心づけは結婚式で必要か?スタッフへのお礼の渡し方や金額の相場

結婚式や旅行などで心付けの相場や渡し方が分からず、困ったことがある人は少なくないでしょう。そこで、今回は結婚式での心付けの渡し方や相場について、詳しく紹介していきたいと思います。旅館や葬儀での心付けについても見ていくので、ぜひ注目してみてください。

心づけは結婚式で必要か?スタッフへのお礼の渡し方や金額の相場のイメージ

目次

  1. 1お心付けの正しい渡し方が知りたい!
  2. 2そもそも「心付け」の意味とは?
  3. 3「心付け」と「お礼」の違い
  4. 4「心付け」は絶対必要なの?
  5. 5結婚式の心付けの相場
  6. 6結婚式の心付けを渡すタイミング
  7. 7結婚式の心付けの渡し方のマナー
  8. 8心付けとして金銭以外の品物を渡したいときのポイント
  9. 9心付けを受け取ってもらえないときは?
  10. 10【番外編】葬儀・旅館での心付けの渡し方
  11. 11冠婚葬祭のシーンではぜひ心付けを渡してみよう

お心付けの正しい渡し方が知りたい!

主に結婚式やお葬式、旅行などで特にお世話になるスタッフに渡す心付け。海外では「チップ」と呼ばれており、スタッフに対するお礼の気持ちを込めて渡すものとされています。

日本では昔から結婚式やお葬式、旅行の際に特にお世話になるスタッフに渡す特別な礼金として「心付け」が存在していました。しかし、最近ではスタッフへの心付けを辞退する会場も増えています。

そのため、最近では「心付け」の相場や渡し方がよく分からないという人も少なくないでしょう。そこで、今回は一般常識として知っておきたい「心付け」の相場や渡し方を紹介していきたいと思います。

これから結婚式や旅行などの予定がある人は、特にしっかり確認しておきましょう。

そもそも「心付け」の意味とは?

「心付け」とはそもそもどのようなものなのか、よく分からない人もいると思います。「心付け」とは、感謝の気持ちを込めてスタッフに渡す小額のお金を意味します。

海外における「チップ」とほぼ同じ意味のものですが、日本の「心付け」には、特別な配慮に対する感謝という独特な意味が込められているのです。

「心付け」の語源は配慮を意味する「心添え」とされています。そのため、スタッフから特別な配慮をされやすい結婚式やお葬式などにおいて、心付けをスタッフに渡すことが多いのです。

チップの文化が根付いている国では、チップを必ず渡さなくてはいけない場合もあります。しかし、日本では心付けはあくまで感謝の気持ちを意味するものなので、必ず渡さなくてはいけないということはありません。

しかし、江戸時代から始まったとされる「心付け」の習慣は、スタッフへの感謝の気持ちを表現する日本文化として日本に根付いているのです。

「心付け」の類語

「心付け」には、様々な類語があります。その類語には「茶代」や「手当」、「お車代」などが挙げられるでしょう。「茶代」とは、食事を提供してもらった飲食店や旅館に渡す礼金として使われる言葉です。

さらに、「お車代」とは一般的に冠婚葬祭の場面で、遠方から来たお客様に渡す礼金として使われます。また、「手当」は従業員やお店側に特別なサービスをしてもらったときに、相手側に渡す礼金として使われる言葉なのです。

「心付け」と「お礼」の違い

結婚式やお葬式などの場面では、受付担当の方や会場スタッフに「心付け」や「お礼」を渡します。その「心付け」と「お礼」には、どのような違いがあるのか気になる人も少なくないでしょう。

「お礼」とは、一般的に友人や知人などの面識のある人に対するお礼の品物や金銭を意味します。一方で、「心付け」は面識のない会場スタッフに対して渡す小額の金銭を意味するのです。

ちなみに、会場スタッフに心付けとして品物を渡すときもありますが、そのような場合は一般的に「心付け」ではなく「お礼」として渡します。「お礼」と「心付け」は混同しやすいですが、しっかり区別して覚えておきましょう。

「心付け」は絶対必要なの?

日本では「心付け」は、お世話になったスタッフへの感謝の気持ちを込めて渡すものです。そのため、絶対に渡さなくてはならないというものではありません。

しかし、「心付け」はこれからお世話になるスタッフに対する挨拶の意味も兼ねていることが多いので、結婚式やお葬式などではスタッフに「心付け」を渡す人が多いのです。

また、結婚式やお葬式などでなくても、特別お世話になったスタッフには「心付け」を渡す人もいます。しかし、最近では「心付け」を断っている結婚式場やお店が増えているので、「心付け」を用意する前にはしっかり確認するようにしましょう。

結婚式の心付けの相場

結婚式で「心付け」を用意しなくてはいけないときに、「心付け」の相場を知らないと混乱してしまうでしょう。そこで、以下では結婚式における「心付け」の相場を確認していきます。

結婚式の際にお世話になるスタッフ別に心付けの相場を紹介していくので、結婚式の際の心付けの相場が詳しく知りたい人はぜひ注目してみてください。

心付けの相場は3,000円~10,000円

結婚式における「心付け」の相場とは、3,000円~10,000円とされているのです。結婚式では割り切れる偶数の数字は縁起が悪い数字とされているので、心付けも必ず奇数にして渡します。

さらに、結婚式ではウェディングプランナーだけでなく、送迎バスの運転手やヘアメイクなどの様々なスタッフにもお世話になるでしょう。そのため、「心付け」の相場は渡すスタッフによって変動するのです。

そこで、以下では結婚式でお世話になるスタッフ別に、細かく心付けの相場を紹介していきましょう。

ウェディングプランナーの場合

ウェディングプランナーとは、結婚式の前から結婚式のプラン立てを長期間サポートしてくれるスタッフです。そのため、ウェディングプランナーに対する心付けの相場は、少し高めの約5,000円~10,000円とされています。

しかし、最近では心付けを辞退するウェディングプランナーも多いので、心付けを断られても無理強いしないようにしましょう。

ホテル・式場のスタッフ責任者の場合

結婚式では、結婚式場のスタッフや責任者にも心付けを渡します。その式場のスタッフや責任者に対する心付けの相場とは、約500円~1,000円とされているのです。

式場のスタッフや責任者は常に忙しく動いているので、よいタイミングで渡すことが重要になります。渡しそびれそうなときは、初めて会った直後に渡すようにしましょう。

また、式場スタッフは数十人規模であることが多いので、責任者にスタッフ全員分の心付けをまとめて渡すことをおすすめします。

介添え人の場合

結婚式では「アテンド」や「アテンダー」とも呼ばれる「介添え人」というスタッフも存在しています。介添え人とは着慣れないウェディングドレスで動きにくい花嫁が、スムーズに動けるようにサポートしたり、招待客を案内したりするスタッフです。

結婚式が滞りなく進むように、細やかな気遣いをしてくれるスタッフと言えるでしょう。そんな介添え人への心付けの相場は、約1,000円~3,000円とされています。また、介添え人には結婚式が始まる前に、挨拶として心付けを渡すことが多いでしょう。

ヘアメイク・着付けの場合

結婚式では着物やドレスなどの着付けを担当するスタッフや、ヘアメイクを担当するスタッフも重要でしょう。特に晴れの日を迎える花嫁のヘアメイクや着付けを担当するスタッフは、特に神経を使って仕事をします。

そのため、ヘアメイクや着付け担当のスタッフに渡す心付けの相場は、式場スタッフよりも少し高めの約3,000円~5,000円とされているのです。

司会者・カメラマンの場合

一生の思い出となる結婚式では、写真を撮るカメラマンや結婚式を進行させる司会者も重要なスタッフです。カメラマンに対する心付けの相場は、約3,000円~5,000円、司会者に対する心付けの相場は約5,000円~10,000円とされています。

結婚式が始まるとシャッターチャンスを探して動き回るカメラマンには、結婚式が始まる前に心付けを渡すとスマートでしょう。また、司会者も結婚式中は気が抜けないので、司会者にも結婚式開始前に心付けを渡すことをおすすめします。

送迎バスの運転手の場合

結婚式では招待客を会場や最寄り駅まで安全に送り届ける送迎バスの運転手も、お世話になるスタッフです。そんな送迎バスの運転手への心付けの相場は、約3,000円~5,000円とされています。

送迎バスの運転手への心付けは忘れやすいので、結婚式開始前に渡すとよいでしょう。

結婚式の心付けを渡すタイミング

現代では「心付け」を渡す機会はめったに無いでしょう。そのため、結婚式では心付けをどのようなタイミングで渡すべきなのか、悩んでしまう人も多いと思います。

そこで、以下では結婚式における心付けを渡すタイミングも、詳しく見ていきましょう。結婚式で心付けを渡すタイミングが分からず不安という人は、ぜひ以下の内容をしっかり確認してみてください。

結婚式前に渡す

結婚式の心付けには、「本日は宜しくお願い致します」という挨拶の意味も込められています。そのため、結婚式前に渡しても問題ありません。

結婚式が終わりかけた頃には安心感や高揚感が高まって、つい心付けを渡すことを忘れてしまいがちです。そのようなミスを防ぐためにも、あえて結婚式前に心付けを渡し切るという人も多いでしょう。

披露宴後に渡す

披露宴が終わった後に、感謝の言葉を添えて心付けを渡してもよいでしょう。しかし、披露宴直後は招待客への対応で忙しく、せっかく用意した心付けを渡し忘れてしまう可能性が高いのです。

そのため、心付けはなるべく結婚式が始まる前に渡すように意識しましょう。

渡すタイミングを逃した場合

心付けを渡すタイミングを逃してしまった場合は、心付けをどうにか受け取ってもらおうとしてしまいがちです。しかし、結婚式場のスタッフはほぼ毎日他の結婚式をサポートしているので、後日心付けを送っても困惑してしまうこともあるのです。

そのため、タイミングを逃してしまった場合は心付けではなく、お礼状と共にお礼の品物を送ってみましょう。

心付けは誰が渡すの?

心付けは新郎や新婦以外からスタッフに渡しても問題ありません。結婚式では新郎と新婦は準備で忙しい可能性が高いので、新郎新婦の両親や兄弟達が分担して心付けを渡すこともよくあるのです。

しかし、主に新婦の世話をする介添え人やヘアメイクなどのスタッフには、新婦から結婚式前に心付けを渡すことが多いでしょう。

心付けを両親や兄弟達と分担して渡す場合は混乱しないように、予め心付けを渡すスタッフのリストを作っておくことをおすすめします。

結婚式の心付けの渡し方のマナー

人生におけるビックイベントである結婚式では、心付けもスマートに渡したいものです。そこで、以下では結婚式での心付けの渡し方のマナーとは一体どんなものか確認しておきましょう。

封筒型のご祝儀袋・ポチ袋を用意

結婚式での心付けは一般的にポチ袋か祝儀袋に入れて渡します。金額によってどちらの袋を使うのか変わるのです。10,000円以上の心付けを渡す場合は祝儀袋、10,000円以下である場合はポチ袋を使いましょう。

ポチ袋は水引模様が印刷されているものを選び、ポチ袋の裏面に渡す人の名前を書いて渡します。ポチ袋にお札を入れるときは、軽くお札を折るようにしましょう。また、心付け用の祝儀袋には、一般的に水引模様が印刷されているシンプルなものを選びます。

新札を準備する

結婚式での心付けに使うお札は、新札であることがマナーとされています。そのため、心付けを準備するときには、必ず新札を用意するようにしましょう。

また、結婚式当日にはお世話になるスタッフの人数が増えることもよくあるのです。そのため、心付け用の新札とポチ袋、祝儀袋は当日不足することも考慮して多めに用意しておきましょう。

贈り元の名前を入れる

誰からの心付けか分かりやすいように、結婚式の心付けの袋の裏側には、新郎新婦両家の名前を書きましょう。花嫁専属の着付けやヘアメイクのスタッフには、花嫁のみの名前を書いた心付けの袋を渡しても問題ありません。

付箋で渡し間違いを防ぐ

心付けの袋には、基本的に渡す相手の名前は書きません。そのため、心付けの袋には渡すスタッフの名前を書いた付箋を貼っておき、心付けの渡し間違いを防ぎましょう。スタッフの名前が分からない場合は、役職名だけでも書いておくことをおすすめします。

心付けとして金銭以外の品物を渡したいときのポイント

金銭でお礼の気持ちを表現したくない場合は、金銭以外の品物を心付けとして渡しても問題ありません。心付けとして食べ物を渡す場合は、日持ちがして個包装になっている食べ物を選びましょう。

また、品物がかさ張る場合は忙しいときに相手に渡すと迷惑になることもあるので、必ず結婚式が始まる前に渡すようにしてください。また、短めのお礼の手紙も添えておくと、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

心付けを受け取ってもらえないときは?

最近では心付けを辞退している式場もあります。そのため、心付けを断られる場合もあるでしょう。そのようなときに、心付けを無理強いするとスタッフが困ってしまうので、無理強いせずお礼だけ伝えるようにしてください。

【番外編】葬儀・旅館での心付けの渡し方

葬儀や旅館では、どのように心付けを渡すべきなのでしょうか?以下では、葬儀や旅館での心付けの渡し方についても、詳しく紹介していきます。

葬儀での心付け

葬儀における心付けの相場は約1,000円~5,000円とされています。しかし、最近では心付けが葬儀代金に入っていることもあるので、心付けの準備をする前に必ず葬儀会社に確認するようにしましょう。

渡す相手と相場

葬儀では、葬儀担当者の他にも霊柩車のドライバーや世話係のスタッフなどに心付けを渡します。

葬儀関係のドライバーの心付けの相場は、約1,000円~5,000円、世話係のスタッフへの心付けの相場は約1,000円~2,000円でしょう。また、葬儀担当者への心付けの相場は約5,000円~10,000円です。

また、葬儀での心付けは、10,000円以上であれば不祝儀袋、10,000円以下であればポチ袋を使って渡します。袋の表には「志」や「心付け」を書いておきましょう。

渡すタイミング

葬儀が終わってからでは、心付けをすっかり忘れてしまう可能性も高いでしょう。そのため、心付けは葬儀当日に挨拶を済ませ、それぞれの役割の確認が終わったタイミングで渡すことをおすすめします。

葬儀開始前に心付けを渡すスタッフに会えなかった場合は、担当者にまとめて渡しておきましょう。

旅館での心付け

旅館ではどのように心付けを渡すべきなのか、知らない人は意外と多いのではないでしょうか?スマートに旅館で心付けを渡せると、旅慣れしているかっこいい印象を残すことができます。そこで、以下では旅館での心付けのスマートな渡し方を紹介しましょう。

渡す相手と相場

旅館では特別な配慮をしてくれた旅館スタッフや担当の仲居さんなどに、心付けを渡すことが多いでしょう。担当の仲居さんには約1,000円~3,000円、他のスタッフには1,000円~2,000円が心付けの相場になっています。

旅館での心付けは金額が低いので、ポチ袋を使って渡しましょう。

渡すタイミング

担当の仲居さんには、部屋に初めて案内してもらったときに心付けを渡しましょう。他のスタッフには子供がお世話になったときや、急遽送迎してもらったときなどに心付けを渡すとスマートです。

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冠婚葬祭のシーンではぜひ心付けを渡してみよう

今回は意外と知らない人が多い、心付けの相場や渡し方などについて詳しく紹介しました。心付けは強制されるものではないですが、多くのスタッフに助けられる冠婚葬祭の場面では、ぜひ感謝の言葉と共にスタッフに心付けを渡してみてください。

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