忠告ができるようになるというのもポイントになります。
オタクは選民意識の塊なのか?
オタクは選民意識の塊なのか。一部のネットでは、そんな議論がかわされたという話があったとかなかったとかという話です。
オタクに選民意識があるかないかと言われれば、おそらくあると答えるオタクが多いでしょう。オタクというのは、何かにとても熱中している人です。熱中しているものや人に対して、好きなものが同じ人同士で集まっているということが多いようです。
その中には例えばアイドルのオタクだったら、「ファン歴」で上下関係を作ったりするようです。昔からのファンの人を古株、新しくファンになった人はニューフェイスと言ったりして区別をしているようです。
オタクとは、誰よりもそのことに関して詳しいということが「スゴイ」ことになります。だからこそファン歴などは重視されます。
レアなものをいくつ持っているとか、非売品のものをいくつ持っているということで競い合うのは、選民意識と言えるのかもしれません。
選民意識が強いと迷惑がられることもある
今回は選民意識の意味と、選民意識が強い人の心理や特徴などを紹介させていただきました。選民意識という言葉はあまり聞いたことがなかったけれど、選民意識の特徴がある人は知っていたという人は多いのではないでしょうか。
意外と身近にいるのが、選民意識が強い人なのです。選民意識が強い人は、付き合うときにはちょっと大変な人です。選民意識が強い人の特徴がある人には、イライラしたり、不快になったりすることもあるでしょう。
でもちょっと間違えてしまうと、あなたも選民意識が強い人になってしまうかもしれません。あなたは固定観念が強い人ではありませんか?学歴などで人を判断していないでしょうか。人に迷惑がられないように、自分の特徴も確認しておきましょう。