にわかファンの意味や定義とは?特徴も解説!
にわかファンの意味とは?にわかファンについてはどのようなものを「にわかファン」と定義するのでしょうか。にわかファンの特徴やにわかファンの心理などを解説していきますので、それらを確認してより「にわかファン」というものがどういう意味や定義なのかを確認してください。
目次
「にわかファン」になったことってある?
スポーツチームやスポーツ選手、アーティストなどには「ファン」というものがありますが、その中でも「にわかファン」と呼ばれるものがあります。この「にわかファン」になってしまったことはあるでしょうか。
ここでは、この「にわかファン」についての詳細をお伝えしていきます。どんな意味の言葉なのか、そして、どのような特徴や心理があるのか、という部分を確認してみてください。
「にわかファン」の意味や定義とは?
「にわかファン」の意味とは?そして定義とはどのようなものでしょうか。「にわか」とは一時的なものや、急に起こる様を言うもので、一時的に急に降ってきた雨のことを「にわか雨」というように、そのような意味で使う言葉です。
ですので、「にわかファン」の定義としては、熱狂的なファン、昔からのファンとは違い、急にファンになって、しかもそれが一時的なもので、すぐにファンではなくなるような「ファンと言っているだけ」の人を指すことが多いです。
そして、このような意味のにわかファンには共通する様々な心理や特徴があるので、そういった部分を確認していきましょう。
「にわかファン」の類語
「にわかファン」の心理や特徴を確認する前に、にわかファンの「類語」に当たるものを確認してみましょう。意味や定義がより分かりやすくなります。
にわかファンの類語としては「ミーハー」という言葉があります。この「ミーハー」という言葉の意味は、少しの昔にはにわかファンのことをミーハーと言っていたくらいに「ほぼ同じ意味」で使われる言葉です。
他にも「なんちゃってファン」や、「ノリ勢」などの言葉も、にわかファンやミーハーと同じような意味で使われることが多い類語と言えます。
「にわかファン」の特徴
にわかファンの特徴とはどのようなものが挙げられるでしょうか。にわかファンの人によく見られる特徴や、にわかファンになりやすい人の特徴という部分で見られるものとなります。
「こういう特徴を持っている人はにわかファンになりやすい」とか、「にわかファンっていうのはこんな特徴がある人のことを言う」という2つの意味でチェックしてみてください。
他人に影響を受けやすい
「にわかファン」になりやすい人の特徴としては、「他人に影響を受けやすい」というものが挙げられます。つまり、大して興味もなく、好きでもないけど、「みんなが好きっていうから好き」というような状況になりやすい人です。
周りのみんながサッカーを見て盛り上がっていれば、自分もサッカーが好きそうな顔をして盛り上がる、みんなが同じアーティストの歌を聞いていれば、自分も聞いてファンだと言う、というような人がにわかファンになりやすいです。
人によっては、その影響を受けたまま本当にファンになって、影響を受けた元の人以上に詳しくなって「熱烈なファン」になることもありますが、ほとんどの場合は「にわかファン」で終わります。
多くの趣味を持っている
にわかファンの特徴としては、「多くの趣味を持っている」ということも挙げられます。これは「周りの捉え方次第」というところがあり、本人は「にわか」のつもりもなく、多くの趣味の中の1つと考えているケースもあります。
つまり、1つ1つにはそれほど熱烈なファンでもなくて、ある程度興味を持っていて、ある程度楽しんでいるものがたくさんある状況なので、周りの人や、熱烈なファンから見たら「にわかファン」という意味になってしまうということもあるのです。
もちろん、ここに挙げるにわかファンの特徴や心理、さらに「にわかファンあるある」に多く当てはまるようなら紛れもないにわかファンですが、単なる「多趣味」という可能性もあることは知っておきましょう。
熱しやすく冷めやすい
「熱しやすく冷めやすい」特徴を持っている人はにわかファンになりやすいです。その瞬間は確かに「熱烈なファン」なのですが、すぐに冷めてしまうので、「深く知る」前にすでにファンではなくなっています。
その状況は傍から見たら「にわかファン」でしかありません。本人は『その瞬間』は確かにファンになっているので「にわか」のつもりはないのですが、結果的ににわかファンになっているということです。
自分に酔っている
にわかファンの特徴として挙げられるものには、「自分に酔っている」というものもあります。これは「ファンとして活動している自分」や「熱狂している自分」に酔っているだけで、ファン対象のものに対する情熱はそれほど持っていません。
のちほどご紹介しますが、こんなに盛り上がっている「リア充」な自分に酔って、それをみんなに見てもらいたいというような気持ちが大きく入っている状況になります。
ですので、本来の目的がそもそも「応援」などではなく、「応援している自分」や「熱狂している自分」なので、基本やルールなどは正直なところ「どうでもいい」と思っているのが「にわかファンらしい」特徴と言えます。
「にわかファン」の心理
にわかファンが「なぜ」、にわかファンらしい行動を取ってしまうのか、というところの『心理』を確認していきましょう。にわかファンの心理とは?という部分を解説していきます。
実はただビジュアルが好きなだけ
これは特にスポーツファンの間に多く見られるものですが、そのスポーツ選手の「ビジュアル」が好きなだけで、その人が何をやっているかという部分はそれほど興味もないし、気にしていないというものです。
サッカーファンを自称しているけれど、実は特定のサッカー選手の『ビジュアル』や『顔』が好きなだけで、サッカーにはまったく興味がないというような人が特に「にわかファン」になりやすいです。
男性の場合は、その人を好きになると深く追求したがる、いわゆる「オタク」「マニア」気質の人が多いので、この「ビジュアル」を追うケースは特に女性に多く見られる心理です。
リア充っぷりをアピールしたい
近年では、Twitterやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSが流行しており、それらを使っている人も多いことから、「SNSでリア充っぷりをアピールしたい」という心理が働いている人が多いです。
「自分はわざわざスタジアムまで行ってユニフォームまで来て応援しちゃってまーす!」というリア充っぷりや、「今日はファンのアーティストのライブにきてまーす!」みたいなリア充っぷりをアピールしたいのです。
つまり、その「リア充っぷりをアピール」したいだけで、実はそのスポーツ自体やアーティスト自体にはそれほど興味がなく、多くの人が興味を持っているものの「にわかファン」になって、なるべく「羨ましがる人が多い」ものでリア充アピールをするのです。
流れに乗って盛り上がりたい
「盛り上がるのが大好き」、「みんなでワイワイ騒ぐのが大好き」という心理を持っている人も、「にわかファン」になりやすいという傾向があります。
これもそのファンの対象となるものに強い興味や関心があるというわけではなく、「盛り上がる行為そのもの」や「ワイワイ騒いでいる行動そのもの」に興味が強くあるだけという「にわかファン」状態になりやすいです。
集団心理のような安心感(取り残されたくない)
多くの人には集団心理というものが働くので、周りのみんなが興味を持っていたり、ファンだと言っていたりすると、自分だけそれに興味を持たないのは「取り残される」、「仲間はずれになる」という心理が働きます。
ですので、その不安を取り除くためにも、「みんなと同じものを好きになって」安心感を得ようとするのです。ファンの対象のことが好きというよりも、自分の立場を守りたいという思いが強い状況です。
「にわかファン」に対するガチファンの印象
「にわかファン」に対して、ガチファンはどのように思っているでしょうか。ガチファンというのは、熱狂的なファンや、昔からのファンなどのことを指しています。
ここまでに挙げたようなにわかファンの特徴や心理をガチファンは見抜いていることがほとんどで、そういう人に対してどう思っているのかを確認していきましょう。
とにかくウザい
非常に抽象的ですが、それでも多くのガチファンが「にわかファン」に対して「とにかくウザい」と思っているケースが多くなっています。
のちほどご紹介する「にわかファンあるある」に見られるような行動や、ここまでに挙げた心理などがあるからこそ、本当に好きでファンをやっている人からすると「ウザい」と感じてしまうのです。
マナーが悪い
ガチファンはにわかファンのことを「マナーが悪い」と感じています。こちらの「マナーが悪い」というのも、ガチファンがにわかファンをウザいと感じる一つの要素となります。
それは、ガチファンはルールやマナーを守って、ファン対象の人たちに迷惑をかけないようにしますが、にわかファンはそういった気持ちがなく、自分たちがやりたいように、盛り上がりたいように行動します。
ですので、ガチファンがマナーやルールを守っていてもにわかファンのせいで、「〇〇のファンはマナーが悪い」などと言われてしまうケースもあり、それがガチファンにとっては「憎いほどに」にわかファンがウザいと感じる原因にもなります。
「にわかファン」あるある
「にわかファンといえば」と言えるような「にわかファンあるある」というものがあります。「にわかファンってこういう感じだよねー」と思わせるような行動や考え方をご紹介しますのでチェックしてみてください。
あるある①基本中の基本になることさえ知らない
「にわかファン」のあるあるネタといえば、「基本中の基本になることさえ知らない」というものがあります。特にある基本中の基本といえば、『スポーツのルール』です。
たとえば、サッカーチームやサッカー選手のファンと言っておきながら「サッカーの基本のルール」さえも知らないということはにわかファンには「よくある話」です。
もちろん知らないことが悪いことというわけではありませんが、「大ファン」などと平気で公言するにも関わらず、「基本中の基本になるルール」さえ知らないのは、普通のファンからしたら違和感が強いものとなるでしょう。
あるある②とりあえずグッズを集める
にわかファンによく見られるあるある行動としては、「とりあえずグッズを集める」というものがあります。それはもう「手当たり次第」というような勢いを持ってグッズを収集することが多いです。
さきにもお伝えしましたが、特にそのスポーツが好きだとか、曲が好きだとか、そういった熱烈なファンではないので、SNS映えや、ビジュアル目的となっていると「グッズを集める」ということに意義を見い出しているのです。
こういうタイプのにわかファンになると、たとえスポーツ観戦に行って試合が始まっていても、『別に応援する気もないし、試合結果や内容に興味もない』ので、グッズコーナーでの物色をやめることはありません。
あるある③ファン対象の歴史を知らない
にわかファンのあるあるといえば、「ファン対象の歴史を知らない」というのもよく挙げられる内容となります。スポーツ選手しかり、アーティストしかり、誰にでも「歴史」というものがあります。
にわかファンは「今の盛り上がり」にし興味がないので、ファンと言っておきながら、その対象の歴史をまったく知らず、知らないだけならまだしも、知ろうともせず、調べようとも思いません。
あるある④知ってることがあったらドヤる
にわかファンあるあるでは、「知っていることがあったらドヤる」ということも「あるあるネタ」として挙げられることが多いです。
普段は知ったかぶりや話題についていけない場合は聞こえていないふりをしてやり過ごしますが、自分が知っている話題になったら「それは知っている!」、「どうだすごいだろ!」と言わんばかりに食いついてきてドヤ顔をします。
たとえそれが、「ファンなら当たり前に知っている」ことであっても、そんなことはお構いなしに「それはこうだよね!」と本物のファ相手に対しても『解説』のように話したりするので、「イタイ」と思われている場面も多いです。
「にわかファン」にならないための心得
「にわかファン」という自覚があって、「にわかなりに楽しんでいる」と自覚があるのであれば問題ありませんが、ちゃんとしたファンになろうと思っている場合は、「にわかファン」とは思われたくないでしょう。
そういった場合に、どうしたら「にわかファン」と思われないようにできるか?という「にわかファンにならないための心得」をご紹介します。
基本となることは知っておく
さきほども「にわかファンあるある」でお伝えしましたが、「基本となること」くらいはまずはじめに知っておきましょう。基本を知らなければファンになってはいけないというわけではないのですが、基本を知らないというのはにわかファンに見られる要因となります。
スポーツチームやスポーツ選手のファンなのであれば、そのスポーツの基本となるルールくらいは知っておくべきですし、アーティストのファンであれば、そのアーティストの『過去を含めた』代表作品くらいは知っておきましょう。
過去から遡って知る
にわかファンと思われないようにするためには、そのファンになった対象の『過去』から遡って知っておくことが大切になります。
というよりも、もし遅くにファンになったとしても、「本当にファンなのであれば」過去から遡って知りたくなるのがファンというものです。そこを知らないし、興味さえ持たないのは「にわかファン」と言われてしまっても仕方ないとも言えます。
にわかのうちにファンアピールしない
実際に非常に好きになって「ファンになった」というのが本当だとしても、あまり情報を知らないうちは「○○のファン」と公言してアピールしないようにしましょう。
ファンなのは事実なのですが、あまり浅い知識のうちに強いファンアピールをしてしまうと、「ファンとかいいながらそんな事も知らないなんて、にわか、だね」と思われてしまいます。
にわかファンがなぜ嫌われるのか
「にわかファン」が悪いということではありませんし、知らないことがあるのを嫌うわけではありません。ではなぜ嫌われてしまうのかというと、ここまでに挙げたようなにわかファン特有の心理や特徴があるからです。
ここまでに挙げたような「ブーム」が去ればファンをやめたり、基本を知らなかったり、知ってることだけでドヤったり、歴史もまったく知らなかったりと「本物のファン」から見ると「どこがファンだよ!」と思うようなことが多すぎるのです。
そして、そんな状態にも関わらず「超ファン」と言ったり、人によっては「昔からのファン」と言ったりするので、「どう考えてもにわかだろ!」と思われて嫌われるのです。
誰でも最初は知らないことばかり
サッカー、野球、アニメ、アーティスト、なんでもそうですが、ファンになりたての頃というのは知らないことばかりで当然なのです。ですから、それが悪いというわけではありません。
どこかに惹かれて興味が出てきたのなら、少しずつ知っていけばいいだけなので、知らないことを隠して知ったかぶりをしたりする必要はないのです。
知らないことは知らないとして、でもどこが好きなのか、どんな部分に惹かれてファンになったのかを話していれば、古くからのファンは知らないことを教えてくれますから、そうして本物のファンになっていきましょう。