佇まいの意味とは?使い方を例文を用いて解説

佇まいの意味を正しく覚えていますか? 佇まいと雰囲気の意味の違いを説明できますか? 言葉は正しく覚えていないと、思わぬところで恥をかいてしまいます。そこで、今回は「佇まい」に関して情報をまとめてみましたので、ご覧ください。

佇まいの意味とは?使い方を例文を用いて解説のイメージ

目次

  1. 1よく耳にする「佇まい」を正しく使おう!
  2. 2「佇まい」の言葉の意味とは?
  3. 3「佇まい」と「雰囲気」の違い
  4. 4「佇まい」の類語とその意味
  5. 5「佇まい」の使い方《例文紹介》
  6. 6「佇まい」の間違った使い方と注意点
  7. 7佇まいが素敵な人の特徴
  8. 8言葉を正しく使って佇まいの美しい人になろう

よく耳にする「佇まい」を正しく使おう!

人

「佇まい」という言葉、よく耳にしますよね。皆さんはこの言葉、キチンと正しく使えていますか? 佇まいという言葉の意味や使用方法など、言葉は正しく使えていないと恥をかいてしまします。

そこで、今回は佇まいという言葉を徹底解説いたします。「佇まい」の意味から語源、使用方法や類語まで詳しくまとめてみました。これを読めば今後「佇まい」という言葉に関しては間違えることはないでしょう。それではご覧ください。

「佇まい」の言葉の意味とは?

まずは佇まいの意味をご紹介します。

佇まいとは、「人や建築物が立っている姿、形、様子、またそれらが醸し出している雰囲気を表す言葉」や「人間の生き方や職業、暮らし方」を表す言葉なのです。

これでピンとくる方も居れば、良くわからないという方もいますよね。詳しくまとめていきますのでご覧ください。

「佇まい」の読み方

続きましては佇まいの読み方です。佇まいは「たたずまい」と読みます。「ただずまい」とも読みますが、一般的なのは前者の「たたずまい」が多いです。

「佇」という漢字、音読みは「チョ」、訓読みは「たたずむ」です。あまり音読みの「チョ」で使用することはないです。ほとんどの場合が「たたずむ」という使い方がされます。

では、なぜこの「佇まい」という言葉が、上記でご紹介した「人や建築物が立っている様子や雰囲気」「人間の生き方や職業」といった意味で使用されるようになったのでしょうか。言葉の語源を詳しくご紹介しますのでご覧ください。

「佇まい」の語源

佇まいの語源と変遷ですが、「たたずむ」→「たたずまふ」→「たたずまひ」と変化していきました。

元々は「たたずむ」という言葉であり、意味は「その場所にずっと居ること」という意味です。「たたずむ」に継続や反復する意味を持つ助動詞の「ふ」がつき「たたずまふ」。そして年月の経過により語尾が変化していき、現在使用されている「たたずまい(ひ)」となりました。

「佇まい」と「雰囲気」の違い

ここからは「佇まい」の意味や使い方について掘り下げていきたいと思います。ところで皆さんは「佇まい」と「雰囲気」の違いがわかりますか?

雰囲気とは「ある場所やある人から出されている気分や周囲の感じ」という意味です。佇まいと雰囲気の違いを表しますと、佇まいは「あるものの様子をそのまま表している」、雰囲気は「モノや人が醸し出している空気」ということです。

例をあげますと、イケメンが立っている様子が様になってカッコいいのが「佇まい」、イケメンの笑顔が白く眩しくて周囲が爽やかな空気になっているのが雰囲気です。ちなみに、余談ですが雰囲気は「ふんいき」と読みます。間違えて「ふいんき」と読んでる人も多いです。間違えないようにしましょう。間違えるとイケメンでもカッコ悪いです。

 

「佇まい」の類語とその意味

上記にあげました、「佇まい」と「雰囲気」のように、言葉の意味が似ているものがあります。このことを「類語」といいます。意味が似ていたり、言葉の使用場面が同じだったりと、意味の違いをはっきり把握していても、たまに間違えてしまうこともあります。

そこで類語による使用間違いを回避するため、意味をおさらいしていきましょう。今回はもちろん「佇まい」とその類語です。

佇まいの類語を5つピックアップして意味をまとめてみましたので、まずはご覧ください。後ほど詳しくご紹介しますので、自身の認識と照らし合わせてみて下さい。
 

・居ずまい        
・態度
・様子
・姿勢
・外見

居ずまいはどう使う?

まず最初にご紹介する佇まいの類語は「居ずまい」です。語感も似ている居住まいですが意味は佇まいと違います。居ずまいとは、「人が座っている様子」「人が住んでいるまわりの環境、様子」といった意味を持ちます。

つまり「佇まい」は「人が立っている様子」に使用するのに対し、「居ずまい」は「人が座っている様子」に使用するのです。立っているかのか座っているのかで使用場面が変わるは、少しややこしいですが、一度覚えれば大丈夫ですね。

使用方法としては「居住まいを正す」という言葉があります。意味は「キチンとした姿勢に座り直す」です。

態度は何を表現する

続いてご紹介する佇まいの類語は「態度」です。佇まいよりも身近な言葉ではないのでしょうか。態度とは「ある物事に対した時の、人の様子、動作や表情などの変化やふるまい」という意味です。

つまり、態度とは「人の変化や状態」を表す言葉なのです。「態度が大きい」「毅然とした態度」というような方法で使用しますよね。

様子は意味が多いからこそ類語になりやすい

続いてご紹介するのが「様子」です。様子という言葉は多くの意味を持ちます。佇まいと似た意味をピックアップしますと、「その場のありさま」「そぶり、身のこなし」「状態、情勢」という意味があります。

様子は多くの意味を持ち、かつ、広い意味で使用されるため、正しい使い方がわかりづらくなっていますよね。皆さんもニュアンスで使っているのではないでしょうか。

様子は便利な言葉ですが、そればかり使うと語彙表現が乏しくなりますので、意識して別の言葉を使用することをオススメします。

姿勢は人の何を意味する?

姿勢とは「身体の構え方」を意味します。皆さんはこの文章をどんな状態で読んでいますか? 電車のつり革に捕まって読んでる人もいれば、自宅のソファで足を投げ出して読んでいる人もいるのではないでしょうか。その身体の構え方が姿勢です。

また、姿勢には「心の構え方」という意味を持ちます。これを読むときに雑学エンタメとして読んでいるのか、上司に「佇まい」という言葉の使い方おかしいと指摘され、腹を立てながら読んでいるのかでは全然違いますよね。

姿勢は人の態勢や格好を意味する言葉です。佇まいは「立っている様」に使えますが、姿勢はその他にも使えますので把握しておきましょう。

外見の使い方とは?

最後にご紹介するのが「外見」です。外見とは「外側か見た様子、うわべ」「他人から見られること、他人に見せること」という意味を持ちます。イケメンだけど性格が悪い人に対し、「あの人外見だけは良い」というような使い方をしますよね。

「佇まい」は「人がの立っている様」に使用するのに対し、「外見」は「人の見なりや顔の造形」に使用します。人の外面を表現、評価、判断する際に使用する言葉です。ネガティブなイメージと結びつきやすく人を傷つけやすい言葉ですので、人前で使用しない方がよいです。

「佇まい」の使い方《例文紹介》

ここからは佇まいの使い方をご紹介します。佇まいという言葉、日常生活であまり使い馴染みがない言葉ですよね。普段使っていないと、いざ使う場面に出くわしたときスッと出てこなくて、まごついてしまいます。

ですのでここからは、佇まいの使い方をご紹介と例文をご紹介して、皆さんが少しでも佇まいに慣れるようお手伝いしていきたいと思います。

まずは使い方です。佇まいは「人や建築物の立っている様子」を表現する言葉とご説明してきましたが、そもまま使用する場合と別の言葉と結びついて使用する場合があります。

建物を見て「建物の佇まいが良い」という使い方をすると「建物のが醸し出す雰囲気が良い」となります。「閑静な佇まい」という使い方をすると「静かでのどかな場所に立つ建物が醸し出す雰囲気」となります。

ここで重要なのが、佇まいと結びつく言葉はネガティブな言葉は結びつきません。「風光明媚」「閑静な」「美しい」といったポジティブな意味の言葉と結びきます。佇まいとを悪い意味で使う事は一般的ではないのでご注意ください。

それでは、ここから例文をご紹介していきますので、ご覧ください。

古い住宅街は綺麗に整備され、清潔感ある閑静な佇まいだった

この例文は「佇まい」が住宅街の雰囲気を表現しています。古いがキチンと整備され、清潔で静かな環境の住宅街が醸し出す様子を意味しています。いつか住んでみたいです。

このように佇まいは、建築物などの様子をポジティブに表現するのに使うことができます。

佇まいの美しい人といえば、姿勢が良く所作に雑味がない気がする

佇まいは人にも使用できます。この文は美しく立っている人は、姿勢がよく、乱雑に動かない人だと連想している文になります。立ち振る舞いが美しい人に憧れますよね。

古い家を見て、ボロ家と呼ぶか、味のある佇まいと呼ぶか

佇まいという言葉はネガティブな意味ではあまり使用しません。つまり、ネガティブなものも「佇まい」で表現すれば、うわべはポジティブになるのです。

人や建物に対し、「ダサい」「古い」「格好悪い」といったネガティブな評価を言えない状態に追い込まれたとき、佇まいを使用すればなんとかります。

「佇まい」の間違った使い方と注意点

ここからは佇まいの間違った使い方と注意点を詳しくご紹介します。言葉は正しい意味で使用しなければなりません。間違った意味でしようすると、他者との意思疎通が万全な状態ではなくなるからです。

佇まいに関して、間違えやすい使い方をまとめてみましたのでご覧ください。

佇まいを直す・正すは間違った使い方

佇まいを直す、佇まいを正す、周りに使用している方も多いのではないでしょうか。この使い方は残念ながら間違っています。佇まいを直すを、姿勢や身なりを整えるという意味で使用している方が殆どだと思われます。

この意味で使用する際には、別の言葉を使いますが、皆さん覚えていますか?そうです、上記の類語の項目でご紹介した居ずまいを使います。それではさらに詳しくご紹介します。

佇まいを直す・正すの正しい使い方

居ずまいは「座っている様子」を意味するとご紹介しました。つまり、居ずまいを直す・居ずまいを正すは座っている姿勢が、良いとされる姿勢に変化する際に使用します。

例文をあげますと「椅子にだらしなく腰掛けて仕事をしていたが、急に上司が目の前に現れ慌てて居ずまいを直した」「イケメンに相席良いですかと声を掛けられ、居ずまいを正したが彼女持ちだったため、すぐ居ずまいを崩した」

などです。嫌な例文作ってごめんなさい。また座っている以外の姿勢を直す・正す場合は「佇まい」を使用するのではなく「姿勢を直す」や「身なりを整える」を使いましょう。難しい言葉を使って間違えるより、身近な言葉を正しく使う事が大事です。

佇まいが素敵な人の特徴

周囲に佇まいが素敵な人はいますか? 佇まいが素敵な人って、周囲から好かれていて憧れですよね。そこで佇まいが素敵な人の特徴をまとめてみましたので、これを読んで、佇まいが素敵な人を目指しましょう。

姿勢が良い

佇まいが素敵な人は姿勢がとても良いです。だらしない姿勢だとだらしなく見えてしまいますもんね。姿勢が良いの具体的なものとしてあげられるのが以下です。

「背筋が伸びている」「胸をはっている」「足を投げ出さずしっかり立ている」です。姿勢がよい人は見ていてとても素敵に思えます。

皆さんも姿勢に気を付けて生活してみてください。最初は窮屈かもしれませんが、慣れると前より身体の動かし方がスムーズになります。やはり良いとされるものは正しいのかもしれません。

表情が良い

佇まいが素敵な人で、暗い顔の人っていないと思います。「目が輝いている」「口角が上がっている」といった表情はとても素敵で、見ているこっちも晴れやかな気分になります。皆さんも表情に気を付けてみましょう。

ファッションがあっている

服装ってとても大事ですよね。第一印象からその後の印象まで影響はとても大きいです。そんな服装があっていないと、佇まいは素敵になりませんよね。サイズが合っていない、TPOに合っていないなど、服装にも皆さん気を付けましょう。

スタイルが良い

何歳になってもスタイルがいい人って、とても素敵ですよね。身長など、生まれついてのどうしようもな部分は別として、体重や筋肉など努力でどうにかなる部分をキチンとケアしている方は、やはり佇まいが素敵です。

運動不足だという方は、これを機にランニングや筋トレをしてみてはいかがでしょうか。

いい香りがする

香りはとても重要です。五感のひとつで、香りがあたえる影響はとても大きいです。食べ物が腐ると不快な臭いに感じるのも、食べておなかを壊したら危険だから臭いで警告しているのです。では、反対に良い匂いだとどうでしょうか。

良い匂いが周囲に与える好印象はとても大きいです。洗濯洗剤や香水に気を使ってみましょう。

言葉を正しく使って佇まいの美しい人になろう

佇まいという言葉、皆さん正しく使用できていましたでしょうか。言葉を正しく使えていないと、思わぬところで恥をかいてしまいます。間違ったまま覚えてしまう、間違いに気づくことができません。

もし、今後知らない言葉に出会ったときは、なんとなくで意味を判断するのではなく、周囲に意味を聞いたり調べたりしましょう。「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉がありますが、まさしくその通りです。

言葉を正しく使用して、素敵な佇まいの人になりましょう。

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