心が折れるとは？気持ちが折れない方法と折れた時の対処法を紹介

「もう心が折れてしまった･･･」そんな経験をしたことがある人もいるでしょう。とても頑張ってきたからこそ、心が折れる気持ちになってしまうということがあります。

心が折れた時に、つい頑張ってしまう人もいます。あなたは心が折れた時に頑張ってしまう人になってはいないでしょうか。頑張りすぎることは、さらに自分を苦しめることになるかもしれません。

心が折れる時、あなたはどんなことをして気持ちを切り替えているでしょうか。今回は心が折れるというのはどういうことなのか、心が折れないようにする方法や、心が折れた時の対処法などを紹介していきます。

まずは心が折れるとはどういう意味なのかをみていきましょう。心が折れるというのは、人生の中で起こる苦しいことや逆境に立ち向かっていたけれど、そのよりどころをなくしてしまうという意味があります。

骨が折れるという言葉がありますが、心が折れるというのは肉体的なダメージではなく、精神的なダメージが与えられるという意味になります。

心が折れるとよく言われますが、折れた時ると同じような気持ちを表す言葉にはどんなものがあるのでしょうか。

心が折れるの類語になるのが、「挫ける」や「めげる」、「へこむ」や「気負けする」という言葉になります。どの言葉も精神的にダメージを与えられるということを意味しています。

心が折れるの語源となっているのは諸説あるものの、由来とされているのが女子プロレスラーの言葉だと言われています。

女子プロレスの神取忍さんとジャッキー佐藤さんの試合の後のインタビューで生まれています。ノンフィクション作家の井田真木子さんが神取忍さんにインタビューをした時に、「心が折れる」という言葉が使われています。

神取忍さんは「考えていたことは勝つことじゃないもん。相手の心を折ることだったもん。骨でも、肉でもない、心を折ることを考えてた」と答えたそうです。肉体的なダメージではなく、精神的にダメージを与えることで相手に勝ちたかったのだそうです。

心が折れるという言葉が生まれたのは勝負の世界でのことでしたが、勝負の世界ではなくても心が折れるという気持ちになることがあります。心が折れるというのはどんな瞬間なのでしょうか。みんなが心が折れる瞬間について紹介していきます。

仕事で心が折れる気持ちになるのは、仕事で失敗をしてしまった時です。計画から地道にコツコツと進めてきたのに、思わぬ失敗をしてしまって計画が全て意味のないものになってしまったり、努力が水の泡となってしまった時、心が折れるという経験をします。

仕事の失敗を取り戻すことができないとわかった時や、失敗をクリアするためにはとても時間がかかるという場合、何から手をつけたらいいのかわからないことで呆然としてしまい、心が折れてしまうのです。

また信じていた顧客から、切り捨てられてしまったりすることで心が折れるということもあります。顧客の気持ちの変化に気がつくことができなかったことに折れた時になります。

心が折れる時を考えると、仕事での悩みで上位になるのが職場での人間関係です。人間関係の悩みでも心が折れるという経験をすることがあります。

職場の人間関係で心が折れてしまうのは、どうしてもわかり合えないと感じた時です。どれだけ自分が譲歩をしても、相手が思い通りには動いてくれないとわかった時や、相手に自分が受け入れてもらえないとわかった時に心が折れてしまうのです。

信じていた仲間の裏切りで心が折れてしまうということもあります。信じていた上司が、ミスを自分に押しつけてきたというようなことで心が折れてしまうこともあるようです。

恋愛問題でも心が折れるということがあります。例えば片思い中、相手に自分の気持ちがなかなか届かなくて心が折れてしまうということがあります。ずっと思い続けてきたけれど、もうこれ以上辛い気持ちになりたくないということで心が折れたりしてしまいます。

人の気持ちはどんなに頑張っても動かせないことがあります。自分の力ではどうにもならないことが、辛いと感じることも多いようです。

また失恋してしまって心が折れるということもあります。とても大水な恋人だったのに、恋人に裏切られて別れることになってしまったりすると、新しい恋をする気持ちがなくなって心が折れてしまったという経験をすることもあるようです。

心が折れる時には、ご近所トラブルでも心が折れることがあります。人にはできれば嫌われたくないと思いますが、何かの理由でご近所の人と険悪な仲になってしまうということがあります。

なんとか修復しようと努力をしても、どうにもならないと感じた時に、心が折れてしまうということもあるようです。

人生では1度は心が折れるという気持ちを経験したことがあるものです。しかし心が折れやすい人もいれば、心が折れにくい人もいます。心が折れやすい人はどんな特徴があるのでしょうか。心が折れやすい人の性格などの特徴をみていきましょう。

心が折れやすい人の特徴にはネガティブすぎるという特徴があります。ネガティブな考え方をしてしまう人は、挫折を感じた時にさらに悪いほうに物事を考えてしまって前を向くまでに時間がかかってしまったり、前を向くことを諦めてしまったりすることがあります。

ネガティブな気持ちになってしまうことで、ちょっとした失敗でも挽回していこうという気持ちになることができなくて心が折れてしまいやすいという特徴があるようです。

思い込みが激しいという人も心が折れやすい人の特徴です。思い込みが激しい人は、失敗をしたりすると「もうダメが」と激しく思い込んでしまうところがあります。ダメだという気持ちを強く思ってしまうことで、心が折れてしまうのです。

思い込みが激しい人も、些細な失敗などでも「もう立ち直れない」など思い込んでしまうところがあります。周りの人からすると、そこまで落ち込むようなことでもないようなことでも心が折れやすい傾向にあるようです。

気持ちの切り替えが苦手であるというのも、心が折れやすい人の特徴です。気持ちの切り替えが苦手な人は、失敗などをした時の気持ちをずっと引きずってしまいます。失敗したことがカバーされた後でも、失敗したことを引きずってしまいます。

ずっと引きずってしまうことで、新しい気持ちに頑張ろうとか、新しいことに頑張ろうという気持ちになることができず、心が折れた状態になるということもあるようです。

完璧すぎる人というのも、心が折れやすい人の特徴になります。完璧主義すぎる人は、ちょっとできないということがあるだけでも、失敗してしまったと思ってしまうところがあります。

他の人からみれば失敗だと思うことがないことでも、完璧主義すぎる人は許すことができないのです。

なんでも理想通りにならないことで心が折れてしまうというのが完璧主義すぎる人です。理想が高い完璧主義すぎるというのも、心が折れやすい人の特徴になります。

考え方が極端であるというのも、心が折れやすい人の特徴です。考え方が極端な人は、色々なことですぐに一喜一憂してしまいます。

ちょっと成功すればすごく喜んだり「自分って天才！」と思ったりしますが、ちょっと失敗すると「もうダメだ」と心が折れてしまうのです。

考え方が極端なので、心が折れた次の瞬間に気持ちが上がっているということもあるようです。考え方が極端な人は心が折れることも多いですが、回復力も早いという特徴もあります。

心や気持ちはできれば折れないようにしたいものです。心が折れないようにするためにはどんなことをするといいのでしょうか。心が折れないようにするために気をつけたいことや、方法、心掛けたいことなどを紹介していきます。

心が折れないようにするためには、ポジティブな考え方を心掛ける方法も大切です。ネガティブな考え方をしてしまう人は特にポジティブな考え方を心掛けることが大切です。

ポジティブな考え方を心掛けることで、失敗したり挫折してしまっても気持ちの切り替えがしやすくなります。次に頑張ればいいという考え方に気持ちを変えやすくなります。

心が折れないようにするためには、ポジティブな考え方をするのが難しいという人は、最初は心が折れそうになったら「大丈夫」とか「なんとかなる」と声に出して言ってみるようにするようにすることでポジティブな考え方を身につけやすくなります。

1人でコツコツ頑張ることも大切なことですが、時には他人の意見やアドバイスを取り入れていくことも心が折れないようにする方法になります。

1人だけで頑張っていると、失敗してしまったりした時も1人で落ち込むことになってしまいます。誰かの意見も取り入れたり、もしかしたら失敗してしまうかもしれないという時に相談する相手がいることで、心が折れないように気持ちを奮い立たせることができます。

心が折れないようにするためには、心が折れそうな時にアドバイスをもらえないまでも、話を聞いてもらうだけで気持ちが安定することもあります。

頑張ることをずっと続けていると、ふと立ち止まった時にどうして頑張っているのかわからなくなって、心が折れそうになってしまうことがあります。心が折れないようにするためには、時々自分を褒めるようにする方法も大切です。

お風呂に入っている時などに「今日もがんばったな」なんて思うことも1つの方法です。ときどきは自分へのご褒美に美味しいものを食べたり、欲しいと思っているものを買ってみるということも大切です。

心が折れないようにするためには、我慢ばかりをするのではなく、時々は自分に甘くなることも大切なことになります。自分に対しても飴と鞭を上手に使い分けて心が折れないようにしていきましょう。

人間なので、努力をしてもできないということもでてきます。完璧な仕事をしたいと思っていても、納期の問題である程度は妥協をしなければいけないこともあります。普段はこんなミスはしないのにというようなケアレスミスをしてしまうこともあるでしょう。

できないことがある自分を責めてしまうのはよくありません。頑張ってもできないこともあるのだということも受け入れる必要があるのです。できないこともあることがわかることで、気持ちも楽になっていくでしょう。

できないことに対してネガティブな気持ちを持つだけではなく、少しずつでも改善していこうと思えるようにすることも、心が折れないようにする方法になることがあります。

心が折れた時の対処法にはどんなものがあるのでしょうか。心が折れないように頑張っていても、ある時突然心が折れてしまうということもあります。

思いがけない失敗や、信じていた人の裏切りで心が折れてしまうということもあるでしょう。心が折れた時にはどうするといいのでしょうか。

心が折れてしまった時の対処法には、感情を爆発させるという方法があります。一生懸命頑張ってきて何かに失敗してしまった時、泣かないぞとさらに頑張ってしまう人がいます。

しかし心が折れてしまった時というのは、精神的にダメージを受けてしまっている時です。今まで頑張ってきたのに、まだ頑張れと気持ちをいじめるのはよくありません。泣きたいという時には思いっきりないてしまいましょう。

心が折れた時には泣くことも大切ですが、逆に笑うことも対処法の効果があります。上手に泣いたり笑ったりすることができないという時には、テレビ番組などの力をかりる方法もおすすめです。

心が折れてしまった時は、精神的に辛いという気持ちになっていることでしょう。気持ちが辛い時は、体が重たく感じることもあります。心と体はつながっているところもあるのです。

心が折れてしまったという時には、何も考えずにゆっくりと休むようにすることも大切です。ゆっくりと休むことで、気持ちを切り替えたりリフレッシュすることもできます。

家でゆっくりと睡眠をとるという方法もありますが、一人旅に出てみるという方法もおすすめです。心が折れる原因になったことを整理して、気持ちを前に向かせることができるようにしていくことができるようにしていきましょう。

心が折れた時に1人でいると、さらに気持ちが落ち込んでしまうということがあります。心が折れてしまった時こそ、友達や仲間を頼るようにするということも大切になりそうです。

友達と一緒にいるだけでも気持ちが安定していくことがあります。心が折れた理由を友達や仲間に聞いてもらうだけでも、気持ちの切り替えをするきっかけになることもあるのです。辛い気持ちを1人で抱えることができないという時には、友達や仲間に甘えることも大切です。

知っている人には自分の気持ちを伝えるのが恥ずかしいと感じる人は、「こころの健康相談統一ダイヤル」など電話で相談ができるような機関を利用してみるのもいいかもしれません。

一生懸命頑張ってきたことが水の泡となってしまったという時には、何をしたらいいのかわからないということもあります。心が折れてしまって、何もする気分になれないという時には音楽や映画を楽しむという方法もおすすめです。

音楽を聴いたり、映画を観たりして外から刺激を受けることで、自分の気持ちに素直になれることがあります。自分の気持ちに素直になることで、いったん自分の気持ちがリセットできることもあります。

自分の気持ちをリセットすることで、新しいことを始めてみようと気持ちを切り替えるきっかけをつくることができることもあるのです。

心が折れてしまうというのは、どんな人にも起こりうることです。心が折れてしまった時に思い出したい名言を紹介させていただきます。気持ちを切り替えることができるような名言とはどういう言葉なのでしょうか。

相対性理論で有名なアルベルト・アインシュタインの名言です。

「挫折を経験したことがない者は、何も新しいことに挑戦したことがないということだ。」

新しいことに挑戦しようとするからこそ、挫折をするという経験をするのだという名言です。挫折をしたことよりも、新しいことに挑戦しようとしたことを褒めようという意味もこめられているようです。

ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーの名言です。

「失敗したからってなんなのだ？失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか」

失敗することはたいしたことではなく、失敗したことから新しい発見をして行動することが大切だということを伝えるメッセージになっています。

失敗するということは、誰にでもあることだから気にすることはないと言われているような気持ちにもなります。

ジャマイカのレゲエミュージシャン、ボブ・マリーの名言です。

「ひとつのドアが閉まっているとき、もっとたくさんのドアが開いているんだよ。」

心が折れてしまった時というのは、目の前のドアが閉じられていて、どうしても開けることができないことに絶望しているような状態です。心が折れている時は、目の前しか見えなくなってしまっているものです。

でもちょっと離れてみてみると、実は違うところに出口や進むべき道が開けていることもあるという意味が込められているようです。

心が折れてしまった時には、何もできずにいるということがあります。何をする気力も起きないという時におすすめの映画を紹介させていただきます。新しい気持ちに切り替えることができないという時にも、色々な映画を観るのはおすすめです。

折れた時に観たい映画には、ヒュージャックマン主演で話題になった「グレイテスト・ショーマン」があります。

19世紀半ばのアメリカが舞台の映画です。家族で生活をしていた男性は、裕福な生活を手に入れるために色々な事業に手を出しては失敗をします。ある時、家族の助言からちょっと変わったショーを披露する劇場をオープンさせヒットさせることに成功します。

成功して裕福にはなったものの、批判は増えていく一方です。この局面を打開するべく、新しいアイディアを出していくのですが･･･という内容になっています。ストーリー展開が早く、折れた時に嬉しい歌や音楽が素敵な映画です。
 

折れた時には、「プーと大人になった僕」の映画もおすすめです。折れた時には子供の頃の純粋な気持ちを思い出させてくれる作品になっています。

想像力豊かな少年の1番の友人はクマのぬいぐるみのプーでした。しかし大人になる時に別れることに。100歳になっても忘れないという約束をして別れたものの少年は学校生活や社会生活をしていくうちに、プーのことは忘れていってしまいます。

一方でプーは森の中で蜂蜜を探していました。どうしても見つけることができないプーは、親友の少年に助けを求めるために、魔法の扉を使って大人になった少年に会いに出かけるのですが･･･という内容になっています。

今回は心が折れるとはどういうことなのか、気持ちが折れない方法と折れた時の対処法を紹介させていただきました。生きていれば、心が折れるような状況に出会うことはあります。そんな時には、気持ちを引きずらないようにすることも大切です。

もうダメだと思う瞬間は、誰にでも起こりうることです。しかし何かのミスをしたからといって、全てがダメになってしまうわけではありません。早めに対処することで、やり直すことが可能なこともあります。

1人ではみつけられない答えも、誰かに相談することでみつけられることもあります。もうダメだと心が折れてしまった時には、恥ずかしいことだと思わずに、近くにいる人に助けを求めてみることも必要な場合があるでしょう。