粘り強いの意味とは?長所や短所・粘り強い性格を自己PRにする例文も紹介

自己紹介や面接で、自分の性格を「粘り強い」と表現する人は多いです。「粘り強い」性格と聞いて、眉をひそめる人はあまりいません。でも、使い方によっては、「粘り強い」は短所になることもあります。「粘り強い」の意味と使い方を考えてみましょう。

粘り強いの意味とは?長所や短所・粘り強い性格を自己PRにする例文も紹介のイメージ

目次

  1. 1自己PRで「粘り強い」は最強の言葉!?
  2. 2そもそも「粘り強い」の意味とは?
  3. 3粘り強いを四字熟語であらわすと
  4. 4粘り強い人の特徴
  5. 5粘り強い人の長所
  6. 6粘り強い人の短所
  7. 7粘り強い性格を自己PRする際のコツ
  8. 8粘り強い性格の自己PR《例文紹介》
  9. 9粘り強い性格はアピールの仕方を工夫

自己PRで「粘り強い」は最強の言葉!?

「粘り強い人」と聞いて、あなたはどんな人物像をイメージしますか?トップアスリートや、一流の職人、技術者などは、粘り強い人が多いです。「粘り強い」ことは、何かを極めるためには不可欠の資質と言えます。

「粘り強い」は、逞しさや勤勉さを感じさせるとても印象のよい言葉です。自己紹介や面接で、好んで使う人も多いでしょう。でも、せっかく最強の武器になるはずの「粘り強い性格」も、アピールの仕方を間違うとマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

「粘り強い」という言葉が好印象を与え利用な、効果的な使い方を知っておきましょう。

そもそも「粘り強い」の意味とは?

「粘り強い」という言葉には、「ねばねばとして長く伸び、簡単にはちぎれない」という意味と、「根気よく続ける」という意味があります。

前者は、粘り気が強いという意味で、物質の状態、性質を指します。餅や芋などを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。一方後者は、粘る「力」が強いという意味で、気質、性格を指します。

自己PRなどで「粘り強い」という言葉を使う場合、「粘り強い」とは、物事に対し、「粘り強く努力し、あきらめずに最後までやり遂げる」という意味になりす。

「粘り強い」の類語

「べたべたしてよく伸びて、簡単にはちぎれない」という物質の性質を指す場合は、「粘着質」「粘着性」「べたつく」「ねばっこい」などが、「粘り強い」の類語です。

「最後まであきらめない」という、性格をあらわす場合は、「我慢強い」「辛抱強い」「辛抱がよい」「忍耐強い」「忍耐力がある」などが類語です。

粘り強いを四字熟語であらわすと

「粘り強い」性格を四字熟語で表現するなら、「不撓不屈」「初志貫徹」「堅忍不抜」などになります。どれも、座右の銘にも最適の四字熟語です。

粘り強い人の特徴

こうと決めたら絶対にあきらめない粘り強い人。職場やチームにいてくれれば、頼りになる心強い存在です。粘り強い人には、共通の特徴があります。あなたの周りにこんな人はいませんか?粘り強い人の特徴を見てみましょう。

努力は報われると信じている

あきらめずに努力できるのは、その努力が必ず報われると信じられるからです。無駄になるとわかっていることを一生懸命することはできません。努力は報われないと思っている人は多いですが、粘り強い人は、報われない努力はないと心から信じています。

粘り強い人は、努力した分だけ成果が得られるという固い信念を持っています。同じように、努力無くしては何も得られないとも思っています。

勝気で負けず嫌い

粘り強い人は、負けず嫌いな傾向にありますが、それは、他人に対してだけでなく、自分自身に対しても同じです。粘り強い人にとって、あきらめることは自分に負けることです。

負けるもんかと自分を鼓舞し、あきらめずに前進することが、粘り強い人には生きがいでもあります。

自分に自信がある

自信がない人は、「どうせ自分なんかが頑張ったってたかが知れている」と、簡単にあきらめ、物事を放り出してしまいがちです。

しかし、粘り強い人は、自分なら必ず問題を解決できる、目標を達成できるという自信があるから、けっしてあきらめず、粘り強く物事に取り組むことができます。

粘り強い人の自信は、自惚れや勘違いではなく、粘り強く努力した結果、成果を上げた過去の経験に基づくことが多いですから、信頼がおけます。

ストレスに強い

粘り強い人は、我慢強い人でもあります。問題が山積していても、解決の糸口が見つからなくても、味方が一人もいなくても、へこたれたりしません。あらゆるストレスに耐性があり、頑張り続けることができます。

しかし、ストレスに強いということは、頑張りすぎるということでもあります。我慢強いのは悪いことではありませんが、頑張りすぎて無理をする傾向にあるのも、粘り強い人の特徴の一つです。

根性論者でスポ魂ドラマ好き

仕事や勉強、恋愛もそうでしょうが、「粘り強く努力し、最後まであきらめない」といえば、スポーツがまず頭に浮かびます。すぐに投げ出してしまうような性格では、強靭な肉体や、不屈の精神、高度な技術、難しい技を身につけることはできません。

スポーツマンの多くは粘り強い人です。粘り強い人がみんながみんなスポーツマンというわけではありませんが、粘り強い人には、スポーツ好きという特徴があります。

自分でプレーしなくても、スポーツ観戦やスポーツを題材にしたドラマや映画を観るのが好きという人も多いです。

粘り強い人の長所

「粘り強い」という言葉が、性格的特徴をあらわす場合、それは長所にも短所にもなります。粘り強い人の長所を見てみましょう。

努力をいとわない頑張り屋

粘り強い人は、目的を達するためには努力をいといません。

「天才は1パーセントの才能と99パーセントの努力で作られる」というのは、「どれほど努力しても、1パーセントのインスピレーションがなければ無駄になる」という意味の有名な言葉ですが、どれほど才能があっても、努力ができない人に、栄光は輝きません。

地道な努力をコツコツと続けることができる根気強さは、粘り強い人の一番の武器です。

前向きで我慢強い

あきらめないのは、明るい未来を信じているからです。今が苦しくても、未来を信じて進むことができる、前向きな姿勢は、困難を乗り越えるうえでとても重要な資質です。

ただ前向きなだけでは根拠のないやみくもな努力に終わってしまうかもしれませんが、苦しさに耐え、それでもあきらめずに努力する我慢強さは、粘り強い人特有の美点です。

簡単に投げ出さない

壁に突き当たる対して努力もしないうちから簡単に物事を投げ出してしまう、こらえ性のない人が増えています。そんな人は、恋愛でも、勉強でも、仕事でも、スポーツでも、長続きしません。

人生は順風満帆な時ばかりではありません。むしろ逆境に立たされることのほうが多いでしょう。そんなときに、すぐにあきらめてばかりいては、何も手に入りません。

ちょっとやそっとつまづいても、へこたれずに頑張ることは、豊かな人生を送るうえでの基本です。粘り強く物事に向き合う人は、それだけ充実した人生を送ることができると言えます。

粘り強い人の短所

「粘り強い」は、ほとんどの場合長所と受け止められますが、何にでも表があれば裏があります。見方を変えると、長所は短所になりかねません。

粘り強い人の性格が、短所になってしまう場合を考えてみましょう。

執着が強く諦めが悪い

「粘り強い」人の特徴は、「すぐには諦めない」ことですが、言葉を変えると「諦めが悪い」ということになります。同じ意味なのに、言い方ひとつで印象ががらりと変わります。

恋愛で考えると、「粘り強い」人は、断わられても断られてもあきらめきれず、ストーカーめいてしまう可能性があります。純愛ととるか、執着ととるか難しいところですが、「しつこい」と嫌われる可能性は捨てきれません。

仕事では、固執し過ぎて期日に間に合わなかったり、撤退するタイミングを逸して損失を出したりします。

こだわりが強く自分勝手

自分がこうと決めたら、てこでも動かない頑固なところがあるので、「融通が利かない」と敬遠されることがあります。粘り強い人には自信家という特徴があり、何でも自分一人で決めてしまいがちなので、「自意識過剰」「自惚れ屋」と思われ、孤立する場合もあります。

粘り強いということは、簡単には諦めないということですが、それは同時に、臨機応変に対処できないということにもつながります。柔軟な発想と、他人の意見にも耳を傾ける寛容さがなければ、粘り強くても長所とは言い難くなってしまいます。

状況を理解できない

粘り強い人は、目標に向かって一心に努力するあまり、盲目的になりがちです。猪突猛進とも言えるほど、視野狭窄に陥りがちです。目標達成以外のことが目に入らなくなってしまい、状況が変わって、当初とは違ったアプローチが必要になっても、そのことに気がつきません。

スタンドプレーで失敗することが多いのも、周りの空気や状況を読むことができないからです。粘り強い人は勤勉で真面目な性格ですが、裏を返せば余裕がないという意味にもなります。

がむしゃらに突っ走るだけでは、周囲の理解は得られません。立ち止まって検証するゆとりも持たないと、せっかくの努力が現実と乖離し、粘り強さがかえって仇となりかねません。

粘り強い性格を自己PRする際のコツ

「粘り強い」性格は、武器にもなりますが、アピールの仕方によっては弱点にもなり得ます。間違った印象を持たれないように、「粘り強い」性格を上手にアピールしましょう。

自己PRで「粘り強い」性格を有効的に印象づけるコツをご紹介します。

具体例を挙げる

自己PR全般に言えることですが、相手に自分の長所を強烈に印象づけるコツは、具体例を挙げることです。「私は優しい性格です」と言われても、何のことかよくわかりません。どういう状況で、何をどうしたから「私は優しい」のかを述べなくては意味がありません。

同じように、「粘り強い性格です」と言っただけでは、相手は漠然としたイメージを抱くだけで、プラスのポイントにはなりません。

仲間と遭難し、死を覚悟する人もいたけれど、自分は決してあきらめず、知識と経験を駆使して全員を生還させたとか、研究で行き詰ったとき、試行錯誤して新しい発見に結びついたとか、リアルに想像しやすいエピソードを加えて、粘り強さをアピールしましょう。

協調性もアピールする

粘り強さはときとして、身勝手さをイメージさせます。自分のことをよく知らない相手に、自分の粘り強さをアピールするときは、自己中心的なスタンドプレーととられないように気をつけましょう。

仲間との協力や、粘り強く努力する過程で、他人に相談したこと、他人の意見を取り入れたことなどをエピソードに盛り込みましょう。

欲を言えば、粘り強く頑張ったけれど、やむを得ず断念したというエピソードも加えると、方向転換する決断力があることも示すことができ、より効果的です。

粘り強く思考した過程を示す

「努力しました」だけでは、説得力に欠けます。どのように努力したのか、何をどう試行錯誤したのか、思考の道筋もはっきりと述べるようにしましょう。

「粘り強い性格」に求められるのは、根性だけではありません。問題に直面したとき、何をどう考え、どのように解決したのか、その思考と行動力こそが、粘り強い人に求められる資質です。

粘り強い性格の自己PR《例文紹介》

粘り強い性格を効果的に印象づけるコツは、具体例に試行錯誤の跡が分かるエピソードを盛り込みつつ、協調性もアピールすることです。さらに、自分の粘り強い性格を、今後どのように生かしていきたいのかも加えましょう。

ここでは具体的に、「粘り強い性格」を自己PRする方法を、例文を挙げてご紹介します。

自己PR例文①学生時代の経験

私の長所は粘り強いところです。

‌学生時代、動物保護を行う学生団体の代表をしておりました。その団体では、保護された動物の里親探しをしていましたが、1年間に保護される動物に対し、里親が見つかるのは30%にも満たない状態でした。

殺処分される保護動物をゼロにしたいという、団体全体の悲願のためにも、絶対に里親縁組を100%成功させなければならないと思いました。

とはいえ、生き物相手のことなので、誰彼かまわず里親として認めるわけにはいきません。動物のためにも、里親になってくれる人のためにもベストとなることを念頭に、方法を考えました。

具体的には、動物たちのプロフィールを綴じた写真つきの冊子を作成し、施設に見学に来てくれた人にじっくり読んでもらうようにしました。また、メンバーと協力してアルバイト先などに冊子を置かせてもらい、多くの人に活動を知ってもらうようにしました。

その結果、半年後には、施設にいた動物の90%が新しい家族を得ることができました。100%という目標は達成することができませんでしたが、世間の認知度が上がった結果、徐々にではありますが里親縁組数は増えています。

‌この経験を通して、私は目標の達成は簡単ではないけれど、努力すれば事態は改善できるということを学びました。今後もこの経験を活かし、いかなる困難に直面しても、問題解決の方法をあきらめずに模索したいと思います。

自己PR例文②苦手克服の経験

私の長所は粘り強さです。私は、子どものころから書き取りが苦手で、国語の点数はいつも平均点以下でした。高校生になっても、字が汚いせいで正解でも丸がもらえず、ずいぶん悔しい思いをしました。

何とかして読みやすい文字をかけるようになりたいと思い、考えた方法が、小学校の書き取りのワークを繰り返しなぞることです。止めやはねを意識しながら、ゆっくり丁寧に書くことを心がけ、1日30分、毎日必ず練習するようにしました。

小学校のワークが終わると中学校の教科書、そして高校の教科書と進むうちに、漢字や熟語も覚え、語彙も増えていきました。始めは嫌々だったのですが、気がつけば文字を書くことが苦痛ではなくなっていました。

結果として、人に見られても恥ずかしくない文字が書けるようになったばかりか、国語の成績も上がり、志望校のランクを上げることもできました。

私は、字が汚いのは生まれつきだから仕方がないと諦めかけていましたが、この経験から、努力すれば成果はあらわれるということを学びました。この経験を生かして、今後も苦手なことから逃げずに、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。

自己PR例文③部活動での経験

私は目標達成に向けて、仲間と一緒に粘り強い努力を行うことができます。私は大学時代、サッカー部に所属し、キャプテンを務めていました。チームは未経験者も多く、人数もぎりぎりの11人しかいませんでした。

戦績は黒星続きで、状況は厳しいものでしたが、チームとして話し合った結果、リーグ昇格を目標にすることにあんりました。正直かなり高い目標で、達成は困難と思われましたが、チーム一丸となって努力することに決め、練習計画を練りました。

私はドリブルが苦手だったので、ドリブルが苦手なほかの部員にも声をかけ、ドリブルが得意な部員に指導役になってもらい、集中的に練習しました。また、キックやシュートの練習をしている部員も巻き込んで、全員で苦手を克服しながら練習するように心がけました。

その結果、ぎりぎりではありましたがリーグ昇格の目標を達成することができました。私はこのことから、全員が同じ目標に向かって粘り強く努力することの大切さと、効果の偉大さを知りました。仕事でも、チームをまとめて引っ張ることができる存在を目指します。

粘り強い性格はアピールの仕方を工夫

粘り強い性格は、長所にもなれば短所にもなります。長所としての粘り強さは、「根気がある」「努力家である」「最後まであきらめない」など、社会では必要な特質ですので、いい面を上手にアピールしましょう。

ただし、「粘着質」「しつこい」「諦めが悪い」「人の意見を聞かない」といったマイナス面を印象づけないように気をつけてください。

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