2018年12月29日公開
2018年12月29日更新
誰とも関わりたくない時の理由や対処法!他人と話したくない!
人間は理性と共に感情を持つ生き物ですから、その心身の状態によって誰とも関わりたくないという時があります。ではそんな事を思う時の心理状態はどのようなものなのでしょうか。誰とも関わりたくないと考える自分がおかしいのかもなどと考えず、まずは心理状態を確認しましょう。
目次
誰とも関わりたくない・接したくない時はどうする?
なんだか心や頭が芯から疲れてしまって、どうにも誰とも関わりたくない、誰とも接したくないと思うときは、人間であれば誰でもあることです。
人間は本来は社交的な生物であり、一人では生きていけないとされる動物ですが、誰とも関わりたくないと考えているときは人との関わりに煩わしさを感じているときですから、まずおすすめするのは「引きこもり」になることです。
自分の部屋でもお気に入りのカフェでも構いませんから、まずは一人きりで自分の世界に没頭できるところへいきましょう。そして本を読んだり映画をみたりと、一人で出来る趣味があるならそれに没頭するのも一つの手です。
趣味がない、思いつかない、という方は、思いっきり引きこもり状態を楽しみましょう。一番体をしめつけず楽な格好で、食べたいときに食べたいものを食べ、寝たいときに寝ます。健康や掃除、他人のことなどは一時忘れ、思い切り自堕落に過ごしてみてください。
自分が心から満足するほど好きなことだけをしたら、きっと疲れもどこかにいってしまいます。
この時大切なのは、携帯電話やスマートフォンなどの電源は切ってしまうことです。普段逐一気にしている電子機器の存在をちょっとの間忘れるだけでも、とても頭のリフレッシュになりますよ。
誰とも関わりたくない時の理由
心や頭が誰とも関わりたくないと叫ぶときには、やはりそれなりの理由があるものです。ではどんな理由があるでしょうか。ひとつずつ見ていくことで、「どうしてこんなことに?」とパニックを起こさないでよいようにしましょう。
ストレスが多くなりすぎて気分が凹んでいる
人間関係のストレスだけではなく、家庭環境が悪化したとか体調が良くないなどの理由も、ストレスの原因となります。どんなものが原因にせよ、心の中に溜められたストレスで精神状態が辛い時、多くの人は他人との係わり合いを一時的に避けることがあります。
自分の中である程度消化が出来るまで、誰とも関わりたくないという状態になるのは自然のことなのです。
自意識が過剰になっている
周囲の人からの視線や言動を必要以上に気にしてしまう人もいます。他人からどう見られているか、思われているかを気にするあまり、素直に考えていることを話せなくなってコミュニケーションに恐怖を抱いてしまうのです。
また、周囲の自分の評価を上げることに必死になり、いい人を演じてしまう癖がある人も自意識過剰状態ですので、会話や一緒に行動することに疲れて誰とも関わりたくないと思ってしまうのです。
他人に対して気を使いすぎている
他人の心情を思いやって丁寧に接することは、社会人のマナーでもあります。しかし人に気を使いすぎる人は、やはり心身ともに疲れきってしまうことも多くなるのです。
相手を不愉快にさせないでおこうと頑張りすぎて、いつも気がはっていれば当然疲れます。こういう癖がある人は休日になるとぐったりと疲れてしまい、一人で過ごすようになってしまいがちです。
そもそも会話が苦手
そもそも会話が苦手と思っている人も、誰とも関わりたくないと考えがちです。その理由は、誰かと会話をしていても話すことがないので、コミュニケーションをとっている間苦痛を感じてしまうからです。
何を話そうか、こんなことを言ったら変に思われるかな、などとつい考えながら会話をしてしまい、会話に間が生まれることに恐怖を感じます。それならば最初から誰とも話さなければ辛くならない、と考えて人との間に壁を作ってしまうのです。
誰とも関わりたくない人の心理
誰とも関わりたくないと考えてしまう人の理由は理解しました。では次は、そういう人たちの心理はどういうものなのかを見ていきましょう。他人に壁を作ってしまう人に共通する心理は、「不安感」です。
過去に辛いトラウマが原因の苦手意識
そもそも人間は社交的な動物ですから、生まれつき一人での行動が好きな人はいますが、他人と共有意識を持つことが嫌いな人はいないと言われています。
ですから誰とも関わりたくないと考える人には、過去にトラウマになるような何かがあり、他人と人間関係を構築することに苦手意識を持っている場合があります。
信頼していた人からの裏切りや友達からの苛めの経験など、辛い経験を通して手に入れた防御反応が一人でいることなのかもしれません。
自分の意見が否定されるかもしれないという不安
自分としては思い切って主張してみた意見をすっぱりと否定されたことがある方は理解できると思いますが、人は一度そのような経験をすると、また否定されるかもしれないという不安からなかなか話すことをしなくなってしまいます。
否定のされ方の言葉が厳しければ厳しいほど、受けるショックは大きくなります。否定されるなら何も言わないでおこうと逃げ腰になり、自分の考えを口にしなくなってしまうので周囲の人間から理解されず、ますます壁が出来てしまうのです。
寂しさを誤魔化すいいわけにしている
実際には自分も周囲の人と会話を楽しみたいのに、大勢で話しているところに参加する勇気を持てない方もいます。
こういうタイプの方は一度に自分に視線が集中することに不安を覚えますし、自分が入ったことで雰囲気が変わってしまったらどうしようなどと考えてしまって一歩を踏み出せません。
結局寂しい自分を誤魔化すために、誰とも関わりなど持ちたくないと自分に言い聞かせている人もいます。
話についていけないときの孤独感が心配
周囲の人との会話に参加してみたけれど、話についていけず孤独を感じてしまった経験は誰でもあるでしょう。
数回ならそれもあるかもと気分を変えてまたチャレンジすることも出来ますが、何度も経験してしまうと心も折れてしまいます。周囲の人間に馴染めないという孤独感を隠すために敢えて一匹狼を演じている人もおり、これも不安な心理が原因のものです。
話題がないことに耐えられない
会話が弾まずにきまずい間が出来てしまうとき、それを喜ぶ人はいません。特に相手の反応を過剰に期待してしまう人には、大変な苦痛となります。誰とも関わりたくないと考える人は、話題がないことに耐えられないのかもしれません。
楽しい会話が出来ないから嫌われるのではないか、という心理がそこにはあります。そのため、会話をして嫌われるくらいなら最初からしないでおこうと考えてしまうのです。
誰とも関わりたくないことで増える悩み
とにかく誰とも関わりたくないと思っている人がいるとすれば、間違いなく悩みがあるでしょう。人は誰かと繋がらずには生きていけない動物ですから、現代社会を生きる上で様々な壁にぶち当たってしまうことになります。
では具体的に、誰とも関わりたくないと考える人にはどんな悩みが現れるでしょうか。
仕事をする上で人との関わりは避けられない
家庭内で完璧に一人で仕事をしている人を除いて、他人との関わりを排除して仕事は出来ません。社会で生きるためにはある程度の人とコミュニケーションをとる必要があります。
また、コミュニケーションが上手な人は一般的に年収が高いといわれています。誰とも関わりたくないと考える人が余裕を持った生活を送るのは中々難しく、現実的ではありません。
関わりたくないけど一人は寂しい
なるべく一人でいたいけれど、ふとした時に感じる寂しさが嫌で何とか付き合いを続ける人もいます。本来は人間は誰かと繋がることで自己を認識することも多いので、誰とも関わりたくないと考える人にはそういう考えにいたった原因があるはずです。
人間関係で傷ついたことがあったり、親との関係が悪かったなど様々なものがありますが、そういう人たちは他人とは関わりたくないが、実際に一人だと寂しいという矛盾した心理状態に陥ってしまい、そんな自分にモヤモヤしてしまうのです。
誰とも関わりたくない時の対処法
誰とも関わりたくないと感じているときの人間は、ハッピーな心理状態ではありません。一般的には「辛い」とか「気分が沈んでいる」といったアンハッピーな状態でそういうことを考えますので、まずは精神的な負担を減らすことを考え実行していきましょう。
携帯電話から距離を置く
現代社会ではSNSでの自己主張や宣伝も流行り、心が元気なときには心のビタミンにもなるこれらのことが、疲れているときには凶器にもなりえます。まずは携帯電話やスマートフォンの電源を切りましょう。
新しい通知や電話やメッセージの着信音がなくなるだけでもホッとする方もいます。もし家族や職場と連絡を取る必要もあるので電源は切れない、という方は、せめてSNSの通知をオフ設定にするとか、数時間だけと決めて机の引き出しの中へ入れてしまいましょう。
視界から消えるだけでも効果的です。
鏡をみて笑ってみる
ストレスが原因で誰とも関わりたくない、と思うようになっているなら、あなたはしばらく笑っていないはずです。まずは鏡を見て口角が下がってしまっている自分の顔をじっくり見つめてください。
そして、鏡の中の自分に向かって微笑んでみましょう。人間の脳は割りと単純で、見たものを信用して処理します。つまり作り笑いであっても笑顔になっていれば、「笑っているから幸せなんだ!」と考えて幸せ物質を分泌してくれます。
笑顔になることでストレスも軽減しますので、できれば作り笑いではなく楽しい気分になって思わず笑ってしまうような作品を鑑賞するようにしましょう。特に落語などはおすすめです。
紙に気持ちを書き出してみる
自分の心にもやがかかっているようで不安な心理状態にあるのなら、一度紙に書き出してみるのも手です。普段から日記を書いている人はいつでも自分の気持ちが整理できていますので、上手にストレスを発散させることが出来ます。
紙に書くことで自分が嫌だと思っていることや、気にしていることなどがはっきりと理解できます。理解できれば対処も可能になりますので、最近の身の回りのことを思い出し、箇条書きでもよいので書き出してみましょう。
書き終わった後には不思議と気持ちがすっきりしているのを感じられるでしょう。
温かいお風呂に入って汗をかく
人間は精神的に不安を抱えているときには、全身の筋肉が緊張しているものです。まずは緊張を物理的に解して精神的な安定を得るため、日本人が大好きなお風呂に入ってみましょう。
温かいお湯の中に全身をつければ、きっと体がほぐれていくのを感じられます。頭を空っぽにしてひたすらお湯を楽しみ、汗をかくのです。汗がだらだらと垂れるようになれば自分の中から嫌なものが全部出て行くような気がして、心身ともにすっきりするでしょう。
十分温まったら全身を綺麗に洗い、温かい布団に包まってください。起きたときには気分も明るくなっているはずです。
他人と関わりたくない人に向いてる仕事
なるべく人と関わりたくない、と思っている人も、少数ですが確実にいます。誰とも関わりたくないと考える人たちが自分にストレスを溜めず良い心理状態を保つことが出来る職場環境や職種は、どのようなものがあるでしょうか。ひとつずつみていきましょう。
①技術職
技術職は、技術の取得までは時間がかかることも多いですが、一度自分のものにしてしまえば後は黙々と同じ仕事を繰り返すことが多いです。対人より対物の職業ですから、コミュニケーションスキルよりは安定した技術が優先で求められます。
例えば食品サンプル造りや歯科技工士など椅子に座って作業に没頭するものなどがあります。
②事務職
事務職はどこの会社にもある上に、業務内容も経理から総務、管理など多岐に渡っているので選びやすい職種です。仕事にブランクがある場合でもアルバイトや派遣から始めることが出来るのもメリットです。
ただ業務内容によっては電話対応や接客を求められることもありますので、あまり他人と関わりたくないのであれば業務内容を確認してから応募してください。
③自由業
他人と関わらずに済む職業で人気があるのは、やはり自由業です。例えば作家やアーティスト、個人でせどりなどをして稼いでいる人です。
ストレスを感じる人間関係を最小限にすることが出来るほか、休みを自分で決められたり満員電車などから解放されるなどのメリットもあります。
勿論個人で生計をたてるためには特別な専門技術が必要ですし、交渉ごとやお金の管理なども自分でしなければなりませんのでメリットばかりではありません。しかし会社勤めに比べると接する人間の数は減りますので、自由業はいつの時代も人気があります。
誰とも関わりたくない・話したくないのは病気かも?
誰とも関わりたくないと考えること自体は病気ではありませんが、病気になってしまう一歩手前である可能性もあります。ではどんな病気が心配されるでしょうか。
うつ病の可能性
家族を含む誰とも関わりたくない、話したくない、というのは気分障害といえます。そのような落ち込みや凹みがある場合、うつ病が心配されます。うつ病は心の風邪といわれることもあり、現代社会では誰でもなることがある心の病気とされています。
その原因は様々で、環境の変化やストレス、ホルモンバランスの崩れなどでも引き起こされます。憂鬱な気分が続くだけでなく、それが原因となってやる気の低下や食欲不振、不眠などの症状が現れます。
性格が繊細で真面目であるほどかかりやすいとも言われていますが、専門家の診察を受けて早めに適切な治療をすることでよくなる病気でもありますので、もしかしてこれはうつ病かも?と思うなら専門家にみてもらいましょう。
不安な心理を改善するなら食生活も見直しを
心理的に不安感があるために、コミュニケーションを恐れたり他人との関わりを拒否したりしてしまうことがわかりました。体を温めて緊張を取るためには、食生活を改善することも大切です。
体を温める食材をとりましょう
体を温めるとされている食材には、根野菜が多いです。例えばかぼちゃ、蓮根、ごぼうなどです。他にも生姜や韮、小松菜なども体を温めますので朝晩のスープや味噌汁に使って飲んでみましょう。
体を冷やす飲み物は飲まないこと
カフェインが含まれるコーヒーは体を冷やすといわれています。誰とも関わりたくないという気分のときにはしばらく避けることがおすすめです。もしコーヒーが大好きで気分が落ち着くという人なら、せめて一日一杯程度にしておくことです。
まずは自分の状態をよく観察してみよう
誰とも関わりたくない、話したくない、と思うこと自体は、誰にでも起こりうることです。その時に「誰とも関わりたくないなんて自分はダメだ」と責めてしまうのではなく、疲れてしまっている自分をいたわってあげましょう。
椅子に座り、自分が何に疲れているのか、それとも生きること全てに興味がなくなってしまっているのか、などを考えます。ただ疲れているのであれば物事や悩みが自分の許容範囲を超えているだけですので、心身を甘やかして気分をリフレッシュさせましょう。
もしも、食欲や楽しいことに興味がない、よく眠れないといった症状が出ている場合は、心の病気かもしれません。可能性を感じたら早めに専門家に相談に行き、話をしてみましょう。体に辛い症状が出ている場合も薬で改善できます。