2018年12月25日公開
2018年12月25日更新
話を伺うの意味や使い方!話を聞くなどの尊敬語・謙譲語・丁寧語は?
話を伺うという言葉の意味や使い方について紹介します。話を伺うという言葉は何度も聞いたことがあるでしょう。しかし、意味までを深く考えたり使い方を学んだことはあるでしょうか?覚えておくと便利な言葉なので早速チェックしていきましょう!
目次
「話を伺う」を正しく使おう!
「話を伺う」を正しく使ってくださいと言われると「え?どうやって?」と悩んでしまいませんか?普段なんとなく使っている話を伺うとか、お話をお伺いするという言葉はどう使うのが正解なのでしょうか。
話を伺うという言葉の使い方や意味を知ることで、ビジネスシーンなどでとても役に立つことができます。さっそく話を伺うという言葉について見ていきましょう!
ちなみに、ビジネスシーンで使える言葉は覚えておくとどこにいっても使うことができるので便利です。例えば、結婚して義理家族に対して使える言葉だって存在しているのです。覚えて損はないと思って今回は「話を伺う」について勉強しましょう!
「話を伺う」の意味とは?
話を伺うの意味は、話を聞くです。話を聞きたいときや、話を聞かなければならないときに「話を伺う」という言葉を使うことが多いでしょう。
いろんな場面で自分が「話を伺う」という言葉を使うこともあれば、「話を伺います。」と誰かから使われることもあるでしょう。
どちらも「話を聞く」とか、「話を聞きたい」という意味で使っている言葉です。「伺う」だけ見ると、訪問するように感じる人もいますが、「話」がついているので「話を聞く」になるのです。
「伺う」は「聞く」の敬語表現
「話を伺う」は、話を聞くという意味がありますが、聞くの尊敬語が伺うになります。そのため、「話を伺う」という言葉は、丁寧な言葉になるのです。
「話を伺う」というのは、敬語として成り立っています。ただ、敬語としての表現は他にもあります。その敬語表現については、後ほどチェックしてきましょう!
話を伺うは、仲の良い友達や知り合いには使わないことが多いため、社会人独特の言葉になるの?と思う人もいますが、社会人じゃなくても学生や主婦でも使う場面はあるでしょう。
話を伺うを使う場所とは?
話を伺うという言葉を使う場所はどこになるのでしょうか。普段友達や同期には使わないとなると、話を伺うは、いつ登場する言葉なのか気になるものでしょう。
話を伺うというのを自分が使うときを想像しながら見ていきましょう!
職場
話を伺うという言葉は、職場で使うことが多くなるでしょう。特に取引先の人と話すときや、お客様と話すときなんかに話を伺うという言葉を使う人がいます。さらには自分が学生の場合の就職活動で、行きたい会社に対して使うこともあるでしょう。
職場では、話を伺うが色んなところで飛び交っていることでしょう。例えば、「話を伺いましょう。」などのように、取引先の人が何かを提案してくれるときに使うパターンもあります。
少し緊張してしまうイメージがありますが、固い話などのときに使われることも多くなるのです。
学校
話を伺うというのは、意外ですが学校でも使われることがあります。これは、生徒同士では使わないでしょう。生徒同士では「話を聞かせて!」とか「話を聞くよ!」のほうが使われます。
しかし、生徒と先生になると「先生、お話をお伺いさせてください。」と使うことがある可能性も否めません。他にも、先生と保護者や保護者同士で使うこともあるでしょう。
「話を聞く」の敬語表現
話を聞くと敬語表現は「話を伺う」になると思う人が多いでしょう。話を伺うも正しい敬語表現です。しかし、「お話をお伺いする」という敬語もあります。「話」の部分を「お話」にすることでより敬語表現になるのです。
話を伺うでは、話を聞くの「聞く」の部分だけが敬語表現になるため、しっかりと敬語で使うには「お話をお伺いする」という言葉になると考えることもできるでしょう。
ただ、お話をお伺いするという言葉は二重に敬語を使っていることにもなります。そのため、本当に正しく使うのなら「お話をお伺いする」よりも、「お話を伺う」のほうが良いでしょう。
「話を聞く」の謙譲語
話を聞くの謙譲語について紹介します。謙譲語というのは、相手を立てるときに使う言葉なので、自分で自分を一歩下げた表現をするものにもなります。
話を聞くを謙譲語にすると、「お話を拝聴致します。」とか「お話をお聞き致します。」などになるでしょう。「拝聴」よりも「お聞きします。」のほうが使われることが多いでしょう。
あなたの話を私が聞きますという意味で、自分を相手よりも一歩下げた謙譲語になっているのです。「お聞きします。」も「拝聴します。」も覚えておきたい日本語です。
「話を聞く」の尊敬語
話を聞くの尊敬語は、「話をお聞きになる」とか「話を聞かれる」になります。尊敬語は、自分よりも目上の人に対して使う言葉なので絶対に覚えていたほうがいいでしょう。
上司に対して、取引先の人に対して何度も使うことがある言葉の1つになります。「話を聞く」というだけでは尊敬語にはなっていないので、必ず「お聞きになる」とか「聞かれる」という形に変えて使っていきましょう。
尊敬語をスムーズに使うことができると、社会人としてちゃんと学んできていると評価してもらうことも多くなるでしょう!
「話を聞く」の丁寧語
話を聞くを丁寧語にしてみましょう。丁寧語とは、相手に敬意を払って使う言葉になります。そのため、相手のことを尊敬していますという意味合いを持つことが多いでしょう。
話を聞くの丁寧語は、「話を聞きます。」になります。他にも、「話をお聞きします。」なども丁寧語になるでしょう。丁寧語、敬語、謙譲語、尊敬語など微妙な違いだけなので難しいですが、覚えておくと便利でしょう。
丁寧語は、小学生や中学生ぐらいから先生や先輩に対して使っていく言葉にもなるでしょう。丁寧語が使えないと苦労する場面が多くなるので、丁寧語から覚えていくのもいいでしょう!
「話を伺う」を敬語で使う場合
話を伺うを敬語で使う場合、どうやって使っていけばいいのかを見ていきましょう。社会人になると、「話を伺う」という言葉を使うときが多々出てくるでしょう。
話を伺うという敬語を使えないとなると、「どんな教育を受けているのか?」と上司の責任にされてしまったり、「まだ学生気分なの?」とバカにされてしまうことも考えられます。
話を伺うがちゃんと使える大人になるためにも、どうやって敬語で使っていけばいいのか見ていきましょう!
「お話を伺いたく存じます」
話を伺うを敬語で使うときは、「お話を伺いたく存じます。」にすると良いでしょう。この場合、「お話をお伺いする。」よりも相手が丁寧に感じるでしょう。
また、お話を伺いたく存じますの前に「是非」をつけると、さらに好印象を与えることも可能です。例えば、「是非、お話を伺いたく存じます。」などのような形です。
就職活動で相手の企業様に向けて発する言葉や、仕事の取引先の人に対して発する言葉として使うことができるでしょう。なんとなく相手を受け入れているようで、相手も心落ち着く言葉になるはずです。
「お話をお伺いする」は使ってはダメ?
「お話をお伺いする」という言葉は、先ほども紹介したように、二重敬語になります。「お話」も敬語、「お伺いする」も敬語なので詳しく言えば、間違った表現とも判断されることがあるでしょう。
しかし、お話をお伺いするという言葉は、聞き言葉としては間違っているようには聞こえません。また、「お話をお伺いする」と言われるとより丁寧な言葉として捉えられることもあるでしょう。
そのため、絶対に使ってはいけない言葉ではないのです。「お話をお伺いする」という言葉をビジネスなどで使ってもとがめられることはないでしょう。ただ、絶対的に正しい言葉とも言えないというだけなのです。
「話を伺う」の類語
話を伺うの類語は、「話をお聞かせください。」や「お話を聞かせてください。」、「話をお尋ねさせてください。」などのような言葉になります。
全て、「話を聞く」という言葉の意味を持っているため、結果的には言っていることは同じことになります。ほかにも、「質問させていただいてもよろしいでしょうか?」も類語表現になるでしょう。
相手の話をとにかく聞きたいとか、相手が知っていることから知りたいことがあるときに聞くのが「話を伺う」になるので同じ意味があれば類語になります。
「話を伺う」の使い方《例文紹介》
話を伺うの使い方について紹介します。話を伺うという言葉を使うときは、基本的には年上の人や、目上の人に対して使っていくものになります。
ただ、相手が年下でも、お客様の場合は話を伺うという言葉を使うときがあります。さらには、わざと部下などに対して使う上司もいるでしょう。
しかし、基本は年上、目上の人に使うのが話を伺うの使い方になっているのです。使うときは、常に相手を上げる意識をして使っていきましょう。相手を上げる意識ができていないと、変な使い方をしてしまうことにもなるので注意してください。
まだ話を聞いてない場合の例文
まだ話を聞いていない場合の話を伺うの例文には、「お話をお伺いすることができますでしょうか?」とか、「話をお伺いしたいのですが。」などがあります。
他には、「話をお伺いできますことを楽しみにしております。」とか「お話を早くお伺いしたいです。」などの使い方もあるでしょう。
話を聞くことでどんな状況になるのかで、テンションが変わってくるため、使う言葉が微妙に違う部分もあるのです。
別の人から話を聞いてる場合の例文
別の人から話を聞いている場合は、「話は伺っております。」という使い方をすることができます。もう少し変えると「いつもお話を伺っております。」などのように頻度をプラスすることもできるでしょう。
これは、「あなたの話をいつも聞いていて、あなたに対する評判がとても良いのですよ。」というニュアンスを含めたものになります。そのため、「話を聞いているんだからね!」というような強気な意味では使いません。
初めて会う人に対しても、共通の知り合いがいるのなら「いつもお話を伺っております。」と使うことができるでしょう。
話を聞いた後に感謝を伝える場合の例文
話を聞いた後に感謝を伝える場合は、「先日は、貴重なお話を伺うことができ大変学ばさせて頂きました。」とか、「お話を伺わせていただき、ありがとうございました。」などがあります。
ほかにも、「お話を伺わせていただけたため、大変助かりました。」などの使い方をすることもできるでしょう。相手の話を聞いたことに関する感謝を敬語で示すには、とてもいい使い方になります。
話を聞いたことでの感謝を伝える場面というのは、何度も訪れるものになるので使い方を覚えていたほうがいいでしょう!
「話を伺う」のメールでの使い方《例文紹介》
話を伺うという言葉をメールで使うこともあるでしょう。最近は、仕事でもメールのやりとりが多くなっているため、話を伺うというメールもそれだけ多くなるものです。
ただ、メールで話を伺うという言葉を使うときは、話言葉と違って何度も見返すことができるものになるため、間違えると指摘されやすくもなってしまいます。
そのため、使い方としては、「お話を伺う」か「話をお伺いする」にして「お話しをお伺いする」にはならないようにするのがおすすめです!
相手に意見を求める場合の例文
相手に意見を求める場合は、「○○の件でお話を伺ってもよろしいでしょうか?」などのように使うといいでしょう。
また、「○○の件で△△さんの意見をお伺いしたいのですが。」などの使い方で相手から意見を聞きだすように仕向けることも可能でしょう。
お話を伺うでは意見とは思われない可能性もあるため、はっきりと「意見が知りたい」というのをメールで示したような使い方をしたほうが相手も分かりやすくなります。
訪問して話を聞きたい場合の例文
訪問して話を聞きたい場合の例文は、「お話を伺いに行きたいのですが、ご都合の良い日はありますでしょうか?」とか「お話を伺いに行かせて頂いてもよろしいでしょうか?」などがあります。
他には、「直接、話をお伺いしたいのですが…」とか「お会いしてお話を伺わせてください。」などのように使うこともできます。こちらから行くというのを示すためにも、「伺いに行きたい」とか「お伺いしたい」というのは使えるでしょう。
メールでアポを取るということになるので、失礼がないように十分気をつけた文章で送ることが大事にもなります。
話を伺うという言葉を使うのは難しい
話を伺うという言葉について紹介しましたが、いかがでしたか?とても難しい言葉に感じた人が多いのではないでしょうか。話を伺うという言葉はなんとなく使っていた人も多いでしょう。
しかし、ちゃんと使い方がありますし、尊敬語や謙譲語、丁寧語、敬語などで微妙に使い方が違うものもありました。話を伺うという言葉をしっかり使っていくためにも、ビジネスで使いこなすためにも正しい使い方を覚えておきましょう。
大人になるにつれ、「話を伺う」という言葉を使う頻度も高くなります。ちゃんと使いこなすことができる大人になれると、自分に自信をつけることもできるでしょう!話を伺うの使い方をマスターしてください!