立て込んでいるの意味!ビジネスや仕事が取り込んでいるなどの使い方

仕事や予定が「立て込んでいる」と、ビジネスシーンにおいて良く使われる「立て込んでいる」という言葉。大人になると自然と使う機会が増えてきた言葉ですが、きちんと理解できていますでしょうか。「立て込んでいる」の意味と表現方法の違いを、例文を使ってご紹介します。

立て込んでいるの意味!ビジネスや仕事が取り込んでいるなどの使い方のイメージ

目次

  1. 1何気に使っている「立て込んでいる」
  2. 2「立て込んでいる」の意味とは?
  3. 3「立て込んでいる」の類語
  4. 4「立て込んでいる」と「取り込み中」との違い
  5. 5ビジネスシーンでの「立て込んでいる」は正しい使い方?
  6. 6「立て込んでいる」を使う場面
  7. 7ビジネスメール・電話での「立て込んでいる」の使い方《例文紹介》
  8. 8断るときは「立て込んでいる」とはっきりと伝えよう

何気に使っている「立て込んでいる」

大人になり、社会人になり、仕事をしているうえで相手の方に「ただいま立て込んでおります」といった表現で使う機会の増える「立て込んでいる」という言葉。普段何気なく使っている方が多いのではないでしょうか。予定などがいっぱいになっているときに、使われる言葉です。

一番良く使われる表現としては、相手の方にお断りする際に利用しているのではないでしょうか。「立て込んでいる」と「取り込み中」では意味が違うのかどうか、詳しくご紹介します。

「立て込んでいる」の意味とは?

Google辞書によると、「立て込んでいる」の意味とは、
1.ある場所に人や建物がたくさん立っていて、込み合う状態
2.一時に用事が重なる

といった状態を表します。多くの人が2の意味で、「立て込んでいる」とよく利用されるのではないでしょうか。1日に予定が重なりすぎて、これ以上予定が入らないときなどに、「立て込んでいて忙しい」などと言われているビジネスマンを目にします。

「立て込んでいる」は敬語表現

上記でもわかる通り、立て込んでいるとは自分自身の忙しさを表す言葉です。この言葉は、「忙しい」を更に丁寧に表現した言葉、つまり敬語表現とされています。なので、ビジネスシーンにおいても、「立て込んでいる」は敬語として使用することが可能です。

忙しいときには、ついつい相手への対応がおろそかになりがちですが、「立て込んでおりますので、しばらくお待ちください。」などが使えると、柔和で丁寧な印象を持ってもらえます。

「立て込んでいる」の類語

「立て込んでいる」の他に、忙しい状況を説明する言葉はいくつかあります。ビジネスシーンとは関係なく、「忙しい」を表現するだけなら「バタバタしている」や、「慌ただしい」などが使われます。

しかし、これらの言葉はビジネス用語としてはNGです。相手への丁寧な表現が求められるビジネスシーンでは、お断りする際に「バタバタしておりまして」とは使いません。

「忙しい」を他の熟語で表すと、「多忙」があります。この言葉は、ビジネスシーンでも用いられる言葉です。ただし、多忙は字のごとく忙しさをストレートに表している言葉なので、「立て込んでいる」よりも忙しさの意味合いが強くなります。利用する際は、時と場合を加味する必要が出てきます。

「立て込んでいる」と「取り込み中」との違い

また、「立て込んでいる」の他に似ている言葉として「取り込み中」の表現もビジネスではよく利用されます。「取り込み中」とは、平時とは異なりごたついており、他のことへの余裕がないときの表現として使われます。

「立て込んでいる」は、用事が重なっていて忙しい様を表しているのと違って、「取り込み中」とはアクシデントやただならぬ事態で動くに動けないときに使用します。なので、この「立て込んでいる」と「取り込み中」の2つは同じ「忙しさ」を表す言葉でも、根本的に使うシーンが全く違います。

ビジネスシーンでの「立て込んでいる」は正しい使い方?

「立て込んでいる」の意味は、「忙しい」の丁寧な表現であり、その言葉そのものが敬語表現だとご紹介しました。相手への伝え方として、「立て込んでいる」はビジネスシーンにおいては正しい表現であるとされます。

相手が上司であっても、お客さまであっても、自分の忙しさを伝えたいときには「立て込んでおりまして」と使ってみましょう。同じ忙しいに関しての発言が、「立て込んでいる」の一言でとても丁寧に見え誠実な人である印象を持ってもらえます。

「立て込んでいる」を使う場面

では、具体的に「立て込んでいる」を使う場面は、どんなときでしょうか。忙しさを伝えたいときに、相手の機嫌や関係性を壊さないために使うのが「立て込んでいる」という言葉ですが、具体例をご紹介します。

プライベートな誘いを断る

上司や同僚などにプライベートで誘われたときなど、「行きたくない」という気持ちを素直に表してしまっては、相手の機嫌を損ねるか関係性が壊れてしまいます。そんなときに使うのが、「予定が立て込んでいる」という言葉。

行きたいのはやまやまなんですが、どうしても外せない用事がその日に限ってたくさん詰まっているんです。というような印象を相手に持ってもらえます。

例としては「申し訳ありません、その日は予定が立て込んでおりまして、どうしてもうかがえません」と断れば角が立ちません。また、「行きたいけどたまたま行けない」を強調する際は「次の○曜日ならいかがでしょうか?」や「来月のご予定は?」などと聞くと、なお良いかもしれません。

仕事終わりの付き合いを断る

最近は仕事帰りに会社の人たちとどこかへ寄ってご飯に行く、という文化も減りつつありますが、まだまだそうした仕事終わりの上司からのお誘いがなくなったわけではありません。しかし、仕事が忙しくて早く帰って休みたいと思っているのに、上司との時間がまだまだ続くなんてなったら憂鬱です。

そうしたときに便利なのが「仕事が立て込んでいる」のフレーズ。仕事が終わらないのに、ゆっくりと飲みに行ったりご飯に行くことは普通はばかられます。なので、「仕事が立て込んでいるので、またの機会にお願いします」と頭を下げてみましょう。

社外の方へのお断り

「立て込んでいる」を使う相手は、何も社内の上司や同僚だけではありません。社外の方々へこそ、こうした丁寧な断り文句が必要となってきます。

会社にかかって来た電話で、取り次ぐ相手が出られない場合は「申し訳ありません、ただいま○○は立て込んでおりまして、よろしければ折り返しご連絡させていただきます」などと断ります。

電話は面と向かったやり取りではないので、なおのこと丁寧な対応が求められます。会社の代表となった気持ちと丁寧な言葉づかいでお断りしましょう。

ビジネスメール・電話での「立て込んでいる」の使い方《例文紹介》

上記では、「立て込んでいる」の様々場面をご紹介しました。次では、ビジネスシーンで使えるメールや電話での例文のご紹介をします。

最近のビジネスシーンでは、電話やメールでのやり取りが多く面と向かっての商談などが減ってきています。顔が見えない分、文章や声だけで相手の様子を把握しなければなりません。その際に、余計な不安や不快な印象を与えないためにも、丁寧な言葉遣いが求められます。

相手に好印象を持たれるような「立て込んでいる」の使い方を、いくつか知っておきましょう。

メールの返信が遅くなった場合

毎日何十通も届くビジネスメールは、必要なものとそうでないものを分けて、急ぎのものには早急に返信しなければなりません。しかし、忙しいとうっかり返しそびれてしまうことや、目を通していたなかった場合も出てきます。そんなときに、「立て込んでいる」を使って返信します。

忙しくて返せませんでした、では、あまりにもストレートですし、返信を待っている相手へも謙虚さや誠実さが伝わりません。相手も忙しい中メールを送ってきていますので、「立て込んでいる」は、返せなかったことに対して申し訳ない気持ちを表すのに、うってつけです。

「お返事遅くなり、申し訳ございません。仕事が立て込んでおりまして、ご連絡にお時間をいただいておりました」などと添えて本題に入ると、相手への不快な印象を和らげることができます。

アポイント日の相談

お客様と直接やり取りをする営業の方なら、経験があるかもしれませんが、相手と会う日程を変更しなければならないとき、相手に不快な思いをさせず日程を変更するのは心苦しいものです。そうしたときも、自分の都合ではなく「立て込んでいる」のでと切り出してみると、相手も理解を示してくれやすくなります。

「次回御社へお伺いさせていただきますお日にちですが、ご連絡いただいておりました日時はあいにくと弊社関係者の予定が立て込んでおりまして、調整が困難でございます。つきましては、その次の週の○月〇日ではご都合いかがでしょうか。ご検討のほどよろしくお願いします」

などと伝えれば、日時の調整もすんなりと検討してもらえそうです。

しつこい勧誘の電話を断る

自身の電話にフリーダイヤルなどから、様々な商品の紹介や勧誘を受けた経験は誰しもあるのではないでしょうか。そうした企業の営業さんは、電話を繋いで会えたらほとんど契約が決まると言われているほど、面と向かって断るのには勇気がいります。

そんな苦しい状況にならないためにも、電話の段階できっぱりと断っておくのが良いでしょう。「2~3時間だけでもお仕事がお休みの日に、お時間ください」と言われても、「すみませんが、休日も先まで予定が立て込んでいるので、そうした時間は作れそうにありません」とはっきりさせましょう。

相手に何の予定か話す必要もありませんし、予定がなくてもそうして断ると角も立ちにくく、スムーズに断れます。

断るときは「立て込んでいる」とはっきりと伝えよう

「行きたくない」「やりたくない」と思っていることに対して、断るのには勇気も必要ですし骨の折れる作業です。しかし、曖昧な返事をしてしまうと自分の立場を危うくしてしまうばかりか、相手の気持ちも踏みにじってしまいます。

断るときは、きっぱり断った方が相手に対しても誠意が伝わります。しかし、余りにもきっぱり断りすぎてしまうのは社会人の礼儀としては良くありませんので、そうしたときに丁寧な言葉で断れるように、「立て込んでいる」の言葉も、自身の言葉でいくつかパターンを用意しておきましょう。

断る際に断りやすくなるだけでなく、丁寧な言葉遣いやきちんとした断り文句は相手に自分をできる人間だと思わせられる効果もあります。ぜひ、活用してみてください。

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