婚前旅行の意味とは？親は反対？恋人との結婚前におすすめ？

結婚を前提にしている彼氏・彼女がいるけど、まだ一緒に旅行に出かけたことがないというあなた。ぜひ結婚前に「婚前旅行」に出かけましょう！

お泊りデートならすでに経験のある恋人でも、一緒に旅行というのは、まだ経験のないカップルもいるでしょう。

旅行には大なり小なりのトラブルはつきもの。臨機応変に対応しなければいけない場面にも遭遇する可能性があります。結婚前に恋人二人で出かける婚前旅行では、お互いの良いところや悪いところを再発見するきっかけにもなるのです。

では、そもそも「婚前旅行」とはどういう意味なのでしょうか？少し堅苦しさを感じる言葉で、最近は「婚前旅行」とはあまり言わないかもしれません。

婚前旅行とは、結婚を前提としてお付き合いしている恋人同士が、結婚前に出かける旅行のことです。貞操観念がしっかりしていた昔には、「お泊りデート」でさえタブーとされていた時代もありました。「婚前旅行」ともなれば、もはや一大イベントだったのです。

結婚を意識した恋人同士、きちんとしたお付き合いの延長で出かける旅行です。多少の堅苦しい言い回しでも、あえて「婚前旅行」と名付けて出かけるのにも意味が感じられます。

まず、結婚前に婚前旅行することのメリットについてお話します。婚前旅行は旅行のスケジュールを恋人と一緒に決めるところから始まります。親の了承を得るのか、どうするのか、いろいろな難局も予想されます。

それを乗り越えても恋人同士が婚前旅行に出かけるメリットは、たくさんあります。

では、婚前旅行のメリットとは？具体的に見ていきましょう。

旅行は日常から離れる経験です。恋人同士で食事に出かけたり、映画を観たりするのとは違って、婚前旅行では相手を非日常的な空間で見直す良い機会となります。

旅行先でいろいろな観光地をめぐったり、アクティビティに参加すれば、お互いの興味の対象も確認しあえます。普段のデートとは異なる場所で、相手への理解を深めることができるのです。

突発的に起こってしまいがちな旅行時のトラブル。そのとき、彼氏・彼女はどのように対応するのか。婚前旅行ではその対応の仕方を見ることができます。

結婚すれば、いずれ様々な苦難に二人で立ち向かわなければいけなくなります。結婚前にお互いの問題解決能力を知り、どれだけお互いが協力しあえるのかを知るのは大切なことです。

婚前旅行時のトラブルは、結婚後は笑って話せる良い思い出にもなるはず。二人にとって貴重な体験になるでしょう。

婚前旅行の前には、計画を二人で練る必要があります。分業でいろいろな情報を調べる場合もあるでしょう。移動手段のスケジュールを調べ、旅先でどこをどの順に見て回るのか、どこで食事するのか。

それらの計画を立てる上で、相手の金銭感覚も再確認することもできます。婚前旅行の前には、準備を念入りにする人もいれば、直前に慌ただしく片付ける人もいるでしょう。あるいは、「旅行の計画？きみに任せるよ」で済ませてしまう彼氏もいるかもしれません。

婚前旅行は結婚前に相手の計画性を知ることができるだけでなく、金銭感覚や協力度を再確認する良い機会でもあります。

本当に結婚したい相手なら、婚前旅行によって、ぜひ確実にゴールインに向かいたいはず。あえて「婚前旅行」という言葉を使うことで、はっきりと結婚を意識していることをお互いに再認識することができます。

「婚前旅行」という名目上、お互いの親にも「結婚の承諾を得なくては」と、紹介や挨拶のきっかけになることもあるでしょう。

婚前旅行にあたって、特に女性の場合、親への説明にも苦慮するところがあるかもしれません。「彼と旅行に行こうと思うんだけど」と親に話して、親が二つ返事でいってらっしゃいと送り出してくれるような状況が、すでに出来上がっているなら理想的です。しかし、中には大反対される場合もあるでしょう。

では、恋人との婚前旅行を親に反対されたときの対処法とは、どのようなものがあるのでしょうか？具体的にお話していきます。

先ほどお話したように、婚前旅行にはメリットがたくさんあります。真剣に恋人との結婚を考えているからこそ、婚前旅行をする必要があるのだと、その理由を明確に親に伝えましょう。

最近は結婚しても、残念ながらすぐに離婚してしまう人たちもめずらしくありません。そういうリスクを減らすためにも、婚前旅行で相手をより深く知りたい。そう訴えれば、ただの浮ついた気持ちだけの旅行ではないと、親に理解してもらいやすいでしょう。

いきなり娘がどこのだれとも知れぬ男と旅行に行きたいと言いだしたら、どんな親でも驚くでしょう。まずは、具体的な婚前旅行の話をする前に、彼を親に紹介しておく必要があります。

紹介するだけでなく、家族のちょっとしたイベントなどにも彼に参加してもらうのも良いでしょう。親が彼の人柄を知る機会を作っておくのです。

婚前旅行の前に、「この男性なら大丈夫」と親に安心してもらうことが大切です。旅行は結婚が前提で、まじめな交際の延長なのだと理解してもらいやすくなります。

婚前旅行に親の承諾を得にくい場合は、互いの親も含めて、一緒に旅行に出かけるという方法もあります。「えー、子供じゃあるまいし、親も同伴なんてイヤ！」と思う人もいるかもしれません。しかし、互いの家族の理解を深めることができれば、いずれ恋人二人での旅行も許してもらえる可能性が高くなります。

また、相手の親を知ることは、結婚前に必要なことでもあります。恋人をより一層理解することにもつながります。恋人と結婚すれば、双方の親もいずれ親せきとなる者同士です。婚前旅行は両家を知る良いきっかけとなります。

みなそろっての旅行は、結婚してからも後々まで語られる良い思い出となるでしょう。親ぐるみの旅行にはメリットがたくさんあるといえます。

婚前旅行に対して、あまりにも親の反対が強い場合は、「行かない」という選択肢もあることを考えてください。

それほどまでに親が婚前旅行に拒否反応を示し、怒り、悲しみ、苦しんでいるのであれば、まずは親の考えを尊重してあげましょう。そのまま婚前旅行を強行してしまっては、結婚まで反対されかねません。

親の大反対を押し切ってまで、婚前旅行に出かけなければいけない必然性はありません。行かないことをおすすめします。そのような場合は、恋人とは日常のお付き合いの中で、相手をよく知ることに努めましょう。

婚前旅行はお互いをよく知るためのものでもあります。普通のデートなら、よく知っている場所に出かけることが多いでしょうが、旅行ともなれば、計画を練る段階から二人の関係が試されます。

また、知らない場所で二人きりで過ごすうちに、それまで気づかなかった相手の良い面や悪い面が見えてくることもあります。

では、実際に婚前旅行に行った恋人同士の具体的なエピソードをご紹介しましょう。

二人で長い時間を過ごして、相手のことがもっと好きになった。まさに理想的な婚前旅行のエピソードをご紹介します。

彼氏がアメリカ大好きということもあり、アメリカでのドライブ旅行に出かけたA子さん。ロサンゼルスを出発点に、ラスベガスまでの往復ドライブを1週間かけて楽しみました。

二人で入念に計画を練ったこともあり、旅行は順調に進みました。長時間のドライブ中、A子さんがトイレに行きたくなったときも、彼はA子さん以上に必死になって探してくれました。異国の地での彼の思いやりはいつも以上に嬉しく、彼のことをとても頼もしく感じたとのこと。

移動中、いくつかのホテルにも泊まったため、荷物を広げたり詰めたりも大変でした。でも、意外と彼氏が整理整頓が得意なことを発見。彼が率先してA子さんの荷物まで片付けてくれました。本当に二人で旅行にいけて良かったと思えたそうです。

婚前旅行にモルディブを選んだB美さん。彼女は海外旅行に何度か行ったことがありましたが、彼のほうは初めて。しかも、彼は仕事が忙しくて、旅行の計画や手配はB美さんがすることになりました。

ところが、モルディブでサンセットを眺めながらのディナーで、彼がB美さんに「いつもありがとう。今回は旅行の準備、手伝えなくてごめんね」といいながら、指輪をプレゼント！突然のプロポーズに、B美さんは感極まって泣いてしまいました。

美しい海と青い空のもと、二人でゆっくりのんびり過ごすことができて、大満足の婚前旅行だったそうです。

せっかくの婚前旅行でも、相手の悪い面を知ってしまうこともあるでしょう。でも、相手の悪い面を知らないまま結婚してしまうよりは、事前に知ることができて良かったとも言えます。

では、婚前旅行で相手の悪い面を知ってしまったエピソードをご紹介します。

婚前旅行でハワイを選んだC子さんのカップル。二人とも英語が話せないため、ツアーに参加して出かけました。

ところが、現地でもすべてオプショナルツアーを組んだため、常にだれかと一緒に行動するはめに。彼氏もただ案内の人に言われるままに、ついていくだけです。

そもそも彼氏の猛烈なアプローチから始まった交際だったので、C子さんとしてはグイグイ引っ張ってくれるのが彼の魅力だと感じていました。海外ではほぼ子供のような状態の彼を見て、C子さんはガッカリしてしまったそうです。

かねてから訪れたいと思っていたイタリアを婚前旅行先に選んだD美さん。イタリアは見どころが豊富なため、あれもこれもと計画の中に詰めこみすぎて、かなりタイトなスケジュールになってしまいました。

長時間のフライトや時差の関係もあり、疲れ切った二人は初日からケンカに。彼氏としては、D美が欲張った計画を立てたから、疲れに来たようなものだとまで言い出しました。しかも、二人の片言の英語では、現地の人とのコミュニケーションが難しい場面も多々ありました。

旅行中、ずっと不機嫌だった彼氏を見て、D美はこの人と一生を共に過ごすのはとても無理と感じたのでした。

婚前旅行のおすすめとして、まずは国内旅行が挙げられます。

海外旅行と比べて、国内ならそれほど構えず出かけやすいというメリットがあります。国内旅行でも選択肢は豊富にあります。恋人同士、まだ行ったことないがない土地を選べば、二人でいろいろ調べる楽しみにもなります。

では、婚前旅行でおすすめの国内旅行先とは？具体的にご紹介しましょう！

国内旅行のおすすめスポットのひとつとして、箱根が挙げられます。都心から近くて気軽に行けるのに、非日常を楽しめるのが箱根の魅力です。多忙な恋人同士でも、短い日数で濃縮した時間を過ごすことができるでしょう。四季折々の自然を楽しみながら、温泉宿に泊まって、おいしいものを食べるだけでも、特別な気分を味わえます。

日中は芦ノ湖の周辺の絶景レストランで、ランチやティータイムもおすすめです。近くのパワースポット、箱根神社を訪れるのも良いでしょう。

箱根は美術館も多く、静かに二人の時間を過ごしたいときにもピッタリです。

国内旅行で人気といえば北海道。東京からだと飛行機で行くので、旅行気分が高まります。雄大な大自然や、食べ物がおいしいのもおすすめのポイント。

車が運転できるのであれば、レンタカーで道内をめぐるのもおすすめです。知らない土地での長時間のドライブは、片方がナビ役を務めるなど、二人三脚での協力が必要となります。長いドライブ中には、普段話さないようなことも話題に出たりして、お互いのことをよく知る機会にもなります。

恋人同士、ロマンチックな気分に浸りたいときには、富良野のラベンダー畑などを訪れるのもおすすめです。

二人の末永いご縁を祈って、出雲大社を訪れるのはいかがでしょうか？おそろいの縁結びのお守りを買うのも、良い思い出となりおすすめです。国宝でもある本殿に参拝すれば、おのずと神聖な気持ちにもなるものです。

出雲大社の周辺には出雲そばの老舗もたくさんあり、おいしいお蕎麦をいただくこともできます。

近くには玉造温泉など有名な温泉もあるので、ゆっくりのんびり過ごすのにも最適です。

海外旅行ともなると、気軽な国内旅行と違う面も出てきます。海外旅行はそれなりの滞在日数が必要となりますし、移動の待ち時間など、二人で過ごす時間も長くなります。相手のことをより深く知る旅行になるでしょう。

思い出深い婚前旅行とするために、おすすめの海外の旅行先をご紹介します！

婚前旅行の海外のスポットとして、ハワイはおすすめの場所のひとつです。爽やかな気候に美しい海は、恋人同士がロマンティックな雰囲気を味わうのにも最高の場所。また、日本からも比較的近いことや、オアフ島なら日本語が通じやすい環境であることも理由として挙げられます。

ハワイのオアフ島を婚前旅行で訪れるなら、子宝や安産にご利益があるといわれる「クカニロコ・バースストーン」も訪れてはいかがでしょうか？

さらに近距離の南の島といえば、グアムやサイパンもあります。海外ながら日本から3時間～3時間半で行けて、時差もハワイほどはないため、訪れやすい南の島です。

海外旅行で食べ歩きを楽しみたいなら、台湾もおすすめです。おいしいものが好きな恋人同士、探検気分でグルメスポットを一緒に探す楽しさを味わえます。台湾は東京からも4時間と近く、治安も良い国です。

B級グルメの宝庫として、夜市もおすすめです。特に「士林夜市」は大規模で、名物屋台がずらり。迷子になりそうなくらい食べ歩きを楽しめます。

また、「九份ジョウフン」はご存知「千と千尋の神隠し」の舞台となった街。情緒あふれる観光名所を訪れるのも台湾旅行の楽しみのひとつです。

女性に人気の海外旅行先、オーストラリア。婚前旅行にもおすすめで、訪れる場所によって様々な表情を見せてくれるのが人気の秘密です。ビーチリゾートでのんびり過ごすのも良し、エアーズロックのような雄大な大自然の世界遺産を訪れるのも、思い出深い海外旅行になるでしょう。

オーストラリア最大の都市シドニーでは、グルメやショッピングも楽しめます。恋人同士なら、ロマンチックなシドニー港の夜景もはずせません。

海外でもオーストラリアは時差が少なく、治安も良いのがおすすめのポイントです。

お互いのことをより深く知り合うことができる婚前旅行。婚前旅行について、様々な観点からお話してきました。いかがでしたか？

メリットも多い婚前旅行ですが、旅行に出かけた先でアクシデントやトラブルに見舞われることもあります。あなたが一緒に旅行に出かけようとしている人は、本当に信頼できる相手なのか。恋人同士になっても、ある程度のお付き合いの期間を経たあとの旅行を心がけましょう。

婚前旅行が二人にとって、後々まで語り合えるような楽しく思い出深いものとなることを祈っています。