万歳三唱の意味とは?結婚式や送別会でのやり方やスピーチ・挨拶例文

「万歳三唱」は結婚式や送別会など、あらゆる祝いの席にふさわしい締めの挨拶です。「万歳三唱」にもやり方があると言いますが、正しいやり方を知っていますか?じっくり順を追ってやり方を紹介し、「万歳三唱」する際の挨拶やスピーチにに使える例文もお教えします。

万歳三唱の意味とは?結婚式や送別会でのやり方やスピーチ・挨拶例文のイメージ

目次

  1. 1万歳三唱ってしたことある?
  2. 2「万歳三唱」の意味とは?
  3. 3「万歳三唱」と「一本締め」「三本締め」の違い
  4. 4「万歳三唱」を行うのはどんなとき?
  5. 5「万歳三唱」のやり方《流れ紹介》
  6. 6「万歳三唱」のスピーチ・挨拶例文【結婚式編】
  7. 7「万歳三唱」のスピーチ・挨拶例文【送別会編】
  8. 8「万歳三唱」の返礼
  9. 9万歳三唱の正しいやり方を学んでお祝いの席で使おう!

万歳三唱ってしたことある?

万歳三唱をしたことありますか?万歳三唱とは、結婚式や送別会などの、おめでたい席で使うことが多い締めの挨拶です。誰かにやり方を教えてもらった訳ではありませんが、周りに合わせて自然と「万歳三唱」してる人が多いと思います。

万歳三唱には正式なやり方がある?

結婚式や送別会などで、なんとなく「万歳三唱」している人が多いと思いますが、実は正式なやり方があると言います。「万歳三唱」以外にもおめでたい席で「一本締め」をしたり、中には「三本締め」する場合もあります。

「万歳三唱」、「一本締め」、「三本締め」の違いや、「万歳三唱」のやり方などをしっかり解説していきます。

「万歳三唱」の意味とは?

「万歳三唱」のやり方などを見ていく前に、「万歳三唱」とは、どんな意味があるのか確認しておきましょう。「万歳三唱」とは、二つの言葉からできています。「万歳」と「三唱」になります。では、それぞれの意味を見ていきましょう。

「万歳」とは、「おめでたい時に、祝福の意を示すため両手をあげて唱えること」を意味しています。「三唱」とは、言葉の通り「三度唱えること」を意味しています。

「万歳三唱」とは両手を三回あげて万歳を唱えること

「万歳」と「三唱」の意味をそれぞれ見てきましたので、その二つの言葉の意味を合わせてみましょう。合わせてみると、「万歳三唱」とは、嬉しい時やおめでたい時に、両手を三回あげて万歳と唱えることを意味していると言えます。

通常おめでたい時に使う動作で、日本ではさまざまな式典で使われています。

「万歳三唱」の由来

「万歳三唱」の意味がわかったところで、「万歳三唱」の由来をみていきましょう。昔からある「万歳三唱」ですが、いつごろから使われるようになったのでしょうか?

元々は中国で使われていた「千秋万歳(せんしゅうばんぜい・せんしゅうまんざい)」から来ていると言われています。中国皇帝の寿命を祝う言葉だったそうです。

日本では1889年大日本帝国憲法が発布された日、明治天皇に向かって国民全員でお祝いするために、万歳三唱をしたのが始まりと言われています。

「万歳三唱」と「一本締め」「三本締め」の違い

「万歳三唱」とは、三回両手をあげて万歳と唱えることを意味していますが、「一本締め」「三本締め」とはどのような違いがあるのでしょうか?「一本締め」は両手をあげることはなく、手拍子で「パンパンパン」と三回たたきます。

「三本締め」は「一本締め」の手拍子を三回繰り替えす物になります。「万歳」の姿勢でお祝いするのは、「万歳三唱」のみになり、後の二つは手拍子で祝う形になります。では、具体的に「一本締め」「三本締め」の意味を見ていきましょう。

「一本締め」の意味

「一本締め」とはどうゆう意味でしょうか?「万歳三唱」と同じように、おめでたい席で行われる「一本締め」ですが、どちらかと言うと、会社や親戚の集まりで最後の挨拶として使われます。

「一本締め」とは「問題なく丸くおさまること」を意味しており、集まりや会合が上手くおさまったことを祝して、最後のあいさつに使われます。

「お手を拝借」と声がかかり、「いよーお」と言ったら「パンパンパン パンパンパン パンパンパン、パン」と3拍子を刻んで手拍子を取ります。最後だけ3拍子に1拍が入ります。

「三本締め」の意味

続いて、「三本締め」の意味を見ていきましょう。「三本締め」とは、「一本締め」と同じで、会合などが無事終わったことを祝って、最後の挨拶に使われます。「一本締め」とは、「三本締め」簡潔化したものです。

ですので、「三本締め」とは、「一本締め」を3回繰り返す物になります。2回目と3回目の間に、「もういっちょ」などと掛け声をかけることが多いです。

「万歳三唱」は祝いの席!「一本締め」「三本締め」は感謝!

「万歳三唱」は祝いの席の最後の挨拶として使われることが多いですが、「一本締め」「三本締め」は会の終わりなどに、丸く収まったことに感謝をこめて、挨拶として使われるようです。

三つを同時に行うことはなく、どれか1つのみを選択して、最後の挨拶に使います。

「万歳三唱」を行うのはどんなとき?

では、「万歳三唱」はどんな時に行うのでしょうか?幅広いシーンで見かける「万歳三唱」ですが、具体的にどんな場面で使われるのか見ていきましょう。

結婚式

「万歳三唱」とは、結婚式の最後の挨拶に使うと思ってる人も多いと思います。実際、結婚式では結婚するカップルを祝福するために、「万歳三唱」する場合があります。若い人であっても、「万歳三唱」を取り入れる人は多く、会場の一体感も生まれます。

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送別会

送別会に「万歳三唱」するのも定番です。送別会とは、その人は異動をしたり、仕事を辞めてしまう場合に行いますが、新しい門出とも言えます。お世話になった人に向かって、「万歳三唱」の音頭を取れば、より相手に感謝の気持ちが伝わりやすいと言えます。

運動会

運動会で「万歳三唱」したことある人もいると思います。感謝の気持ちを込めて、運動会の成功を祝い、最後の挨拶に「万歳三唱」することもあります。

出席者や先生たちにお礼を述べて、「万歳三唱」で挨拶を締めると、良い雰囲気で運動会を締めることができます。

スピーチ

スピーチで「万歳三唱」する時もあります。スピーチと言えば、結婚式のスピーチもありますが、何かの会合などでスピーチする時もあると思います。自分の自己紹介をして、挨拶代りに「万歳三唱」で締める人もいます。

特に会社で何か大きな成功を成し遂げたり、良い結果が出た時のスピーチに「万歳三唱」することが多いです。

新年会

新年会では、これから始まる新しい1年を祝って行うことが多いので、「万歳三唱」で今年も1年何事もなく無事過ごせるように願いをこめて、「万歳三唱」することもあります。社員一同で「万歳三唱」することで、新しい年に気合いが入ります。

忘年会

忘年会では、今年1年無事に過ごせたことをお祝いし「万歳三唱」します。全員で「万歳三唱」することで、「今年も1年お疲れ様でした」という意味にもなります。忘年会の締めの挨拶で「万歳三唱」することが多く、1年の終わりにふさわしいでしょう。

「万歳三唱」のやり方《流れ紹介》

「万歳三唱」の正しいやり方を知っていますか?「万歳三唱」とは、正しいやり方で行うことに意味があります。結婚式や送別会などで、「万歳三唱」する機会も多いと思いますので、正しいやり方を学んでいきましょう。

1.合図する人(音頭を取る人)を1人決めておく

やり方ですが、まずは合図する人(音頭を取る人)を1人決めておく必要があります。この人の掛け声に合わせて、「万歳三唱」することになるので、重要な役目を担っています。

通常ですと、役職の高い人、結婚式であれば新郎新婦の親しい友人、または盛り上げるのが上手い人が選ばれます。

2.全員起立して両手をあげる

司会者から「全員ご起立願います」と言う声があがります。そこで全員起立し、合図する人(音頭を取る人)が軽く自己紹介がてらの挨拶をします。

挨拶は立ったまま聞く必要があります。姿勢を崩したり腕を組むことないように、姿勢を正した状態で聞くようにしましょう。挨拶が終わったら、合図する人(音頭を取る人)が「万歳」と言います。その声に合わせて、みなさんも両手をあげて万歳します。

3.全員「万歳」と言う

「万歳」の合図とともに、両手をあげ、皆一斉に「万歳」と発します。合図する人(音頭を取る人)と同じリアクションを取るようにします。

この際、体の脇に伸ばしていた両手をそのまま上にあげるようにしましょう。手のひらは内側になってる状態が良いと言われています。公式の作法として記されている訳ではありませんが、手のひら内側で万歳するのが自然と言えます。

4.「万歳」の合図とともに3回繰り返す

合図する人(音頭を取る人)の「万歳」に合わせて、両手をあげて皆一斉に「万歳」と言う動きを1セットと考えて、3回繰り返します。

5.3回終わったら拍手する

「万歳」の合図に合わせて、「万歳」と言い両手をあげる動作を、3回繰り返した後は「おめでとう」などの言葉を発しながら、拍手をします。拍手は主役の方に向けてするのが礼儀です。

結婚式で「万歳三唱」したのであれば、新郎新婦の方に拍手を向けると良いでしょう。その後司会者の人から、着席の合図がありますので、その合図に合わせて席につきます。

やり方のコツは元気よく!

「万歳三唱」の正しいやり方・流れを見てきましたが、いかがでしたか?認識していたものと一致していたでしょうか?「万歳三唱」のやり方のコツは、とにかく元気よく行うことです。

恥ずかしい気持ちは捨てて、思いっきり「万歳」と言って、元気よく両手をあげるようにしましょう。そうすることで祝いの気持ちが、相手にも届きやすくなります。

「万歳三唱」のスピーチ・挨拶例文【結婚式編】

「万歳三唱」の正しいやり方・流れが分かったところで、気になるのはスピーチや挨拶の内容だと思います。「万歳三唱」で挨拶を締める時、どんなスピーチをすれば良いのでしょうか?

具体的な例の中で、見ていきましょう。まずは結婚式の挨拶・スピーチからです。

スピーチ・挨拶例文①

結婚式のスピーチ・挨拶の例文を見ていきましょう。「新郎新婦、およびご両家の皆様、本日はおめでとうございます。お二人の門出と会場にいらっしゃる皆様のご繁栄をご祈念申し上げ、私が万歳三唱の音頭を取らせていただきます。万歳、万歳、万歳」

と言い3回万歳三唱を繰り返し、新郎新婦に向けて拍手します。一般的にこのような挨拶をすることが多いです。

スピーチ・挨拶例文②

結婚式で「万歳三唱」する際の、スピーチ・挨拶の例文をもう1つ紹介します。司会者の人から、音頭を取る人の紹介があると思います。

その後に「ただ今ご紹介に預かりました○○でございます。ご指名を頂戴いたしましたので、万歳三唱の音頭を取らせていただきます。新郎新婦のお末永い幸せと、ご両家並びご臨席の皆様のご多幸とご繁栄をお祈りし、万歳三唱で締めさせていただきます。万歳、万歳、万歳」

3回繰り返した後、「ありがとうございました」と言い、席に戻ります。

新郎新婦とご両家だけでなく出席している方の幸せも願う!

結婚式で「万歳三唱」の挨拶・スピーチをする際は、新郎新婦、ご両家、及び出席している方の幸せを願う挨拶にすることが大事です。この点だけを守っておけば、多少文章が崩れても問題ありません。万歳三唱の際は、元気よく声を出しましょう。

「万歳三唱」のスピーチ・挨拶例文【送別会編】

続いては送別会で「万歳三唱」する際の、スピーチ・挨拶の例文を見ていきましょう。送別会では会社を離れる人に向けて、感謝の気持ちを表す挨拶をすることが大事です。

スピーチ・挨拶例文①

「ただいま紹介いただきました○○でございます。では万歳三唱の音頭を取らせていただきます。○○さん、今までお世話になり感謝しております。では○○さんの益々のご活躍を願って、万歳、万歳、万歳」

実際本日の主役の方に向かって、万歳するとより気持ちが伝わるでしょう。最後に大きな拍手で締めるようにしましょう。

スピーチ・挨拶例文②

もう1つ、送別会で「万歳三唱」する際の挨拶・スピーチの例文を紹介します。「○○さん、新しい職場でも頑張ってください。今まで本当にありがとう。○○さんのご活躍を願って、万歳三唱で締めさせていただきます。万歳、万歳、万歳」

送別会で「万歳三唱」する際は、社員だけの身内の会だと思いますので、気持ちをストレートに伝えた方が良い場合もあります。出席するメンバーによって、堅い挨拶にするかどうか決めると良いでしょう。

感謝とご活躍を願う簡潔な挨拶!

送別会で「万歳三唱」する際には、会社を離れる人への、感謝の気持ちと今後の活躍を願う文章にする必要があります。あまり長い文章にならないように簡潔にまとめ、元気よく送り出してあげましょう。

あまり湿っぽく感謝の気持ちを伝えるよりは、明るい文章で締めくくる方が良いでしょう。元気に「万歳三唱」し、笑顔で送り出してあげるのがいいと思います。

「万歳三唱」の返礼

結婚式のやり方も、県によって違いがあると言います。地方によっては「万歳三唱」の返礼があると言います。特に長野県の北信州では、この習慣があるようです。

返礼とは何でしょうか?「万歳三唱」を招待客が行い、その後新郎新婦の親戚などが、「万歳三唱」のお返しをすると言うものです。

「万歳三唱」返礼の挨拶・スピーチの例文①

「ただいま○○様の音頭により、暖かな万歳を頂戴し、まことにありがとうございます。ここで、ご来場の皆様のご繁栄とご多幸を願い、両家から皆様へ万歳を差し上げたいと存じます。

つきましては、ご来場の皆様のお手を拝借し、声高らかに三唱をお願い申し上げます。万歳、万歳、万歳」このように「万歳三唱」の返礼を行うことで、両家の感謝の気持ちを表すことができます。

万歳三唱の正しいやり方を学んでお祝いの席で使おう!

「万歳三唱」の意味や、やり方、「万歳三唱」する際の挨拶・スピーチを見てきましたが、いかがでしたか?結婚式や送別会、忘年会や新年会など、あらゆる祝いの席で「万歳三唱」を使うことができます。

正しいやり方で「万歳三唱」すれば、締めの挨拶として引き締まりますし、お祝いの気持ちが伝わりやすいと言えます。挨拶やスピーチをする際には、緊張すると思いますが、「万歳三唱」は元気よく行うことが大事です。

緊張してしまう人は事前に練習しておき、本番は大きな声で「万歳」を唱えて、祝いの席を盛り上げるように意識しましょう。

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