独り言が多い人の心理や性格!独り言を言ってしまう人って?
独り言が多い人の心理や性格の特徴、独り言が多い人への対処法などを解説しています。無意識のうちに独り言を発している人は、変わっている人に見られたり、周囲に迷惑をかけることもあります。病気の可能性が考えられるケースもあります。ぜひ参考にしてみてください。
目次
独り言が多い人は気味悪がられる
独り言が多い人は、周囲の人から見ればなんだか気持ち悪く思われます。また、職場や図書館などで、独り言の多い人の近くにいると、仕事や勉強に集中できなくなることもあるでしょう。
自分も気づいたら、ぶつぶつと独り言をつぶやいていた。または無意識のうちに独り言を発してしまい、他人から注意された。そんな独り言の多い人の心理や性格の特徴を探り、独り言の癖を治す方法についてまとめてみました。
独り言が多い人の心理的原因とは?
独り言が多い人には、共通した心理的原因が見られます。原因を知れば、独り言の癖を治すことにもつながります。また、周囲にいる独り言が多い人を理解することもできるでしょう。
では、独り言が多い人の心理的原因とは?具体的にお話していきます。
自己顕示欲が強い
独り言が多い人の心理的原因として、自己顕示欲が強いという点が挙げられます。
こういう人の独り言は、たとえば「ああ、疲れた」とか、「ふう、もう無理」といった否定的な内容が多くなります。その独り言を聞いた周りの人に、自分を気にかけてほしいという心理が働いているのです。独り言をいうことで、自分を周囲にアピールしているともいえます。
こういう独り言が多い人は、周囲から自分が期待していたような反応が返ってこないと、さらに独り言をつぶやき続けるという特徴が見られます。
物事に集中している
自分でも気づかないうちに、うっかり独り言をいっている人の心理的原因として、物事に集中していることも挙げられます。目の前のことに考えを集中させて、その世界に入ってしまっている状態です。
たとえば、仕事をしながら「う~ん」とうなるくらいなら、だれでも経験があるのではないでしょうか?
集中している状態で独り言が多い人は、周りから白い目で見られても気にしません。自分が考えていることを頭の中で整理するために、時と場所を選ばず独り言をつぶやいてしまうのです。
ストレスの発散
独り言が多くなっている場合、心理的に無意識のうちにストレスを発散している可能性もあります。
たとえば、テレビを相手にしゃべっているのも独り言のうちに入ります。サッカーの中継に夢中になり、つい大声を出したりするのは、ストレスの発散になります。逆に感情を内に押しこめるより、良い状態といえるでしょう。
ただ、職場でネガティブな独り言を連発してしまうようだと、周囲の人の迷惑になります。仕事のストレスからつい「えー、ありえない!」とか、「なにやってんの!?」といったような独り言を突然叫ばれると、近くの席の人も仕事に集中できなくなります。否定的な内容の独り言は一人でいるときに限るように努めてください。
心配症
心配な気持ちが行き過ぎると、精神が不安定になり、独り言という形であらわれます。
たとえば、外出するときに忘れ物をすることが度重なると、家を出る前に、「カギは持った」「スマホも入れた」といった具合に、独り言をいってしまうことがあります。独り言という形で物事を再確認して、自分を安心させる心理です。
独り言が多い人の性格
独り言が多い人には、性格的に特徴が見られる場合があります。性格が原因で、独り言が多い人になっている可能性もあるのです。
独り言が多い人の性格を具体的に解説していきます。
寂しがり屋
独り言が多い人は、性格的に寂しがり屋であることも考えられます。本当は友達といろいろ話したいのに相手がいない場合、独り言をつぶやくことで、自分を話し相手にしているのです。
独り言が多くなってしまうのは、なかなかうまく人とコミュニケーションが取れないなど、孤独を感じている人の性格的特徴と言えます。
性格だけでなく、一人暮らしが長い人も寂しさから独り言が多くなるケースもあります。
マイペース
マイペースな人も独り言をつぶやきやすくなります。周囲を気にせず、自分の世界に入ってしまうことから、無意識のうちに独り言が多い人になってしまうのです。
スーパーなどで年配の女性が「あら、高いわね」などと一人でつぶやいているとしたら、周りを気にしないマイペースな人の可能性が考えられます。
マイペースな人は自分は自分という考え方なので、独り言をつぶやく癖も本人には気にならないのです。
人に依存しやすい
人に依存しやすい人も、独り言が多い人の心理的原因と考えられます。周りの人に聞こえるような形で、「今日は残業だな・・・これじゃ終われないよ」といった具合に独り言をつぶやきます。
周りの人も最初はその独り言に反応して、「だいじょうぶ?何か手伝おうか?」と手を貸してくれることもあるでしょう。ただ、独り言をいう人の他力本願の傾向が続くようだと、周囲からも見放されてしまいます。
想像力が豊か
性格的に想像力が豊かな人も、自分の世界に没頭しやすく、独り言をいいがちです。独り言だけではなく、突然ひとりで笑いだしたりすることもあるでしょう。自分の頭の中で、様々な情景が思い浮かんでいるのです。
本人に独り言をいっている自覚はないので、周囲からは少し変わった人に見えます。
感情的になりやすい
感情的になりやすい性格だと、独り言が多い人になる可能性があります。喜怒哀楽が激しいため、自分の中でそれらの感情を抑えきれず、独り言という形で外に出てしまうのです。
喜んだり嬉しい気持ちが思わず独り言で出てしまうなら、周りの人からは楽しい素直な人と、好意的に受け止められる可能性が高くなります。
一方、怒りや悲しみの感情が独り言という形になるようだと、だれかに心の中のことを相談する必要があるでしょう。
子供が独り言が多いけど大丈夫なの?
子供は一人遊びをしているときに、独り言をいう傾向があります。お人形ごっこやゲームなどをしながらの独り言なら、特に問題はないでしょう。
ただ、独り言の内容に否定的な内容が含まれているようだと、学校や友達関係で悩みを抱えている可能性もあります。なにか心配事などないか、さりげなく相談に乗るような会話を試みてください。
独り言が多い人への対処法
職場で近くに独り言が多い人がいると、仕事などに集中できなくなるものです。なんとか独り言をやめてほしいと思っていても、本人に直接いいづらい状況もあるでしょう。
では、どのようにしたら独り言が多い人へ対処できるのでしょうか?具体的な方法をご紹介します。
耳栓をする
独り言が多い人への対処法として、まず手っ取り早く耳栓をするのも有効です。最近は優秀な耳栓も多く販売されており、外界からの音をかなり遮断できます。
仕事や勉強に集中する目的で耳栓を使用する人もいますので、周囲の人にも違和感なく受け止めてもらいやすい方法です。
その場を離れる
どうしても他人の独り言が気になるようなら、その場から離れることをお勧めします。職場では席を移動するのは難しくても、外出時の電車の中やカフェなどなら移動も簡単にできます。
ただジッと我慢するのも精神的によくありませんので、まずは自分が動くことを考えましょう。
音楽を聴く
移動が難しい場合、独り言が多い人への対処法として、耳栓をするほかに音楽を聴くという方法もあります。
最近はスマホで好きな音楽を手軽に持ち歩けます。独り言をいう人が気になったら、イヤホンをつけて音楽を聴きましょう。
ただ、職場などでは音もれで周囲に迷惑をかける場合もありますので、配慮が必要です。
上司に相談する
職場で独り言が多い人の近くに席がある場合は、上司に相談するのも方法のひとつです。
独り言が多い人は無意識につぶやいている場合もあります。職場での人間関係を考えると、独り言をいっている人に直接やめてくれるように伝えるのは難しいときもあるでしょう。
独り言が気になって仕事に集中できないことを上司に伝えれば、席を移動させてもらえたり、パーテーションで仕切りをつくってもらうなどの方法をとってもらえるかもしれません。
独り言が多い人は病気の可能性もある
独り言が多い人は、心理的原因や性格の特徴以外に、病気である可能性もあります。
まったく無意識のうちに独り言をつぶやいてしまう。どうしても自分では独り言を止められない。しかも独り言の内容が、罵詈雑言など理性を欠いたものである。
そういう状況が続くようなら、病院で診てもらいましょう。問題があるようなら、医師の治療を受けて独り言を治すこともできます。
自分の独り言を抑えるとっておきの方法
つい独り言をいってしまって、周囲から気味悪く思われる。日常生活や人間関係にも支障をきたしてしまう。周りから独り言を注意された。
そんな独り言が多い人は、なんとか独り言の癖を治したいと、思い悩むこともあるのではないでしょうか?
では、自分で独り言を抑える方法とは?とっておきの方法をご紹介します。
何かを食べる
口の中に何かが入っていれば、独り言をいいづらくなるものです。長く食べ続けられるガムやキャンディなどが良いでしょう。うっかり独り言をいってしまいそうなときも、口の中の食べ物が外に飛び出てしまうことに意識が向いて、独り言を抑えることができます。
外出時にはいつでも食べられるように、ガムやキャンディを持ち歩いてください。周囲に人が多い場所で、また独り言をつぶやいてしまいそうと思ったら、口を食べ物でふさいでしまいましょう。独り言を封じることができます。
マスクをつける
マスクをつけることで、「しゃべらない」という意識を強くもちましょう。普段マスクをつけ慣れている人には、あまり効果的な方法とはいえませんが、めったにマスクをしない人には有効です。口元の違和感で独り言を封じこめることができます。
マスクをつけていても独り言をいいそうになったら、先ほどお話ししたガムやキャンディも口の中に入れてみてください。
マスクと口の中の食べ物で、二重に独り言を防止することができます。
言いたいことを書き出す
思わずつぶやいてしまう独り言を、紙に書き出してみてください。独り言はストレスや不安感が原因の場合もあるからです。
心の中にたまっていることを書いてみて、その書くこと自体に気持ちを集中させると、心の整理がつきます。紙やペンが身近になかったり、電車の中だったりする場合は、スマホのメモ帳に打ち込むのも良いでしょう。
独り言の代わりに、言葉を書く習慣をつけることで、独り言を抑えることができます。
統合失調症の可能性
統合失調症の症状のひとつとして、独り言が多くなることが挙げられます。
自分にしか見えないものが見える。自分にしか聞こえないものが聞こえる。そういう妄想や幻覚、幻聴という症状から、独り言をつぶやいてしまうのです。
その人にしか見えない相手に対して話しているので、だれかと会話しているような独り言になります。
うつ病の可能性
独り言が多い人の病気には、うつ病も考えられます。
うつ病の場合の独り言は、否定的な内容が多くなるのが特徴です。心理的なストレスを独り言で発散することが原因です。
ぶつぶつとつぶやき続けるような独り言や、突然大きな声を上げたりすることもあります。
発達障害の可能性
発達障害の人の中には、独り言が多くなることがあります。
普通の人は考えていることを口に出さないよう、本音と建前を使い分けることができます。でも、発達障害の人は思ったことをそのまましゃべってしまうことがあります。または、本人の自覚なしに突拍子もない言葉を発してしまうのも、発達障害の可能性があります。
精神病の可能性
精神病にもいろいろありますが、一般的に独り言の内容がネガティブなものが多いと、精神的な疾患の可能性が考えられます。たとえば、突然怒り出したり、暴力的な内容の独り言だと注意が必要です。
また、だれかと普通に会話しているような独り言も、精神的な疾患が原因の場合があります。
トゥレット障害の可能性
トゥレット障害の症状のひとつに、奇声を上げたり、うなったりなどの「音声チック」というものがあります。無意識に脈絡のない独り言をいい続ける症状です。通常なら自分の心の中に抑えておけることが抑えられず、無意識のうちに声に出してしまうこともあります。
軽症の場合は人前では独り言を抑えることができますが、一人になると安心して独り言を発することもあります。
いずれにしても脳の活動異常が原因のため、精神科や脳神経科の医師の診断を受ける必要があります。
独り言には正しい対処法で
独り言が多い人の心理的原因や性格をお話してきました。中には病気が原因の場合もあります。いずれにしても、独り言にも様々な要因があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
独り言が多い人も、ただその場の心理的なことが原因のケースもあります。または性格的なことから独り言が多い人になっていることもあるでしょう。
ただ、ときに独り言は周囲の人から白い目で見られるなどして、仕事や人間関係にも悪影響を与えてしまうときがあります。また、医師の治療が必要な精神的な疾患が原因の独り言もあるので、自分の独り言の原因を見極め、正しい対処法で治すよう努めましょう。