2019年01月06日公開
2019年01月06日更新
いえいえの意味とは?敬語なのか?使い方を紹介/ありがとう
いえいえの意味について紹介します。「いえいえ」という言葉は、毎日のように使う言葉でしょう。それだけに、いえいえとはどんな意味を持つのかな?と考えるとキリがないものでもあります。ただ、普段から使うことが多い言葉なので使い方をしっかり見ておきましょう!
目次
「いえいえ」の使い方をマスターしよう!
人との会話で、「いえいえ…。」と言ったり、メールで「いえいえ…」と使うことは、本当に多いでしょう。特に社会人になると、「いえいえ」は1日に何度も何度も使うこともあるはずです。
いえいえの使い方はマスターしておかないと、相手に対して失礼になることもあれば、自分が恥をかく可能性も出てきやすいでしょう。大人になったからこそ、いえいえの使い方をマスターしていきませんか?
いえいえの使い方が上手にできれば、人との会話での印象を良くすることもできるでしょう!
「いえいえ」の意味とは?
いえいえという言葉は、簡単に使われることが多いのですが、意味まで理解できているでしょうか?いえいえの意味とは、「とんでもない」とか「そんなことない」、「いいえ」、「なんのなんの」というものがあります。
いえいえは、「いえ」という否定の言葉を重ねているので、否定だけの意味を持つと思う人もいますが、実は否定だけの意味ではないのです。
いえいえとは、謙遜の「いえいえ」と否定の「いえいえ」があるのです。
謙遜の「いえいえ」の意味
謙遜のいえいえの意味とは、自分を一歩下げて使うことになるため、「いえいえ、そんなことありません。」とか、「いえいえ、とんでもありません。」などのように使うことが多いでしょう。
謙遜とは、自分を控えめに表すことを意味しています。そのため、遠慮を意味する「いえいえ」にもなるのです。人に褒められたときや、自分を高く評価されたときなんかに、謙遜のいえいえが出てくることが多くなります。
また、感謝されたときなんかの返事にも、謙遜のいえいえは大いに役立つことでしょう。
否定の「いえいえ」の意味
否定のいえいえの意味とは、「違う!」というのを表すものになります。そのため、謙遜のいえいえよりは、強い意味が込められているでしょう。
言い方も、否定のいえいえのほうが声が大きくなったり、語気が強まったりするものです。否定のいえいえを使うときは、相手のことも考えて使わなければなりません。
謙遜のいえいえが自分のことならば、否定のいえいえは相手のことになるからです。相手のことを考えた上でのいえいえになると、より使い方が難しいと感じるものにもなるでしょう。
「いえいえ」の使い方
「いえいえ」の使い方ですが、相手が何かを発したことに対して使うものになります。そのため、使い方としては、返事として使うことが多くなるでしょう。
何もないのに、いきなり「いえいえ、」と話しだすことはありません。「いえいえ」を使うということは、その前に必ず何らかの言葉があったはずです。その言葉があるからこそ、「いえいえ…。」というように会話が繋がっていくのです。
謙遜の意味の「いえいえ」を使った例文
「いえいえ」の意味には、謙遜の「いえいえ」と否定の「いえいえ」がありました。これら2つは、使い分けをしていかなければなりません。どんな風に使っていけばいいのか、例文から見てきましょう。
まずは、謙遜の意味の「いえいえ」からチェックします。謙遜の「いえいえ」を使った例文を見て、謙遜が必要だと判断したときは上手に使っていきましょう!
例文①いえいえ、お気になさらずに。
謙遜の意味の「いえいえ」の例文には、「いえいえ、お気になさらずに。」があります。これは、相手が謝罪してきたときに使う「いえいえ」になります。相手のことを許す気持ちや、謝らないでくださいという気持ちを「いえいえ」に込めているのです。
どうしても許せない気持ちになっているときには、出てこない言葉にもなるでしょう。「そんなことで気を病まないでください。」という気持ちを表現したくて、「いえいえ、お気になさらずに。」と使うのです。
いえいえ、お気になさらずにという言葉には、思いやりが含まれていて、相手の気持ちを柔らかくすることも可能になるでしょう。
例文②いえいえ、私なんか…。
謙遜の意味の「いえいえ」の例文には、「いえいえ、私なんか。」もあります。これは、褒められたときや、自分を評価されたときに、遠慮がちに答えるときに使う例文になります。
例えば、「あなたのおかげでここまでこれた!」と言われたときに、「いえいえ、私なんか何の力にもなれていません。」などです。自分で自分を否定しているようにも見えますが、これは否定ではなく謙遜になるのです。
他にも、「あなたは素晴らしい能力がある!」と言われたときに、「いえいえ、私なんかまだまだです。」などのように謙遜して答える例文もあります。
否定の意味の「いえいえ」を使った例文
次に、否定の意味の「いえいえ」を使った例文について見ていきましょう。否定の意味の「いえいえ」は、否定はしているものの、思いっきり突き放した言い方をしているわけではありません。
柔らかく否定したいときに使える「いえいえ」になるのです。そのため、否定の意味での「いえいえ」は、人の発した言葉を否定するときに使いやすい「いえいえ」にもなるでしょう。
とはいえ、否定は否定なので、どんな風に使うといいのか例文をチェックしておきましょう!
例文①いえいえ、そうではありません。
否定の意味の「いえいえ」を使った例文には、「いえいえ、そうではありません。」というものがあります。誰かが「これは○○ですか?」と聞いてきたときに、「いえいえ、そうではありません。」と否定することがあるでしょう。
他にも、「昨日言っていたのは○○だよね?」と言われたときなんかにも、「いえいえ、そうではありません。」とか「私が悪いの?」と言われたときにも「いえいえ、そうではありません。」と否定することができるでしょう。
否定も色んな場面で使わなければならないのですが、「いえいえ、そうではありません。」という言葉は色んなシチュエーションに当てはまるのでマスターしておきましょう!
例文②いえいえ、それとは別件のことです。
否定の意味の「いえいえ」を使った例文には、「いえいえ、それとは別件のことです。」というものもあります。これは、ビジネスにおいてよく使われる否定の「いえいえ」になるでしょう。
例えば、「今日は○○の話?」と聞かれたときに「いえいえ、それとは別件のことです。」などのように使うことができるでしょう。今したい話と違うことをされたときに、本来の趣旨に戻すための「いえいえ」になります。
これも否定の「いえいえ」ではあるものの、便利で使いやすい「いえいえ」にもなるのでどんどん使っていきましょう!
「ありがとう」と言われた際の「いえいえ」の使い方
人から「ありがとう」と言われたときにも、「いえいえ」という言葉で返すことがあるでしょう。ありがとうに対して返す「いえいえ」とは、どんな「いえいえ」になるのでしょうか。
ありがとうと言われたときの「いえいえ」は、ある意味セットのような感覚を持つ人もいます。「ありがとう」と言われたときに「いえいえ」とちゃんと返すためにも、どう使ったらいいのかをチェックしましょう!
いえいえ、とんでもございません。
人から「ありがとう」と言われたときには、「いえいえ、とんでもございません。」と返すことが多いでしょう。これは、お礼を言われるほどのことをしていないときに謙遜する気持ちで使う「いえいえ」になります。
「ありがとう」と言われて「どういたしまして!」と答えるのが普通と思う人もいますが、「いえいえ、とんでもございません。」で返す人もとても多いのです。
ありがとうは感謝の気持ちを意味する言葉のため、「いえいえ」とか「とんでもない」という言葉は感謝を跳ね除けているのかな?と思う人もいますが、「ありがとう」と言われたことを受け入れた上での「いえいえ」なのです。
いえいえ、こちらこそありがとうございます。
「ありがとう」と言われたときに使う「いえいえ」で多いものには、「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」というものがあります。
この場合の「いえいえ」は、「そんなそんな…」という気持ちが含まれています。そして、「こちらこそありがとうございます。」と後で付けているため、「私のほうこそ、感謝しています。」というのを伝えている「いえいえ」でもあるのです。
「ありがとう」に使う「いえいえ」は、感謝の気持ちが入っていたり、謙遜の気持ちが入っていたりするので、とても日本人らしい言葉になるでしょう。
「いえいえ」を使う時に気をつけること
「いえいえ」を使う時に気をつけることについて見ていきましょう!「いえいえ」というのは、悪い言葉ではありません。しかし、使っていく中では気をつけていたほうがいいことも含まれているのです。
「いえいえ」を使うときに気をつけることさえ注意していれば、完璧に「いえいえ」を使いこなしていくこともできるでしょう!
言い過ぎに注意する
「いえいえ」というのは、ついつい言ってしまう言葉になりますが、言いすぎないように注意してください。「いえいえ」を言いすぎてしまうと、会話の流れがストップしてしまうこともあります。
また、あまりに「いえいえ」を使うと、謙遜で使っている場合にも「ウソっぽい」と思われることがあるでしょう。否定で使っている場合には、言いすぎることで相手を否定しすぎるという事態も発生してしまいます。
なるべく「いえいえ」は言いすぎないようにしよう!というのを心に決めておきましょう。つい言いすぎることがある言葉なので常に意識しておきましょう。
「いえいえ」の後の言葉が大切
「いえいえ」という言葉は、「いえいえ。」だけで終わらせることもできます。しかし、「いえいえ。」だけで終わらせるのではなく、「いえいえ、とんでもございません。」などのように後の言葉をつけてください。
「いえいえ。」だけで終わると、自分の中では意味が通っているかもしれませんが、相手にその意味がちゃんと伝わるとは限らないのです。
自分の思いをしっかりと相手に伝えていくためにも、「いえいえ、○○」というように伝えることは大事なのです。
目上の人に否定の意味で使わない
「いえいえ」を使うときは、否定の意味も込められていますが、目上の人に対しては否定の意味で「いえいえ」を使うことはありません。
目上の人に「いえいえ、○○です。」と否定の意味で使ってしまうと、上から目線のように感じられてしまうこともあるでしょう。
これは気をつけていないと、ついついやってしまうことになります。
「いえいえ」は敬語なの?
「いえいえ」という言葉を敬語と認識して使っている人はかなり多いでしょう。しかし、「いえいえ」だけでは敬語として成り立つとは言いがたいところがあります。
ただ、「いえいえ、とんでもございません。」とか、「いえいえ、お気になさらないでください。」などのように、後に続く言葉を敬語にすることで、敬語として使うことも可能になるでしょう。
「いえいえ」だけでも敬語と思っている人は多いため、「いえいえ」を使うと相手からも敬語と思われることはあるでしょう。しかし、正しく使うためにも、次に続く言葉をしっかりと敬語にしていきましょう!
「いえいえ」はメールで使ってもいいの?
「いえいえ」はメールで使うことはできるのでしょうか?普通のメールでは「いえいえ」というのはなかなか使わないでしょう。しかし、LINEのようにチャット形式になると、「いえいえ」を使うこともあるでしょう。
例えば、「先ほどはありがとうございました!」と言われて「いえいえ、こちらこそありがとうございました。」などのようにです。
ただ、この場合も相手との関係性やその場の状況判断が大事になるため、むやみやたらと使わずに、使い分けえるようにしましょう。
「いえいえ」はいつ使う?
「いえいえ」という言葉は、いつ使うことが多いのでしょうか?使い方を覚えた場合、すぐにでも使いたくなりますが、どんな時に使えるのかをチェックしてから使いましょう!
目上の人との会話
まずは、目上の人との会話です。これは、謙遜とか、感謝されたときの返事に使う「いえいえ」になります。目上の人となると、会社の人ばかりが思いつくでしょう。
しかし、目上の人は他にもいます。学校の先生や、旦那の家族、先輩などです。色んな場面で目上の人に出会うことがあるので、目上の人への「いえいえ」の使い方はマスターしておきましょう!
ビジネスシーン
「いえいえ」がたくさん登場するのは、ビジネスシーンです。例えば、力を合わせて成功したことを褒めあうときに使う「いえいえ」があります。
「あなたがいてよかった!あなたがいたから成功した!」などと言われたときに「いえいえ、あなたがいたからですよ!」などと使うことがあるでしょう。
「いえいえ」を正しく使おう!
「いえいえ」というのは、日本人ならではの言い回しになるのかな?と思える言葉ですが、英語でも似たような言い回しは存在しています。例えば、「nono」などのように「no」を続ける言い方です。
ただ、外国では日本人のように自分を下げていったり、相手を持ち上げるためにお世辞で使うなんてことはあまりないでしょう。日本ではよくあることなので、「いえいえ」の使い方は正しいものにしなければなりません。
ついつい、「いえいえ。」を多様したり「いえいえ」だけで終わらせてしまうことがないようにしましょう!